今日の安積高校
東京大学見学会
3月16日(土)、昨年に続き東京大学見学会が実施され1年生28名、2年生7名合計35名の生徒が参加しました。午前の部では、東大教養学部の宇野健司先生によるディスカッション中心の授業が行われました。先生からの課題に対し、問題点の分析、意見交換、全体での共有を図った後解決策を模索していくスタイルで、将来社会で求められる問題発見からその解決に近づく方法を実践する授業を体験することができました。二項対立、場合分け、PREP法など随所で先生からディスカッションにおける技術的な助言をいただき、参加した生徒たちも積極的に意見を交わし、自分の考えの表現方法や語彙力の必要性など多くを学ぶ好機となりました。午後の部では、安積高校132期土生一心さん、王佳惠さん、135期栁沼大輝さん、熊田優哉さんの4名のOBOGに加え、宇野先生のゼミに参加している現役東大生3名をパネリストとしたディスカッションが行われ、高校生からの様々な質問に丁寧に答えながら、すぐにでも実践できる学習方法などアドバイスをいただくことができました。その後5人1組の班に分かれ、グループごとに懇談を行ったのちパネリストの東大生によるキャンパス見学が行われ、その際にも高校生からの質問に親身に対応していただきました。以下は当日参加した生徒の言葉です。
・「東大は中高一貫校からのような進学校じゃないと入れないような大学だと思っていたけれど安積高校からも東大に合格した先輩はたくさんいるので決して不可能ではないとわかった。大学生活はとても充実していることを実際の東大生の方々から聞くことができてとてもよかった。(2年)」
・「2年生のこの時期に行くことができてよかった。宇野先生の講義は学校の授業とは全く違って非常に刺激的で東大生の話も興味深く聞くことができた。志望大学への思いが一段と強くなった一日だった。(2年)」
・「本物の東大生と交流することで、勉強の仕方や内容について考え直すことができた。モチベーションもすごく高まったので、今日から継続することを意識したい。(1年)」
・「東大生とふれあうことで東大を身近に感じることができた。努力を積み重ね、合格をつかみ取った後に「良い設備で良い仲間と高めあえ続けられる」ということに関して一番質がよいのは東大なんだなと思った。(1年)」
・「先輩方は自分の可能性を信じて最後まで東大に入るという意志を貫いたから合格できたということを本人たちから聞いて天才だからではないということがわかり、自分も目指してみようと思える勇気をもらえた。後は実行に移すだけだと思った。(1年)」
・「東大へ行きたいと思いました。先輩たちはコツコツやっていたそうなので僕もやります。後悔しないようにします。(1年)」
・「今回の東大見学会を通して自分が難関大に合格するするために何をすべきなのか、何を変えればいいのか考えられたので実践し、継続していきたいと思う。努力を極めた人間になります。(1年)」
合格体験記LIVE
3月19日(火)放課後、今年度東京大学と京都大学に合格を果たした卒業生を迎え、その体験談を後輩に伝える機会として「合格体験記LIVE」が実施されました。文系と理系に分かれ、2年次生で難関大学を志望する生徒を対象として、まずは卒業生から合格体験談をいただき、その後質疑応答となりました。志望校設定の理由や受験勉強の実際、学習スケジュールや受験当日の様子など、まだ記憶に新しい体験談に、2年生もメモを取りながら真剣に耳を傾けていました。学習面での工夫など質問も数多く出され、今後実践に生かすことのできる貴重な情報を得る機会となりました。
令和5年度終業式
令和6年3月19日(火)14時より表彰式に引き継き、終業式が行われました。
この3月1日に卒業した137期生の大学入試の結果を振り返り、卒業生はとてもよく頑張ってくれたと称賛されました。
さらに、神聖ローマ帝国の皇帝フリードリッヒ二世が、人類の言語の起源を確かめたいと思って赤ちゃんに対して行ったとされる実験を紹介しながら、時に人間にとってコミュニケーションは食料よりも重要であるとし、しっかりとした自分の意志をもって社会と関わっていってほしいということばを贈られました。
令和5年度第5回表彰式
令和6年3月19日(火)終業式に先立って生徒会主催の表彰式が行われました。
今回表彰された生徒は以下の通りです。
1 ラグビー部
令和5年度第9回東北高等学校合同チームラグビーフットボール大会 第3位
2 テニス部
令和5年度福島県高等学校新人体育大会テニス競技 女子ダブルス第3位
3 生物部
JSEC2023 第21回高校生・高専生科学技術チャレンジ 入選
4 放送部
第27回東北高等学校放送コンテスト
テレビキャンペーン部門 優秀賞「進まない秒針」
ラジオキャンペーン部門 優秀賞「へーんしー!…ん?」
入選 「私は多様性審査官」
令和5年度第137期生卒業証書授与式について
令和6年3月1日(金)10時より卒業式が実施されました。
新型コロナウイルスが感染拡大した令和元年度以降初めて、在校生も含めた全安高生による卒業式となりました。
