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物理オリンピック全国大会(二次予選) 2年生2名、3年生2名が参加!

2025年8月5日 12時59分

今年度、物理部2、3年生16名が物理チャレンジ(物理オリンピックの国内予選)の1次試験に挑みました。
見事2年生2名、3年生2名が国内2次試験に進みました!!

1次試験はレポート課題(音の速さを測ろう)と筆記試験(物理の3年の内容まで含む、難易度の高い試験)からなり、例年1300人以上の参加者が100人まで絞られます。安積高校としては4年連続の2人以上突破となります。本当におめでとう!物理に向き合っていた結果です。
そして、お互いに協力してレポート作成しないとこの成果は現れなかったと思います。全員頑張りました!!

4名は8月末に東京理科大にて行われる、2次試験に誇りをもって挑んでください!!全国レベルの参加者にもまれ、大きく成長すると思います。
写真は複屈折の実験装置で練習する様子です。2023年の国際物理オリンピックの本番で使われた装置です。

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<物理オリンピック1次試験突破者>
令和3年度 2年生1名       令和4年度 1年生1名、2年生1名
令和5年度 2年生1名、3年生1名  令和6年度 2年生2名、3年生3名

【福島復興WS】福島の復興と放射線についての授業2025

2025年7月31日 10時00分

7/29,30に福島の復興と放射線についての授業を実施しました。
今年は宮城教育大学防災ゼミ様、大学生や他校の先生の参加がありました。

◎参加者
本校希望生徒40名、宮城教育大学生4
担当:本校物理教員

◎目的
放射線とは何か知り、福島県の現状について把握すること。そして放射線の知識を土台として、現在の福島県の課題(廃炉、除染と除染土の処理、風評被害・偏見)を科学的・社会学的に分析し、自分の意見を持てるようになること。

◎授業内容
<第1章>放射線の基礎 : 放射線の正体、単位と測定法、原発の原理
<第2章>放射線の実験 : はかるくんをもちいた実験(環境放射線量の測定、距離と遮へいによる減衰の確認など)
<第3章>福島の現状 : 放射線の生体への影響、現在の福島の線量や食品検査の結果、甲状腺検査の結果と課題、放射線以外の健康影響
<第4章>福島の課題 : 現在の原発の様子と課題、現在の福島県の人口などの状態、風評被害とその原因、新型コロナウイルス感染症、能登半島沖地震後の混乱との類似性
<第5章>福島の努力 : 避難指示解除地域の現在、福島の人の震災後の努力、復興のポジティブな側面
終盤での議論:「東日本大震災の教訓は何か」

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◎生徒の感想・これまで無関心に思っていたこと(モニタリングポストや甲状腺検査の是非)が実際には必要なのかどうか考えるきっかけとなりました。地域の人の意見もあるだろうが自分の意見として考えさらに次の世代の人々に伝えるのは大事なことだと思った。 (2年男子)

・放射線について距離や遮蔽物の違いによりどのように線量が変化するか数値を通して詳しく知ることができた。また自分たちが知らないだけでさまざまな研究が専門家でない人によって行われていたことは非常に驚きました。さらにさまざまな人が私たちのために行動してくれたり、一方では逆に傷つけてしまったりしたと思いました。

ネットでは取りたい情報ばかりを偏って受け取りやすいので、テレビや新聞もしっかりと見るようにしたいと思いました。非常事態が生じた場合は科学的根拠のないものや偏見で世の中が溢れてしまうので落ち着いて正しい情報を集めるようにしたいです。今は被災地に過疎問題が大きいことを知りました。福島の復興は多くの方々の支援によって行われているので何かあったときは自分たちが今度は頑張るようにしたいです。次の世代を作るひとりの県民として復興のことは常に気を掛け後世にも伝えていきたいと感じました。 (1年男子)

・今まで正しい情報を知らないまま原発福島のことについて見てきたがこの授業で科学的な根拠に基づく正しい情報を知って将来の福島について深く考えられたと思います。自分たちにできることを考え、より良い社会づくりに貢献できるよう、自分の考えを持って生活していきたいです。先生の授業本当にありがとうございました! (1年男子)

