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2020年6月の記事一覧

坪倉先生の医療深掘りゼミ第一回~イントロダクション:医師の仕事とは~ を行いました

6月25日(木)放課後 視聴覚室にて、福島県立医科大学の坪倉正治教授による講演会を行いました。

約40名のゼミ参加生は今後、医療の様々な課題について坪倉先生のご指導のもと、複数回ゼミ形式で学んでいく予定です。その初回として、そもそも現代の医師の仕事はどのように広がっていて、今後医療現場はどのように変化していくのかなどについてイントロダクション的な内容をご講演いただきました。

本日の講演により、生徒たちは自分たちの中の医師像を大きく広げられたのではないかと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 <感想>

・近年の情報のあり方が、発信者が選んだ情報を受け取り手が直接受け取れる携帯から、受け取り手が自分の好きな情報を好きに選べるようになったことで知識が狭い範囲に偏った人が現れるという話が一番印象に残っています。

 医療関係者の社会的責任が重くなったことに関しては、この新型コロナウイルスによって揺れ動いている社会状況下で専門家の人がスポットライトを浴びたり医療従事者の発言が表立って取り上げられているということなどからも少し感じてはいましたが、そこにもやはり人々が簡単に知識を得られるようになり、その人たちがその知識を以てしてもそれ以上の信頼感を抱けるような存在が医師として求められるようになったことが原因なのだろうと思います。AIや技術の進歩によって代替されることが考えにくい、人たい人で一対一のコミュニケーションをとることや、広い視点から物事を見つめ発生した事態のファクターは何か、どのようなつながりがあるのかを冷静に推論するといったことが今後要求されてくるのだと理解したうえで、「医療」の具体的な問題点を考える今後のゼミに臨みたいです。  (3年男子)

・医師としての役割が変化し多岐にわたってきているというお話も新たな発見でした。IT化による仕事内容の変化は少ないだろうと思っていた医療現場でも、社会の変化によって仕事内容に変化が生まれているということにはっとさせられました。また、技術発達が加速している中、医師はより一層、新たな治療法などの理解に努めなければいけないということが分かりました。私は在日外国人の方の医療制度の問題に興味を持ち、医師を目指したいと思いました。これからのゼミでは1つの課題に焦点を当てて考えを深めていくというお話しだったので楽しみです。先生に質問したいことはたくさんあるので、次回までに知識を深めより濃い質問や考え方ができるように準備したいと思います。  (3年女子)

・坪倉先生の講演を聞いて、より医師になりたいという思いが強くなりました。各所で「AIに仕事が奪われる」という話は聞きますが、何とか今のままでも大丈夫ではないかと漠然と思っていましたが、自分にしかできないことをみつけるのは大切なのだと改めて感じました。医師の仕事の多様さ、しかしどの立ち位置であれ結局は困っている人を助けることにつながる面白さ、そして多様な深め方がある医療の仕事には、今日一日だけでもかなり興味と好奇心をそそられました。僕はあまり数学が得意ではないので、なんで必要なんだろうなどと悲観的に考えてしまうことがないわけではなかったですが、今日のお話しにもあったとおり、医療の仕事の多様性のみならず、そこに関わる仕事ありきで成り立っているから、様々なことを頭にいれておくべきだと考えると、今の学習がかなり生きてくるのだと分かりました。坪倉先生のような素晴らしい熱心な意思になることを目指して、日々の積み重ねを頑張っていきたいと強く思いました。  (2年男子)

SSアカデミーⅡ プログラミング授業 第2回

  6月18日(木)6・7校時、2年生SSHクラスの学校設定科目「SSアカデミーⅡ」プログラミングの授業の第2回目が行われました。講師は、株式会社TRIARTソリューション事業本部長辻康博さん、日本Microsoft株式会社クラウド&ソリューション事業本部胡口敬郎さん。今回はScratchでのプログラミングを中心とした学習活動を行いました。Asaka High School, Fukushima

 

  まず、前回のMicro:bitのMakecodeを用いてScratchを学びました。簡単なプログラムによってMicro:bitが動作する姿に思わず歓声!が起こります。さっそくいろいろと試し始めました。

Asaka High School, Fukushima

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  つづいて、ScratchのWEBページにアクセスし、ネコにネズミを追いかけさせるプログラムについて学びました。Scratchは、ブロック状のプログラム要素をつなぎ合わせていくとプログラムが完成します。キャラクターを交換したりキャラクターの動きを変えたりなど、様々な工夫を通してプログラムの仕組みが学べます。

