SSHブログ

2022年8月の記事一覧

アカデミックインターンシップ ジョンソンエンドジョンソンコース

令和4年度アカデミックインターンシップ
ジョンソンエンドジョンソンコース
令和4年8月19日(金)13:00~16:40

  

世界的に医療機器開発・販売を行っているジョンソンエンドジョンソン様に研修をしていただきました。

 ①ジョンソンエンドジョンソンの紹介、須賀川事業所の紹介

②安全ガイダンス

③プラントツアー

④Johnson&Johnson Institute見学+模擬手術体験

⑤若手社員との座談会

 

 

 

 

 

 

社員様たちは終始明るく親切に対応してくださいました。会社のことのみならず、はたらくことの意義なども生徒たちに真剣に語っていただきました。

衛生用品の管理を丁寧に行う様子、実際の手術体験を通し、生徒たちは実際に働く現場や自分の将来について考えを深めることができました。

 

<生徒感想>

・工場内を見学して、医療従事者以外でも間接的に医療の役に立てると知り、進路の幅が広がりました。また、社員の方々の具体的な進路の話が聞けて、文系理系問わずさまざまな道があるのだと知ることができました。これから進路を考える時に参考にしたいと思います。
大学入試が近づくにつれて進路で悩むことも増えたので、今回のインターンシップはとても勉強になりました。 また、手術体験が楽しかったです!

・普段使っている、もしくは使ったことがあるような製品や医療機器についての知識を得た。進路選択の仕方、過去に社員さんがどのように今の会社を決めたかを聞けた。
腹腔内手術体験が非常に面白かった。願わくば最後の縫合をきっちり終えたかった。あんな難しいことを人体でできるようになるには相当の時間がかかるのだろうなと思った。

・オペ体験がとても印象に残りました

アカデミックインターンシップ ゼノアックコース

令和4年度アカデミックインターンシップ
ゼノアック(日本全薬工業)コース
令和4年8月10日(水)10:00~16:00

 

2年SSクラスの生徒5名が参加しました。

 ゼノアックは郡山が本社で動物医薬品の開発、製造、販売を一環して行っている企業です。ペットを飼っている方はノミ、ダニ駆除薬「フロントライン」販売の企業、というとご存じかもしれません。また、福島県市町村対抗駅伝の中継地点としてご存じの方もいるでしょう。

 参加した5名は、家畜の感染検査の模擬ウイルスを用いてのPCR検査体験や、ラット模型を用いた採血検査を体験しました。また、ランチタイムではスタッフから仕事の実際を伺う懇談の時間も設けていただきました。懇談では逆に安積高校やSSH校についての質問をされ、答えたりもしていました。生徒は企業での仕事について知るだけでなく、プレゼンテーションの力もついたようです。

 「薬剤師」は薬局に居る、「獣医師」は動物病院を開業している、といったイメージがありますが、こちらでは「薬剤師」や「獣医師」、「研究員」「法律家」といった専門職の人たちが協力しあって苦労の末、新しい薬を生み出し、その評価、製造、販売を行っている、ということがわかりました。参加した生徒は、PCRや模擬採血など、普段できない貴重な体験ができただけでなく、職業選択の視野が広がりました。

 

 

アカデミックインターンシップ ふくしま医療機器開発支援センターコース

令和4年度アカデミックインターンシップ
ふくしま医療機器開発支援センターコース
令和4年8月10日(水)9:00~16:00

 

 

 当日は、『医療のしごと体験デー』という訪問先主催の行事に乗る形で、会津高校、安積黎明高校、日大東北高校の生徒さんとともに、参加しました。
 福島県には、医療機器の販売額が世界20位にランクインする企業が複数あり、国内では都道府県別で第1位であるなど、医療機器先進県であることを知りました。

 

①医療機器の操作体験、介護ロボットの装着体験
  
②安全な医療機器をつくるための試験室の見学
 患者の健康や命に係わるため他の機器とは異なり、製品不良率をゼロにしなければなりません。そのために、あらゆる観点から繰り返し試験・検査をする様子を見学し、生徒は感心するとともに、信頼できる製品に対して安心した様子でした。

 

 

 

③企業及び製品紹介

 上述の県内企業が設置したブースで、製品の説明をしていただきました。

 

アカデミックインターンシップ(ふくしま情報処理センター)

