SSHブログ

SSH活動日誌

奈良女子大学サイエンスコロキウムに参加しました

12/17(土)、奈良女子大学サイエンスコロキウムに、SSクラスと生物部の酵母班の生徒が参加しました。これは奈良女子大が高校の理系女子を中心とした研究をブラッシュアップしていこうと開催しているものです。全国から36チームが参加し、自分達の研究を発表し、研究の悩みや方向性について、奈良女子大のコメンテーターや他校生と話し合いました。リモートだったので、安積高校に居ながら全国の高校生や大学教授と意見を交わし合う、貴重な場でした。

参加した生徒は、自分達の視点とは違う方向からの意見に、目からうろこだったようです。

<生徒感想>

・同じ高校生で知識の豊富な人がいて、見習いたいと思った。

・発表は録画したものを見たが、ライブで発表するのとは違う工夫が必要だと感じた。

・研究テーマが幅広く、様々な研究があって興味深かった。

 

仙台第三高等学校のSSH中間報告会 見学

12月15日(土)、仙台第三高等学校のSSH中間報告会・授業づくりプロジェクトフォーラムに,本校1年生が出席し,授業参観や中間発表およびポスター発表を見学しました。

この見学は,本校が次年度SSHクラス参加希望の1年生に対する研修会「国内先進地域研修」の一環として行いました。
 


 

 学校を8時頃出発し,10時過ぎに仙台三高に到着。すぐに3校時目が始まり1・2年生の授業の見学を行いました。上左の写真は1年生の物理基礎の授業で,内容は浮力と力のつりあい。実験を見ながら何が起こるか話し合います。先生の「風船を膨らませてくれる人?」の問いかけに応えたのは,なんと安積の生徒でした。4校時目は,SSHクラスの生徒が台湾の高校生相手に英語で研究の中間発表をする様子を見学しました。

 午後はSSHクラスの2年生が,本校生徒のためにポスター発表をしてくれました。1年生は他校のポスター発表を見るのははじめて。自分達の研究について熱心に説明する姿は,本校1年生のとても素晴らしいお手本になりました。

 この日三高は午前中で放課にもかかわらす,SSHクラスの生徒さんは午後も残って本校1年生に活動の発表や,紹介をおこなってくれました。ありがとうございました。

 

令和4年度東北地区サイエンスコミュニティ研究校発表会

令和5年1月20日(金)午後~21日(土)の日程で、令和4年度東北地区サイエンスコミュニティ研究校発表会(令和4年度東北地区SSH指定校課題研究発表会) を本校主幹で開催いたします。視察などの希望がございましたら、下記PDFファイルをご覧の上、お申し込みいただければ幸いです。

R4東北SC開催要項(視察用).pdf

SSHドイツ海外研修(エッセン交流事項)について

2022年12月10日(土)~12月15日(金)の日程で、本校代表生徒12名と教員3名が、ドイツ連邦共和国エッセン市を訪れました。

郡山市との連携により3年前から始まった交流事業でしたが、新型コロナウィルス感染症蔓延により、Zoomを用いた交流しかできない状況が続いていました。今年度も、当初は渡航をしての交流は難しそうな社会情勢でしたが、水際対策が少しずつ緩和される中、郡山市をはじめ、本校PTA、桑野会、桜桑会のご支援もあり、事業の実施までこぎ着けました。

今回はエッセン市のGymnasium am der Wolfskuhle(ウルフスクーレ学校)に受け入れていただき、文化交流や合同学習会、ホームスティやクリスマスマーケットでのフィールドワークなど、色々な面でお世話になりました。Paus校長先生をはじめ、多くの先生方と生徒の皆さんへの感謝の気持ちでいっぱいです。

最終日のお別れでは、帰りの飛行機の時間が迫る中、男女ともに涙を流しながら別れを惜しむ姿が見られ、何物にも代えがたい貴重な経験ができたことと思います。また、コロナ禍にあっても、予定通りのスケジュールで行程を終えることができたのは、本当に幸運なことでした。関係者の皆様に心から御礼申し上げます。

こむこむ館 サイエンスフェスティバル

 12月10日(土)は、福島市の児童文化施設こむこむ館で開催された「サイエンスフェスティバル」に参加しました。
 「サイエンスフェスティバル」はこむこむ館と福島高校が主催する、子どもたちのための工作実験体験の催しで、2012年に始まり今年は11回目を数えます。今回は15ブース+実験教室2つでの開催となり、コロナによる中断後3年ぶりにようやく以前の規模に近づいての開催となりました。
 
 安積高校からは物理部・生物部、化学部、地学部が参加し、「ライデン瓶でビリビリ」「化学であそぼう」「液状化現象と鉱石びんをつくろう」の3つのブースを出展しました。
 コロナの現状や、中断の影響が心配されましたが、1日で1000人を超える集客となり、工作実験体験の人気の根強さを見る思いでした。

 

起業家精神講義 3年SSアカデミーⅡ

 12月2日の3年生のSSアカデミーⅡの授業内容は、「アントレプレナーシップ(起業家精神)講義」。
本校OBで、岩谷技研代表取締役社長 岩谷圭介さんをお招きした講義でした。

 

 岩谷さんは、幼少から宇宙ロケットを打ち上げたいと夢み、子どもの頃は映画「Back to the Future」でタイムマシンを作った科学者ドクの姿に憧れてきたとのこと。しかし、ちょうど安積高校生の頃、「10万点を超える部品からなる宇宙ロケットを一人で作り打ち上げられるはずがない」と自分の夢に望みを失い、やる気も無くして成績も急降下、親や担任を心配させた。

 それでも、ロケットエンジンの研究ができるかもしれないと北海道大学工学部に入学。宇宙への期待と失望を繰り返したのち、4年次にバルーンで宇宙に行く可能性に気づき、以来一貫してバルーンでの宇宙旅行を目指して研究開発を続けてきました。最近「数年以内に実現できる見通しができた」とのことで、さまざまなメディアにも取り上げられています。
 一方で在学中に企業した会社は現在、社員60名資産価値25億円にもなり、1000億円の会社を目指して、社員一丸で頑張っているとのことでした。
 
 岩谷さんは前半で、どのように起業しどうやって会社を大きくしてきたかについてのお話をされましたが、難しい経済用語が並び理解の追いつかない生徒の姿を見て講義を休憩。後半は一転して学生時代をどう過ごしたかのお話をされました。さまざまな経験をされて曲折もありながら、一貫して宇宙にこだわって一歩ずつ歩みを重ねる姿からは、宇宙へ強烈な情熱と、強い精神力を感じるお話でした。
 
 講演後に多数寄せられた生徒の質問は、全てが起業に関することであり、起業にこれほどの関心を寄せているのだと、改めて生徒の思いに気付かされた授業になりました。次年度のカリキュラム作成の参考にします。

放射線影響研究所訪問(137期)

12月5日、137期の修学旅行2日目に

2年SSクラスは広島の放射線影響研究所を訪問しました。

 この研究所は、日本への原爆投下後の広島・長崎での放射線被ばくの影響について

調査している機関で、その研究成果は世界的な放射線防護基準とされています。

研究所の方々から研究所の概要や疫学的研究の手法を聞き、生徒たちからは

多くの質問が出されました。短い時間の中で活発な議論がなされ、充実した時間を過ごしました。

【生徒感想】

・今まで教科書で表面的にしか学んでいなかったことを、研究員の方々からより深く教わることができる貴重な経験だった。(R.T)

・この研究所は被爆者のために尽力している施設だと実感しました。放射線の人体への被害について科学的に追及しながら、被爆者の心に寄り添う姿勢に感銘を受けました。世界の国々が参考とする資料を作成し、放射線による影響を次の世代にまで調べ尽くそうとしていることに驚きました。(R.M)

・原爆の問題は依然として日米双方のセンシティブな話題ではありますが、科学的に正しい知識を学ぶことで、その歴史についての誠実な捉え方をすることができると思います。今回は、こうした問題に対して私たち学生が真摯に向き合うための貴重な機会となりました。講義してくださった放影研の方々に感謝申し上げます。(K.N)

 

 

 

 

福島県高校生徒理科研究発表大会2022に参加 受賞

生物部・化学部・物理部・地学部・二年生SSクラス生徒が生徒理科研究発表会に参加しました。県南大会は10月1日(土)安積黎明、県大会は11月19日(土)20日(日)原町高校にて開かれました。

 

 

 

 

 

 

 

 本校からは合計14班が出場し、それぞれが日頃の研究の成果を発表しました。

  

生物部
・「朝河桜」から単離した天然酵母の製パン適性 (生物部門優秀賞、県3位)
・オリジナル麹菌の活用 (同5位相当)
・水耕栽培によるカンゾウの発根実験 (ポスター部門5位相当)

 物理部
・自分の声のセルフ診断を可能に (物理部門優秀賞、県3位)
・衝突防止パラグライダーの開発II (同4位)
・重力加速度の測定に関する研究 (同5位)

 を受賞しました。

 

他校の生徒とも研究を通して交流し、実りある研究発表会となりました。
受賞した諸君はおめでとう!
一年生は来年ぜひよりよい成果を残してください!

