11月11日(水)放課後16:00〜17:30に,経済産業省資源エネルギー庁廃炉汚染水対策官の木野正登さんをお招きして,福島第一原子力発電所の処理水についての学習会が行われました。
安積高校のSSH活動では,海外の高校生との交流活動も計画されており,ドイツやフランスの交流を計画しています。海外との交流では,福島第一原子力発電所事故が話題に上がることを想定し,最もホットな話題である処理水問題について,学ぶ機会を設けました。
最初にピンポン球を自分にぶつけて,処理水に含まれるトリチウムの影響を説明されるなど,高校生に分かりやすく伝える工夫が随所に見られるご講義でした。
およそ1時間の講義の後,質疑応答。「中間貯蔵施設に新たにタンクを作れないか」「世界中の原発からは今もトリチウム水が流されていることを広く伝えるべきではないのか」「風評対策としてもっと様々な情報を伝えるべき」などの質問や意見が出されました。
中には取材に訪れたメディアに「メディアには風評を招かないように伝える責任もある。今回のこの学習会をどう伝えるのか」という質問も飛び出し,30分ほどの質疑時間は瞬く間に過ぎました。
その後,木野さんの周りに集まる生徒たちの個別の疑問に,「まだ時間があるから」と丁寧にお答えいただき,終了後1時間も質問を受けてくださいました。
海外高校生交流のための学習会では,福島復興や再生可能エネルギーについて,学んでいく予定です。
以下生徒の感想です。
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・1Fの事故には、様々な人の思いが絡み合っており、様々な意見があるということがわかりました。
・処理水学習会ではトリチウムと水が大差ないこととこれからの廃炉に向けての活動を学びました。
・汚染水回収当初は質よりも量を優先し、結果的にストロンチウム処理水などが残っていたと知りました。
・文面で読んだだけでは理解出来なかった内容も知識が深まりました。特にピンポン玉と野球ボールの例は分かりやすかったです。
・個人的な感想として、木野さんが「トリチウム水は無害だ」と断言してくださったことが嬉しかった。誰もが語尾を濁してしまう部分を綺麗に言い切ってくださったので気持ちがだいぶ楽になった。