SSH活動日誌
SSH海外研修フィリピン(語り部活動)!
11月7日(木)~10日(日)、フィリピン国マニラ首都圏ケソン市にあるフィリピンサイエンスハイスクール(PSHS)を訪問してきました。
We visited Philippine Science High School from Nov.7th to10th.
PSHSは中高一貫の国立校で、フィリピンではトップレベルの教育を無償で受けられる学校です。入試を突破した生徒たちが全国から集まり、寮に入り勉学に励んでいる学生もいます。
We visitred the main campus of PSHS in Quezon city.
8日(金)
学校を訪問しました。互いの学校紹介ののち、キャンパスツアーをしていただきました。増築中の新しい校舎、大きな講堂やプール、校庭などがあり、すべて回るのに1時間以上かかりました。フィリピンは日本と同じくとても地震が多い国です。学校の教室や廊下のいたるところに、ヘルメットや防災道具が配置されていたのが、印象深かったです。
In the morning, they guided us around the campus.
午後からは、9年生(中学3年生)の地球科学の授業に参加し、「東日本大震災とその後の復興について」発表を行いました。中学生には少々難しい内容でしたが、熱心に聞いてくれました。特に、福島の農産物については興味深く反応してくれました。続いて12年生(高校3年生)の英語の授業に参加しました。先生がとても情熱をもって授業をされており、もっと学びたい!という気持ちになりました。
In the afternoon, we joined two classes, Earth science class and English class. Teachers were so passionate and students seemed to enjoy studying. We shared our stories about Fukushima and our culture.
9日(土)
PSHSの先生方、そしてバディーの生徒たちとマニラ市内校外学習に出かけました。
「イントラムロス」と呼ばれる、スペイン統治時代に作られた旧城壁都市を訪問しました。その中にある世界遺産のサンアグスチン教会やサンチャゴ要塞跡、マニラ大聖堂、そしてフィリピンの国民的英雄「ホセ・リサール」の記念館などを見学しました。日本との歴史的なかかわりを感じることができました。
PSHS kindly offred us the tour around Manila. We got around the Intramuros, which was the historic walled area.
午後は国立美術博物館を見学しました。3つのテーマに分かれた博物館は、どれも無料で誰でも入ることができます。自然歴史博物館では、津波や地震についての展示があり、日本の震災についての記述もありました。
After having lunch at Jollibee which is one of the most popular fastfood restaurants in the Philippines, we shopped at a big shopping mall. Then we visited the national museum of natural history and learned a lot about creatures and nature there.
たくさんの笑顔とおもてなしをいただき、生徒たちもたくさん学び、ひとまわり成長して帰ってきました。
来年は、PSHSの皆さんにぜひ福島を訪問し、福島の良さを実感していただきたいです。
We higly appreciate their kindness and hospitality. We enjoyed our visit very much.
Thank you so much, PSHS! We hope you come and visit us and Fukushima soon!!
令和6年度「安積高校SSH探究活動発表会・成果報告会」について
令和7年2月7日(金)午後~8日(土)午前に、令和6年度「安積高校SSH探究活動発表会・成果報告会」 を開催いたします。こちらは参加校用のものになります。見学・視察などについて、また保護者の皆様への文書は後ほどアップロードしますので、しばらくお待ちください。
【福島復興ワークショップ】福島第一原子力発電所見学
8月2日(金)に福島第一原子力発電所(イチエフ)見学会があり、19名の希望者が参加しました。これまで放射線や処理水に関する学習会を行いましたが、実際に水素爆発を起こした原子力建屋や5号機内の使用済み燃料プールを見学しました。
見学台から道路1本隔てた先には、鉄骨が見える建屋やカバーが掛けられた建屋がそびえていました。しかし、見学者やスタッフの方々は放射線モニターが装着されたベストは着用しましたが、防護服の必要はなかったです。事故当初は爆発で破片が散乱していたであろう道路も除染、舗装され、普通のバスで移動できました。
昨年度よりさらに見学できる場所が多くなったと思いました。燃料デブリの回収など、問題はまだありますが、少しずつですが、廃炉への道は進んでいます。
<生徒感想>
・今まで、テレビや本を通しての情報しかなかったので、実際に足を運ぶことで、よりイチエフの現状、これまでの努力が見えました。課題もとても多いと思います。そんな中で自分ができることは何か、考えました。
・今回の貴重な体験を身近な人に伝えたいと思った。
・質疑応答の中で、科学的な安全性より社会の人の理解の方が問題になることが多いと思いました。改めて教育が重要だと思いました。
・実際に見て想像以上にスケールの大きさを感じた。1号機のガレキを見て、作業の難しさを感じた。
・13年経った今でも事故の跡は残っており、復興に関わる企業が非常に多いことを知った。そのようなの仕事を知ると、まだまだ解決すべき問題があると感じられた。
※この活動は サントリー東北サンさんプロジェクト「シン・みらいチャレンジプログラム」の支援を受けています。
実験観察特別授業(2年SSアカデミーⅡ 物理)を行いました
9月5日の2年生のSSアカデミーⅡの授業で,実験観察特別授業が行われました。
SSアカデミーⅡは,2・3年生のSSクラスの生徒が履修している学校設定科目で,理科・数学・情報・英語などの内容が盛り込まれた安積高校独自の授業です。
実験観察授業は,4校時連続で実施される授業で,じっくりと時間かけて実験観察をするというもので,1コマではできない内容の実験や観察を行うものです。
このうち物理選択者は,スマートカートを用いた力学実験に取り組みました。
スマートカートは,力・位置・速度・加速度センサーを内蔵した力学台車です。センサーで取得したデータはリアルタイムでタブレットに送信され,タブレットのアプリ上で直ちにグラフ化して表示できるというものです。
今回の授業では,班ごとに自由に実験内容を決めることとし,4校時(装置の説明・実験準備),5校時(実験の検討と決定),6校時(データ取得と発表準備),7校時(発表),というタイムテーブルで実施しました。
各班のテーマは次のとおりです。
①傾斜とばね定数
②動摩擦係数の測定
③単振り子の張力の測定
④鉛直ばね振り子の周期の測定
⑤スマートカートとレールの間の動摩擦係数の測定
⑥反発係数の測定
⑦円運動の間の張力の測定
⑧衝突実験
⑨単振り子の軌道上での張力の変化
⑩円錐振り子の加速度の測定
⑪運動量と力積の関係
⑫動摩擦係数の測定
⑬スマートカートによる斜面角度の測定
⑭単振り子の加速度の測定
各班でテーマを決め、力学スタンドやレール、ばね、糸などを組み合わせて自分で実験方法を考え、スマートカートで必要なデータを取得しました。そして「実験方法」、「グラフ概形」、「関連する物理の式やモデル」、「グラフから分かること・考察」、「グラフの形状の予想との差異」、「誤差やずれの発生理由の考察」などをパワーポイントにまとめ、他の班の前で堂々と発表しました。
どうしてそういうグラフが得られるかをちゃんと物理の式とモデルを用いて表現すること、センサーで得たグラフがどうしてそういう形になるかを説明すること、分かりやすくプレゼンすること・・・
どれもとても難しかったようで、苦労している生徒は多かったです。しかし、勉強になった、という感想も多かったです。
他の生徒から一番評価されて反響があったのが、8班の衝突の実験でした。動いているカートが静止しているカートにぶつかる場合、質量が同じで弾性衝突ならぶつかった側は静止するはずです。しかし、ゴムダンパーで衝突させる場合はぶつかった側のカートが少し動き続け、一方で磁石ダンパーの場合は完全に静止しました。
運動量の合計を見てみると、磁石の場合は磁力の位置エネルギーの変化が原因なのか運動量の減少がゴムダンパーの場合よりも大きく測定されました。興味深い現象です。
4班の実験では、弾性力の変化をもとに周期を測定しました。分かりやすく結果をまとめることができ、誤差も少なく測定できました。
9班の実験では、単振り子の運動中の張力Sと接線方向の加速度a変化を式としてもとめ、S-aグラフがどのようになるかを測定し概形が理論式と合っていることを示しました。なかなか見ないグラフなので興味深いですね。
<生徒感想>
・今回初めて自分で実験から発表まで行った。まず実験方法が正しいか、考え方の前提が正しいか、正しく測定できたか、正しく計算できたか、確認することがたくさんあって、「研究」というものの奥深さを感じた。
・実験は少し時間がかかってしまったが、理論値との誤差は2%程だったのでうまく実験を行うことができたと思う。誤差の原因はスマートカートの傾きが鉛直方向からずれてしまったことが原因だと考えた。
・単振動の復元力と円運動の向心力を混同してしまって発表したので、間違った結論を導いてしまった。実験原理をしっかり考えることが大切だと思った。
・自分たちは測定を一度しか行えなかったため、信頼しにくい結果となってしまった。たくさん学ぶことがあった実験だったので、今後の研究に活かしたい。
・8班の衝突の実験について
(生徒A)磁石とゴムでは磁石の方が弾性衝突に近くなったという結果に興味を持った。
(生徒B)磁石を使ったときに初速度を与えた方が完全に静止するのが予想に反していて驚きであった。
(生徒C)考察までしっかり行っていてすごいと思った。
<各生徒が他の班の発表をまとめたプリント>
【福島復興ワークショップ】六ヶ所村原子燃料サイクル施設見学
8月19日(月)に青森県六ヶ所村にある「原子燃料サイクル施設」を見学しました。こちらでは日本の原子力発電所で使用するウランの濃縮工場や、発電所から出た低レベル放射性廃棄物埋設センター、高レベル放射性廃棄物の中間貯蔵施設、使用済み燃料再処理工場(建設中)などがあります。まさに日本の原子力エネルギー「サイクル」の中心施設です。
六ヶ所村は「エネルギーの村」として再生可能エネルギーにも取り組んでいて、私たちは広がる太陽光パネルや風車を眺めながら施設に入りました。
まずはセンターで施設の概要の講義を受け、使用済燃料の再処理の仕方や安全管理について学びました。その後、実際の低レベル放射性廃棄物埋設センターや高レベル放射性廃棄物の中間貯蔵施設を見学しました。青森への日帰り弾丸見学会でしたが、生徒は日本唯一の原子燃料サイクル施設を直接見て、知識が深まったようでした。
<生徒感想>
・日本に一つしかない原子燃料サイクル施設を見学し、日本各地の原子力発電所からこ
こに集まってくる様々な、大量の廃棄物や使用済みの燃料を管理・処理する大変さを知り
ました。
・今回の見学で再処理の規模の大きさに驚いた。多くの会社が関わっていることもわか
った。建設済みの施設も新たに竜巻に対する防御施設をつくるなど、安全管理が徹底され
ていると思った。
・県外の見学会にはあまり参加する機会がなく、特に高レベル、低レベル放射線廃棄物
について学ぶ機会はあまりなかったので参考になりました。
・実際に見ることでガラス固化体のサイズ感や安全のための設備など、知識だけでは分
からなかったことが理解できた。
・1月にイチエフ(福島第一原子力発電所)を見学した際、これまでにはない衝撃を受けた。
座学では感じることができなかった事故の規模感を感じることができた。今回もメディア
で目にする六ヶ所村の一連の施設を自分の目で見てこれまで得た知識と現状を結びつける
ことができた。
物理オリンピック全国大会(二次予選) 銀メダルと銅メダルを取得しました
8月20日~23日、物理部3年生の岩井君と寺下君が兵庫県SPring-8にて行われた物理オリンピック全国大会(二次予選)において、銀メダルと銅メダルを取得しました。
試験は理論問題と実験問題それぞれに5時間臨むハードなものです。
二次予選の参加者100名のうち、表彰は金メダル6名, 銀メダル12名, 銅メダル12名だけですので、受賞は大変名誉なことです。おめでとう!