・ぜひ安積中学生にも知ってほしいしほかの中学の人々にも知ってほしい。少しでも福島に生まれたからには恩返しをしたい。また福島のために命をかけてくれた方々に命を懸けても良かったと思ってもらえるような福島にしたい。 (1年男子)

・福島県に私はずっといたのですが、これまでニュースについてしか知識を得られず、このように専門知識のある先生から直接教わることが貴重で大変ためになりました。私自身も「原発は危ない」と、「危ない」という言葉の中におさめていたため今すごく見方が変わりました。言葉の中ではなく科学的な数値の中で考えることが大事で、世の中の多数意見がすべてではないと改めて強く感じました。私も前に動画で福島の放射線をわざわざモニタリングポストを撮って載せ、コメント欄で「こんなところに子供を住まわせる親が信じられない」と書かれていたことを覚えていて、当時の私は高い数値が低い数値がわからず困惑しました。今考えると全然高くなく、ネットは間違いだらけだと思いました。一方で正しいと思える情報も、人間がやっていることなので間違いがあるため、このような風評被害のある物事はすべて自分で実際に見たものや専門としている人の情報を大事にして行きたいです。発信する機会があるのであれば必ず正しい情報を子どもや周りの人に自信を持って伝えたいです。(2年女子)

全国総合文化祭に物理部が参加しました

2025年7月29日 13時05分

7月25日~28日、物理部3年生の佐伯さんと井本さんが、香川大学で開催された全国総合文化祭の自然科学部門、物理分野にて発表してきました。(2年生の飯塚君は見学)
「スマホはなぜ画面を下にして落ちるのかⅡ」のタイトルで、スマホを落とす際に回転してちょうど画面が下になるメカニズムについての実験結果と考察を堂々と発表してきました。
巡検研修では徳島文理大学にて医療や工学の学びを体験しました。

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<生徒感想はこちらです>

【福島復興WS】福島と原子力~元東電副社長が伝えたいこと~

2025年7月21日 17時31分

 7月8日(火)の放課後、震災当時に東京電力の副社長であった石崎芳行氏を招いて講演会を実施しました。石崎氏はなぜ原子力発電が日本に必要だったか、原発事故の様子、そして原発事故で避難した人々へのお詫び行脚など、語ってくれました。石崎氏は福島第二原発の所長をしていた時期もあったので、知り合いも多く、その方々の故郷を奪ったこと、原発事故のせいで立入制限され、地震だけであれば助けられられたかもしれない命を助けられなかったことについての思いなど、赤裸々に語ってくださいました。

 現在、石崎氏は楢葉在住で被災地の復興に尽くしていらっしゃいます。現地の様子や復興の未来絵図についても紹介してくださいました。

 この講演会は他校の関心も高く、zoomで9校が聴講しました。

 <生徒の感想>(抜粋)

○中学生

・震災、原発事故の最前線を知ることができてよかった。島国である日本だからこそ原子力発電を活用することは大切だけど、日本は災害大国であることを念頭におかなければならないと思う。

・講演会に参加する前は原発事故に対し、福島県ばかり苦労しているという印象だったが、話を聞いたあとは東京電力でもさまざまな考えや苦労があったことがわかった。また、福島県のために自分もできることを行いたいと思った。

・自分が思っていたよりも東京電力もやむを得ない事情がたくさんあったんだと思いました。避難指示区域も今は魅力的なビジネスや活発な人がたくさん存在する事を知り、想像よりずっと希望にあふれていると思いました。これからは避難指示区域の暗い面だけでなく新たな希望に目を向け発信してみたいと思いました。

○高校生(抜粋)

・東電の当時の状況や各地の復興の現状など、普段ただ過ごしている中では知ることのできない話を聞くことができた。福島県内に残る問題も、日本全体の問題もたくさんあることを実感し、自ら考え行動に移すことまでしてみたいと思えるようになった。

・僕達の世代が知らないことや初めて知ったことがたくさんあった。リアルな話や最前線での体験談がたくさん聴けた。本当に貴重な時間が過ごせた。

・石崎さんを責める人がたくさんいたと聞き、しょうがないと思ってしまう部分もあった。しかし石崎さんだけが悪いというわけではない。それでも被害者の怒りや悲しみ、原発事故関連で亡くなったを取り戻すことはできないからとても複雑に感じた。