Asaka High School, Fukushima

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   最後の30分は全員が自分のプログラムに熱中しました。
 次回7月2日はプログラミングⅠの最終回となりますが、それまで全員が辻さんから出された課題に取り組み、その成果の発表会となる予定です。
   SSアカデミーⅡは理数・情報・英語に特化した本校独自の科目で、プログラミングに関しては今回のMicro:bitを用いた授業のほか、秋にはPythonについても学ぶ計画です。

 

以下生徒の感想です。

感想1
 第2回目の講義ということで前回よりも実践が多い内容だった。スクラッチを用いて自由にプログラミングをする時間では、プログラムを構成するブロックを遊びに近い発想で組み立てて実験できた。講師の先生の、「すべてのプログラムは基本的な数種のパターンの集積だ」というお話が強く印象に残っている。将来的にはAIが人間に取って代わると言われているが、対処すべき課題を細分化してそれぞれを処理できるようなパターンを組み上げていくというプログラミングの行程は、人間特有の能力ではないかと思った。
 次回の授業では、各グループごとに設定した課題に対してプログラミングを用いて解決の糸口を模索して、成果を発表する。これまでの2回の講義のまとめとして、前向きに取り組みたい。 

感想2
 今回は2回目のプログラミングの授業で、MakeCodeやScratchを用いて主にアルゴリズムについて学びました。
 Scratchは1年生の頃に情報の授業で扱ったことがあったけど、今回の授業では応用方法を学んで、使い方次第でいろいろなことができるのだと分かり、面白いと思いました。実際に自分もScratchを使ってみて、アイデアが重要だと感じました。プログラミングの技術があっても、何をしたいかというアイデアがなければ何もできないと思ったからです。なので日々の生活でたくさんのものに目を向けて、多くのアイデアが湧くようにしたいと思いました。

 

奥羽大学との連携研究が始まりました

 SSH活動の一環として、奥羽大学と連携して研究を行うこととなりました。今年度は、生物部およびSSクラス在籍生徒が、奥羽大学薬学部の伊藤徳家教授のご指導の下、甘草(カンゾウ)の栽培条件について研究を行います。甘草は漢方薬の原料となるほか、健康食品としての利用も期待される植物です。しかし、栽培が難しく、ほとんどを輸入に頼っており、国内での安定した栽培技術の確立が求められています。今月初めから校内に栽培施設を整備し、温度などの栽培条件が生育に与える影響を調べます。秋には収穫を行い、成分の分析を行うことも計画されています。

 連携研究に関する覚書調印式の覚書調印式が、6月18日(木)に本校にて行われました。はじめに、奥羽大学の清野和夫学長と本校校長が覚書を取り交わし、本校校長、清野学長、研究担当者の挨拶の後に、代表生徒が研究への決意を述べました。調印式の後に、栽培施設の見学が行われました。 

 

SSアカデミーⅡ プログラミング授業開始

  2年生SSHクラスの学校設定科目「SSアカデミーⅡ」で、プログラミングの授業が始まりました。講師は、株式会社TRIARTソリューション事業本部長辻康博さん、日本Microsoft株式会社クラウド&ソリューション事業本部胡口敬郎さん。本校OBの辻さんは永年IT企業でご活躍で、本校のSSH指定にともない前任Microsoft社の福島県人会として支援したいと元同僚の胡口さんとともに申し出を頂き(注1)、この授業が実現しました。

Asaka High School, Fukushima

実施は6月11日(木)6・7校時。6月18日、7月2日の3回計6時間にわたる授業の初回です。
まず最初に、QRコードを利用したアンケートを通して生徒のIT環境やスキルを確認しつつ、今後の社会の発展とともに増々ITが重要な役割を期待されていることなどについてお話しされました。

Asaka High School

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  つづいて、Micro:bitとTiny:bitRobotの体験開始。英文の組み立てguideを見ながらの工作には思ったよりも時間がかかりましたが、ほぼ時間内にRobotを完成することができました。次回はScratchをもちいて、プログラミング学習を行う予定です。

Asaka High School, Fukushima

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  SSアカデミーⅡは理数・情報・英語に特化した本校独自の科目で、プログラミングに関しては今回のMicro:bitを用いた授業のほか、秋にはPythonについても学ぶ計画です。
  新型コロナウイルス拡大防止にともなう休校で若干遅れましたが、OBの方々などのご支援をいただきながらSSH校らしい学びをスタートさせることができました。