SSHクラス SSアカデミーⅡ 「微分方程式」

10月5・19日(水)の2日間,3年7組(SSクラス)に対し、数学の特別授業が行われました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


微分方程式と微分積分を用いて生物・物理の本質を理解する目的で開かれ、本校の数学教師が授業を行いました。

物理の「単振動の式」「ケプラーの法則」「原子核の放射性崩壊」「ポアソンの公式」、
生物の「ロジスティック方程式」「マルサスの法則」「ロトカ・ヴォルテラの方程式」
を取り上げました。

本校ではこのように、教科融合の内容を通して生徒の科学的な力を育んでいます。

実験観察特別授業(2年SSアカデミーⅡ 物理)

 10月27日の2年生のSSアカデミーⅡの授業で,実験観察特別授業が行われました。
 
SSアカデミーⅡは,2・3年生のSSクラスの生徒が履修している学校設定科目で,理科・数学・情報・英語などの内容が盛り込まれた安積高校独自の授業です。
 
 実験観察授業は,4校時連続で実施される授業で,じっくりと時間かけて実験観察をするというもので,1コマではできない内容の実験や観察を行うものです。
 
 このうち物理選択者は,スマートカートを用いた力学実験に取り組みました。

 スマートカートは,力・位置・速度・加速度センサを内蔵した力学台車です。センサーで取得したデータはリアルタイムでタブレットに送信され,タブレットのアプリ上で直ちにグラフ化して表示できるというものです。

 
 
島津理化のHP(https://www.shimadzu-rika.co.jp/products/ict/measurement/wireless_sensor/101_350.html)より
 
 今回の授業では,班ごとに自由に実験内容を決めることとし,
  4校時(装置の説明・使用法確認),5校時(装置に慣れ実験の決定),6校時(データ取得と発表準備),7校時(発表),というタイムテーブルで実施しました。
各班のテーマは次のとおりです。
 ①問題集の装置をもちいた動摩擦係数の測定
 ②衝突における作用反作用の法則の検証
 ③斜面を用いたどう摩擦力の測定
 ④衝突における運動量保存の法則の検証
 ⑤生徒実験台の傾斜角の測定
 ⑥運動の法則・運動量保存の法則の検証
 ⑦両側にばねがある減衰振動
 
 それぞれ自分で必要な機材をセットして実験に取り組みましたが,班によっては思い通りの動きを作り出せず,データの取得に苦労する班も現れました。しかしどの班も時間内にまとめ上げ,その後発表を行いました。
 
 


 下のグラフは発表の一例で,生徒実験台の傾斜角の測定のデータです。
 生徒によると,得られた加速度の平均値から求めた傾斜角は0.5度ということでした。
 
 9回繰り返された実験のグラフはどれも加速度が振動しており,なぜこのようなグラフになったのか,興味深い。この振動が机面によるものか,それとも測定によるものなのか知りたいところです。
 
 また,v-tグラフの傾きも一様ではなく段々と緩やかになっており,これが机の傾きの変化よるものならば,場所を変えて実験するとどうなるのか,結果を見たいところでした。
 物理実験では,測定値の代表値として平均値を求めることが多いのですが,データをグラフ化することで色々な情報を読み取ることができます。
 これまでの実験ではデータを取得してグラフ化することに,殆どの授業時間を費やしてしまいましたが,スマートカートのような測定装置を使用することによって,測定値からさまざまな情報を読み取る力を高める授業が展開できるのではないか,との教師の期待も高まりました。

(以上)

情報技術研修Ⅰ(1年生SSクラス希望者対象)実施

 10月22・23日(土・日)の2日間,1年生の2年次SSプログラミングやデータ処理に関する特別授業が行われました。
 
 本校では2年次にSSクラスが編成され,課題研究はじめSSアカデミーⅡなどを通して,科学研究の進め方や発表手法などについて学習を深めています。今年からは1年生のSSクラス希望者にも,少しずつSSHらしい学びの場を提供する取り組みを始めています。
 
 研修の講師は,辻康博さん(本校OB,元Microsoft, 現Azutech),胡口敬郎さん(磐城高校OB,Microsoft)のお二人。2020年よりSSアカデミーの授業で講師をお願いしてきましたが,今回「プログラミング的思考を身につける」ことを目標に,1年生37名に2日間計14コマの研修が行われました。

 東京多摩市にお住まいの辻さんは,2012年から休日に子どもたちにプログラミングを教える活動をされています。本校がSSHに指定されたのを機に,生徒に「プログラミング的思考」を獲得することの大切さを伝えたいと,当時同僚でMicrosoft福島県人会に所属する胡口さんといっしょにボランティアとして高校生の支援をしたいと連絡をいただき,この研修につながりました。
 
 今回の内容は,
①コンピュータプログラミングの基本を学ぶ
②Scratchを入門としてアプリケーション開発をしてみる
③Micro:Bit2をもちいてIoT (Internet of Things) を実装してみる
④2人1組チームで社会問題解決をプログラミングで実装してみる
⑤全員で課題について発表する
というものです。
 
 
 
 
 1日目は,①〜③についてとりくみ,④の課題についての説明と,グループごとに課題の打ち合わせを行いました。また,社会課題以外にも,胡口さんから,2つの数の最大公約数と,最小公倍数を求めるプログラムをScratchで作成する,という課題も出されました。
 2日目は,初日の復習の後,グループごとに課題に取り組み,午後からグループ発表を行いました。
 
 課題は以下の(1)(2)のいずれかで,発表形式は次のとおりでした。
(1)身の回りの課題・社会問題の解決など、自ら設定した課題の解決策をプログラミング的に考え、プログラムを開発する
(2)2つの数字の最大公約数と最小公倍数を計算するプログラム
 
 発表の一部をタイトルのみ紹介すると,
①数学の本に出てくる不等式の誤植の有無を確認するプログラム
②一緒に遊ぶ友達同士の予定のマッチングアプリ
③毎朝の服を選ぶ時間の節約アプリ
④イナゴと米と殺虫剤のシミュレーション
⑤現品在庫確認管理アプリ
⑥戸締まり確認装置
⑦勉強の計画を立てるアプリ
⑧ゴミの分別アプリ
⑨購買や自販機の在庫の状況の把握
⑩一人でアウトプット勉強がしたい
⑪趣味共有アプリ
などがありました。
 
 2日間合わせて14時間の授業でしたが,全員が集中を切らさず最後までよく頑張り,内容的にもとても良く,講師の先生からもたくさんのお褒めの言葉をいただいた,課題発表となりました。
 
(以下生徒の感想です)
○プログラミングを学べた。予想以上に難しく、もっと挑戦してみようと思った


○目標向かって、計画を順序立てられる思考を学んだ


○スクラッチなどのプログラミングの大事さがわかってよかった。


○Scratchなど、今まで自分が知らなかったプログラミングについて詳しく知ることができた。また、今回を通してプログラミングに興味を持つことが出来た。


○はじめてプログラミングをしたけれど、少しだけどわかって楽しかった。


○なにげに自分で簡単にやっている動作が、プログラミングで起こすと、難しいと思った。思考の可視化を日頃していきたいと思った。


○今までこのようなプログラミングのプロセスは自分に無縁だと思っていたけれど、研究や問題解決に大いに役立つことが分かり、積極的に取り組んでいきたいと思いました


○今まで数学などで学んできた内容を応用して、様々なプログラミングをすることが出来ることに感動した。


○先生や講義を受けた同級生からさまざまな自分にはなかった発想を知ることができた。


○今まで触れてこなかったプログラミング的思考にふれ、最大公倍数や最小公倍数などの簡単なことでも細分化するのは難しいことがわかった


○プログラミングの重要性は以前から知っていたが、一度も勉強をしたことがなく、今回の授業を通してプログラミングに触れることができてよかった。また、スクラッチを用いて数学の問題を考えることができ、面白かった


○スクラッチを使ったことはあったが、計算にも用いれると聞いて興味深かった。将来、ビックデータの活用ができないと波に乗り遅れてしまうと思うので、今から勉強していきたい。また、Unityでゲームも作りたい。


○プログラミング的思考を学んで課題を細分化することで解決しやすくなることを学んだ。scratchに初めてちゃんと触れて様々な指示があることに驚いた


○プログラムを学べば、改善したい問題をほぼ全て解決できると実感しました。今回はscratchやMicro bitなどの比較的簡単なプログラミングソフトで学びましたが、プログラマーが使っているような本格的なプログラミング言語も学びたいです。


○プログラミングといっても、一概に文字を打ち込むものだけじゃないのだと気づいた。


○いわば筋道立てて考えるという考え方について、改めて目視することができた。自分は0→1を考えるのが結構好きだということに改めて気づいた。


○プログラミングというと難しいというイメージがあり手を出しづらいと思っていたが、Scratchやマイクロビットのようなもので手軽に始められることに気づくことができた。プログラミング的思考についても上手く活用すれば問題解決に繋がることが分かった。


○プログラミングの方法やプログラミング的思考などについて知ることができた。これからの生活やテストの問題などに活用していきたい


○簡単なプログラミングでもさまざまなことができることが分かりました。AtCoderに参加してみたいと思いました。


○プログラミングと数学がかなり近いということがわかった。また、今まではプログラミングはセンスが大事だと思っていたが、基礎知識があれば誰でもできるという言葉が印象的だった。


○問題を細分化すること。統計データの扱い方


○自分の頭の中の処理をプログラムに起こすのは難しいことがわかった。これを参考に、自分の考えをまとめることを意識して生活していきたいと思った。


○スクラッチで計算するという考え方にとても感銘を受けました。スクラッチはやったことがあったのですが、計算するということを考えたことはありませんでした。とても面白かったです。


○scratchとMicro:bitの使い方を学ぶことできた。また、1つの課題で考えてみてもアルゴリズムは複数あって、様々な視点から考えることができた。


○プログラミングの重要性,プログラミングの身近さ,データ解析の方法。


○プログラミングのスキルは今後、世界でかなり重要なスキルなって行くことが分かりました。なにかを作るためには、常日頃から課題を意識して探したり解決方法を見つけていかなければならないと思いました。


○そもそものプログラミングの知識がなかったので、授業で話されたこと全てが新鮮なものでした。scratchやmicro bitなどでプログラミングの基礎的な部分を知ることができました。


○ソフトウェアの開発には、予期せぬトラブルや失敗もあるし、仕様変更を迫られることもあり、一筋縄では行かない大変な仕事だと思った。問題を解決するために、1つ1つ工程を分解して考えることが大切だと学んだ。


○私は以前中学校の技術の授業で少しいじっただけだったので今回scratchやマイクロビットを使ってみてプログラミングの難しさを知ることができた。また、解法のアルゴリズムを考えるのが難しかった。


○自分の頭の中ではわかっていても、それをプログラミングするのはとても難しいことだとわかりました。課題を考えて、さらに課題が生まれたのでもっと深く突き詰めていきたいと思いました。Excelの使い方など興味深い話を聞けたので、今後の課題研究に生かしたいと思いました


○プログラミングでの効率は普段効率のために省いて考えない過程をよく考えることで突き詰めることができるのかなとおもった。普段とは違う視点で考えないといけなくて大変だった。また、わたしたちの班は課題を見つけるのに手間取ったので普段から身の回りの改善したいこととかを意識していきたいなと思った。
(以上)