<他県高校生>(抜粋)

・学校では完全に科学的な講演ばかり聞いていたので、そうじゃない政府の人にこんなことを言われて〜みたいなお話が新鮮で面白かったです。原子力発電について考えるきっかけになりました。

<他県教員>(抜粋)

・事故当時多くの方が様々な方面から影響を受けましたが、最前線で対応に当たられていた方のお話はメディアを通してでは聞けない内容であると感じました。本県にも原子力関連の施設は複数あり、本校のSSH事業においても、改めて正しく分裂も融合も知識を若者に伝え、どの様に向き合って行くべきかSSH校として学びの機会を設けていく必要性があるなと感じております。

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【SS探究Ⅱ】今年もよろしくお願いします、先輩!~シニアサポーター伴走~

2025年6月28日 14時58分

 SS探究Ⅱの授業では、高校2,3年次に班ごとにテーマを決めて探究活動を行っています。生徒のテーマは多岐にわたりますが、本校のOB,OGがシニアサポーターとして指導、助言をしてくださっています。

 この活動は今年で4年目となります。今年度も7月まで16名のサポーターが3年生の論文指導をしてくださいました。生徒達は頼もしい先輩方に支えられ、昨年度ポスター発表した研究テーマを論文に仕上げていきました。

 8月からは2年次生の探究活動に伴走してくださいます。先輩方、新2年生もよろしくお願いします。

<生徒感想>(抜粋)

・助言が役に立った

・アドバイスのおかげでスムーズに探究を進めることができた。

<シニアサポーター感想>(抜粋)

・年々探究の質が向上しているように感じます。

・サポーターとしてまだまだ不足していることが多いと思うので、その反省点を今年度の活動に活かし、生徒と共に成長していきたい。

・高校生目を輝かせて聞いてくれた。むしろ、アドバイスしすぎて自由な発想の邪魔にならないよう、配慮して接したい。

・楽しかった。

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【福島復興ワークショップ】日本のエネルギー政策 学習会

2025年6月28日 13時22分

 6月25日(水)放課後 福島復興ワークショップでは、経済産業省東北経済産業局の木野正登氏を講師に迎え、「日本のエネルギー政策」というテーマで学習会を実施しました。

 木野氏は原子力の専門家です。原子力発電所の事故から14年間、避難指示や廃炉、処理水の問題まで、今年の3月までの14年間、関わっていらっしゃいました。1,2年で交替する官僚の世界で異例のことです。本校にも何度も足を運び、処理水の問題等、生徒と議論を交わしてくださいました。4月から仙台に異動されましたが、本校生の為に講義にご来校くださいました。

 今回のテーマは日本のエネルギー政策や海外との比較、エネルギーコストについです。現在のエネルギーについて、火力発電は二酸化酸素排出による地球温暖化問題、原子力発電は放射性廃棄物の処理や事故の重大さなど、それぞれ課題を抱えています。また、太陽光発電や風力発電など、再生エネルギーも注目されています。木野氏はそれらについてわかりやすく解説してくださいました。中学生も参加した会場は盛況で、席が全て埋まりました。講演のあと、生徒はグループディスカッションを行い、そこで出た質問に対して、木野氏は1つひとつ丁寧に答えてくださいました。

<生徒感想>(一部抜粋)

中学生

・とても面白かったです。難しそうな内容たったけど、分かりやすく教えてくださったので理解できました。

・日本の現状をみて、みんなで変えていかなければならないと思った。再生可能エネルギーもデメリットがあるので、そこを研究してみたいと思った。

・現在の日本のエネルギー問題についての現状について知ることができた。難しい話も少なくなかったが、とても勉強になった。

・原子力発電や再生エネルギーについて特に深く学ぶことができた。エネルギー関係の仕事もしたいと考えていたからとてもいい機会になった。

高校生

・核融合という発電の方法を初めて知り、興味深いと思った。新しい知識を多く得られたので、自分でも説明できるくらい知識を深められるよう、今後の講演会にも参加していきたい。