全員の呼名ののち、総代が卒業証書を手渡されました。
そして学校長より、137期生は中学校3年の時から新型コロナ禍の影響を受け、これまでの学校活動がままならない困難な状況にあったにもかかわらず、しっかりと安積の伝統を後輩に引き継いでくれたことについて敬意と感謝のことばを述べられました。また、朝河貫一博士の著書の話やウクライナ及びガザの話題にも触れながら、開拓者精神をもって理想を追求する心をいつまでも忘れないでほしいと訴えらえました。そしてその時に生ずるであろう悩みや迷いに対して、文豪ゲーテの「ただ憧れを知る者のみ、わが悩みを知りたもう」という詩を紹介しながら、「憧憬」ということばをはなむけとして贈られました。
祝辞ののちに在校生による送辞、卒業生による答辞が行われました。
卒業生たちは、管弦楽と合唱の演奏と大きな拍手によって、前途洋々たる未来へ羽ばたいていきました。
令和5年度表彰式について
令和6年2月29日(木)午後2時より、137期生の表彰式を実施しました。
表彰内容
1 優等賞 30名
2 皆勤賞 41名
3 功労賞 70名
4 同窓会賞
樗牛賞 2名
新城賞 2名
朝河賞 2名
5 桜桑会賞 15名
校長先生のお話のあと、同窓会期旗が贈呈され激励の言葉がありました。
令和5年度SSH探究活動発表会・成果報告会(2日目)
令和6年2月3日(土)9:00~12:00の日程で、令和5年度SSH探究活動発表会・成果報告会の2日目が実施されました。
本日のメインのプログラムは、2年次生によるSS探究Ⅱ(学校設定科目)における「グローバル探究」の中間発表会でした。また、安積高校のSSHの海外研修に関する活動報告も同時に行われました。
2日目の開会式では、冒頭に副校長先生の挨拶がありました。
続いて、教頭先生から安積高校のSSH事業への取り組み概要が説明されました。
来賓の方々が紹介されたのち、第1体育館と第2体育館に分かれて2年次生のポスター発表となりました。
また、第1特別教室では、タイ、ドイツ、フランスの各海外研修チームのプレゼンテーションも行われました。想定を越える聴衆が集まり、机の移動が必要となるほどでした。
今日は、昨日から参加している愛知県立豊田西高校、兵庫県立豊岡高校、福島県立あさか開成高校のほかにも、宮城県仙台第三高校、栃木県立太田原高校、大阪府立高石高校、福島県立福島高校、福島県立ふたば未来高校の合計8校が参加し、ポスター発表を行いました。
本校OBであるSSHのシニアサポーターの皆さんも、昨日に引き続き参加していただき、さまざまな質問をしてくださいました。
その後、また第1体育館にもどって11:10から全体会を行いました。
① 物理部による「なぜ、スマホは画面を下にして落ちるのか」
② 医療深掘りゼミ受講者による「坪倉ゼミ」の紹介及び「介護診療報酬の課題」
③ 生物部による「麹菌《カビA》の活用〜食べ残しからバイオエタノール〜」
の3本の発表がありました。
シニアサポーターの先輩からも鋭い質問がありました。
最後に、おふたりの先生から講評をいただきました。
SSH運営指導委員の佐藤理夫福島大学教授から
「ポスターを作るのに時間をかけてほしい。タイトルから内容がわからないものが多かった。タイトルはお店の看板と同じ。何屋さんかわからない看板のお店には入りにくい。また探究の目的と結論が合っていないものもがあった。」とお話しされました。また、「①データを大切に扱ってほしい。図表が小さすぎるのもあった。縦軸と横軸の数値が読めないものはもはやグラフではない。せっかくの研究が自己満足に終わらないようしっかりと他者に伝わるものにしてほしい。②これだけの環境を用意することの大変さを考えて感謝の心を持ってほしい。そして、いずれは自分たちがこのような企画や運営を行う側になってほしい。ぜひ、卒業後はシニアサポーターの側にたって後輩を育ててほしい」と生徒たちへメッセージを送られました。
次に
SSH運営指導委員 福島イノベーションコースト構想の飯田喜之課長から
「1、テーマが学際的でバラエティーに富んでいた。さらに生徒一人一人が自分目線の発表であった。2、しっかりとその現場に足を踏み入れて時間をかけたリアルな研究であった。3、とても感動した。国際交流の発表では、正しい知識をしっかり持って交流する必要があると主張していたグループがあった。自分も放射線教育のワークショップの中で、ある県の教員から、福島県ってまだ防護服を着て生活しているんでしょう?と聞かれたことがある。風評被害払拭のためにも我々は正しい知識を身につけて、発信する必要がある。4、先輩方の良い研究を継承しているものがあった。」と講評がありました。また、課題として「①もう少し発表に自信をもつこと。②違った視点をもってみること。③身近なところにスペシャリストがいるので地元の人財をもっと活用できること。」を挙げられました。さらに、安積高校のストロングポイントとして、「①シニアサポーター制度はとても先進的な素晴らしい取り組みであること、②産学官による地域連携がきちんとできていること」を指摘され、「福島県はさまざまな社会課題の先進地域である。まさに地元で課題解決をして、世の中を変える人材となってほしい」とメッセージをいただきました。