なお、今年度物理部の3年生は4名おり、2名が先日全国総文にて受賞し、残り2名が今回物理オリンピックで受賞しました。
お互いに刺激を与えあって切磋琢磨した結果です。頑張りました!
新聞記事はこちら物理オリンピック新聞.pdfです。
写真左 入賞した2名 写真右 3年生全員
SSHインド海外研修~県内研修(福島県浜通り)
令和6年度からの安積高校Ⅲ期SSHでは、研究開発課題である「チーム安積モデルによる地球的課題解決に向けた国際共創力を有する科学技術系リーダーの育成」の達成を目指して各種事業に取り組んでいます。その中でインド海外研修は、「国内外の学校との交流の継続・発展及び福島を学び共創を促進する場の構築」を目指して行われるものとなります。本年度は来年1月に8名の生徒が渡航予定ですが、それまでの間にサポートメンバーと共に県内外で研修を行っていきます。今回は8/20(火)~21(水)に実施した、県内研修(福島県浜通り)における参加生徒のふりかえりになります。
1日目 8/20(火) 学校-JR双葉駅前-双葉駅周辺フィールドワーク・インド出身者との座談会(一般社団法人双葉地域観光研究協会)-宿舎
・双葉町ウォーキングツアーに参加しました。実際に歩いて震災後の町の様子を見ることで、今の現状、双葉町に住む方の復興への強い思いを感じることが出来ました。震災以前の町の様子や行事のことを、歩きながら物語のように知ることが出来ました。特に町のあちこちに、以前住んでいたり復興に携わったりした方が描かれているウォールアートをみたことで、新しい復興の形を知り、震災後町に戻らなくても町を元気づけることが出来る良いものだと思いました。(2年・E)
・自分の被災地に対する見方が、やはり現地に住んでる人の話を聞くと、変わったというか、より前向きな方向になった。また勝手に自分は福島に世界中が悪いイメージを抱いていると思っていたが、そんな事はなく、むしろ誰も福島県を知らないということがわかったし、これをチャンスと捉え成熟した日本で発展途上の土地はここしかないと言う観光研究協会の山根さんの言葉にもあったように、ここにしかない魅力を、自分も福島県民の1人として、福島県外そして海外の人に伝えていこうと言う強い意志が芽生えた。また自分の知らない福島の魅力や、これも当然自分が知らないインドの習慣や文化、暮らしぶりがわかったので、とても良い経験になった。また自分の探究活動で「原発を観光できないか」と言う課題を設定しており、ホープツーリズムにも関心があったのですが、山根さんの話を聞いて新たな気づきがうまれてよかった。今後機会があればまた伺いたいと強く思った。そしてインドの渡航の際、今日スワちゃん・トリくんというインド出身の方から聞いたインドの貧困や格差により生じるトラブルについてしっかり体感し、解決方法を模索してみようと思う。今日お会いできたお三方の生き方には本当に学ばせられる部分が多く、自分もお金だけではなく、その地域に貢献できる仕事も、進路の1つの選択肢として考えてみようと思った。(2年・S)
2日目 8/21(水) 宿舎-東日本大震災・原子力災害伝承館-学校
・伝承館では多くの資料や映像、避難を強いられた人々の証言などで3.11のことが残されていました。被災地で撮られた写真と横に添えられた説明書きからは、事故がまだ終わっていないことを突きつけられた気がします。また、原発事故前の住民たちの原子力の捉え方は印象的でした。原子力に明るいイメージを持ち、実際、原子力により地域が活性されていた面もあったのだと、展示資料からわかりました。(1年・W)
・被災してから毎年、3.11のことは聞かされていたが今日ほど心が動いた日はなかった。実際に相馬市で被災した方に話を伺った語り部では、当時の様子が目に浮かび自分が思っているよりも3.11が深刻なものであることが分かった。写真に一言が添えられている展示ではその場面を想像して涙が出てきた。時が経つにつれ忘れかけられている震災の大きさを伝え続けていかねばならないと感じた。避難所のダンボールに絵と一言「ありがとう。次は幸せで」と書かれた展示には言葉を失った。まだ自分の故郷に帰れない人たちがいることを知り、まだ3.11は終わっていないんだと感じた。たくさんの人の想いが伝わってくる伝承館には是非全国各地からたくさんの人が見に来て欲しいと思った。(2年・W)
令和6年度全国SSH生徒研究発表会
物理部のマグナス班が、学校代表として全国SSH生徒研究発表会に参加しました。
8月6日〜8日神戸国際展示場で、令和6年度スーパーサイエンスハイスクール生徒研究発表会が行われ、物理部のマグナス班が参加しています。
マグナス班は6年前に結成されましたが、昨年の3年生が一新した設計図を今年のメンバーが組み立て、実験を繰り返してきました。
しかし新たに、整流板の位置によってはマグナス力が十分得られないのではとの仮説を得て、理論計算によって解析を行いました。
ポスター後半部分は、数理モデルによる解析についてまとめてあって難しく、高校生にはウケないと思われたのですが、中には熱心に質問する生徒もいて、さすがに全国SSH発表会に参加する生徒たち!と感じます。
審査員の方々からもたくさんの質問をいただき、充実した発表ができました。
また、東北大の安藤先生や、チコちゃんで有名な東京理科大の川村先生にも、ブースを訪れていただきました。
全国総合文化祭にて物理部が文化庁長官賞(2位相当)を受賞しました
8月3日~5日、物理部3年生の五十嵐君と宗像さんが、岐阜協立大学で開催された全国総合文化祭の自然科学部門、物理分野にて発表してきました。「スマホはなぜ画面を下にして落ちるのか」のタイトルで、立ちスマホで持つ高さからスマホを落とすと画面が下になりやすいという実験結果とその力学的メカニズムの考察を話しました。
そして、文化庁長官賞(2位相当)を見事受賞しました!
当日のプレゼンと質問対応、論文、そして独自性と考察量が評価されたのではと思います。おめでとう!
