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SSH国内課題先進地域研修Ⅱ~茗溪学園中学校高等学校訪問・交流~

 9月26日(木)に1年次のSSクラス希望者が、茗溪学園中学校高等学校(つくば市)を訪問しました。

 茗溪学園では、中学アカデミアクラスという「真に理解した学びを実現できるカリキュラムとプログラム」を展開するなど、先進的な教育活動を行っています。そこで本校生が、具体的な実践の様子を直接体験したり、教員同士が情報交換、交流したりしました。

 生徒達は、中学2年生の国語または3年生の数学の授業を茗溪生と一緒に受けました。

 国語の授業では、これから古典を学ぶ立場として「なぜ古典を学ばなければいけないのか」という教員の問いに対し、生徒達が仮説を立て、検証する流れの1コマでした。探究活動を国語の授業で実践しています。茗溪生は「既に古典を学習している」安積高校生にインタビューし、自分達の仮説が正しいのか、それとも他の考えがあるのか、検証していました。

 数学は関数でした。しかし、テキストが工夫されていて、この考え方が身につけば、中学の関数だけでなく高校で学習する2次関数も解けるような、一般化を意識した内容でした。高校1年生で2次関数は学習しますが、教科書とは違った解き方が新鮮だったようです。

 どちらの授業も、茗溪生が積極的に教員に質問したり、生徒同士で話し合っている様子に、安高生は大いに刺激を受けていたようです。

 午後は『44回生 個人課題研究中間発表会』を見学しました。これは茗溪の高校生が取り組む課題研究の中間発表会です。生徒達は茗溪生と一緒に発表を聞き。質問したりしました。

 休憩の後、発表した2年生の代表が控室を訪れ、交流会が行われました。SSクラスの生徒は2年次から本格的に探究活動に取り組みます。茗溪の先輩達から、探究活動への取り組み方や問題の解決の仕方について、経験談を語ってもらいました。交流の輪は「安高あるある」「茗溪あるある」から始まり、和気あいあいと進みました。

【生徒感想】

・授業中の質問等、生徒の自主性を見習うべきだと思った。
まだ自分たちが高校で学習できていない単元を中学3年生の時点で学習していることに驚き、負けないような努力をしなければならないと思った。

・抽象的な議論に関しては安高より高いレベルで行っていると感じた。

・一緒に授業を受けた中学生が、みんな積極的に話し合ったり質問したりしていてすごいなと思いました。授業中でも、分からないところを先生に遠慮せず聞いていたので、そのような授業の雰囲気が素敵だなと思いました。

・茗渓学園の授業や探究活動から、思考力が重要であることを改めて感じたので、日常の小さなことでも疑問を持って生活するようにしたい。

・バスの中でや交流活動での同じ安高生や茗溪の生徒との交流で人と関係を築くことの楽しさ、難しさを再確認できた。コミュニケーション能力を高めていこうと思う。

・中高一貫ということもあって、安高とは違う雰囲気でいい刺激になった。特に積極性のある生徒が多く、見習いたいと思った。また、今回学んだことをSSクラス希望者以外の生徒にも伝えていきたいと思った。