科学地理オリンピック出場に向けた合同学習会

本校SSHでは国際科学技術コンテスト参加への取り組みを強化していますが、今年度は科学地理オリンピックに関して新たな取り組みを始めました。

科学地理オリンピックは、世界大会に派遣する選手4名の選抜を兼ねて行う日本における「地理力」選手権となります。今回の事業は、この日本選手権の上位進出に向け、本校や他校の受験生と切磋琢磨しながら学習を進め、入賞や世界大会への出場を目指すための合同学習会を実施するというものです。

地方では情報が入りにくい部分があったり近くに取り組んでいる学校が少なかったり、まなびあう環境が中々ありませんでしたが、オンラインを用いて県外のSSH指定校を中心としたネットワークをつくりながら、科学地理オリンピックへの取り組みを広げて行こうと考えています。

その第1回の合同学習会を10/24(月)に開催しました。今年度は北から緯度順に、山形県立鶴岡南高等学校、山形県立東桜学館中学校・高等学校、本校、富山県立富山中部高等学校の4校が参加しています。今回は生徒・教員合計20名程度が参加し、地理的な自己紹介や先輩メダリストの話をふまえての質疑応答など、充実した時間を過ごしました。第2回目は11/14(月)に予定しています。12/10(土)の第1次選抜に向けて、切磋琢磨しながらまなびを進めていきます。

 

研究倫理の授業(3年 SSアカデミーⅡ)

 10月14日の3年生のSSアカデミーⅡでは,外部講師をお招きして研究倫理についての特別授業が行われました。
 
SSアカデミーⅡは,2・3年生のSSクラスの生徒が履修している学校設定科目で,理科・数学・情報・英語などの内容が盛り込まれた安積高校独自の授業です。
 
 講師はリバネスの伊達山泉さん。ご自身も生物学博士でいらっしゃいますが,学生の研究活動を支援する事業所のリバネスにご勤務され,現在は人材開発事業部の所属です。研究倫理の授業は,課題研究を終えた3年生向けの授業として,昨年度より実施しています。
 
 授業のタイトルは,「サイエンスの力を活用できる人になるために」
 ワークショップ形式で和気藹々と進められました。

 今年はTAとして福島大学大学院1年の菅野諒さんも駆けつけてくれました。
 
 講義は課題研究の振り返りから始まり,まず研究で楽しかったことなどを振り返りました。その後「こんな時どうする?」のテーマで,3つの具体的な状況の下での自分の行動について,友人たちと意見の交換や発表を行いました。
 
 研究で最もやってはいけないこととして「捏造・改ざん・盗用」の3つを挙げられましたが,皆で声に出して繰り返す楽しそうな姿が印象的でした。
 
 
 
 
 
 


(以下生徒へのアンケートの一部です)
①ワークをしてみてわかったこと、気になったことはなんですか?
②ワークショップに参加して研究や研究者に対する考え方はかわりましたか?新しく気づいたことを教えて下さい。
③ワークショップを通しての感想や、質問などあればご記入ください。
 
①まだ全然研究をしていないので、倫理を学ぶ段階にないなと思った。
②いい結果を出すために結果を隠蔽することも認可されないことだとわかった。
③とてもためになるお話でした。
 
①研究を進めていく上で注意すべきことは沢山ある。多角的な視点でどのような可能性があるかを考えるのが大切だと思った。
②多くの人に研究を知ってもらうことも大切なのだとわかった。
③とても面白い講義でした。グループワーク中心だったので話しやすく、良い雰囲気だったと思いました。
 
①データの選別と発信方法
②データの重み
③研究倫理についてもう一度見直す機会になってよかった
 
①研究の公開に関するマナーについて
②変わりはしなかった
 
①研究倫理②研究って楽しそう
③とてもお話が上手で気づいたら時間が経っていました。
 
①他の人の研究に対しての配慮が必要だと思った。
②改めて常に客観的な視点が必要だと思った
③大変良い経験になりました。ありがとうございました。(*´﹀`*)
 
①On the shoulder of giant みたいな言葉は確かに研究をする際に大切な言葉だと思います。研究のみでなくどんなことでも自分1人で全てをこなしていくのは無理です。物事全般に通じるものを学ぶのが1番大切だと思います。そういう意味でも今回のものは有意義だったと思います。
②みんなで積み重ねているんだなと思いました。やはり積み重ねは大切です。
③今日の話は聞いておかなくては間違えてやってしまう可能性が十分にありました。ぼくも大学で研究するときには気をつけてやるべきだと思いました。
また、何より、楽しくできてよかったです。
 
①焦っている時ほど、研究者として気をつけなければならないことがたくさんあるということを学べました。
②色々な考えを聞いて、研究の危険性と可能性について考えを深めることができました。
③今まで考えたこともなかったことを考える機会になって、良い経験になったと思います。これからも大学で研究をする際に参考にしたいです。
 
①自分の思いを犠牲にして、研究倫理に反しては行けないこと。
③貴重な経験をさせて頂きました。ありがとうございました!
 
①捏造盗用改竄はダメ。いろいろな視点を持つことが大事
②研究者は自分の研究分野だけを気にしているのではいけない
③楽しかったです
 
①研究成果を発表する際にはSNSでの発信(告知)も時には有効なものになると分かった。
②研究の原理など他の論文から取って来てそのまま引用することは駄目だということが分かった。分かりやすいと思った説明も参考にする程度で自分の中で噛み砕いて書いていかなければならないのだと気づいた。
③お忙しい中講演をしてくださりありがとうございました。正直、今までは将来仕事に就く際には大学や高校でやった研究はその時だけは楽しくても意味がないものになってしまうと思っていたので学生の研究の支援をする仕事があるというだけでも驚きでした。苦労を乗り越えたときの達成感は特に研究では論文などに起こして目に見えて分かる形が多いので本当に楽しいと思います。研究のおもしろさ、大切な事等を改めて楽しく学ぶことができてとても良かったです。ありがとうございました。
 
①色々な場合の研究の結果の報告などのトラブルの対応の仕方が少しわかった
②講演内容は当たり前のことだと考えていたので考えは特に変わらなかった
③研究倫理についてさらに深めることができてよかった
 
①研究をやってきた自分にとって、とても悩ましい問題だとすごく共感できました。
②研究を行うにあたって生じてくる様々な問題に、面倒くさがらずに一つ一つ考えていくことで、より良い研究になると改めて考えることができました。

(以上)

2年 SSアカデミーⅡ Python特別授業 実施

  今年度のSSアカデミーⅡの報告が遅くなりました。
SSアカデミーⅡは,2・3年生のSSクラスの生徒が履修している学校設定科目で,理科・数学・情報・英語などの内容が盛り込まれた安積高校独自の授業です。
 
 2年生は,6月からプログラミング言語Python(パイソン)の学習を実施してきました。
 その前の5月に,統計についての特別授業が行われましたが,それに続く内容としてPythonによる統計解析の手法について学びました。ビッグデータが簡単に入手できる時代を迎えてデータ解析の重要性が言われており,その基本について学びました。
 講師は クエストアカデミア代表取締役社長 石川祐也さんです。石川さんは東北大学在学中にIT教育事業を行う会社を立ち上げた青年社長です。

 講義の内容は以下の通りです。
 6月  9日(木)6,7校時 講師紹介・データ分析講座・重力加速度データ解析
 6月 30日(木)6,7校時 Numpy,Pandasを用いたデータの加工
 7月 14日(木)6,7校時 Matplotlibを用いたデータの可視化
 
 さらに夏休み後は,
 9月 29日(木)6,7校時 データ解析手法の復習と実習
 10月 6日(木)6,7校時 データ解析手法の復習・具体的相談


という内容で進めていただき,以前の復習に加えて,休み中に自分の実験を進めて取得したデータをもとに,それぞれがそのデータを具体的にどう解析するかについてもヒントをいただきました。
 今後は,教えていただいた解析手法をもとに自分達の課題研究を深め,成果につなげる予定です。

【生物部/SSクラス】 県南生徒理科研究発表会[[生物分科会]に参加しました

10月1日(土)安積黎明高校で行われた県南理科研究発表会の生物分科会に、生物部やSSクラスで生物分野の探究活動をしている生徒10名が参加しました。県南大会は県大会へ向けての中間発表会に位置づけされています。生徒は今までの研究成果だけでなく、これからの実験計画についても発表しました。聴衆との質疑応答もあり、生徒は様々な質問に冷静に回答していました。県大会までにさらに実験を積み重ね、発表を練習して県大会に臨みます。

[テーマ]

・ナッツによるテーズの開発(Ⅲ)

・水耕栽培によるカンゾウの発根実験

・オリジナル麹菌の活用

・「朝河桜」から単離した天然工房の製パン適性

 

【探究Ⅱ】シニアサポートネットワーク始動しました

9月28日(水)の2年生の探究活動からシニアサポーターが参加してくださいました。

『シニアサポートネットワーク』とは、本校OB・OGに2年生の探究活動を支援してもらおうという取り組みです。これまでも進路指導やSSHの講演会などで卒業生が本校で活動してくださいましたが、OB・OGの豊富な経験とキャリアを頼みに、探究活動を直接サポートしていただこう、というのは今年度初めての試みです。全国的にも例の少ない活動です。

 夏に、同窓会誌とともに「2年生の探究活動を支援するボランティア(シニアサポーター)を募集しています」とシニアサポートネットワークの説明会の案内を同封しました。説明会を経て、今年度は22名の先輩方が名乗りをあげてくださり、シニアサポーターとして委嘱されました。シニアサポーターは全てボランティアで生徒の活動を支援してくださいます。

 シニアサポートネットワーク初年度、初回の本日は、17名の方が参加してくださいました。サポーターは探究活動の概要説明を受けた後、担当教員と打ち合わせをし、各ゼミで生徒を指導してくださいました。

 各ゼミでは、生徒達はシニアサポーターへ自分達の探究テーマについて説明しながら、探究活動の方向性や新たな知見の指導を受け、活動をより深く進めていました。

 2月末のSSH生徒研究発表会に向けて、心強いサポーターが生徒に伴走してくださいます。

 

