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2021国際高校生放射線防護ワークショップ始まる

夏季休業を利用し,今年も高校生放射線防護ワークショップを行っています。

国際高校生放射線防護ワークショップは,震災と原発事故およびその後の福島の現状と復興について学ぶワークショップで2015年から実施されてきました。本校のみでなく,県内外,海外の高校生とともに学び,学んだことを発信するのを目的に開催されてきました。

コロナ感染症への対応から昨年は安積高校のみでの実施でしたが、今年は福島高校,ふたば未来学園高校が参加,県内3校での実施です。

 

7月26日(月)は安積高校に,経済産業省 資源エネルギー庁廃炉・処理水専門官木野正登氏をお招きしての処理水学習会を実施しました。わかりやすい資料をもとに処理水について丁寧にお話しいただきました。

 

 

 

 

 昨年に続き模型もご持参いただき,林立する処理水タンクの数に驚くとともに,処分の必要性について学びました。
 
7月28日(水)原子力安全研究協会研究参与峯村明彦氏,環境省福島地方環境事務所次長 庄子真憲氏にお出でいただき,飯舘村長泥地区での環境再生事業についてお話しいただきました。

これらの学習会の録画は3校で共有する予定です。

 

 

その後,飯舘環境再生JV工事事務所の大林組の方がお持ちのVRを体験しました。飯館に建設された施設周辺のようすのVRです。ゴーグルをつけ手に持ったハンドルを操作すると,ゴーグルの景色が変わり施設内を歩き回ったり,視点を変えると上空から俯瞰することもできました。これには情報系への関心を持つ生徒たちは大喜び。VR技術がこのような場所でも大いに役立つことに大いに興味惹かれたようでした。

 

今年のワークショップでは,双葉町,飯館村の土壌再生事業,東京電力福島第一原子力発電所の見学などを行い,来年1月には3校合同の発表会を開催する計画です。