去る8月5日(金)に福島情報処理センターにて、2年SSクラス4名の生徒がインターンシップに参加しました。

午前中は、zoomを利用したディスカッション形式で、担当の大久保様から会社説明、IT業界についての説明、ITテクノロジー紹介がありました。

その後、データセンターにて施設を見学させていただきました。施設ではデータを守るための様々な仕掛けがあり、生徒にとって貴重な体験となりました。

 

午後は、業務アプリ構築クラウドサービスkintoneを利用したアプリ開発の演習がありました。事前に示された開発要件に従って、生徒は悪戦苦闘しながら成績管理システムアプリを開発しました。

最後に自分が作ったアプリについてプレゼンを行いました。

  

令和4年度SSH生徒研究発表会に参加しました

SSHの全国大会に参加してきました(8/3,4)

近年、コロナの影響でリモート開催でしたが

今年度は神戸国際展示場にSSH指定校と経験校220校が集い

ポスター形式で研究発表を行いました。

本校からは、3月の校内セレクションを勝ち抜いた

「朝河桜から単離した天然酵母の製パン適性」が生物B(植物・農業系)

で発表しました。

残念ながら、賞には該当しませんでしたが、生徒は立派に発表し

質疑応答に臨んでいました。また、他の学校の発表も聞き、生徒には

良い刺激になっていました。

SSHドイツ海外研修・国内研修の様子(2日目)

安積高校SSHドイツ研修では「ふくしまの今を知る」ことを目的とした県内研修を行っています。今回は2日目(8/4)の記事です。

6.アクアマリンふくしまの復興までの道のり[N(郡山五中卒)]

 同館の水口弘一さんから、アクアマリンふくしまの復興についてのお話をいただきました。

 震災時は、巨大な地震や、何度も押し寄せる津波によって、展示されている生物の9割を失う等の甚大な被害があったそうです。そんな状況でも、震災から僅か4か月で復旧ができたのは、強いリーダーシップや職員のチームワーク、様々な方々の協力があったからこそだと水口さんはおっしゃっていました。

 津波の恐ろしさを改めて実感すると共に、苦しい状況の時こそ、互いに助け合って乗り越えることが大切なのだと学びました。

 下の写真は、震災時に起きた地盤沈下の名残です。右の壁が1m程下がっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

7.増え続ける海洋ゴミとその未来[H(富田中卒)]

 ペットボトル、洋服、ボールペンなどなど便利なプラスチックは私たちの生活を豊かにしてくれる一方で海洋ゴミとなり、海の豊かさを奪うものでもあります。

 私たちはアクアマリンふくしまを訪ね、海洋プラスチックの現状と海の未来についてのお話を伺ってきました。海の生き物たちが人間のプラごみにより苦しむ姿を映像で見た時は、心が痛みました。このままだと2050年には海の生き物よりも海洋ゴミの方が多くなってしまうそうです。そうならないために、5R(Refuse、Reduce、Reuse、Repair、Recycle)など自分にできることを積極的に取り組んでいきたいと思います。

8.アクアマリンふくしま館内[M(安積中卒)]

 館内では、プラスチックごみによる動物への影響など、環境についての展示も行われていました。県などでの取り組みや、実際にいわきの海岸で見つかったプラスチックごみなども展示されており、訪れた人々が影響を知り、3Rの重要性を理解することができる展示だと感じました。改めて館内を見学すると、震災からの復興や環境問題について考えることができ、福島にとって大切な施設であると思いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

9.「いわき」ならではの昼食[S(郡山五中卒)]

 アクアマリンふくしまで震災や環境問題の講演を聞き、午前中の見学を終えた後、私たちはお昼ご飯を食べに行きました。

 やはり、「いわき」と言えば、海産物!私たちのほとんどは、海鮮丼を食べました。本日のアクアマリンふくしまでの研修を通し、今、こうして新鮮なお魚を食べることが出来るのも普通のことではないと思っています。

 海鮮丼は驚くほど美味しかったです!あの味は忘れることができません!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

10.私たちが学んできたもの【O(日和田中卒)]

 私たちは2日間で多くの普段の授業では学べないことを学んできた。その中で特に印象に残ったものを2つ紹介したい。

 1つ目は1日目の相双地区を訪問した時のことである。私たちはバスの中から双葉町の現在の街並みを見た。私は昨年度も参加したので見たのは2回目だった。その時街の風景を見て最初に感じたのは昨年度見た時ほど衝撃を受けなかったということだった。この時、人間は「慣れる」ことができるがこの光景を目にすることに「慣れて」はいけないと思った。

 

 

 

 

 

 

 