米国環境保護局リーガン長官との面談,銀座ミツバチプロジェクト見学

 9月2日(金)安積高校の生徒が,来日中の,米国環境保護局長官と面談しました。

 

 国際会議の日程に合わせて来日された米国環境保護局リーガン長官が,福島の高校生に会いたい意向である,と環境省から連絡があり,環境省でリーガン長官と面談する機会をいただきました。お会いしたいのは国際高校生放射線防護ワークショップに参加した2・3年生で,紫旗祭初日ではありましたが,ワークショップの活動についてお話をする機会を頂きました。長官からは「高度な科学的知識を学び,その知見に基づいて福島復興のために貢献しています」と,お褒めの言葉をいただきました。
 
 午後からは,NPO法人ドリームサポート福島の紹介で,銀座ミツバチプロジェクトの見学を行いました。ニホンミツバチを増やし,東京の都市緑化を生かすために,銀座のビルの屋上で養蜂を行う活動です。この団体は,東日本大震災の被災地で増える耕作放棄地を活用するために,福島で同じような活動に取り組んでいます。
 東京銀座で養蜂を行い,年間トン単位で蜂蜜を出荷しているとのことで,お話は驚きの連続する内容でした。理事長の田中さんは「社会貢献活動を継続的な活動にしていくことが大切」と話されました。地域貢献と環境再生をビジネスと結びつける方法があると知ったことは,生徒たちにとても大きな学びになりました。

アカデミックインターンシップ ノボノルディスクファーマコース

令和4年度アカデミックインターンシップ
ノボノルディスクファーマコース

①令和4年8月18日(木)9:00~15:00(2名)

 製品検査について見学と工程の実験体験

②令和4年8月22日(月)9:00~15:00(8名)

 インスリン製造過程の見学と製造過程の削減エクササイズ

 

インスリン薬製造世界の50%を占める製薬会社の製造工場を見学させていただきました。見学だけでなく、どのように製品の品質を保持するか、ということや製造過程をどのように効率よく行えるか、という事について体験させていただきました。

<生徒感想>

・糖尿病治療薬の、自分の知らないことをたくさん学ぶことが出来た。

・お客様のニーズを聞き改善することでより良いデザインを作ることができると知った。

・化学や生物に関する知識だけでなく、工場などで効率を高める方法を学ぶことができ、これからの生活にも役立つであろう経験も得ることができた。

アカデミックインターンシップ ジョンソンエンドジョンソンコース

令和4年度アカデミックインターンシップ
ジョンソンエンドジョンソンコース
令和4年8月19日(金)13:00~16:40

  

世界的に医療機器開発・販売を行っているジョンソンエンドジョンソン様に研修をしていただきました。

 ①ジョンソンエンドジョンソンの紹介、須賀川事業所の紹介

②安全ガイダンス

③プラントツアー

④Johnson&Johnson Institute見学+模擬手術体験

⑤若手社員との座談会

 

 

 

 

 

 

社員様たちは終始明るく親切に対応してくださいました。会社のことのみならず、はたらくことの意義なども生徒たちに真剣に語っていただきました。

衛生用品の管理を丁寧に行う様子、実際の手術体験を通し、生徒たちは実際に働く現場や自分の将来について考えを深めることができました。

 

<生徒感想>

・工場内を見学して、医療従事者以外でも間接的に医療の役に立てると知り、進路の幅が広がりました。また、社員の方々の具体的な進路の話が聞けて、文系理系問わずさまざまな道があるのだと知ることができました。これから進路を考える時に参考にしたいと思います。
大学入試が近づくにつれて進路で悩むことも増えたので、今回のインターンシップはとても勉強になりました。 また、手術体験が楽しかったです!

・普段使っている、もしくは使ったことがあるような製品や医療機器についての知識を得た。進路選択の仕方、過去に社員さんがどのように今の会社を決めたかを聞けた。
腹腔内手術体験が非常に面白かった。願わくば最後の縫合をきっちり終えたかった。あんな難しいことを人体でできるようになるには相当の時間がかかるのだろうなと思った。

・オペ体験がとても印象に残りました

アカデミックインターンシップ ゼノアックコース

令和4年度アカデミックインターンシップ
ゼノアック(日本全薬工業)コース
令和4年8月10日(水)10:00~16:00

 

2年SSクラスの生徒5名が参加しました。

 ゼノアックは郡山が本社で動物医薬品の開発、製造、販売を一環して行っている企業です。ペットを飼っている方はノミ、ダニ駆除薬「フロントライン」販売の企業、というとご存じかもしれません。また、福島県市町村対抗駅伝の中継地点としてご存じの方もいるでしょう。

 参加した5名は、家畜の感染検査の模擬ウイルスを用いてのPCR検査体験や、ラット模型を用いた採血検査を体験しました。また、ランチタイムではスタッフから仕事の実際を伺う懇談の時間も設けていただきました。懇談では逆に安積高校やSSH校についての質問をされ、答えたりもしていました。生徒は企業での仕事について知るだけでなく、プレゼンテーションの力もついたようです。

 「薬剤師」は薬局に居る、「獣医師」は動物病院を開業している、といったイメージがありますが、こちらでは「薬剤師」や「獣医師」、「研究員」「法律家」といった専門職の人たちが協力しあって苦労の末、新しい薬を生み出し、その評価、製造、販売を行っている、ということがわかりました。参加した生徒は、PCRや模擬採血など、普段できない貴重な体験ができただけでなく、職業選択の視野が広がりました。

 

 

アカデミックインターンシップ ふくしま医療機器開発支援センターコース

令和4年度アカデミックインターンシップ
ふくしま医療機器開発支援センターコース
令和4年8月10日(水)9:00~16:00

 

 

 当日は、『医療のしごと体験デー』という訪問先主催の行事に乗る形で、会津高校、安積黎明高校、日大東北高校の生徒さんとともに、参加しました。
 福島県には、医療機器の販売額が世界20位にランクインする企業が複数あり、国内では都道府県別で第1位であるなど、医療機器先進県であることを知りました。

 

①医療機器の操作体験、介護ロボットの装着体験
  
②安全な医療機器をつくるための試験室の見学
 患者の健康や命に係わるため他の機器とは異なり、製品不良率をゼロにしなければなりません。そのために、あらゆる観点から繰り返し試験・検査をする様子を見学し、生徒は感心するとともに、信頼できる製品に対して安心した様子でした。

 

 

 

③企業及び製品紹介

 上述の県内企業が設置したブースで、製品の説明をしていただきました。

 

アカデミックインターンシップ(ふくしま情報処理センター)

去る8月5日(金)に福島情報処理センターにて、2年SSクラス4名の生徒がインターンシップに参加しました。

午前中は、zoomを利用したディスカッション形式で、担当の大久保様から会社説明、IT業界についての説明、ITテクノロジー紹介がありました。

その後、データセンターにて施設を見学させていただきました。施設ではデータを守るための様々な仕掛けがあり、生徒にとって貴重な体験となりました。

 

午後は、業務アプリ構築クラウドサービスkintoneを利用したアプリ開発の演習がありました。事前に示された開発要件に従って、生徒は悪戦苦闘しながら成績管理システムアプリを開発しました。

最後に自分が作ったアプリについてプレゼンを行いました。

  

令和4年度SSH生徒研究発表会に参加しました

SSHの全国大会に参加してきました(8/3,4)

近年、コロナの影響でリモート開催でしたが

今年度は神戸国際展示場にSSH指定校と経験校220校が集い

ポスター形式で研究発表を行いました。

本校からは、3月の校内セレクションを勝ち抜いた

「朝河桜から単離した天然酵母の製パン適性」が生物B(植物・農業系)

で発表しました。

残念ながら、賞には該当しませんでしたが、生徒は立派に発表し

質疑応答に臨んでいました。また、他の学校の発表も聞き、生徒には

良い刺激になっていました。

SSHドイツ海外研修・国内研修の様子(2日目)

安積高校SSHドイツ研修では「ふくしまの今を知る」ことを目的とした県内研修を行っています。今回は2日目(8/4)の記事です。

6.アクアマリンふくしまの復興までの道のり[N(郡山五中卒)]

 同館の水口弘一さんから、アクアマリンふくしまの復興についてのお話をいただきました。

 震災時は、巨大な地震や、何度も押し寄せる津波によって、展示されている生物の9割を失う等の甚大な被害があったそうです。そんな状況でも、震災から僅か4か月で復旧ができたのは、強いリーダーシップや職員のチームワーク、様々な方々の協力があったからこそだと水口さんはおっしゃっていました。

 津波の恐ろしさを改めて実感すると共に、苦しい状況の時こそ、互いに助け合って乗り越えることが大切なのだと学びました。

 下の写真は、震災時に起きた地盤沈下の名残です。右の壁が1m程下がっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

7.増え続ける海洋ゴミとその未来[H(富田中卒)]

 ペットボトル、洋服、ボールペンなどなど便利なプラスチックは私たちの生活を豊かにしてくれる一方で海洋ゴミとなり、海の豊かさを奪うものでもあります。

 私たちはアクアマリンふくしまを訪ね、海洋プラスチックの現状と海の未来についてのお話を伺ってきました。海の生き物たちが人間のプラごみにより苦しむ姿を映像で見た時は、心が痛みました。このままだと2050年には海の生き物よりも海洋ゴミの方が多くなってしまうそうです。そうならないために、5R(Refuse、Reduce、Reuse、Repair、Recycle)など自分にできることを積極的に取り組んでいきたいと思います。

8.アクアマリンふくしま館内[M(安積中卒)]

 館内では、プラスチックごみによる動物への影響など、環境についての展示も行われていました。県などでの取り組みや、実際にいわきの海岸で見つかったプラスチックごみなども展示されており、訪れた人々が影響を知り、3Rの重要性を理解することができる展示だと感じました。改めて館内を見学すると、震災からの復興や環境問題について考えることができ、福島にとって大切な施設であると思いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

9.「いわき」ならではの昼食[S(郡山五中卒)]