新聞記事はこちら(20240806物理部新聞.pdf)です。
生徒感想
・これまで参加したことのない全国大会であり、最初の学校の発表を聞いてレベルの高さを身にしみて感じたが、これまでの研究成果を胸に、サポートしてくださった方々への感謝とともに、後悔のない最高の発表をすることができた。今回の貴重な経験や様々な出会いを大切にして、学問に真摯に向き合っていきたい。
・全国大会なだけあって発表のレベルが全体的に高く圧倒されたが、自分達も負けていられないと感じ、これまでの研究の成果や練習を信じて本番に臨むことができた。今回の受賞が今後の研究・勉強のうえで自信につながると思うので、ここで部活も引退し一区切りにはなるが、引き続き自己研鑽を続けていきたい。
NIE全国大会京都大会(京女中×安高)~福島の高校生と京都の中学生による共同宣言~
8月1,2日に京都でNIE全国大会京都大会が開催され、本校生2名が京都女子中学校3年生の公開授業にファシリテーターとして参加しました。
京都女子中学校はNIE実践校として新聞を活用しています。3年生の探究活動では、福島の震災と原発事故について福島民報と他紙を比較する活動をしていました。さらに修学旅行先として福島を選択し、東日本大震災・原子力災害伝承館や中間貯蔵施設等を見学しています。本校へも訪問し、安高生との交流から、福島の高校生の意見も取り入れて学びを深くしていました。
公開授業は「原子力災害の今・自分事として考えるということ~福島の高校生と京都の中学生による共同宣言~」というテーマで、それまでの学びをもとに中学生が原発事故への”思い”を班ごとに発表し、共同宣言に盛り込みたい言葉をプレゼンしました。そこに安高生の”思い”も載せて共同宣言としました。
教育関係者、新聞関係者ら100名以上が見学する中、京女生と安高生で完成させた共同宣言がスライドに映され、全員で読み上げ、授業の終了となりました。
この様子は京都の新聞だけでなく、福島の新聞にも掲載されました。
<生徒感想>
・今回の活動で改めて震災の事、原発事故の事を発信し続けることの重要性を、その効果を身をもって実感できた。実際、京女の皆さんも今回の探究活動をする前は何となく福島に対して不安があったらしいが、この交流、探究を通し、福島は”安全”だと理解し、”安心”だと思ってくれるようになっていた。この経験は今後の人生において、大きな糧になると思う。あの場で共同宣言を作り上げることができたのは、自分の今後の探究活動の自信につながると思う。本当に参加できて良かった。
・福島の原発事故についてもう一度考える良い機会となった。福島から遠く離れた京都でこんなにも福島県のことについて知ろうとしてくれていたことを知れてとても嬉しかった。私個人の中で、教える側の経験は今までほとんどなかった。自分の経験値をまたひとつ上げられた気がする。今後もこのような活動に積極的に参加していきたい。
【福島復興WS】中間貯蔵施設見学
7月31日(水)生徒15名、教員4名で大熊町の中間貯蔵施設を見学しました。
中間貯蔵工事情報センターで説明を受けた後、福島県内の除去土壌や廃棄物が処理、保管されている広大な貯蔵施設に降り立ちました。酷い雨でしたが、生徒は誰一人バスに残る者はおらず、バスから出て放射線量を測定し、安全性を確認しました。また、施設敷地内にある特別養護老人ホーム「サンライトおおくま」(閉鎖)にも立ちました。駐車場には原発事故以来放置された自動車が残り、かつて芝生だったところにも木々が生えていて、13年の月日が感じられました。この高台からは原子力発電所の作業クレーンと、手前には、もとは地元の方々の農地だったところが土壌貯蔵施設に変えられている工事の様子が見えました。案内の方から、自分の土地に県内の地域から土壌が運び込まれている事について、住民の方々の思いを聞きました。
お昼は大熊町交流ゾーンですごしました。新しい大熊町役場や店舗、食堂に復興のエネルギーを感じました。帰路のバスでは生徒がお互いに意見を発表しあい、ディスカッションをしました。
情報センターには様々な団体の視察の記録がありました。夏休みということで大学生が多いようですが、遠く京都の中学校からの視察もありました。世間の関心がまだ高いことに安堵しましたが、これからは風評だけでなく風化とも対峙しなければいけないと思いました。
<生徒ディスカッションより>
○見学を通して,再生土壌の安全性は十分にアピールされていると思いますか?
・直接測定し、安全であることが確認できるため、安全性は十分にアピールされていると思います。
・科学的な数値に基づいた説明がされていて良かったと思います。ベクレルとシーベルトについての説明はプリントだけではなく、もう少し口頭での説明を入れた方がわかりやすいと思いました。
・数値的には安全とおもわれるが、アピールの浸透度はというと、低いと言わざるを得ない。
○土壌の最終処分の受け入れ先についてどう考えますか
・再生利用にしても、根本の安全性の理解が進まないと、受け入れは進まないと思う。また、それでもなお、うちでなくてもいいよねという、NIMBY問題が発生し、中々上手くはいかないと思う。
・(県外処分ということだが)どこか一つでも受け入れ先がないと厳しいと思います。また、県外に運び出す様々なコストもかかると予想され、残り二十年で終わるのは難しいと思います。
・昨今の道路開発において、国土交通省が再生利用を引き受ければイメージアップにも繋がり、他からの除去土壌受け入れの協力的な姿勢が取りやすくなると考えられる。
物理オリンピック全国大会(二次予選) 2年生2名、3年生3名が参加!
今年度、物理部2、3年生12名が物理チャレンジ(物理オリンピックの国内予選)の1次試験に挑みました。
見事2年生2名、3年生3名が国内2次試験に進みました!!
1次試験はレポート課題(様々な運動)と
筆記試験(物理の3年の内容まで含む、難易度の高い試験)からなり、
例年1000人以上の参加者が100人まで絞られます。
安積高校としては3年連続の2人以上突破となります。3年連続突破という生徒もいます。
本当におめでとう!物理に向き合っていた結果です。
そして、12名全員で協力してレポート作成しないとこの成果は現れなかったと思います。全員頑張りました!!
5名は8月末に兵庫県SPring-8にて行われる、2次試験に誇りをもって挑んでください!!全国レベルの参加者にもまれ、大きく成長すると思います。
写真は、2023年の国際物理オリンピックの本番で使われた、複屈折の実験装置で練習する様子です。
<物理オリンピック1次試験突破者>
令和3年度 2年生1名
令和4年度 1年生1名、2年生1名
令和5年度 2年生1名、3年生1名
令和6年度 2年生2名、3年生3名 生徒のレポートテーマ「Falling Slinky」「パラシュートの空気抵抗」「メジャーの巻き取りのモデル化」「ブランコの運動」「風の運動、重心の偏った円筒の運動、ばね振り子」
【福島復興WS】福島の復興と放射線についての授業2024
7/25,26に福島の復興と放射線についての授業を実施しました。
今年はあさか開成高校様の参加がありました。
◎参加者
本校希望生徒50名、あさか開成高校6名
担当:本校物理教員
◎目的
放射線とは何か知り、福島県の現状について把握すること。そして放射線の知識を土台として、現在の福島県の課題(廃炉、除染と除染土の処理、風評被害・偏見)を科学的・社会学的に分析し、自分の意見を持てるようになること。
◎授業内容
<第1章>放射線の基礎 : 放射線の正体、単位と測定法、原発の原理
<第2章>放射線の実験 : はかるくんをもちいた実験(環境放射線量の測定、距離と遮へいによる減衰の確認など)
<第3章>福島の現状 : 放射線の生体への影響、現在の福島の線量や食品検査の結果、甲状腺検査の結果と課題、放射線以外の健康影響
<第4章>福島の課題 : 現在の原発の様子と課題、現在の福島県の人口などの状態、風評被害とその原因、新型コロナウイルス感染症、能登半島沖地震後の混乱との類似性
<第5章>福島の努力 : 避難指示解除地域の現在、福島の人の震災後の努力、復興のポジティブな側面
終盤での議論:「東日本大震災の教訓は何か」
◎生徒の感想
・放射線は宇宙や人間からも出ているというのは他の講義で知っていたが、実際に何μ㏜くらいか、どのくらいで人体に害が出るのか、よくわかっていなかったため、はかるくんでの実験はとても興味深かったです。事故が起こった当時の様子の話はとてもショッキングでした。自分が子どもを産めるのか知りたい、早く息子が大丈夫なのか測ってほしい、と言った言葉からは当時の切迫した状況が伝わってきました。放射線の被害は身体的なものだけではなく精神的な不安を誘い、人々の心にダメージを与えていたんだなと分かりました。そのような不安を解消するのは正しい知識と、マスコミを含む知識を広められる人間というのが必要だというように感じました。大勢の人の助けによって復興が進み、福島は現在こうして他の県からも応援されるような県になったと思いますが、今が多くの人の辛い思いや苦労の上に成り立っていることを忘れてはならないと思います。それを理解できただけでも、この授業に参加した意義があったなと考えています。福島県民だからこそ、この経験・教訓をもとに、寄り添うことができる機会が、これからもたくさんあるはずです。そのような未来のために、過去と向き合い、伝えられる側から伝える側の人間になれるように頑張ります。ありがとうございました。 (2年男子)
・風評被害について。よくテレビでは某国が福島県産をすごく批判しているニュースを見るため、勝手に世界全体が懸念していると思っていた。でも意外とそうでもなく、良くも悪くも原発事故を知らない人もいると知った。無知で安易に批判したり危険をあおるのはひどいしやめてほしいけど、本当に何も知らないというのも悲しいというか少し複雑な気持ちになった。マスコミの危険を煽る報道があったとすると、それを見る私たち視聴者は、ニュースを見てそのまま受け入れるばかりで疑うこともなくとらえてしまうことが多い。そして、悪意のないものでも間違った情報や勘違いをさせてしまう情報は世の中にたくさんある。情報リテラシーという言葉で、いくつもの情報を見比べ正しい情報を判断する、というものがあるが、結局私にとって判断するのは難しいという考えに行きついてしまいがちである。講義の最後に教えてもらった、情報の判断についての意見も考慮しながら、自分に合った正しい情報の探し方を探していきたいと思った。今まで正しい情報を伝えることが重要だとばかり考えていたが、正しく伝えることで誹謗中傷を受けた人がいることを知った。それでも負けずに伝え続けてくれた人は本当にすごいと思うし、感謝の気持ちでいっぱいだ。 (3年女子)
・放射線教育は必要だと思う。正しい知識を持つことは何事であっても大切であって、また福島の原発事故は福島県民でも直接被害のあった人ではないと現状などがわからないということがあり、といっても福島県民だからという理由ではなく、日本国民として知っていて意味のあることだと思うからだ。しかし、興味のある人ならいいけど、興味のない高校生に教えても聞き耳を持ってくれるのかと疑問に思うところがある。そこで、授業で言っていたように、これからの未来を背負っていく原発事故を知らない子どもたちにこれから当たり前のように教えて常識にさせていくことは確かに大切だなと思った。 (3年女子)