 2つ目は2日目のアクアマリンふくしまで行って頂いた講演会のことだ。そこで講演して頂いた先生の言葉で「その経験から学んだものは忘れなければ、震災での悲しみは忘れてもいい。」という言葉があった。この時、私は無意識のうちに被災した方の悲しみの面ばかりに目を向けていたということを気付かされた。悲しみはどうでもいいということではないが確かに本質的には学んだことの方が大事だと言うことを学んだ時間だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 私はこの2日間で学んだことを周りの人と共有してさらに人間として成長したい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この2日間は生徒たちにとって貴重な時間となりました。受け入れていただいた施設の皆様、本当にありがとうございました(担当教員)。

SSHドイツ海外研修・国内研修の様子(1日目)

安積高校SSHドイツ研修では「ふくしまの今を知る」ことを目的とした県内研修を行っています。今年度は8/3(水)~4(木)で実施されています。そして今回は参加生徒に記事を書いてもらいました。長くなりますがお読みいただければ幸いです。まずは、1日目【安積高校~JR双葉駅~あすびと福島さんのプログラムに参加~いわき市内泊】です。

 1.双葉高校について[Y(緑ヶ丘中卒)]

安積高校を出発して約2時間で双葉町についた。現在休校となっている双葉高校周辺は、震災当時の状況がまだ見られる。住民はまだ帰ってきておらず、周辺を通る車もパトロールや工事関係の人の車だけだった。学校敷地内には草が生い茂っていて、11年間そのままにされている車があり、校舎の窓から見える横断幕には「全国高校柔道選手権大会出場 平成23年3月20~21日」などと書いてあった。双葉高校周辺だけ時が11年間止まっているように感じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2.街並み [S(明健中卒)]

双葉や大熊の帰還困難区域では、人々の健康や防犯の為に家の前にバリケードが設置されており、奧には当時のままや倒れたままの状態の家屋が残っていました。そして、除染作業が終わっている田んぼだった所でも荒れ放題に草が生え、田んぼであったとは、すぐには分からないような風景でした。また、稲作が再開している所でも飼料米として出荷されており、広い土地では、太陽光発電のパネルが設置されていました。復興が進んでいる一方で、まだまだ震災当時のままで時が止っている場所もたくさんあるのだなと実感しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3.請戸地区を訪れて[T(郡山二中卒)]

請戸地区の中でも比較的標高の高い大平山。丘からの眺めは見渡す限り草原。その中にその建物は立っていました。
浪江町立請戸小学校、震災遺構に認定されています。中の壁は津波の威力で剥がれ落ち、体育館の扉は曲がり、体育館の中は卒業式の状態のまま。時計も止まってしまっていました。そこだけまるで11年間時が止まっているようでした。自分の目で見て、自分の身を持って感じることが何よりも大切であることを学びました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4.廣畑裕子さんの講演 [M(安積中卒)]

あすびと福島で昼食をいただいた後、東日本大震災の被災者でもある廣畑さんによる講演会がありました。震災当時の過酷な状況、お子さんの学校の事情による退職、その後の仮設住宅の横にビニールハウスを設置し被災者の年配の方の支えを受けながらお花を栽培・出荷する…といった、廣畑さんの「挑戦」を聴きました。現在は唐辛子を利用した産業をしていらっしゃいます。その唐辛子をプレゼントして下さったので、帰りのバスで食べました。美味しかったですが、口が焼けるかと思いました。

 

 

 5.自分と向き合う、深い2時間[I(須賀川一中卒)]

廣畑裕子さんのお話を聞いた後、それぞれが自分自身と向き合う時間がありました。大きく次の3つについて考えて言葉に書き表しました。

①「将来どんな自分になりたいか、どんな社会(福島)をつくりたいか」

②「なぜ、①のように思うか」

③「将来の自分と社会(福島)のために、まず何に取り組むか」

その後で、全体の前で一人ひとり自分の今の気持ちをみんなに向かって話しました(今回のあすびと福島での研修は、福島西高校、郡山東高校、原町高校、安積高校の4校合同で行いました)。

今日一日の被災地の訪問や聞いたお話をきっかけに、それぞれが将来の目標やその理由、今取り組むことについて、じっくり考えた良い時間になりました。また、自分の気持ちを文章で書いたり、実際に人に言葉で伝えたりして、考えをより深めることができました。

 自分自身を見つめて、将来の目標や願望など今の気持ちに気づくことは、これから夢や目標に向かって進む上で原動力となるとても大切なことだと分かりました。このように、自分と向き合う時間をこれからも作っていきたいです。