 アクアマリンふくしまで震災や環境問題の講演を聞き、午前中の見学を終えた後、私たちはお昼ご飯を食べに行きました。

 やはり、「いわき」と言えば、海産物!私たちのほとんどは、海鮮丼を食べました。本日のアクアマリンふくしまでの研修を通し、今、こうして新鮮なお魚を食べることが出来るのも普通のことではないと思っています。

 海鮮丼は驚くほど美味しかったです!あの味は忘れることができません!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

10.私たちが学んできたもの【O(日和田中卒)]

 私たちは2日間で多くの普段の授業では学べないことを学んできた。その中で特に印象に残ったものを2つ紹介したい。

 1つ目は1日目の相双地区を訪問した時のことである。私たちはバスの中から双葉町の現在の街並みを見た。私は昨年度も参加したので見たのは2回目だった。その時街の風景を見て最初に感じたのは昨年度見た時ほど衝撃を受けなかったということだった。この時、人間は「慣れる」ことができるがこの光景を目にすることに「慣れて」はいけないと思った。

 

 

 

 

 

 

 

 2つ目は2日目のアクアマリンふくしまで行って頂いた講演会のことだ。そこで講演して頂いた先生の言葉で「その経験から学んだものは忘れなければ、震災での悲しみは忘れてもいい。」という言葉があった。この時、私は無意識のうちに被災した方の悲しみの面ばかりに目を向けていたということを気付かされた。悲しみはどうでもいいということではないが確かに本質的には学んだことの方が大事だと言うことを学んだ時間だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 私はこの2日間で学んだことを周りの人と共有してさらに人間として成長したい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この2日間は生徒たちにとって貴重な時間となりました。受け入れていただいた施設の皆様、本当にありがとうございました(担当教員)。

SSHドイツ海外研修・国内研修の様子(1日目)

安積高校SSHドイツ研修では「ふくしまの今を知る」ことを目的とした県内研修を行っています。今年度は8/3(水)~4(木)で実施されています。そして今回は参加生徒に記事を書いてもらいました。長くなりますがお読みいただければ幸いです。まずは、1日目【安積高校~JR双葉駅~あすびと福島さんのプログラムに参加~いわき市内泊】です。

 1.双葉高校について[Y(緑ヶ丘中卒)]

安積高校を出発して約2時間で双葉町についた。現在休校となっている双葉高校周辺は、震災当時の状況がまだ見られる。住民はまだ帰ってきておらず、周辺を通る車もパトロールや工事関係の人の車だけだった。学校敷地内には草が生い茂っていて、11年間そのままにされている車があり、校舎の窓から見える横断幕には「全国高校柔道選手権大会出場 平成23年3月20~21日」などと書いてあった。双葉高校周辺だけ時が11年間止まっているように感じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2.街並み [S(明健中卒)]

双葉や大熊の帰還困難区域では、人々の健康や防犯の為に家の前にバリケードが設置されており、奧には当時のままや倒れたままの状態の家屋が残っていました。そして、除染作業が終わっている田んぼだった所でも荒れ放題に草が生え、田んぼであったとは、すぐには分からないような風景でした。また、稲作が再開している所でも飼料米として出荷されており、広い土地では、太陽光発電のパネルが設置されていました。復興が進んでいる一方で、まだまだ震災当時のままで時が止っている場所もたくさんあるのだなと実感しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3.請戸地区を訪れて[T(郡山二中卒)]

請戸地区の中でも比較的標高の高い大平山。丘からの眺めは見渡す限り草原。その中にその建物は立っていました。
浪江町立請戸小学校、震災遺構に認定されています。中の壁は津波の威力で剥がれ落ち、体育館の扉は曲がり、体育館の中は卒業式の状態のまま。時計も止まってしまっていました。そこだけまるで11年間時が止まっているようでした。自分の目で見て、自分の身を持って感じることが何よりも大切であることを学びました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4.廣畑裕子さんの講演 [M(安積中卒)]

あすびと福島で昼食をいただいた後、東日本大震災の被災者でもある廣畑さんによる講演会がありました。震災当時の過酷な状況、お子さんの学校の事情による退職、その後の仮設住宅の横にビニールハウスを設置し被災者の年配の方の支えを受けながらお花を栽培・出荷する…といった、廣畑さんの「挑戦」を聴きました。現在は唐辛子を利用した産業をしていらっしゃいます。その唐辛子をプレゼントして下さったので、帰りのバスで食べました。美味しかったですが、口が焼けるかと思いました。

 

 

 5.自分と向き合う、深い2時間[I(須賀川一中卒)]

廣畑裕子さんのお話を聞いた後、それぞれが自分自身と向き合う時間がありました。大きく次の3つについて考えて言葉に書き表しました。

①「将来どんな自分になりたいか、どんな社会(福島)をつくりたいか」

②「なぜ、①のように思うか」

③「将来の自分と社会(福島)のために、まず何に取り組むか」

その後で、全体の前で一人ひとり自分の今の気持ちをみんなに向かって話しました(今回のあすびと福島での研修は、福島西高校、郡山東高校、原町高校、安積高校の4校合同で行いました)。

今日一日の被災地の訪問や聞いたお話をきっかけに、それぞれが将来の目標やその理由、今取り組むことについて、じっくり考えた良い時間になりました。また、自分の気持ちを文章で書いたり、実際に人に言葉で伝えたりして、考えをより深めることができました。

 自分自身を見つめて、将来の目標や願望など今の気持ちに気づくことは、これから夢や目標に向かって進む上で原動力となるとても大切なことだと分かりました。このように、自分と向き合う時間をこれからも作っていきたいです。

 

福島の復興と放射線についての授業2022

7/25,26に福島の復興と放射線についての授業を実施しました。本校では毎年実施しています。
今年は他校からも参加してくださいました。。

◎参加者
本校希望生徒48名、尚志高校生2名
担当:本校物理教員

◎目的
放射線とは何か知り、福島県の現状について把握すること。そして放射線の知識を土台として、現在の福島県の課題(廃炉、除染と除染土の処理、風評被害・偏見)を科学的・社会学的に分析し、自分の意見を持てるようになること。

◎授業内容
<第1章>放射線の基礎 : 放射線の正体、単位と測定法、原発の原理
<第2章>放射線の実験 : はかるくんをもちいた実験(環境放射線量の測定、距離と遮へいによる減衰の確認など)
<第3章>福島の現状 : 放射線の生体への影響、現在の福島の線量や食品検査の結果、甲状腺検査の結果と課題、放射線以外の健康影響
<第4章>福島の課題 : 現在の原発の様子と課題、現在の福島県の人口などの状態、風評被害とその原因、新型コロナウイルス感染症との類似性
終盤での議論:「モニタリングポストを撤去すべきか」
<第5章>福島の努力 : 避難指示解除地域の現在、福島の人の震災後の努力、復興のポジティブな側面
終盤での議論:「東日本大震災の教訓は何か」

  

 

 

  

 

 

 

 

  

 

 

 

  ◎生徒の感想

・現在も風評被害に対して検査などがされていることが分かり、健康に被害がないのに大金をつぎ込んでいることがあまりよくないと思った。たくさんの農家の人や県の職員の方々が努力されていることが分かった。コロナと原発問題が似ていて、差別などが起こってしまったり、SNSによってデマが広まってしまい、正しい情報が面白くないから、目新しくないからという理由で伝わりにくいことが分かった。SNSの情報を鵜呑みにせずに、自分で正しい情報を得なければいけないと思った。
かつて避難指示が出ていた地区が解除されたりしていっており、今後の復興に向けてたくさんの人たちが努力していることを知り嬉しく思った。これからのふくしまを盛り上げていくために、自分たちもSSHなどを通して触れて考えていかねばならないと思った。たくさんの応援に応えられるようにしなければならないと思う。 (1年男子)

・原発事故の影響で、当時に比べてだいぶ減ったものの、オリンピックでの件もあったように、福島から離れた場所ほど、いまだに福島に対する悪いイメージが残っている。私たちがすべきことは、正しい情報を、身近なところから、これからの未来で出会う人に語り継いでいくことだと思う。インターネットで様々な人々が誤った情報を発信できる現代、そしてコロナウイルス感染症が猛威を振るっている現在、真実を知る人が伝えていく必要性は非常に大きなものであると感じた。 (1年男子)

・モニタリングポストの移動について、私は賛成。かなり放射線量も下がっているので、まだ高い地域以外の地域は減らすべきである。福島は少しずつ安全になっているということを広めていくためにも必要だと思う →一方で、反対との意見として、モニタリングポストがあれば各学校の教育にも使うことができる、というものがあった。モニタリングポストについては、我々のような若い世代が考えていかなければならないことであると思うので、私もよく考えたいと思います。
現在も福島では様々な復興が行われているものだと分かり、人々の努力を感じました。正しい情報を全国に、そして世界に広めていくことが大切であると思いました。私は震災のときとてもちいさかったので、今まで間違った知識や考えをたくさん持っていました。ありがとうございました。 (1年男子)

・放射線の遮蔽の実験は、材質によって値の差が大きくて驚いた。ペットボトルに水を入れて遮蔽するのは、確かに幼稚園にあったなと思った。福島高校の実験・論文は、同じ高校生でもできることがあるんだなと知ることができたのに加え、すごいなと思った。
自分は放射線の体への影響についても知らないことが多く、放射線による死亡率の差はとても小さく、むしろ生活習慣の方が悪影響であるというのが驚きだったし、多くの人が知るべきだと思った。また、日本の食品の放射能基準値がとても厳しいことに驚いた。アメリカでは日本の基準値の10~20倍であるため、検査で少し基準値を超えても大丈夫なのになと思った。でも、そうしないと風評被害を受けてしまうのは農家の人々にとっては苦しいことで、安全を保障することは大切かもしれないけど、もっと広い視野で考えていくべきことだと思った。また、お米の検査の基準の数値については、まず一般の人が基準となっている数値がいかに厳しいかを正しく理解する必要があると思う。この数値の基準を正しく知らないうちに“超えた”“超えない”で判断するからこそ風評被害が生まれてしまうのだろうなと思った。また、震災や原発の影響を受けた人の方が思い込みが大きいというのは当然だろうけど、初めて知った。不安とマスコミの力が大きく関係しているのではないかと感じた。
廃炉というのが、溶けだした核燃料を取り出すという事だけだと思っていたけど、その後の建物をどうするのかも含まれるのを初めて知り、改めて難しい問題だなと感じたのと同時に、私たち一人一人が積極的に考えていかなければならないなと思った。トリチウム水の放出や土の処分についても、正しい知識を持って判断していくべきだと思った。私たちがもっと活動したら、風評被害も少しは減らせるのではないかと思った。
福島の高校生の活動や、番場さんの活動は、今まで知らなかったので驚いた。また、震災後すぐに水俣市からメッセージがあったことも、覚えておかなくてはいけないことだと思った。これからは学んだことを周りの人に伝えたり、自分自身も大切にしたりしていきたい。 (1年女子)

