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SSHドイツ海外研修・国内研修の様子(1日目)

安積高校SSHドイツ研修では「ふくしまの今を知る」ことを目的とした県内研修を行っています。今年度は8/3(水)~4(木)で実施されています。そして今回は参加生徒に記事を書いてもらいました。長くなりますがお読みいただければ幸いです。まずは、1日目【安積高校~JR双葉駅~あすびと福島さんのプログラムに参加~いわき市内泊】です。

 1.双葉高校について[Y(緑ヶ丘中卒)]

安積高校を出発して約2時間で双葉町についた。現在休校となっている双葉高校周辺は、震災当時の状況がまだ見られる。住民はまだ帰ってきておらず、周辺を通る車もパトロールや工事関係の人の車だけだった。学校敷地内には草が生い茂っていて、11年間そのままにされている車があり、校舎の窓から見える横断幕には「全国高校柔道選手権大会出場 平成23年3月20~21日」などと書いてあった。双葉高校周辺だけ時が11年間止まっているように感じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2.街並み [S(明健中卒)]

双葉や大熊の帰還困難区域では、人々の健康や防犯の為に家の前にバリケードが設置されており、奧には当時のままや倒れたままの状態の家屋が残っていました。そして、除染作業が終わっている田んぼだった所でも荒れ放題に草が生え、田んぼであったとは、すぐには分からないような風景でした。また、稲作が再開している所でも飼料米として出荷されており、広い土地では、太陽光発電のパネルが設置されていました。復興が進んでいる一方で、まだまだ震災当時のままで時が止っている場所もたくさんあるのだなと実感しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3.請戸地区を訪れて[T(郡山二中卒)]

請戸地区の中でも比較的標高の高い大平山。丘からの眺めは見渡す限り草原。その中にその建物は立っていました。
浪江町立請戸小学校、震災遺構に認定されています。中の壁は津波の威力で剥がれ落ち、体育館の扉は曲がり、体育館の中は卒業式の状態のまま。時計も止まってしまっていました。そこだけまるで11年間時が止まっているようでした。自分の目で見て、自分の身を持って感じることが何よりも大切であることを学びました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4.廣畑裕子さんの講演 [M(安積中卒)]

あすびと福島で昼食をいただいた後、東日本大震災の被災者でもある廣畑さんによる講演会がありました。震災当時の過酷な状況、お子さんの学校の事情による退職、その後の仮設住宅の横にビニールハウスを設置し被災者の年配の方の支えを受けながらお花を栽培・出荷する…といった、廣畑さんの「挑戦」を聴きました。現在は唐辛子を利用した産業をしていらっしゃいます。その唐辛子をプレゼントして下さったので、帰りのバスで食べました。美味しかったですが、口が焼けるかと思いました。

 

 

 5.自分と向き合う、深い2時間[I(須賀川一中卒)]

廣畑裕子さんのお話を聞いた後、それぞれが自分自身と向き合う時間がありました。大きく次の3つについて考えて言葉に書き表しました。

①「将来どんな自分になりたいか、どんな社会(福島)をつくりたいか」

②「なぜ、①のように思うか」

③「将来の自分と社会(福島)のために、まず何に取り組むか」

その後で、全体の前で一人ひとり自分の今の気持ちをみんなに向かって話しました(今回のあすびと福島での研修は、福島西高校、郡山東高校、原町高校、安積高校の4校合同で行いました)。

今日一日の被災地の訪問や聞いたお話をきっかけに、それぞれが将来の目標やその理由、今取り組むことについて、じっくり考えた良い時間になりました。また、自分の気持ちを文章で書いたり、実際に人に言葉で伝えたりして、考えをより深めることができました。

 自分自身を見つめて、将来の目標や願望など今の気持ちに気づくことは、これから夢や目標に向かって進む上で原動力となるとても大切なことだと分かりました。このように、自分と向き合う時間をこれからも作っていきたいです。