最後に探究係の生徒による閉会宣言により2日間の全日程を終了しました。
令和5年度SSH探究活動発表会・成果報告会(1日目)
令和6年2月2日(金)13:00~15:40の日程で、令和5年度SSH探究活動発表会・成果報告会の1日目が実施されました。
本日のメインのプログラムは、1年次生によるSS探究Ⅰ(学校設定科目)における「地域創生探究」の発表会でした。また、安積高校のSSH事業や部活動等の活動報告も同時に行われました。
冒頭に校長先生とSSHを主催する教務部探究主任の先生からお話がありました。
その後、第1体育館と第2体育館に分かれてポスター発表を行いました。
発表を審査する先生方も、本気で悩んでいました。
最後に、SSH運営指導員を代表して福島大学准教授の坂本篤史先生と、審査員を代表して福島大学教授の今西一男先生から、それぞれ講評をいただきました。
坂本先生からは、1年次生の発表ということで、高校生になってまだ1年経っていないのに素晴らしい発表だった。SSHや探究では、与えたれた学びではなく、自分で外に出ていかないと得られない学びがある。この経験を大切にしてほしい。探究の過程でデータを取る必要があったと思う。そのデータから言えることと言えないことをはっきりさせることが大切である。とお話がありました。また、高校生らしく、もっと欲張って良いのではないか? 自分のやりたいことと社会のルールや制約がぶつかった時、すぐに諦めるのではなくどう両立できるかもがいても良い。もっとやりたいことをやって良い。とエールが送られました。
また、今西先生からは、「人口が減少すれば困る」そんなのあたりまえ。なぜそれを明らかにしたいのかをもっと深く考えてほしい。そうすれば切り口がさらに具体的で鋭くなる。難しいことを言っているように聞こえるが、このようなきっかけは日常の観察にある。また、「全体像」と「個別の話」の往復が大切。ローカルでは面白い話であるがそれが世界とどう繋がっているのか。逆にとても大きな話に見えるものが、自分の身近なこととどう関わっているのか? さらに、自分事として考えることと他人事として考えることの2つの視点が大切である。その時の居心地の悪さや違和感に敏感になり、その違和感がどこから来るのか考えてほしい。と研究する際の重要な視点を教えていただきました。
なお、生徒の交流として、本日は、愛知県から豊田西高等学校、兵庫県から豊岡高等学校、郡山市のあさか開成高等学校の生徒が来校し、活動発表会に参加してくれました。
明日は、2年次生の発表となります。また、交流参加校として、大阪府、栃木県、宮城県などからも生徒が参加する予定になっています。
共通テスト激励会
1月12日(金)4校時に、翌日から行われる大学入学共通テストに向けた激励会が行われました。
校長先生からは力強いお言葉で、「Good Luck!」と健闘を祈っていただきました。
進路指導部長のあいさつの後、だるまの目入れをしました。合格を祈願し、左目に目玉を入れました。
学年主任からは、自分を「信」じて全力を尽くすようにと、激励がありました。
3年生の皆さん、皆さんは誰よりも今まで頑張ってきました。自分を信じて全力で臨んできてください。
坪倉先生と学ぶ医療深堀ゼミ
2024年を迎え最初の坪倉先生と学ぶ医療深堀ゼミが実施されました。冒頭坪倉先生より1月1日に発生した能登半島地震について、派遣されている医療チームから入る情報が紹介され、災害時の超急性期医療や避難所の現況、及び正確な情報の発信等、今後の課題に関する説明を受けました。本県にとっても他人事ではない災害であり、生徒はみな真剣に話に耳を傾けていました。
今回のゼミは第4タームの2回目で生徒発表の1回目となります。「医師の偏在」について、[アメリカの専門医制度]、[医療の分業]、[初期研修と医師の偏在]、[東北の医学部新設]のテーマで4班から発表が行われました。日米の医師育成システムの違いや診療看護師(NP: Nurse Practitioner)、医師免許取得後の初期研修における課題、東北地区に医学部が創設された経緯などについて、各班とも素晴らしいプレゼンを行いました。各プレゼンのあとには積極的な質疑応答も行われ、坪倉先生から背景事情を含め補足説明をいただきました。医師数不足や偏在が問題とされている中で、そもそも医師数を国が管理すべきなのか、医師が自らの勤務地を選択する権利をどう捉えるのかなど、歴史的観点を含めながら先生から問題提起がなされるなど予定時間を超える充実したゼミとなりました。次回は今回のテーマをさらに深掘りした発表となります。
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
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