・中間貯蔵施設について、同じ県内の市としてできることはないのか、正しい知識とともに考えたいです。そして、コロナや水俣病といった一見異なる話題にも目を向けられる人になろうと思いました。私は海外に行きたいという思いがあります。今回の授業を受け、世界から見た日本、世界の日本に対する判断は、日本にいる抱ければわかりにくい部分もあると時間しました。認識には嫌でも差が出てしまうし、その差を埋めなくてはいけないと思いました。辞書で「復興」を調べると「一度衰えたり壊れたりしたものをもう一度盛んにすること」とありました。実際に自分の目で被災地を見て、現地の人、東電で働いていた人などの話を聞いて、自分なりの「復興」に対する考えを持てるようにしたいです。 (1年女子)
・2章では1章の内容を発展させつつ実験や問題を通して放射線について理解を深めました。今まで鉛は放射線をよく防ぐということは分かっていたのですが、なぜかという理由を知りませんでした。密度の大きさであるという理由を知れてよかったです。日本人は放射線に対して恐ろしさの感情を強く持っているのに、医療被曝は世界トップなのが日本人らしくて興味深かったです。(略)授業はどのシーンを切り取っても考えることがあるくらい濃かったです。福島県で起きたあの事故から今回たくさんのことを学びましたが、このことだけの特殊な例ではなく、他の事象にも当てはまる教訓が多かったと思います。大事なのはただ学ぶだけでなく、他人や外国、他の出来事に活かすことだと思いました。 (1年男子)
・今回の授業を受けて、今まで自分がどれだけ福島のこと、放射線について知らなかったのかと痛感しました。家に帰ってから母と講義の内容について話しました。当時は、福島県でのみ放射線量がいくつ・・・と報道されていて、放射線についてよく知っている人なら安全だと分かる値であっても、他県の人には不安をあおるようになっていたと聞き、なんだかばかばかしくなりました。私も昨日までは全く放射線と福島について知らない側の人間だったのですが、授業を受けて考えが変わりました。正しい知識を身に付けることが私は一番福島に対するイメージを変えるため必要なことだと思います。 (2年女子)
・授業を受けるまでは自分はニュースをよく見ているし震災については他の人よりも知っている方だと思っていました。ですがその認識が間違っていることに気が付きました。具体的に言えば非科学的なほど徹底的に行った全袋検査、農家の方々の苦労、それでもやらなければならない理由など、表面的なことだけではない裏にある深刻な問題を知ることができていませんでした。処理水のタンクの話も衝撃的でした。1億円かかるタンクを1000期以上建設し、それを管理していく苦労、作業中の殉職者の方など、ここに書ききれないほどの多くのことを学べました。今後ニュースを見るときには、伝えられていることの裏にあることまで、「なぜ」という視点で見るようにし、鵜呑みにしないようにしたいと思います。水俣市について、水俣病の印象が強すぎましたが、今回の授業を受け、「福島病」と名付けられることが万一あったらとても嫌な感じがすると思いましたし、水俣市の魅力について何も知らないなと思いました。自分が福島の本当のことを知ってほしいと思うなら、まずは自分が同じように苦労した地域(水俣市に限らず)の本当のこと(ポジティブな面でもネガティブな面でも)を知らなければならないと思います。 (1年男子)
【SSH実習】ブタ心臓観察実習
夏季課外中の放課後、3年生の希望者26名がブタ心臓の観察実習に参加しました。ブタの心臓は焼き肉のハツでお馴染みですが、ヒトの心臓に類似しており、ヒトへの移植が検討されるほどです。参加者は、イラストでしか見たことのない心臓について、「本物」はどのようになっているか、名称を確認したり、なぜそのような構造になっているか、考察したりました。腎臓についても観察し、循環器の要である心臓と不要物の濾過装置の腎臓について確認しました。
<生徒感想>
・心臓の構造が何のためか、どの部位なのか話しながら解剖した。今まで学んだ知識をより深められた。
・実際の心臓を見る前は心臓は、右側と左側に真ん中から分かれていると思っていたが、そうではなかった。心臓や動脈、腎臓に実際に触れながら確認できて、絶対忘れないほど深く理解できた。
・座学ではわからないことを体験できて、本当によい刺激になった。
・今回の観察ができたのは1つの命のおかげです。感謝したいと思います。医療への関心がさらに高まりました。
【福島復興WS】地層処分学習会
7月22日(木)の午後、NUMO(原子力発電環境整備機構)広報部の原一郎氏を講師にお迎えし、放射性廃棄物の地層処分についての学習会が開催されました。
日本では1954年に原子力基本法が制定され、1960年代に商業用原子炉が稼働しました。原子力発電所の使用済み燃料のうち、再利用できない廃液は放射能が高く、安全に長期間保存するためにはどのようにすればいいか、研究が進められています。原子力災害がなくてもこの課題は存在していたのです。現在のところ、世界的に地層処分が検討されています。今回はその処理の仕方や安全性、処分場について講義をしていただきました。参加生徒は講義の後も、ディスカッション、質疑応答に熱心に参加していました。予定時間を過ぎても質問は続き、講師の先生は丁寧に対応してくださいました。
8月には7名が六ヶ所村の再処理施設(建設中)や低レベル放射性廃棄物処分場の見学に行きます。講義を踏まえ現場を見ることは、より深い理解に繋がります。
<生徒感想>
・今までワークショップであまり触れてこなかった、取り出した燃料をどう処理するかについて知ることができた。処理にも様々な問題が残っていることが理解できた。
・原発を利用する上で危険だけど必ず発生する物質の存在を初めて知った。その処分について考える事はとても難しく感じた。しかし、エネルギーに関する問題なので、他人事とせず、しっかり考えたい。
・去年も一度、NUMOの方の話を聞いたが、その時よりも深く考えることができた。最終処分場を決めるのが上手く進んでほしいと思います。
【SS探究Ⅱ】2年生 仮説設定発表会
7月10日(水)2年生の探究活動では「仮説設定発表会」が実施されました。3年生まで行う「SS探究Ⅱ」の探究テーマについて、班ごとに設定したテーマと仮説、手法を発表し、テーマと仮説に矛盾はないか、探究の方法に問題はないか、検討されました。発表時にはゼミの仲間やシニアサポーターからの質問があります。自分達で考えると上手く進みそうなテーマも、他者の視点からみると仮説に無理があったり、探究が難しかったりします。生徒はそれらの指摘も考えて夏休み明けにはテーマを決め、探究を進めていくことになります。
昨年度まで普通クラスの「SS探究Ⅱ」のテーマは「グローバル探究」としてSDGsを中心としたテーマでしたが、今年度はSDGsだけではなく、1年次の地域創生をより深めようとする探究テーマや福島復興についてのテーマも設定されています。139期生がどのようなテーマを探究していくか、楽しみです。
【福島復興WS】放射線学習会
7月18日(木)放課後、福島復興ワークショップの一環として「放射線と健康について」「中間貯蔵施設について」の学習会が行われました。
1コマ目は福島県立医科大学 健康リスクコミュニケーション学講座の田巻倫明教授から「放射線の基礎と健康影響-身の回りの放射線と医療で使われる放射線-」というテーマで放射線の基本的な知識(放射線と放射能の違い、ベクレルとシーベルトの違いは?)と、医療でも利用されている放射線について、被ばくの種類と限度について、講義がありました。
2コマ目は 環境省 福島地方環境事務所 中間貯蔵部 中間貯蔵総括課 体外調整係長の髙山直也氏から「原発事故からの復興への取組-中間貯蔵施設の現状について-」というテーマで中間貯蔵施設とは何か、福島の除染と除去土壌の中間貯蔵と利用についての講義がありました。
2時間もの講義とディスカッション、質疑応答でしたが生徒は熱心に取り組んでいました。 生徒の中には、講師の先生方が帰った後も、放射線について、福島復興について自分達が考えることについて、担当教員と話す姿も見られました。今回の学習会は放射線や福島復興の勉強会だけでなく、福島第一原子力発電所見学会や中間貯蔵施設の見学の事前学習も兼ねていました。
講義を聞いて、実際に見て、考えたことは、何かを行う為の確実な礎となります。様々な課題が複雑に絡んだ福島の震災からの復興は終わっていません。これから福島がどうあるべきか、みなさんの考えや取り組みがこれからの福島復興のパワーになります。
<生徒感想>
・放射線のことや中間貯蔵施設について、よく知ることができました。今の福島の現状を知り、他人事では全くないと感じました。今後も勉強を続けたいです。
・自分が思っていた以上に土壌を処理するまでの課題が多かった。これから土壌の再生利用について話し合いが行われるとのことだったので、色々な用途が見つかって欲しい。
・前回の学習会では知ることができなかった情報も知ることができた。見学時も今日の内容を思い出しながら見学したい。
国際英語プレゼンテーション大会(START2024)
7月19日(土)に山形県立東桜学館中学校・高等学校を会場として行われた、国際英語プレゼンテーション大会(START2024)に参加しました。この大会は、学校在学中に行った個人やグループの探究・研究活動の内容を英語で発表及び質疑応答を行い、審査により研究テーマごとに分かれた5つの会場で1位と2位が表彰されます。
本校でからは、科学、人文の両部門に各1チームが参加しました。
第1会場(科学分野)では「Towards Self-Production of Glycyrrhiza uralensis in Japan : Hydoroponic and Soil Cultivation, and Estimation of Natural Grouth Condition」というテーマで薬用植物の甘草(カンゾウ)についての探究で 伊藤・阿部・舟木・藤澤 チームが発表しました。
第4会場 人文部門では「The exchange program in Garmany」というテーマで ドイツへの渡航、現地生徒との交流を通して考えた英語教育について 小島・平山・林 チームがプレゼンしました。
全て英語での発表、質疑応答を生徒達は堂々とやり遂げました。審査の結果、第1会場の伊藤・阿部・舟木・藤澤 チームは2位を受賞しました。
<生徒感想>
・最初はかなり嫌だったが引きづられてでも参加して良かった。次の発表に活かしたい
・自分は他のメンバーより英語力が劣っているから文献調べや資料作りに頑張った。絶対、一人ではできない経験ができた。他のメンバーには感謝しかない。この経験をこれからの英語学習に役立てたい。
・結果としては悔しい結果となりました。しかし、英語の大会に初めて挑戦して大変な場面もありましたが、とても楽しかったです。悔しかった、楽しかったで終わらず、学んだことや反省点を活かして、今後の発表会や探究活動に活かしていきたいと思います。
令和6年度 安積高校「SS探究Ⅱ」探究活動最終発表会
7月9日(火)14:00~16:00 安積高校「SS探究Ⅱ」探究活動最終発表会が実施されました。これは3年生が、2年次から取り組んだ「SS探究Ⅱ」の最終発表の場です。3年生は、同級生や1,2年生、保護者、シニアサポーターの見守る中、2月の中間発表会の反省を生かし、パワーアップさせた発表をしていました。質疑応答では鋭い質問にも負けず。適切に回答していました。
3年生はこの後、探究活動の成果を論文にまとめ、2年間の「SS探究Ⅱ」の終了となります。お疲れ様でした。
1年生は「SS探究Ⅰ」のまとめの活動に取り組みます。2年生はこれから「SS探究Ⅱ」のテーマを決めることになります。
先輩の発表を参考に、充実した探究活動になることを願っています。
<生徒アンケートより>
Q 発表の優れていた点はどんな点ですか?
