SSHブログ

SSH活動日誌

SS探究Ⅱ(2年普通クラス)仮説設定発表会

7月12日(水)2年生普通クラスの探究活動は仮説設定発表会でした。

 これは、2年生が取り組む探究テーマについて、ゼミ内で発表しあうものです。目的は「テーマ設定に無理がないか」「仮説と研究手法に矛盾がないか」「検証が可能か」などを、客観的に検証することです。

 発表会では、各班の発表について生徒、シニアサポーター、担当教員から活発な質問やアドバイスがあり、発表者が回答しました。

 この発表会をもとに、各班はテーマや研究手法を必要に応じて修正し、探究活動を進めていきます。今年度初めて実施しましたが、生徒達はテーマ設定がどれだけ大切かを実感していました。

<生徒感想>

・他の班も参考になり、シニアサポーターの方からのアドバイスを元により良い仮説設定ができるようになった。

・他班の発表から参考になる点が多く得られた。次回以降、今回は仮説発表会ということで軽く扱った内容をさらに掘り下げようと思う。

・研究手法についていくつか質問や指摘をしていただいて、もっと具体的に考えていかなければいけないと思いました。

 

 

 

郡山市ふれあい科学館夏休みサイエンスフェスティバルに参加しました

7月17日(月)、郡山市ふれあい科学館( http://www.space-park.jp/ )夏休みサイエンスフェスティバルに物理部有志生徒6名、地学部有志生徒8名が参加しました。

 物理部は「雲をつくろう!」というテーマで、ペットボトルの中に水と線香の煙を入れて炭酸キャップで雲をつくる実験を行いました。ポン!という音とともに雲ができる様子を、子どもたちは喜んでいました。

 地学部は「鉱石で小瓶」というテーマで、小瓶に鉱石、液状ノリ、ラメを入れてきれいなストラップを作りました。きらきらと光る鉱物入りの瓶をもらい、嬉しそうな様子が見られました。

 三連休の最終日でとても盛況でした。生徒達は、子ども達に分かりやすく原理を説明し、楽しい時間を過ごしていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<生徒感想>

 ・子供の反応が大きかったので参加してよかった
・人によって反応が違って、その度に工夫して説明できてよかった。どれくらいの説明がちょうどいいのかがわかった。
・子供達を飽きさせない工夫は難しかったが、やりがいがあって楽しかった。
・色々な人に説明する機会がなかったので新鮮だった
・普段はする機会が無い、物を提供する側を体験出来て楽しかったです。
・思った以上に人が来て、材料が足りなかなってしまったので、次回からは十分に予備を用意しておこうと思った。
忙しかったけど、楽しかった。
・忙しく、途中でハプニングもあったが働いて食べる昼食は美味しかった

【伝承館研修】福島県の災害と復興を次の世代につなぐ

 7月16日(日)に1,2年生の希望者が東日本大震災・原子力災害伝承館 へ研修に行きました。この研修会は、高校教育課が主催する「震災と復興を未来へつむぐ高校生語り部事業」により実施されました。

 伝承館に到着後すぐ、館長の高村昇先生からの専門研修がありました。高村先生は長崎大学医学部卒業の医師です。現在、長崎大学原爆後障害医療研究所教授、福島大学環境放射能研究所副所長でもある、とても多忙な方です。先生は原発の事故後、いち早く福島県に入り、避難した人々や県民に放射線について、健康について、説明会に関わった方です。原発事故と県民の間に立ち、放射線に対する私たちの不安を解消しようと活動なさいました。今回の研修は、長崎からのリモートの予定でしたが、安積高校生が来館する、ということで前日に福島入りをし、直接生徒と対話してくださいました。先生は「放射線被ばくと健康影響について」生徒に分かりやすく説明してくださいました。

 その後、NPO法人 富岡町3・11を語る会 の語り部、青木淑子氏の講話がありました。原発事故で避難した人たちのようす、避難者を支援する自分達の活動を紹介されました。住み慣れた地域に「すぐ帰れると思っていた」が、10年以上戻れない。そういう人たちの経験を「自分だったらどうしよう」と「自分ごと」として考えて欲しいと訴えかけられました。

 

  

 昼食後は館内展示の見学でした。津波で流されたぬいぐるみ、地震の後そのまま学校に置かれたランドセル、津波でゆがんだガードレール、原発作業員が着る防護服など、本物が持つ迫力が生徒に訴えかけました。館内見学はスケジュールの都合で1時間しか取れませんでした。生徒達は後ろ髪引かれる思いでバスに乗り、フィールドワークに出発しました。

