SSアカデミーⅡ 3年生 アントレプレナーシップ(起業家精神)について学ぶ
11月10日の3年生のSSアカデミーⅡの授業は,アントレプレナーシップ講演が行われました。SSアカデミーⅡは,2・3年生のSSクラスの生徒が履修する学校設定科目で,理科・数学・情報・英語などの内容が盛り込まれた安積高校独自の内容です。
講師は,株式会社クエストアカデミア代表取締役社長 石川祐也 さん。昨年プログラミング言語Python学習でお世話になった先生ですが,大学4年生の在学中にIT教育に関わる事業を立ち上げています。今回は,起業に至るきっかけは何か,どんなことを目指してのIT起業なのかなどについてのお話をお聞きしました。
石川さんは,二本松市の生まれで福島県立福島高等学校の卒業。在学中はSSHクラスに所属されていたそうです。ご両親が小学校の先生をされる家庭に育ち,大学入学までは自分も福島県の高校の先生になろうと考えていたそうです。
東北大学理学部物理学科に入学後,大学の実験でのデータ解析を通してプログラミング言語Pythonに出会い,プログラミングの魅力に興味をもち,さらに学びを深められたそうです。
一方で,物理チャレンジのチューターとして福島高校に来た東大生との出会いから学びにおける人の出会いの重要性を感じるとともに,自分も高校生の学びの経験に役立つことができればと,大学在学中はインターネットを利用した通信教育の学校でチューターも務めてきたそうです。そんな経験から教育とITが結びつきIT教育の重要性を強く意識された,とのことです。
卒業後の選択を考えるとき,教師として学校の中で生徒を教えるより,ITエンジニアとして働きつつ,高校生のIT学習を支える教育者としても活動したいとの夢を描き,IT教育に関わる起業を考えるに至ったとのことです。同級生の95%が大学院に進学する東北大学の友人たちは口々に「起業して大丈夫?」と問いかけ,将来福島県の教員になるものと信じてくれていた両親の期待も裏切ることになり,決断の時にはご自分でも相当悩まれたそうです。
しかし,今後ますますIT技術者が必要とされることが明らかであるのに,それに向けての社会や学校の取り組みは遅れていること,ITの学習は初期投資がほとんど必要なく誰でも学ぶ意思があれば習得可能であること,福島県からそのようなIT技術者をたくさん輩出できれば,福島県全体が豊かになるとともに福島からの人材流失を防ぐことができ,さらに魅力的な県に生まれ変わるのではないかとのお考えから,怯まず起業の道を進むことができたとのことです。
生徒たちからは,「直接ITに関わろうとは考えていないが,IT社会の到来を考える時,プログラミング言語の取得が大切なことは理解できる」「プログラマーになるのではなくても,自分でプログラミング言語を習得することは可能か」「本や大学の授業で学んだのではないとのことだが,インターネットを利用してどのように学ぶのか」などの質問や意見がたくさん寄せられ,改めてSSクラス生徒の起業やITへの関心の高さを示すものとなりました。
(以下は生徒の感想です)
・ITの知識がまだ足りないと思ったので大学生のうちに身につけたいです。
・将来像を考えるきっかけになりました。
・とても興味深い話を聞けたので良い経験となりました
・とても面白い内容でした。
・こういう話をもっと聞きたい。その場限りになるような知識より社会で通じるようなこういう講義をもっと受けたい。
・新たな考え方を自分に取り入れられたので良かったです
・自分に自信を持てるほど経験を積みたいな~と思いました。
・大学生で起業することに縁はないと思っていましたが、意外と身近なものだということが分かりました。
・多くのことを学ぶことが出来た。キャリア形成にぜひ活かしたい。
・受験が近く、進路や将来について何度も考えるこの時期に、今回の講演を聞くことが出来て良かったです。
・起業する人の考え方を知れた。
・自分の将来についてよく考えることができたので良かったと思います
・起業についてスキル、人、お金などのことを知ることができた。ネット上でやりとりができる現代でどのような地域貢献の形があるのか考え、ロードマップを考えようと思った。
・僕ははじめ、「起業」ということについて、「どうせ一部のお金持ちとか野心のある人がやることだろう」とタカを括っていました。しかし、講演を聞いて、一学生でも一社会人でも、理念があって課題を解決したいという思いがあれば起業するという選択肢もあるのだなということがわかりました。石川先生もおっしゃっていましたが、今回の講演によって自分の頭の中にある選択肢が1つ増えたように思います。
・将来のイメージがより分からなくなりました。日々の勉強すら満足に出来ない自分にとって、キャリアプランを立てる事は少し苦しいです。でも、人生において重要な機会だと思うので、頑張ってみます。
・起業する・しないに関わらず、夢や目標を諦めないことが大切だと改めて感じました。
・進学後、したいことと稼ぐことを同時にできる起業という選択を真剣に考えたいです。
(以上)
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