・再生エネルギーの現実的な問題を細かく知ることができた。また、世界と日本のエネルギー問題にも知ることができてよかった。

・多くのエネルギーの種類やメリット、デメリット、今後の日本のエネルギーについて知ることができた。木野氏もおっしゃっていたが、今後も正しい知識を身につけていきたい。

・福島県で生きる県民として東日本大震災とエネルギーを交えた話を聞くことができてよかった。日本の自分の知らないところでも、エネルギーに関する施策が行われていることに興味を持った。

・詳しく知らなければいけないことが多いと実感しました。福島だけでなく、日本、世界の情勢にも目を向けられるようにしたいです。

・原子力や火力、風力をはじめとした様々な発電や世界での現状と課題について学ぶことができた。一般での認識をよりよいものに深めることが国のエネルギー問題の解決に繋がるのではないかと思った。

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【2年SSクラス】ふれあい科学館GWサイエンスフェルティバルに参加しました

2025年5月21日 12時13分

 5月3(土),5日(月)に2年SSクラスの生徒有志がふれあい科学館で実施されるGWサイエンスフェスティバルの実験屋台に参加しました。

2年SSクラス結成後、希望者で放課後集まり、内容決めから実験のオペレーション、買い出しなど、部活の合間に準備をして当日に臨みました。

テーマは「テーブルの上で雲をつくろう」「みずを作ろう」の2つのブースを出しました。それぞれの実験屋台で来場者に科学の現象の驚き、不思議を伝えていました

生徒達は参加者に喜んでもらえるよう、現象の見せ方や問いかけに工夫を凝らしていました。

<生徒感想>

・小さいお子さんが喜んで実験しているのを見て頑張ってよかったな、と思いました。

・科学的なことを小さいお子さんに説明するのが難しかったですが、工夫してわかりやすく伝える能力が高まったと思います。

・スケジュールの都合で準備だけの参加でしたが、クラスのみんなと協力できて、とても面白かったです。

・子どもと接することが思ったより楽しく、子ども達が科学好きになってくれるといいな、と思いました。

・今までで一番勉強になりました。科学館の方々の苦労がわかりました。

写真HP

【福島復興】「高校生から学ぶふくしまの今とこれから」に参加しました

2025年3月18日 10時51分

 3月15日(土)国立オリンピック記念青少年総合センターにて、ふくしまの食相談センターが主催する「高校生から学ぶふくしまの今とこれから」に参加しました。この催しは福島と東京の高校生が「高校生から見た福島の今」について発表し、参加者が福島の復興の現状とこれからについて意見を交わす場です。本校からは探究活動で福島復興をテーマにしている生徒や福島復興に関心がある生徒が参加、発表しました。

 口頭発表では、本校は「福島県の甲状腺検査と過剰診断について」というテーマで発表しました。加えてポスターセッションでは「台湾輸入規制の原因についての考察と報道の関わり」「福島復興への2つの着眼点」というテーマの班も発表しました。

 高校生だけでなく福島復興に関わる東京の大学生も参加、発表し、大学生も交えて福島の課題について意見を交わしました。

 帰途についた生徒達の顔は、疲労はありましたが、自分たちの発表や意見交換をした充実感で輝やいていました。

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【生物部】2024年度新潟薬科大学応用生命科学部研究系部活動支援事業発表会に参加しました

2025年3月10日 16時55分

 3月8日(土)、生物部酵母班が、新潟薬科大学応用生命科学部研究系部活動支援事業発表会にて研究成果を発表しました。この発表会は、新潟薬科大学応用生命学部の科学系部活動支援事業に採択された高校が、1年間の活動についてそれぞれ発表するものです。本校生物部は、zoomにで参加しました。生徒は普段と違う参加の仕方に緊張していましたが、あっという間に操作に慣れ、モニターに真剣に向き合い、積極的に参加していました。自分たちの発表についても、大学の先生や他校生からの質問があり、真剣に回答していました。

<生徒感想>

・久しぶりの発表で緊張したが、しっかり発表できてよかった。他県の興味深い研究を見られてとても参考になった。今後の研究に生かしたい。

・企業や小学校など、幅広い範囲で共同研究している学校があって新鮮で勉強になりました。スライドの作り方も勉強になりました。

・難しい単語も丁寧に説明していて分かりやすい発表が多かった。自分もそのような発表ができるようになりたい。

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