・全体的に分かりやすかった。
・前回の体育館の発表の時よりも研究が進められていた。
・データをもとに考察し、かつデータにも疑ってかかった姿勢がいいと思った。
・先行研究と自己研究のどちらも取り込まれていたので、自分達の実生活に活かせる内容になっていました。
・実験や式について詳しく書かれていた点。どんなものなのか自分でも調べたくなった。
Q 発表会であなた自身が得たものは何ですか?
自信/プレゼンテーション能力/研究とかは意外と思い通りにならないということ/行動力/様々な考え/テーマを深堀りすることの大切さ/質問される可能性の高い物事を予測してその対抗策を考えるレジリエンスを得た/日本中、世界中に様々な問題が溢れていて、興味深いものがたくさんあった為、もっと向き合うべきだと思った
【SS探究】「朝河桜」酵母で共同研究 安高×岩農=おいしいパン
本校生物部では、敷地内にある朝河貫一博士ゆかりの「朝河桜」から天然酵母を取り出し、その性状について研究してきました。これは生物部の先輩達から、福島県産品の活性化や風評払拭を目指して引き継いできたものです。研究を続けていくうちに、取り出した酵母の中でも、シャーレ番号から「10-β(じゅうのべーた)」と名付けた酵母はパン作りに適していることが分かってきました。しかし、どんなに素晴らしい酵母でも、安積高校では酵母の研究はできますが、食品製造はできません。自分達の研究を社会に還元できないか悩んでいたところ、岩瀬農業高校の食品科学科の生徒さんがこの天然酵母に興味を持ってくださいました。岩瀬農業高校さんであれば、食品製造や管理のノウハウがあります。私たちは岩瀬農業高校さんに10-βを託すことにしました。
7月11日(火)に岩瀬農業高校の生徒さん3名が来校し、生物部の生徒から10-βを培養したシャーレ20枚をお渡ししました。また、本校での培養の仕方や食パンづくりについて、引継ぎがされました。
岩瀬農業高校の生徒さんからは作りたてのマドレーヌをいただきました。こんなに美味しマドレーヌを作れるなら、きっと、10-βからも美味しいパンを作ってくれるに違いない!と確信しました。
高校どうしが連携した食品開発は例が少ないそうです。社会的な関心も高く、地元新聞等からの取材がありました。
安高生が研究した「あんパン」が店頭に並ぶ日が来るかも知れません。
2年SSクラス コミュタンサイエンスアカデミア ネクスト参加
2年生のSSクラスの生徒たちが、環境創造センターの研究体験講座に参加しました。
三春町にある福島県環境創造センター(コミュタン)には、日本原子力研究開発機構と国立環境研究所という国の研究機関が併設されています。今回、環境創造センターが主催する高校生研究体験講座に、2年生SSクラス40名が参加しました。
実施は7月6日(土)9:30~16:30で、環境創造センターの研究棟を会場に行われました。
講座は、1グループ4~7名に分かれ、各グループが6つのコースのうちから選択した1つのコースで、研究を体験しました。
学校にある実験装置とは違って、研究者が使う本格的な装置を操作してデータを取得し、さらにデータから何が読み取れるか考えます。
データの解析はもちろんですが、本格的な装置とあって戸惑うことも多かったのですが、職員の方々が細かくサポートしてくださり、何とか結果を導くことができました。最後には、グループごとのまとめの発表などもあり、1日でまさに研究を体験することができました。
SSクラスの生徒は自分たちも課題研究に取り組んでいますが、研究者の方々から直接教えを受け、このような本格的な研究の手法に触れることのできるのは、実に貴重な機会です。ぜひ次年度も、この講座を設けていただきたいと思います。
【SS探究Ⅱ】先輩方、今年もお世話になります!~シニアサポーター合流~
6月から2,3年生の探究Ⅱに16名のシニアサポーターが合流しました。2年生は4月から取り組んでいる新たな探究について、テーマ設定からサポーターにアドバイスを受けます。3年生も2年生から取り組んでいる探究テーマについて、最終発表と論文作成の伴走をしてもらいます。合流初日から、どの教室でも世代を超えて安高生が議論を交わしていました。
シニアサポートネットワークも3年目となりました。生徒はサポーターから教科書にない知見をどんどん吸収し、探究のレベルを上げています。サポーターからも「高校生との交流は刺激になる」「自分の経験を若い世代に伝えられるのは有意義だ」「世代が違うOBと交流できるのは楽しい」との感想をいただいています。安積高校の先輩方の熱い支援は探究活動にも広がっています。
[お知らせ]シニアサポートネットワークでは、毎年、生徒の探究活動を支援してくださるOB,OGを募集しております。今年度は9月に説明会を開催する予定です。日程は本校HPおよび同窓会誌にチラシを同封予定ですのでご覧ください。
SSHクラス SSアカデミーⅡ 実験巡検講座
6月26日(水)3年7組(SSHクラス)はムシテックワールドで土壌微生物の観察をしました。生徒は班ごとにムシテック敷地内の土を採取し、土壌に生息する生物を観察しました。体調が10cmあるミミズから実体顕微鏡でないと観察できないダニまで、様々な土壌生物を観察し、資料で同定しました。また、持参した安積高校の畑の土と生物について比較し、土壌環境の違いを比較しました。普段目にすることがない土の中にも多様な生物が生息していて生態系を形成していることを直接学びました。
<生徒感想>(抜粋)
・土壌には思った以上の生物がいた。安積の土には生物が少なかった。これは管理され、孤立しているのと、エサとなるような腐葉土が少ないので生息する生物が少ないのではないか、と思った。
・ツルグレン法は生物の特性を生かした採取法で、生物にあった道具が作られるのだと思った。
・クワガタの頭部が空っぽで殻だけであったり、ボロボロの落ち葉があったりして、分解者の活動の片鱗をみた。自宅の庭の土壌についても見てみたいと思った。
【福島復興ワークショップ】処理水学習会
6月26日(水)放課後、経済産業省資源エネルギー庁参事官 廃炉・汚染水対策官 木野正登氏を講師に迎え、処理水学習会が開催されました。
昨年海洋放出された「処理水」とは何か、処理水による人体や環境への影響はあるのか、処理水放出についての各国の反応や政府としての対応などについて説明して下さいました。参加した生徒は、処理水について理解を深め、更に処理水だけでなく原子力災害や放射線について様々な質問をし、木野氏は1つ1つ丁寧に回答してくださいました。
<生徒感想>(抜粋)
・処理水は国際基準よりさらに低いレベルに希釈されて放出されており、環境や人に対して影響が無視できるレベルであった。国際機関にも評価を受けていることがわかった。
・いわきのふるさと納税の金額が処理水放出後に10倍になっていることに驚いた。処理水に対して国内の理解が進んでいることがわかった。しかし、国によって処理水への対応が異なるので、今後も説明を続けていかなければいけない。
・燃料デブリを取り出すのには長い時間がかかる、という課題もあることがわかった。
【SS地理情報】福島学入門
本校SSHⅢ期では、学校設定科目として1年次に【SS地理情報】を設けています。これは「地理総合」の代替科目となりますが、この特色の一つとして「福島学・福島復興」に関する学びを取り入れていくというものがあります。今回は東京大学大学院情報学環・学際情報学府准教授の開沼博先生をお招きしました。開沼先生は今年度から本校SSH運営指導委員としてご指導をいただいてもおりますが、本日は1年次全クラスが一緒に「福島学入門」の講演を聞くことができました。福島について様々な観点から教えていただき、質疑応答も含めて有意義な時間を過ごせた生徒が多かったようです。
【7/9(火)実施予定】令和6年度 安積高校「SS探究Ⅱ」 探究活動最終発表会 について
令和6年7月9日(火)14:05~15:55に標記発表会を開催いたします。今回は、現3年次生が「SS探究Ⅱ」の中で2年間実施してきた探究活動の最終発表会となります。安積高校としては初めての取組となり、受け入れは原則として、①本校SSHシニアサポーターの皆様、②138期生の保護者の皆様、③他SSH指定校の視察、に限定しております。参加を希望する皆様は、下記PDFファイルをご覧の上お申し込みいただければ幸いです。なお、保護者の皆様へはお子様を通してご案内を差し上げております。
全国SSH研究発表会 学校代表セレクションが開催されました
5月17日(金)の放課後、全国SSH研究発表会 学校代表セレクションが開催されました。
3年生SSクラスを中心とした理系の探究活動10班が日頃の探究活動について発表しました。聴講者は視聴覚室には入りきらず、他教室のでのリモート聴講も行われました。発表に対しては生徒や審査員からは鋭い質問があがり、発表者はそれに的確に答えていました。