・自分が放射線、復興について「なんとなく」知っていただけであったということを実感しました。そして福島県民も、実際より県外に流出した人の割合は多いと思ったり、自分たちにはハンデがあるのだと、悪いイメージのまま思い込んでいると知り、驚きました。そして、福島の今の原発の安全性や食べ物のよさ、環境が他県と変わらないことを伝えられず、過去の「危険があり、大変な福島」のイメージを持たれるままであることはもったいないことだなと思いました。第5章で福島について発信しているたくさんの人を知って、私も少しでも誰かに話せるよう福島の今について学び、その発信する人たちのようになれたらいいなと思いました。
また、マスメディアについて、発信という点でマスメディアはとても重要であると特に思いました。いくらメディアの情報から事実だけを得て、視野を狭くするようなことはないようにしようと努力していても、メディアが切り取ったフレームから物事を見ると、事実と違う印象を持ってしまうことを防げないことがあると思います。今日の授業で、原発の核燃料のある所を写す映像で、「人間が1時間で死に至る放射線量」という言葉が流れました。これだと「1時間で死ぬなら、たとえかなり距離がある地区でも悪い影響を受け、健康を損なうのではないか」と誰もが考えるのではないかと私は思いました。「キャッチ―な言葉」よりも、情報の切り取り方による、見る側の印象への影響について、情報を伝える側が特に考えなくてはいけないのだと思いました。誰もが放射線を浴びており、福島で過ごして、食べて受ける放射線量は健康に悪影響を与えるのではないかと考える必要がないほど少なく、他の県、国と変わらないという事を、私は特に伝えたいと思いました。 (2年女子) 

・私は昨年もこの授業に参加した。今回また参加した理由は、第4,5章の内容に強く胸を打たれたからです。そして、忘れてはいけないことだと思ったからです。私の記憶では、気付いた時には、外で遊ばないことが普通で、個人線量計を下げていることが普通でした。いつのまにか福島の復興は進み、周りの人の苦労はうわさに聞く程度でした。私は去年この授業を受けるまで、私を必死に守り、一か月仕事から離れてしまうとしても私たちを秋田に避難させる決断をした父母の苦労を知りもしませんでした。
この授業を通して、多方面からの問題に対処していくことの難しさを再確認しました。ただ、どんな形であれ少しずつ変わっていることは嬉しいことだなと感じます。
また、私は去年の授業を受けた後、中間貯蔵施設、浪江町請戸小、浪江の道の駅に行く機会がありました。震災から10年経って初めてこの目で原子力発電所を見てきました。中間貯蔵施設の周辺地域や、震災の目からそのままになった老人ホーム、車、道路などを見て、実際に行って良かったと思いました。実際に見たことで、処理水や汚染土壌の問題を解決することの重要性を感じました。中でも、中間貯蔵施設内にあった、津波を受けたその日から姿を変えていない老人ホームはとても心に残っています。そのような場所が手つかずのまま中間貯蔵施設として利用されていることをどれだけの県民が知っているのだろう。そういった考えが頭を離れませんでした。また、中間貯蔵施設で働く人の姿を目にし、このような体験をしてから授業を受けると、去年とはまた違った思いになりました。私はまだまだ表面的なことしか見れていなかったので、またもう一度被災地に行く機会があれば行きたいと考えています。 (2年女子) 

・NIMBY問題というのを初めて知った。私も知らぬ間にそのような思考になっていたかも知れない。風評被害の規模が自分が思っていたよりも大きかったことに最近気が付いた。私自身震災当時△△町(原発事故被災地の町)に住んでいた(今も帰れない地域)ため、小学校のときに親から「あまり自分が△△町から来たというな」と言われていたことを思い出した。今思えば私を守るためだったのだろうが、当時の私はなんだかショックな気持ちになったのを覚えている。このような問題がいまだに残っていることはとても悲しいことだと思う。
そのうち、△△町に行きます。当時通っていた幼稚園が取り壊されるため、中にある自分の荷物を取りに来てほしいとのことでした。私は震災で避難してからちゃんと△△町に行くのははじめてです。行きたいという気持ちはありましたが、変わってしまった街を見るのが少し怖かったのです。しかし、これを機に、向き合うことも大切だと思い行くことを決めました。当時の友達も誘いましたが、友達は行かないと言っていました。「行っても別に意味がない」と言っていました。私はなんだかショックでしたが、考え方は人それぞれなので仕方ありません。
この講義を聞いて私の考え方は大きく変わったと思います。知らなかったことも多数ありました。このような機会を与えてくださり、ありがとうございました。 (1年女子)

 

物理オリンピック予選を1年生1名、2年生1名が突破しました

今年度、物理部1、2年生が物理チャレンジ(物理オリンピックの国内予選)の1次試験に挑みました。
見事1年生1名、2年生1名が国内2次試験に進みました!!

1次試験はレポート課題(物体の温度の下がり方を調べる)と
筆記試験(物理の3年の内容まで含む、難易度の高い試験)
からなり、例年1000人以上の参加者が100人まで絞られます。

安積高校としては2年連続の1次試験突破であり、2人が突破するのは恐らく歴史上初めてです。
1年生での突破は特に快挙です!本当におめでとう!
そして、全員で協力してレポート作成しないとこの成果は現れなかったと思います。全員頑張りました!!

そして、2次試験に誇りをもって挑んでください!!今年はSPring-8の見学を含む盛りだくさんの内容なので、
参加により大きく成長すると思います。

新潟薬科大学の研究系部活動支援事業に採択されました

2022年 新潟薬科大学応用生命科学部研究系部活動支援事業に

本校の生物部/SSHクラス の活動が採択されました

2年連続での採択です。昨年度も採択され、年度末に

成果発表会に参加し、指導助言をいただきました(写真)。

その助言を生かし、今年度、さらに研究を発展させていければと思います。成果発表会の様子

 

 

 

6月・海外研修説明会及びセレクションについて

6月中旬にⅠ期中間考査がありましたが、その前後で今年度の海外研修の説明会及びセレクションが行われました。特にエッセン交流事業(SSHドイツ研修)の応募が多く、選出にはかなりの時間を要しました。全員の希望を叶えることは難しく、選出されなかった生徒の人数の方が多くなってしまいました。それでも、研修の機会は今回限りというわけではありませんし、他にも様々な研修があります。本校では近年「福島を知り、福島を伝える」ということに力を入れてきていますが、前半の「福島を知る」部分については、SSHでも夏季休業中に様々な取り組みを行います。このような研修についてはSSH通信などでも紹介していきますが、本校の海外研修はただの海外旅行ではなく、「福島を伝える」という大きなテーマを持っています。今年、希望がかなった皆さんもかなわなかった皆さんも、どうかこのことを忘れず、これからの諸活動に取り組んでいきましょう。

5/27(金)国際共同課題研究への参加

昨年度から参加している国際共同課題研究(主催:立命館高等学校)について、今年度の取り組みがスタートしました。昨年はSSクラスから情報チームが参加しましたが、今年度は化学チームが参加しています。5/27(金)の第1回学習会では、日本各地のSSH指定校から参加している生徒の皆さんとのオンラインでの交流が行われました。次回6/13(月)は海外校とのマッチングが控えています。来年1月28日(土)の「国際共同課題研究合同発表会」に向けてこれから頑張っていきます。

フランスの高校生国際会議にオンライン参加

5月24日(月)の放課後、国際高校生放射線防護ワークショップに参加した生徒たちが、フランスで開催された高校生の国際会議でオンライン発表を行いました。


発表のタイトルは,

Revitalization of Fukushima ~What we want to tell you~

(福島の復興 〜私たちが伝えたいこと〜)

 

今年は発表時間が10分と短く、また6人全員が英語で発表するためライブで10分に収めるのは難しいと、それぞれに動画を撮影して結合し時間内に収めました。


発表は、昨年度自分たちがワークショップで見学研修して学んだ内容を抜粋し、手際よくまとめたものです。
最後の最後にわずかに英語の先生からアドバイスを頂いたものの、スライドやスクリプトもすべて全員で作成し先輩が添削、発音についても先輩たちが後輩の指導をして臨みました。ワークショップを通じた1年間の活動はこれでほぼ終了となりますが、チームワークのとれたとても素晴らしいグループになりました。

 

フランスで開催される国際高校生放射線防護会議は、すでに15回ほど回を重ねる高校生対象の国際会議で、以前は多くの国からの参加発表がありました。しかしここ数年はコロナ感染症対策のため例年のような開催ができず、今年もフランスとモルドバ、そして福島からの参加のみとなりました。

 

安積高校の会議への参加は昨年に続き2回目。今回も渡仏できなかったのは残念なことですが、今年は初めて福島から、安積高校、福島高校、ふたば未来学園高校の3校で参加・発表することができました。ぜひ来年も福島から多くの高校に参加し発表して欲しいと思います。

 

 

以下生徒の感想です

ーー

○海外の方々に「福島の今」を伝えることができて、本当に有意義な経験だった思います。震災から11年経った今も福島に関心を持つ人々がいて、私たちの継続した発信が求められるのだと実感しました。

 

○今回の英語の発表やリーフレットを作るにあたって、日本語と英語のニュアンスの違いが特に難しかったです。また今回の発表では聞き手は英語を母国語とする人たちではなかったので、さらに解釈が異なってくるのかなと思いました。よりいっそう聞き手側を意識した発表だったと思います。私たちが伝えたかったことがきちんと伝わっているのか不安ではありましたが、なんとなくでも伝わっていればいいなと思います。