 バスの車窓から見上げた櫓には、津波の到達した目印がありました(16.5メートル)。その高さに震撼した私たちは大平山霊園でバスを降りました。ここは請戸小の先生と児童が津波を逃れた場所です。請戸小は一階全てが津波に襲われました。しかし、地震後の避難では、先生方の素早い誘導と児童の機転で犠牲者が一人も出しませんでした。ガイドの方からその時の様子を聞き、我々の立っている場所のすぐ下まで津波が来たことを想像しました。また、災害において、マニュアルに頼るべき所とマニュアルでは対応できない事もある事を学びました。これは将来起こるであろう災害や事故にとっさに対応しなければいけない時の参考になると思われます。

 

  

 

 双葉町は暑かったですが、熱い思いを生徒は講師や語り部、ガイドの方から受け取りました。

<生徒感想>

・中通りに住んでいては絶対に分かりえなかった被災者の方々のリアルを知って、共感することができました。テレビなどで原発事故の特集番組を見る時、以前より感じ方が具体的になりそうです。

・原発の近くに住んでいた人への偏見や家に帰った時の話が特に衝撃でした。言葉によって伝えられることがあるんだと実感しました。見学では、最初の原発が素晴らしいものだと考えられていたころの展示がとても印象的で、少しぞっとしました。時間が足りなくて、いつかまた来たいと思いました。

・福島県の現状とこれからの大きな課題について知ることができたから、このことをたくさんの人に伝え、風評被害を少しでも少なくしていきたいと思いました。また放射線についてもっと詳しく知り、「正しく」恐れたいと思いました。

・来て良かったと思いました。東日本大震災や原発事故、放射線の影響について詳しく知ることが出来たので、災害や放射線を「正しく怖がる」ようにしたいです。また、原発によって変えられてしまったものがあることを忘れないようにしたいです。

・語り部の方が、私たちに当時について教えてくださる姿を見て、自分も震災を知る最後の世代として、何か出来ることがあれば福島のために貢献したいなと思いました。

震災後の福島について高校生と語る~東京大学 開沼博先生講演会~

7月7日(金)の放課後、東京大学准教授 開沼博先生の講演会がありました。

 この講演会は、高校教育課が主催する「震災と復興を未来へつむぐ高校生語り部事業」により実施されています。

 開沼先生は先週、本校の2年生と保護者を対象に「なぜ、と疑問を持つことが人生において大切である」ということを、先生の研究を例として話してくださいました。今回はさらにその内容を深めての講演・ワークショップでした。

 講演では、福島の復興について、「福島学カレッジ」で中・高校生が大人顔負けに震災をテーマに調査・発表したことや、風評被害について、チェルノブイリと福島の原発事故の違い、処理水と国際社会について、など、分かりやすく説明してくださいました。生徒は講演をもとに話し合い、班ごとに意見を発表し、ディスカッションの結果を壁に掲示しました。

開沼先生の講演が終わってからも、生徒は先生に質問しようと長い列を作りました。

今の高校生は「震災の記憶が失われつつある世代」です。それでも福島で生きているということは、3・11と原発事故で「何が起こったか」「何が問題か」そして「何をすべきか」は目の前にある課題です。開沼先生は穏やかに、しかし鋭く生徒にそれらについて問いかけました。

 この講演会を通して、生徒は福島の現状について、そして自分の中の「「なぜ」について、考えられたと思います。

開沼先生は、磐城高校出身の社会学者です。原子力発電所と地域の関わりを論じた東大での修士論文「フクシマ論」を出版直後に3・11が起き、一躍有名になりました。以後、積極的に震災後の福島を調査し、「はじめての福島学」「福島第一原発廃炉図鑑」など、多数の著書があります。

 

 

郡山市ふれあい科学館サイエンスフェスティバル実験動画

5月5日(金)、6日(土)、郡山市ふれあい科学館( http://www.space-park.jp/ )GWサイエンスフェスティバルに2年7組(SSクラス)が参加しました。

https://asaka-h.fcs.ed.jp/blogs/blog_entries/view/145/69dac61de41a94144c5e6b80fb165ec5?frame_id=455

その際の実験動画です。

協力:新聞委員会

 

チリメンモンスターⓇ をさがせ 
https://youtu.be/Wo6vv-Z8CLw

光の万華鏡
https://youtu.be/o2u1vxVIdEk

 

興味をもたれましたら是非ともご家庭で実験してください

なお、チリメンモンスターはちりめんじゃこの中に隠れています。

光の万華鏡は「グレーチングシート」を入手できれば制作できます。

7/6(木)「地域・大学・学類の将来を考えるための[レクチャー&ディスカッション]」講師

7月6日(木)に、本校教務部探究班長(SSH主任)が福島大学行政政策学類の主催する「地域・大学・学類の将来を考えるための[レクチャー&ディスカッション]」に講師として招かれ、行政政策学類をはじめとする先生方に「安積高校SSHの地域連携の取り組み」などについて紹介しました。