 

以下生徒の感想です。
感想1
今回の授業では、プログラミングに関する基礎知識を学ぶことができた。プログラミングを使いこなす事は新たな表現の手段を得ることであるのを知って、日常生活の様々な点で活用できる、大きな可能性を感じた。
 micro:bitを使ってプログラミングを学んでいったが、初めてそれを見たときは「こんな薄い板で色んなことが出来るのか」と衝撃だった。今回はとりあえず車を組み立てたところで終了してしまったので、まだmicro:bitが如何なるものかはほとんど分かっていない。Scratchは情報の授業で使ったことがあるので、まずは自分たちであらゆる機能を試してみて、micro:bitを「おもちゃ」みたいな感覚で自由に使ってみたいと思った。

感想2
本日は辻さんのご指導のもと、プログラミングについて学びました。
辻さんのプログラミングとの出会いがファミリーコンピュータを元にしたファミリーベーシックだということに驚きました。僕はプログラミングに難しい印象を抱いていたのですが、イメージがガラッと変わって、これからのプログラミングが楽しみになりました。
今回使ったマイクロビットは、組み立ても簡単で、プログラムもスクラッチのように簡単に出来て、分かりやすくて感動しました。
今回の授業では、事前に準備出来ることが多かったので、事前に準備して、時間を有効活用したいと思います。

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(1)「全社員週休3日、効果は 日本マイクロソフト、8月に試行」朝日新聞2019年9月4日
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14164060.html?iref=pc_ss_date

 

SSH特別講義

 6月8日(月)6・7 校時に、東北大学大学院生命科学研究科教授の渡辺正夫先生を講師にお迎えして、1年生を対象に特別講義を行いました。新型コロナウイルス感染予防のため、講義、質疑応答をオンラインにて実施ました。「将来に向けたキャリア形成と『考える基礎』となる課題研究のあり方」と題して約1時間の講義を拝聴しました。「課題研究をやる理由」、「課題研究において『考える』ことの重要性」、「キャリア形成」について、新型コロナウイルス感染流行や、先生が研究者を志すまでの道のりなどのお話を交えながら、わかりやすくご講義いただきました。

<生徒の感想から>

  • 「答がないことへのチャレンジ」ということが印象に残りました。中学生までは基本的に答があることがほとんどでした。しかし、高校では答のないことがたくさん出て来ると思います。そんな時でも諦めずに挫けずに頑張っていきたいと思います。
  • 今日の講演で印象に残った言葉は、「ピンチをチャンスに変える」「種をまいたら始末しろ」「Don't sleep through life!」でした。まだ私たちは将来を良い方向に持っていける可能性が十分あることを実感しました。自分に何ができるかや何をしたいかを明確にしたいと思いました。
  • 「思い通りにならないことはあるが、それを良いように捉えたり、自分なりに面白いと興味を持てることを見つけるのが大事」ということが印象に残りました。一つの物事でも角度を変えて見てみれば様々発見があるのだなと、考えさせられました。今後の探究活動でも気づきのきっかけを大切にしていきたいと思います。
  • 「考えることをやめず、常に『なぜ』『どうして』と疑問を持つことが大切だ。」「最後まで諦めない。」この二つのことが印象に残りました。私は何か答えのないことについて深く考えることが好きなので、様々なことに疑問を持ってたくさん考えていこうと思います。また、人生やってみないと何が起こるかわからない、失敗しても挫けずに常に挑戦していこうと思います。
  • 「答のない問題」に対してどう取り組むかが課題であることを感じました。このような問題を途中で投げ出さないことが重要だと思います。投げ出さない限り自分なりの答えは出ると思います。
  • 今の自分に欠けていることの一つ目は、将来のビジョンが明確でないことです。ビジョンの形成は夢の実現に関わっていると思います。宇宙に興味があるので、宇宙に関連した分野で自分の興味あることを捜していきたい。二つ目は事の重要性について気づくのが遅いということです。誰かがやらないと行動できないタイプなので、このままではいけないと思っています。
  • 講演を聴いて「人生の選択は意外なところで決まる」と思いました。灯台下暗しと言うように、私の近くにもヒントが転がっているかもしれないので、日々注意を払って生活したいと思いました。