○この1年間を通して、以前まで福島に住んでいるにもかかわらずどれだけ自分が福島のことを知らなかったかを実感しました。放射線教育から復興の歩み等を学んでいく中で、私達が学んだ事は福島に限らず多くの人々に知ってもらいたいと次第に思うようになりました。コロナの影響もありフランスに行くことは出来ませんでしたが、それでも多くの発表の機会を頂いて様々な人々と関わり意見を交換して深く考える機会が持てたのはとても良い経験になりました。
あくまで個人的な意見ですが、フランスや大阪等他県との交流もあり福島以外の人々も興味を持ってくださっていて、未だ震災から拭えない心の傷を抱えている人々がいることや少なくなったとはいえ風評があることは事実ですが、確実に福島をより良くしようという動きが前に進んできているような気がします。勿論今後も処理水の海洋放出や除染土の最終処分、原発の燃料デブリの取り出し等、まだまだ物理的(技術的)側面や風評被害など課題は残っていますが何らかの形で少しでも貢献していきたいです。この事業に参加できて本当に良かったです。ありがとうございました。

 

 

エッグドロップ SSクラス2年

5月12日(木)2年生のSSアカデミーⅡではエッグドロップコンテストを行いました。

 



 

 エッグドロップは,1枚の工作用紙とセロテープを用いて,3Fから落すタマゴが割れないように着地させるものです。3人ずつチームをつくり,チームごとにさまざまな工夫を凝らしてとりくみました。

 

 授業のテーマはトライ&エラーを楽しむ,というもの。工作用紙と卵は3回分準備され,始めの2回は,自由にお試しをし,3回目は皆で一緒に落としました。

 

 

 工作には意外に時間がかかり,多くのグループは時間内に2回のトライアルをできませんでしたが,それでも12グループ中7グループが,無事タマゴを着地させることができ,成功を収めました。

環境省政務官来校

5月9日(月)、環境省の穂坂泰政務官が来校され、国際高校生放射線防護ワークショップに参加した生徒への聞き取りがありました。

はじめに、担当教諭からワークショップの説明があり、その後生徒が作成した資料について、生徒自ら説明を行いました。

 

その後の自由な意見交換の中で、生徒は環境省のHPについて「飯舘村の土壌再生事業の説明がとても分かりやすいと思った」「英語のページも素晴らしかったが、たどり着くのが難しいと感じた」「自分たちが学んだことをもっと大きな場で発表できたらうれしい」などの意見を述べました。

 

政務官からは、「福島の復興についてこれ程勉強している生徒がいてすばらしいと感じた」などのお褒めの言葉も頂きました。

短時間ではありましたが、政府の方々に、震災後の福島についての自分たちの学びに関して説明する機会を頂くことができました。

 

郡山市ふれあい科学館サイエンスフェスティバルに参加しました

5月3日(水)憲法記念日に郡山市ふれあい科学館( http://www.space-park.jp/ )GWサイエンスフェスティバルに2年7組(SSクラス)の有志生徒13名が参加しました。

スライム班では洗濯のりとホウ砂でスライムを作り、好きな色をつけたり、液体石けんでスライムの感触を変えたりしました。バスボム班では重曹とクエン酸を水で固め、好きな香りや色を加えてお風呂に入れると泡が出て入浴時に楽しめるバスボムを作成しました。どちらも子ども達が真剣に楽しく工作をしていました。生徒達は一生懸命、子ども達に原理を説明し、伝えることの楽しさや難しさを感じていました。新型コロナの制限が懸念されましたが、当日は来客も多く、盛況でした!

<生徒感想>

・純粋に楽しかったです!!コロナの影響で学校外での活動が制限されている中、たくさんの人と関わることができて嬉しかったです。また、自分では理解していることでも教えるとなると難しかったり、小さい子にどう噛み砕いて教えればいいか悩んだり、教える側としての経験ができて新鮮な気持ちになりました。参加して本当に良かったと思います!

・グループを組んで1つのイベントに向けて計画・話し合いを行い、納得いく結果に終わることができたと思う。今までも同じようなことをやったことはあるが、やはりSSクラスということでその行程のレベルが高く、そのメンバーとして活動できたことを光栄に感じた。リーダーには感謝したい。

・小さな子供に説明するのは難しかったですが、その分スライムが完成した時の喜びややりがいがあり、大変満足でした。自分たちで考えることが多かったので自主性や協調性も学べて、非常に有意義に過ごせました。

【予告】5/3(火・祝)サイエンスフェスティバルについて

郡山市ふれあい科学館スペースパークにて、「サイエンスフェスティバル」が、4/29(金・祝)~5/5(木・祝)に開催されます。本校からは、2年7組SSクラスが5/3(火・祝)に出展します。お時間がございましたら、ぜひ足をお運びください。詳細については郡山ふれあい科学館のWEBサイトもご覧ください。

ふくしま創生サミットに参加しました

4月28日(金)県内の高校生が地元の課題、解決方法について話し合いました。昨年は福島市に集まってのサミットでしたが、コロナ感染防止の観点からそれぞれの学校からリモートでの活動でした。本校代表で参加した十林悠くん(2年)は、1年次の探究活動を踏まえて地域創生について発表し、他校生と意見を交わしました。十林くんは「とても有意義な活動だった。地域によって課題が全然違っていたのが印象深かった。高校生の自分でもできることがあるので、今日のサミットのことを生かしていきたい」と感想を話してくれました。

校内ポスターセッションが開催されました

4月22日(金)6,7校時に校内ポスターセッションが実施されました。

このポスターセッションは、昨年度3月の校内SSH発表会で行う予定だったものですが、地震の影響で縮小され実施できなかったものです。今回は年度を越しましたが、感染対策を工夫して実施することができました。

3年生全員と、2年生のうちの代表班、物理部・生物部の有志の81グループが1年生の研究の成果を発表しました。聴衆も質問し、熱心なセッションが行われました。

今日の発表も参考にして、3年生は論文作成になります。1,2年生は自分の探究活動を行います。みなさんお疲れ様でした。

138期生への探究ガイダンス

4/12(火)、138期生(令和4年度入学生)の学年集会が安積歴史博物館(旧本館)で開催され、この中でSSH主任が探究活動についてのガイダンスを行いました。本校は全員がSSHに取り組む学校です。1年次は「SS探究Ⅰ」、「SS情報」、「SSアカデミーⅠ(数学・英語)」が設定されています。積極的な探究を!

SSH教員研修①

安積高校SSH第2期四年次をスタートするにあたり、本校SSHの現状の共有化を図ったり、2・3年次で全生徒が取り組む学校設定科目「SS探究Ⅱ」の指導に必要となるICTの利用方法について研修しました。生徒と同じ立場に立っての研修で、苦戦している方もいましたが、得意な先生の協力により、全員が一定のスキルを身に付けることができました(なお、当日不参加の先生方にも「補習」が行われました)。

SSH3校英語発表会に参加しました

1/30(日)、理科棟において2-7(SSクラス)の生徒たちが会津学鳳・福島高校と合同のSSH3校英語発表会に参加しました。

オンラインでの開催となりましたが、発表を全て英語で行い、活発に質問しあいました。生徒たちは堂々と研究成果を発表していました。

興味深い研究ばかりで、お互いに大きな刺激を受けたのではないかと思います。
この高度な経験は必ず将来に生きます。お疲れ様でした!

「震災と復興を未来へつむぐ高校生語り部交流会」で放射線防護ワークショップ活動紹介

 1月24日(月)に「震災と復興を未来へつむぐ高校生語り部交流会」がオンラインで開催され,本校の生徒1名が参加,発表しました。

 

 「震災と復興を未来へつむぐ高校生語り部交流会」は,高校教育課が主催する事業で,震災と復興に関する地域課題探究学習を通して,福島における震災,復興,そして未来について,自分の考えを持ち,自分の言葉で語ることのできる高校生の育成を目指しています。

 

 本校では,国際高校生放射線防護ワークショップに参加する生徒6名が活動に取り組んできましたが,コロナ感染症拡大防止のため交流会はオンライン開催となり,生徒1名が参加し自分たちの活動について紹介しました。

英語発表会に向けたポスター発表練習会を行いました

1/26(水)放課後、視聴覚室において2-7(SSクラス)の生徒たちによるポスター発表練習会をおこないました。1年生や理科部の生徒も加わり、活発な質問が飛び交いました。

福島高校・会津学鳳高校と合同のSSH3校英語発表会が週末に行われます。より分かりやすく内容の濃い発表になるよう、頑張ってください!!

ハッピーロードネット研修(国際高校生放射線防護ワークショップ)

 1月9日(日)に広野町のハッピーロードネット事務所を訪れ,代表の西本さんからハッピーロードネットの活動について,話を伺いました。
 
 参加したのは国際高校生放射線防護ワークショップに参加する生徒のうち女子3名。8月の相双地区見学で初めて西本さんにお会いし,エネルギッシュに高校生の復興活動を応援する姿に感銘を受け,ぜひお目にかかってお話をお聞きしたいとお願いしたところ,実現しました。

 

 特に興味を持ったのは,福島県内の国道6号線沿いに桜を植えようという「ふくしま浜街道・桜プロジェクト」。甚大な被害を受けた浜通りを復興し,桜が咲き誇る新たな「町」の創造を目指して,2012年から続けています。

 桜を植える高校生の姿は,応援する大人たちとともに写真に収められ,事務所の壁一面に貼られていました。桜の苗木はすでに1万3千本ほどが植えられたそうです。

 

 

 他にも「みんなでやっぺ!!きれいな6国」「ハイスクールサミット」「ベラルーシ交流推進友好訪問団」「高校生が被災地で考える防災サミットin Fukushima」「ふくしまHIGH SCHOOL ACADEMY」など,高校生と取り組んできた活動は,枚挙にいとまがありません。

 

 取材の最後に,常磐自動車道にパーキングエリアを作りたいという高校生の思いを応援し,実現したお話をお聞きし,帰りに寄って見学することになりました。

 行ってみると,パーキングエリア内のトイレのエントランスには,ならはパーキングエリアが建設された経緯にくわえて,相双地区各町村の象徴物を子どもたちが描いた絵画が貼られるなど,このパーキングならではのものに溢れていました。