審査員の講評として、「今までで最もレベルの高い発表だった」ということで、どの班が代表になってもおかしくない発表でした。審査は難航しましたが
厳正な審査の結果
1位 マグナス式風力発電機の研究
2位 目指せ!カンゾウの国内自給、バイオ燃料電池に用いる酵母の固定化
となりました。
第1位の「マグナス式風力発電機の研究」の班が8月に開催される令和6年度全国SSH研究発表会に本校代表として発表することになりました。また、他の上位班も本校と交流のあるSSH校での発表会に学校代表として参加する予定です。発表したみなさん、お疲れ様でした。
3年生のSS探究Ⅱは、これから7月の最終発表会および論文作成の準備に取りかかります。論文については様々なコンテストに投稿する班も多いと思われます。138期のみなさん、探究活動の総まとめ、頑張ってください。139,140期のみなさん、先輩方の発表はいかがでしたか?先輩方の凄い発表、みなさんもできます!ぜひ、先輩を追い越し、次回の代表を勝ち取ってください。
令和6年度第1回少人数ゼミを行いました。
5/15(水)に第1回の少人数ゼミを行いました。
※少人数ゼミ:専門的な知識を持つ方を講師に迎え、講義やワークショップを行うゼミです。
第1回は、日本大学工学部の教授でいらっしゃいます
パリーク サンジェイ先生を講師としてお招きし、
「SDGsと建築材料学の研究の進め方」をテーマに講義等を行っていただきました。
生徒は講義や話し合いを通し、材料工学や建築学に関する知識を深めるとともに、
持続可能な社会を作り上げるために必要なことについて考える契機となりました。
第8回福島県高等学校理科研究活動講習会に参加しました(理科系部活動)
4月28日(日)物理部、生物部、地学部の生徒が福島県高等学校理科研究活動講習会に参加し、研究活動の進め方について学びました。
午前中は東京工業大学 国際先駆研究機構 地球生命研究所の 藤島皓介准教授から
「我々はどこからきたのか?宇宙に生命はいるのか?宇宙生物学の最前線に迫る」
というテーマで全体講義がありました。生徒は熱心に聴講していました。質疑応答では、次々とあがる生徒の質問に、藤島先生は終了予定時間を過ぎても回答してくださいました。
午後は各分科会にわかれて実験実習が行われました。物理分科会ではメガネレンズを作成し、光の軌道を観察することで実験工作の基礎や観察、考察の仕方について学びました。生物分科会ではタンポポの採取、測定を通して植物の形態計測の方法や考察について学びました。地学分科会では身の回りの砂を偏光顕微鏡で観察し、石の種類の同定の手法を学びました。
<生徒感想>
・全体講義では、人間の起源や未来についてとても多くのことを教えていただき、とても面白く、宇宙や生物にもっと興味が持てました。一番身近な生物と、一番遠い宇宙のつながりを自分も研究したいと思いました。
・火星の環境を守りながら火星を開拓する難しさを感じた。未知のものの保全はとても困難だろうと思った。
・計測する際は条件を同じにして測る、ということが大切だとわかった。求めたい結論をより効果的に比較できる測定方法をしなければいけない。
・生物の形は長い年月の中で私が思っている以上に理にかなった形態をしていることに驚いた。
GWサイエンスフェスティバルに参加しました(SSHクラス)
5月4日(土)2年7組(SSHクラス)の有志が高柳電設工業スペースパーク(郡山市ふれあい科学館)(https://space-park.jp/)にてGWサイエンスフェスティバルに参加しました。
2年7組はSSHクラスになって初めての活動です。有志13名が参加しました。当日に参加できない生徒もいましたが、放課後、一緒に準備に取り組みました。
芳香剤班は紫キャベツの汁にクエン酸や重曹で色変わりの不思議を体験させた後、吸水ポリマーに吸収させ、アロマオイルを垂らしてカラフルな芳香剤を作ってもらいました。
スーパーボール班はPVAのりに色づけした食塩水を混ぜ、スーパーボールを作成してもらいました。
生徒達は、子ども達に原理を説明し、科学を伝えることの難しさや楽しさを感じていました。GW2日目、客も多く、盛況でした!
<生徒感想>
・伝えることと、面白いと思わせることの難しさがわかった。今後今以上に聞き手を意識したいと思った。
・当日大きなトラブルなく終えることができ、準備の大切さを感じた。すごいと言って喜んでいただけたのが嬉しかった。小さい子供と接する機会がなかったので小さな子とのふれあいに慣れることができてよかった。
・こういった場にあまり参加した事が無かったのでかなり緊張しましたが、どう話したら分かりやすく伝わるかを考えたり、実際に子供達に教えながら実演したりすることを楽しみながら他の人達と協力してできたので参加して良かったと思っています。
・皆で色々と協力しながら出来たし、様々な人に科学の面白さを伝えることが出来てとても楽しかったです。参加して良かったです。
SSHクラス SSアカデミーⅡ アカデミック・ライティング講座
5月1日(水)3年7組(SSHクラス)は「科学レポートの書き方講座」として大坂大学全学教育推進機構 堀一成教授の講演を聴講しました。
3年生はこれまでの探究活動の成果について、科学論文を執筆します。その際の文章作成方法や学術的ルールについて堀教授から学びました。リモートのよる講演でしたが、生徒は熱心にペア・ワークを行ったり、質問していました。
<生徒感想>(一部)
・これから本格的に論文を書くことになるので、今日学んだ論文形式を意識しながら、論文を書いていきたいと思います。また、論文は大学に行ってからも書くことになるので、その時にも生かしたいと思います。
・実際に論文を書く際に今回の話を踏まえて書けるようにしたい。時系列順から脱却できるように頑張りたい。
・今までに締切間近に勢いで論文を書くことが多々あり構成が良くなかったこともあったため、構成含め論理的に考えて学術的に分かりやすい論文を書けるようにしたい。
・私たちの探究活動はこれといった結果が出ていなかったので焦っていたが、探究の目的や成果の意義を今日理解して、情報を受けとってもらう人に伝わりやすいように丁寧な研究を心がけようと思った。
・自分はレポート等を書く際に、言葉選びには注意して書いていたが、今後は文章単位で考えたり、より全体を見て書いたものの吟味をしていきたい。
スーパーサイエンスハイスクール(SSH)Ⅲ期指定について
13日(水)、文部科学省よりスーパーサイエンスハイスクール(SSH)指定校の内定を頂きました。今回はⅡ期(平成31年度~令和5年度)から引き続いてのⅢ期であり、令和6年度から10年度までの5年間が指定期間となります。
令和6年度から新設される「文理融合基礎枠」での採択となり、Ⅱ期までに開発してきたことをさらに発展させていくことになります。研究開発課題は「チーム安積モデルによる地球的課題解決に向けた国際共創力を有する科学技術系リーダーの育成」です。
理数系カリキュラムの開発のみならず、自然科学と人文・社会科学を融合させながら探究活動のさらなる充実を目指し、実践に励んでまいります。
詳細につきましては、文部科学省WEBサイト「令和6年度スーパーサイエンスハイスクール(SSH)指定校の内定等について」等をご覧ください。
第6回少人数ゼミを行いました。
2月27日(火)に第6回の少人数ゼミを行いました。
本日は宮城学院女子大学の緑川早苗先生をお招きし、
「甲状腺検査について考えよう」というテーマで講義を行いました。
甲状腺検査でわかることや、そのデメリットについてなど、
福島県で過ごす私たちにとって必要な情報を教えていただきました。
第5回少人数ゼミを行いました。
2月19日(月)に第5回の少人数ゼミを実施しました。
今回は国立天文台の林左絵子先生から
「月に転勤します 広がる宇宙の職場」というテーマでご講演をいただきました。
講演の中で、宇宙を観測した様子や、観測するための望遠鏡に関するお話、
さらには生徒の進路に関するご助言など、大変貴重なお話をいただきました。
生徒の感想では、
「宇宙で探査活動をするロボットの開発やロケットの開発に興味があったのだが、自分が宇宙に行き宇宙を研究の拠点とするという選択肢もあるとは思わず、また可能性が広がった。」
「宇宙に関する最新情報をたくさん知れて知識のアップデートができた。宇宙が遠いもののように感じていたが、自分でも簡単に行けてしまうような未来もあって、より身近なものに思えた。」
などが挙げられ、天文学分野に関する知識を深め、自分の進路についても考えるきっかけとなりました。
令和5年度SSH探究活動発表会・成果報告会
豊岡高校の生徒の皆さんと交流しました!