本校では特に1年次に福島大学と連携した取り組みを多く行っており、その中でも「SS探究Ⅰ」ではヒアリング調査やフィールドワーク先として福島大学を選ぶ生徒も多くいます。今回は、本校の1年次が取り組む「地域創生探究」の各班のテーマを大学の先生方と共有し、ディスカッションの時間には、先生方からもご質問やご助言をいただくことができました。

これまで本校SSHは、共生システム理工学類をはじめいくつかの学類と連携をとっていましたが、今回は行政政策学類ということで、大変貴重な機会となりました。今後も様々な部分で結びつきを強められればと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

SSアカデミーⅡ 2年 プログラミング授業実施 第2回

 6月29日の2年生のSSアカデミーⅡは,Pythonの第2回の授業でした。
 
 SSアカデミーⅡは,2・3年生のSSクラスの生徒が履修している学校設定科目で,理科・数学・情報・英語などの内容が盛り込まれた安積高校独自の授業です。
 
 2年生は,6月からプログラミング言語Python(パイソン)の学習を始めています。
ビッグデータが簡単に入手できる時代を迎えてデータ解析の重要性が言われており,Pythonによるデータ解析の基本について学んでいます。
  講師は クエストアカデミア代表取締役社長 石川祐也さんです。石川さんは東北大学在学中にIT教育事業を行う会社を立ち上げた青年社長です。
 
 第1回 講師紹介・データ分析講座・重力加速度データ解析
 第2回 Numpy,Pandasを用いたデータの加工・重力加速度データによる解析の実例
 第3回 Matplotlibを用いたデータの可視化(予定)
 
 第3回は9月になりますが,教えていただいた解析手法をもとに自分達の課題研究を深め,成果につなげていく計画 です。

第1回「少人数ゼミi」

6/20(火)に、未来の科学技術を担う人材育成のための少人数ゼミi(アイ)を開催しました。「少人数ゼミ」は昨年度から実施していましたが、今年度はより国際性の高いゼミにiをつけ、独立させました。

第1回の講師には、インドの大学でヨガ科学を専攻してきたラクシュミ=ラモラ先生をお呼びし、生徒・教員およそ20名がヨガ科学についての英語での講義を受け、ヨガの実技指導を受けました。参加者の感想を見ると、「呼吸法について実践してみたい」「講座終了後心地よい疲労感だった」などがあり、中間考査で凝り固まった?心と体をほぐす時間となったようです。

今回は郡山市国際交流協会さんの協力もいただきながらの企画となりましたが、今後とも同協会と連携しながら様々な取り組みを行う予定です。

  

【SS探究Ⅱ】シニアサポートネットワーク2期始動しました

6月22日(木)から2,3年生のSS探究Ⅱにシニアサポーターが参加してくださっています。

『シニアサポートネットワーク』は、本校OB・OGに探究活動を支援してもらおうという取組みです。昨年度参加を募り、22名のOB・OGが、シニアサポーターとして2年生普通クラスの探究活動を指導してくださいました。

令和5年度は、まずは昨年度のサポーターの方々に継続指導をお願いしました。ありがたいことに、15名のサポーターが参加を継続してくださいました。

今年度のサポート内容は

(1)2年生の探究活動を、テーマを立てるところから指導していただく

(2)昨年指導した2年生ゼミを継続して3年生での論文作成を指導していただく

と、2本立てでお願いしました。

サポーターの方々は3年生の教室では「久しぶり!」、2年生の教室では「初めまして!」と、生徒の間を忙しく立ち回り、熱く指導をしてくださいました。

『シニアサポートネットワーク』は全国的にも例の少ない活動で、新聞の取材や他県の高校からも視察に訪れるなど、注目されています。

しかし何よりも、様々な経験を積んだOB・OGと交流することは、生徒にとって探究活動が深まるでけでなく、様々な職業の方々の体験を聞けるという貴重な場であると思います。

 

2年生 SSアカデミーⅡ Python特別授業 実施

  2年生のSSアカデミーⅡでプログラミングの授業が始まりました。

 SSアカデミーⅡは,2・3年生のSSクラスの生徒が履修している学校設定科目で,理科・数学・情報・英語などの内容が盛り込まれた安積高校独自の授業です。

 2年生は6月8日の6、7校時に、プログラミング言語Python(パイソン)の学習(第1回)を行いました。
 近年ビッグデータが簡単に入手できる時代を迎えデータ解析の重要性が言われており,その基本について学びます。

 講師は クエストアカデミア代表取締役社長 石川祐也さんです。石川さんは東北大学在学中にIT教育事業を行う会社を立ち上げた青年社長です。さらに今年は現役の大学生でありながらITの学びを支援する会社を立ち上げた 株式会社inf.代表取締役 石川達也さん も講師としてお出でいただけることになりました。

 第1回は、お二人の自己紹介ならびにPythonに親しむ内容でした。次回は6月末になりますが、今年はPythonを3回の授業で学ぶ予定です。