本校で実施のSSH探究活動発表会・成果報告会に参加される
兵庫県立豊岡高等学校の皆様が2/2(金)に来校し、本校生と交流を行いました。
来校された豊岡高校の生徒の皆さんが、生物分野を発表テーマにしていることもあり、
生物分野に興味のある安積高校生5名が交流をしました。
生物に関する話のほか、地元の名産品など様々な話題で盛り上がり、有意義な交流の時間となりました。
交流をしていただき、誠にありがとうございました。
令和5年度東北地区サイエンスコミュニティ研究校発表会に参加しました
令和5年度東北地区サイエンスコミュニティ研究校発表会が、秋田市にぎわい交流館AUにて1月26日(金)、27日(土)に開催されました。東北地区の16のSSH指定校が集い、口頭発表とポスター発表を行いました。
安積高校からは物理部が参加しました。口頭発表には「なぜスマホは画面を下にして落ちるのか」の2名、ポスター発表には「マグナス式風力発電機の研究」「絶対零度の測定実験の検討」の合計6名が参加しました。
来場いただいた大学の先生、高校の先生からの指導助言や生徒間の質疑応答を通し、生徒たちは思考力が高まり、研究の一層のブラッシュアップを行えたようです。
第3回少人数ゼミiを行いました。
1/17(水)に、希望者を対象に第3回の少人数ゼミiを実施しました。
今回は、会津大学生の本校OGである林樹里さん、会津大学への留学生であるAhmed Hawaslyさん、Einhoff Joshua Lasseさんの3人を講師としてお招きし、国際交流や会津大学についてなど、多くのことについてお話をいただきました。
生徒からは、
「海外の方々と英語で話す機会は日本にいる限り少ないからこの経験がとても良いものになったし、何より参加してよかったと思った。」
「英語でのコミュニケーションも日本語でのコミュニケーションと同様に相手のことを考えて、伝えようとすることが大切だと感じた。」
「大学では自分から積極的に動かないといけないのが高校との大きな違いだというお話が印象的だった。」
などの感想が挙げられました。
普段できない外国の方との交流や、現役の大学生の方からの大学生活や学業に関するお話を聞くという貴重な経験をすることができました。
SSHドイツ研修班がエッセン市を訪問してきました! ~Super Science High School international exchange program (Germany team) visited Essen!~
1月7日(日)~11日(木)の5日間、ドイツ研修班生12名がエッセン市を訪問し、Wolfskuhle高校の生徒さんたちとの交流活動を行ってきました。
From January 7th to 11th , 12 students visited Wolfskuhle high school in Essen, Germany.
8日(月) Jan 8th Mon
Wolfskuhle高校にてホームステイ先のパートナーたちと対面。すぐに意気投合。その後、エッセン市庁舎を訪問。副市長、在デュッセルドルフ日本国総領事河原様と対面し、歓迎のお言葉をいただきました。午後からは、Junior Universityの先生によるワークショップ。ドイツ生まれの星形プログラミング教育コンピュータCalliope(カリオペ)を使用した授業でした。このプログラミングを活用し、それぞれの学校や街でSDGsな生活を送るための方策について話し合いました。
Students met their German host partners and became friends with each other quickly. We visited the city hall and greeted the Consul General Setsuko Kawahara and the deputy mayor. In the afternoon, we joined the workshop by the professor at Junior University. We worked on the programming lesson with Calliope, which was invented for German education.
9日(火)Jan 9th Tue
午前中は、Wolfskuhle高校の授業に参加したり、日本語によるスクールツアーを受けたり、Green Club(SDGsの目標に沿った探究活動)の発表を聞いてディスカッションを行ったりしました。その後、バスと電車で市街地に移動し、昼食にCurrywurst(エッセン市のあるルール地方の伝統料理のひとつ)を食べました。午後は、Zeche Zollverein(ツォルフェアアイン炭鉱業遺産群)を見学しました。
In the morning, we joined their classes and the school tour, then German students gave their presentation about SDGs projects. For lunch, we ate Currywurst in the city, which is one of the traditional German dishes. In the afternoon, we visited Zeche Zollverein, which is designated a World Heritage Site.
10日(水)Jan 10th Wed
最終日朝、日本とのオンライン授業を実施しました。エッセン駅前から、そしてホームステイ先から中継を行いました。学校ではドイツの朝食をごちそうになり、最後にいよいよ私たちが国内研修で学んできたことや日本文化を発表しました。ドイツの生徒たちは真剣に耳を傾け、意見を述べてくれました。また、剣道や箸の使い方を実演し、日本食を味わってもらいました。お別れに、オーケストラの演奏があり、本校生も飛び入りで参加し一緒に演奏しました。短い期間でしたが、ドイツの文化に触れ、人々のやさしさに触れ、たくさんの経験をしました。多くの気づきがあり、考え、行動した5日間は、とても充実した研修となりました。関係各所の皆様方、ありがとうございました。
In the early morning, we hold an online meeting with students in Japan. We enjoyed German breakfast, then finally presented our study in Japan and some aspects of Japanese culture with some authentic materials. For the farewell ceremony, the orchestra played us, and some Japanese students joined them, too. Thank you for your hospitality. We learned more than we expected from you and your country.
令和5年度「安積高校SSH探究活動発表会・成果報告会」について
令和6年2月2日(金)午後~3日(土)午前に、令和5年度「安積高校SSH探究活動発表会・成果報告会」 を開催いたします。見学・視察などの希望がございましたら、下記PDFファイルをご覧の上、お申し込みいただければ幸いです。なお、保護者の皆様へはお子様を通してご連絡差し上げます。(R6/1/23・一部修正版に変更)
【実験報告】物理基礎 運動方程式の検証・考察
11月21日、1年生物理基礎の授業時に「運動方程式の検証・考察」実験を行いました。
プリント(→【実験】運動方程式の検証.pdf)を用いて、班ごとに実験します。センサー付き台車スマートカートを用いて精密に実験し、最後はレポートにまとめます。優秀なレポートはこちら(→生徒のレポート例.pdf)、実験結果はこちら(→各班の実験結果.pdf)です。
本校はSSH指定に伴いスマートカートを各班分購入しています。
目的:運動方程式「ma=合力」 を元に、実際に物体に生じる加速度を説明できるか検証する。2物体の運動について考察する。
1校時目:実験①a2はa1の何倍か?を予測したのち、スマートカートを用いて実験して加速度を実際に測定する。(大半の生徒は2倍と予測するが、結果は異なる。)
予想と違った理由を、運動方程式を実際に解いて納得する。
2校時目:実験②加速度がa2の半分になるように実験するには、どのようにすればよいかアイデアを班ごとに考える。スマートカートを用いて実験して加速度を測定して自分たちのアイデアを確かめる。結果をレポートにまとめる。その際、誤差の要因についてじっくり考察する。
レポートを評価して、後日返却しました。その際、考察やレポートの書き方などを、優秀なレポートをもとにアドバイスをしました。
1年生SSHクラスと2年生SSHクラスの交流会を実施しました
12月9日、本校にて1年生SSHクラスと2年生SSHクラスの交流会を実施しました。
2年生からは現在やっている研究の紹介、研究の進め方、部活との両立の仕方などのアドバイスがありました。有志で集まったにも関わらず20名を超える生徒が参加してくれました。
1年生は熱心な先輩たちの話に聞き入りました。伝統を引き継ぎ、来年からのSSH活動に一層積極的に参加していってください。
福島県高校生徒理科研究発表大会2023に参加 受賞
生物部・化学部・物理部・地学部・二年生SSクラス生徒が生徒理科研究発表会に参加しました。
県南大会は10月7日(土)岩瀬農業高校、県大会は11月18日(土),19日(日)日大東北高校にて開かれました。
本校からは合計15班が出場し、それぞれが日頃の研究の成果を発表しました。県大会にて多くの表彰を受けました。
物理部
・スマホの画面を守るために(物理部門最優秀賞、県1位相当、来年度全国総文参加)
・絶対零度の測定実験の検討(同優秀賞、県2位)
・マグナス式風力発電機の研究(同優良賞、県4位)
・衝突防止パラグライダーの開発Ⅲ(同優良賞、県5位)
生物部
・植物ホルモンを用いた水耕栽培による甘草の発根実験(生物部門優良賞、県4位)
・麹菌「カビA」の活用~食べ残しからバイオエタノール~(同優良賞、県5位)
・麹菌「カビA」の活用~食べ残しからバイオエタノール~(ポスター部門、県5位)
化学部
・バイオ燃料電池に用いる酵母の固定化(化学部門優良賞、県5位)
を受賞しました。
他校の生徒とも研究を通して交流し、実りある研究発表会となりました。
受賞した諸君はおめでとう!
一年生は来年ぜひよりよい成果を残してください!
【生物部/SSクラス】 令和5年度 県南生徒理科研究発表会[[生物部門/ポスター部門]に参加しました
10月7日(土)岩瀬農業高校で行われた県南理科研究発表会の生物部門とポスター部門に、生物部やSSクラスで生物分野の探究活動をしている生徒16名が参加しました。県南大会は県大会へ向けての中間発表会に位置づけされています。生徒は今までの研究成果だけでなく、これからの実験計画についても発表しました。また、他校生や顧問の質問にも冷静に回答していました。今回の発表を反省材料とし、県大会までにさらに実験を積み重ね、発表を練習して県大会に臨みます。
[テーマ]
・「朝河桜」から単離した天然酵母の製パン適性
・麹菌「カビA」の活用~食べ残しからバイオエタノール~
・植物ホルモンを用いた水耕栽培によるカンゾウの発根実験
午後は東北大学大学院生命科学研究科准教授 Jamie M.Kass 先生から「生物多様性の測定と予測」について講演を聴きました。先生は生物分布を予測するシミュレーションソフトを開発しています。そのソフトを利用すれば、気候変動による生物分布の変化や、測定していない地域に特定の生物が存在する可能性を予測できます。実際のデータを元に将来と未知の場所の生物の予測ができることは大変興味深かったです。生物分野の講演会だったので、生徒は特に関心が髙久、熱心に質問していました。最後に代表として本校生物部部長がお礼の言葉を述べました。
SSH国内課題先進地域研修Ⅱ~茗溪学園中学校高等学校訪問・交流~
9月26日(木)に1年次のSSクラス希望者が、茗溪学園中学校高等学校(つくば市)を訪問しました。
茗溪学園では、中学アカデミアクラスという「真に理解した学びを実現できるカリキュラムとプログラム」を展開するなど、先進的な教育活動を行っています。そこで本校生が、具体的な実践の様子を直接体験したり、教員同士が情報交換、交流したりしました。
生徒達は、中学2年生の国語または3年生の数学の授業を茗溪生と一緒に受けました。
国語の授業では、これから古典を学ぶ立場として「なぜ古典を学ばなければいけないのか」という教員の問いに対し、生徒達が仮説を立て、検証する流れの1コマでした。探究活動を国語の授業で実践しています。茗溪生は「既に古典を学習している」安積高校生にインタビューし、自分達の仮説が正しいのか、それとも他の考えがあるのか、検証していました。
数学は関数でした。しかし、テキストが工夫されていて、この考え方が身につけば、中学の関数だけでなく高校で学習する2次関数も解けるような、一般化を意識した内容でした。高校1年生で2次関数は学習しますが、教科書とは違った解き方が新鮮だったようです。
どちらの授業も、茗溪生が積極的に教員に質問したり、生徒同士で話し合っている様子に、安高生は大いに刺激を受けていたようです。
午後は『44回生 個人課題研究中間発表会』を見学しました。これは茗溪の高校生が取り組む課題研究の中間発表会です。生徒達は茗溪生と一緒に発表を聞き。質問したりしました。
休憩の後、発表した2年生の代表が控室を訪れ、交流会が行われました。SSクラスの生徒は2年次から本格的に探究活動に取り組みます。茗溪の先輩達から、探究活動への取り組み方や問題の解決の仕方について、経験談を語ってもらいました。交流の輪は「安高あるある」「茗溪あるある」から始まり、和気あいあいと進みました。
【生徒感想】
・授業中の質問等、生徒の自主性を見習うべきだと思った。
まだ自分たちが高校で学習できていない単元を中学3年生の時点で学習していることに驚き、負けないような努力をしなければならないと思った。
・抽象的な議論に関しては安高より高いレベルで行っていると感じた。
・一緒に授業を受けた中学生が、みんな積極的に話し合ったり質問したりしていてすごいなと思いました。授業中でも、分からないところを先生に遠慮せず聞いていたので、そのような授業の雰囲気が素敵だなと思いました。
・茗渓学園の授業や探究活動から、思考力が重要であることを改めて感じたので、日常の小さなことでも疑問を持って生活するようにしたい。
・バスの中でや交流活動での同じ安高生や茗溪の生徒との交流で人と関係を築くことの楽しさ、難しさを再確認できた。コミュニケーション能力を高めていこうと思う。
・中高一貫ということもあって、安高とは違う雰囲気でいい刺激になった。特に積極性のある生徒が多く、見習いたいと思った。また、今回学んだことをSSクラス希望者以外の生徒にも伝えていきたいと思った。
【SS探究Ⅱ(2年生)】お願いします先輩方!~2期シニアサポーター合流~
9月21日(木)の2年生普通科の探究活動に、令和5年度募集のシニアサポータ-が合流してくださいました。
安積高校では、昨年度から「安積高校SSHシニアサポートネットワーク」として、学校の教育活動を支援していただけるOB・OGを募っています。今年度は新たに8名の方が登録してくださいました。継続してくださっている方々を含め、22名のシニアサポーターが2年生の探究活動を中心に、生徒の活動を支援してくださいます。
新たなサポーターの方々は、シニアサポーターとして委嘱された後、探究担当の教員や継続のサポーターと合流し、打ち合わせの後、それぞれのゼミに向かっていかれました。
サポーターを待ち受けていた生徒たちは、仮説設定発表会を元に練り直したテーマや手法を新しいサポーターの方々にプレゼンしたり、サポーターからの新たな知見やアドバイスを受け、探究活動をより深く進めていました。
サポーターのご指導をもとに、生徒達は来年2月に校内中間発表会、そして5月には生徒研究発表会で成果を発表する予定です。
SSアカデミーⅡ(2年・生物選択)
8月31日(木) 2年SSクラスの生物選択者は校外学習を行いました。
郡山市内の河川4カ所について、水質調査と水質指標生物、周囲の植生や生息する昆虫の調査を行いました。
生徒はその結果をもとに、郡山市の河川がホタルが生息できる環境か、生態系バランスはどうなっているかについて考察しました。
普段、座学や実験室での学習ですが、今回は半日、自然の中で郡山市の河川や環境について考える良い機会となりました。
SSHコンソーシアム千葉との交流会について
8/23(水)にSSHコンソーシアム千葉の皆さんとの交流会が開催されました。SSHコンソーシアム千葉は福島県ポープツーリズムとの連携で、2泊3日で福島県の浜通りを中心に見学をされ、最終日に本校生徒との交流の時間をとるという計画となっていました。
千葉県立船橋高校・柏高校・長生高校、千葉大学の合計17名の生徒・学生さんが来県され、本校からは海外研修に参加予定の生徒を中心に、11名の生徒が参加しました。今年の夏季休業中に取り組んだ県内研修を中心に、エッセン交流事業(ドイツ班)、国際高校生放射線防護ワークショップ(フランス班)、国際メンタリングワークショップ(Joshikaiグループ)の活動の紹介を行った後、4つのグループにわかれて福島の現状についてディスカッションを行い、最後に代表が発表をしました。2時間はあっという間に過ぎ、最後は別れを惜しむように連絡先を交換する姿も見られました。本校の参加生徒の感想では「他県の高校生や大学生とのディスカッションは、自分が考えてもいなかった視点を得られてよかった」「今後海外で福島の現状を紹介する内容が整理できた」などがあり、とても実りの多い時間となったようです。
今後も福島を訪れた方々と積極的な交流会の機会を持てればと思います。
最後になりましたが、今回関わっていただけた千葉県の先生方やホープツーリズムの皆様、大変お世話になりました。
Super Science Highschool international exchange program (Germany team) ~Learning session in Fukushima~ Posted on Aug.10th
From August 2nd to 3rd, the SSH(Super Science Highschool) Germany team went to the learning session in Fukushima.
①To visit Futaba Highschool, Fukushima Daiichi Nuclear Power Station(F1NPS), and Ukedo Elementary School 【to compare the situation today with the one at the time of Great East Japan Earthquake】
②To join workshops after lectures by Ms. Hirohata from Odaka Workspace and Mr. Wada, Representative Director of Odaka Worker’s Base【to learn about the people working for the stricken area’s progress】
③To visit renewable energy plant.To plant a Commemorative tree .【Devastated area today, tomorrow and us】
【Session reviews】
・We have different thoughts and feelings. Although I'm living in Fukushima, I realized that I had been looking at the areas around F1NPS through prejudice.
・It was a great opportunity to think about the issues that even adults cannot solve yet, such as energy issues and post-GEJE-resurrection. Also, group discussion was valuable for me. Other opinions that I never thought of, really surprised me and widened my horizon.
・To see is to believe. The important thing is to see things with your own eyes, to consider if the thing which the media is reporting is true or not, and stop swallowing everything the media is reporting.
・I’ve been worrying too much about what others might think of me, and couldn’t really express what I wanted to say. But I realized that by expressing myself, I can really deepen the understanding of my own thoughts. Also, I felt I could actually gain more insight by listening to other opinions.
【What do you want to tell people around you and German people?】
・Some areas are still left barricaded and no one can enter. People in stricken areas are not trapped in the past, and in fact are taking actions for the future.
・GEJE damaged Fukushima seriously. But the residents’ aspiration developed the area greatly in the past 12 years, and the people living there are energetic.
・Many people in Fukushima are full of hope. Despite the unpreceded damage, the devastated area is reviving steadily, driven by people’s enthusiasm. It starts the positive chain reaction that leads to the future.
・Stricken areas in Fukushima are being developed again. A lot of people are not working for a restoration, but for an innovative development which exceeds the past. Although residents have been suffering from problems such as reputational damage and radiation dose, they are committed to this development for years.
・I don’t think that many German students exactly know the damage which Fukushima suffered and the current situation. I would like to tell them that there are energetic people like Ms.Hirohata and Mr.Wada who are developing this area not just for the restoration, but for a much better society, and some devastated areas are utilized as renewable energy power plants.
令和5年度スーパーサイエンスハイスクール生徒研究発表会への参加について
標記大会は、全国のSSH指定校が一堂に会して開かれる、SSHの全国大会にあたるものです。今年度は、ここ数年の中で制限も大幅に緩和され、8/9(水)~10(木)に兵庫県の神戸国際展示場で開催されました。
本校からは、校内セレクションを経て推薦されたグループが
麹菌「カビA」の活用~食べ残しからバイオエタノール~
を発表テーマに、生物B(主に植物・農学系)部門で発表しました。審査の結果、残念ながら表彰該当とはなりませんでしたが、3年生を中心に2年生、1年生の3名のチームのまとまりもよく、来年・再来年と研究の深化が期待できるような発表・質疑応答でした。
本校は全ての生徒がSSHに取り組む学校です。ですから、全員が本発表会に参加する条件に当てはまります。個人・グループで様々な研究活動が行われていると思いますが、来年の全国大会に推薦されるよう、取り組んでいる研究を深めていってください。
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
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29   | 30   | 31   | 1   | 2   | 3   | 4   |
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