 高校生と,こんなパーキングエリアを常磐自動車道の中に作り上げるハッピーロードネットのエネルギーを,つくづく感じた取材となりました。1月のワークショップ発表会では,話を伺った生徒たちが,ハッピーロードネットの活動を取り上げ紹介する予定です。

 

 

1年生SSHクラス希望者向けの見学・研修・交流会を実施しました(その2)

 12月20・21日(月・火)の2日間,国内先進地域研修を行いました。


 対象は本校1年生。次年度2年次にSSHクラスへの参加を希望している生徒たち37名です。スーパーサイエンスハイスクール(SSH)の安積高校では,特にSSHの活動を積極的に行うSSHクラスを2・3年次に編成していますが,その参加希望者向けに「国内先進地域研修」を行なっています。


 昨年はコロナのために断念し念願であった福島高校見学を行いました。

 福島高校は,SSH校としてすでにⅢ期15年にわたって活動を続け,この間に多数の目覚ましい実績をあげています。今年の2年生たちも,複数の研究グループがさまざまな大会などで入賞しており,活動が高く評価されています。
 昨年から交流をお願いしておりましたが,この度ようやく実現できました。

 

 交流会が開会した直後に,口頭発表を見せていただきました。
 
 マグネシウム電池班は,何と10年にも及ぶ活動の積み重ねがあります。壁に当たっていた研究を今年の2年生が大きく発展させ,JSTのSTI for SDGsアワードや,サイエンスアゴラで表彰されています。


 また,もう一つの蝶の研究は,発表者が中学生の時からずっと継続して磐梯山に通い,データを積み重ねたもので野口賞の優秀賞に選ばれています。


 どちらの発表にも時間をかけて丁寧に研究を継続した成果が現れており,これからSSHの課題研究に取り組む生徒たちが目指す目標として,とても優れた姿を示していただきました。

 

 

 口頭発表をお聞きしたのちはポスター発表を見学させていただきました。生徒の案内で,5つの会場を順にめぐり,研究グループごとに発表と質疑応答を受けていただきました。


 そして最後は全体会場でのフリートーク。テーマの決め方や,日々の活動,どんな発表会を目標にしているか,など先輩たちからさまざまなお話をお聞きできました。

 

 

(以下は生徒の感想です)
○本日は非常に貴重なお話を伺うことが出来て本当に良かったです。ありがとうございました。
○非常に興味深い発表でとても刺激になりました。本当にありがとうございました。
○本日は、暖かく迎えていただき、ありがとうございました。高度な研究の発表やフリートークを通してたくさんの学びをさせて頂きました。今後の生活の促進剤となると思います。貴重な体験ありがとうございました。
○来年の研究に活かしたい
○素晴らしい研究を見せていただき、ありがとうございました!こんなに高度な研究をしている方々と話せたのは、とても貴重な体験になりました!今後に活かしていきます。ありがとうございました。
○ありがとうございました。来年の研究の参考になることをたくさん知ることができました。
○今回、色々な研究を見て私にない発想や新しい知識を得ることが多くとてもおもしろかったです。私も気になることを見つけて、面白く役に立つ研究をしたいと思いました。
○1年生の僕らに、今の全力をぶつけてくださり、今後の研究の目標になった。一緒に福島県を引っ張っていくためにも、勉強含め、すべてのことについて頑張ろうと思った。
○来年の参考になりました。すごく助かりましたし、楽しかったです
○素晴らしい発表ありがとうございました。今後に活かしたいと思います。
○様々な分野の高度な研究や発表を見せていただけました。ありがとうございました。
○中身が濃く丁寧な説明ありがとうございました。一つ一つが面白く全て見たかったです。
○今日までこの日のために準備して下さりありがとうございました。質問をした時に丁寧に回答して下さったことが印象に残りました。これからの課題研究に今日見聞きしたことを活かしていきたいと思いました。
○福島高校のSS部のみなさんは、研究に対する意識も高く、熱意もあって大いに刺激を受けました。私たちにこんなにも有意義な時間をくださり、ありがとうございました。
○お忙しい中、安高生のために時間を取っていただきありがとうございました。今日いただいたアドバイスを、これからのSSの活動に生かしていきたいと思います。
○とても内容が濃くわかりやすい発表でした。本当にありがとうございました。自分も先輩方を見習い、頑張りたいたいと思いました。
○正直に言うと、何一つ勝るものが無くて、完敗でした。来年にこのような人たちと戦うのかと思うと、少し怖かったです。でも、皆さんとても丁寧に説明してくれて、本当に嬉しかったです。ぜひ今度、聞けなかったぶんも聞きたいです。本当にありがとうございました
○とてもいい刺激を受けることができました。福島高校の皆さんに負けないように僕もがんばります。本当にありがとうございました。
○他の分野の発表でも参考になる点が多くありました。今後の研究活動や大会に向けて実践していきたいと思います。本当にありがとうございました。
○私たちのために貴重な時間を割いていただき有難う御座います。一つ一つの発表の内容が濃く、とても為になりました。これからも共に高め合って行きましょう。
○私が想像していた研究をはるかに越える高度な研究に、とても驚きました。実力や頭脳だけでなく、好奇心も普通の人とは比べ物にならないくらいあって、私も福島高等学校の生徒のようになりたいと思いました。最後のフリートークでもためになる話をしてくださって感動しました。今回の訪問は、自分のこの先の人生を変えるものとなりそうです。本当にありがとうございました。
○どの研究も内容が煮詰められていて、それで且つほぼ何も知らない自分たちでもある程度は理解出来る説明を入れてくださってありがたかったです。本当にありがとうございました。
○本日は、貴重な交流の場を用意して下さり、誠に有難う御座いました。今回の交流によって得たアイディアを活用し、今後の研究をより良く発展させようと考えています。
○私達のために、手の込んだ発表を行っていただきありがとうございました。また、質問にも分かりやすく答えていただきありがとうございました。
○ありがとうございました
○どの研究も非常に高度で中身が濃く、そんな内容をとても分かりやすく説明して下さり、多くのことを知ることが出来ました。また、これから探求活動や発表などをしていく上で非常に参考になりました。今回はこのような機会を設けて下さりありがとうございました。
○よく同じレベルまでの高校として比較されることが多い安積高校と福島高校ですが、今回の研修で、内面のレベルの違いを思い知らされました(校舎、生徒の知識水準、部活動の活発さなど)。追いつけるように精進したいと思います。本日はありがとうございました。
○どの班をとっても、研究の内容が深く、レベルの高いものであると感じました。また、プレゼンもとても上手で、高校1年生が分かるように、かつしっかりとした内容説明がとても参考になりました。今回の探求で学ばせてもらったことを、自分の探求に活かしていこうと思います。本当にありがとうございました。
○本日は本当にありがとうございました。どの発表も良く、分かりやすく、これからの自分がどうするべきかの参考になりました。
○今回の研修を通して研究というモノは何より自分の好奇心を優先すべきであるという、今までになかった新しい考えを得ることが出来ました。本当にありがとうございました。
○今回は、このようなかいを開いて下さりありがとうござました。今回の経験を自分の探究活動に繋げられたら、いいと思います。

 

1年生SSHクラス希望者向けの見学・研修・交流会を実施しました(その1)

 12月20・21日(月・火)の2日間,1年生の希望者向けに見学・研修・交流会を行いました。


 対象は,次年度2年次にSSHクラスへの参加を希望している生徒たち37名です。

 スーパーサイエンスハイスクール(SSH)の安積高校では,特にSSHの活動を積極的に行うSSHクラスを2・3年次に編成していますが,その参加希望者向けに「国内先進地域研修」を行なっています。


 昨年に引き続き今年も東北大学の3つの研究室見学と,昨年はコロナのために断念し念願であった福島高校見学交流会を行いました。

 

 初日は,東北大学研究室訪問。まずは片平の生命科学研究科を訪ね渡辺正夫先生に,キャンパスを案内いただきました。片平キャンパスは東北大学開学の地。歴史ある研究施設や,歴史の教科書にも登場する著名な科学者の銅像がたくさんあります。


「先人が苦労して積み重ねてきた学問の重みを感じる力をつけてほしい」「サイエンスにおいては,まず観察する力,見ることを通して他との変化を感じ取る力が大切」など,キャンパスを歩きながら,科学研究に携わる中でとても大切なことを,お話しいただきました。

 

 

 続いて伺った工学部安藤晃先生の研究室では,たくさんの大学院生がプラズマの研究についてお話しくださいました。


 プラズマを利用して風の流れをコントロールするプラズマアクチュエーター,小惑星探査機はやぶさにも使われたイオンエンジン,そして長年期待されてきたなど核融合炉など,研究室に所狭く並べられた大型のさまざまな実験装置に圧倒されました。

 

 

 東北大学の三カ所目は農学部伊藤幸博先生の研究室。先生の軽妙な語り口で紹介されるお米の研究についてのお話を楽しくお聞きしました。

 大学院生の方から研究生活について紹介いただいた後,研究室にお邪魔し実験を進めている姿を見学させていただきました。

 

 どの研究室でも先生方,学生さんが歓迎してくださり,研究について熱心に詳しくお話しいたただきました。研究ばかりでなく,大学生活などについてもお話しいただき,生徒たちはとても参考になったようです。
 福島には東北大学の様な大規模の大学はなく,ほぼ全員が初めて訪れた東北大学に,強く魅力を感じた研修になりました。
 暮れのお忙しい中,研修を受け入れてくださった先生方,学生さんに御礼申し上げます。
 
(以下生徒の感想です)
○学部の研究についてだけでなく、大学でのバイトや大学入試についても聞けてありがたかったです。AO入試という手もあるのだなと話を聞いて思いました。もしそれを取るならば自分の今の評点だと落ちると思うので目の前の勉強に力を入れなければいけないと危機感と共にやる気を持ちました。本当にありがとうございました。
○今日は、僕達のためにこのような時間を設けて下さりありがとうございました。 これからの、SSHの活動に繋がれば、良いと思います。本当にありがとうございました。
○科学の負の側面や歴史などについて教えていただき、身近に溢れる些細な疑問への新たな味方を知ることが出来ました。来年の探究のテーマを決める時に、この見学で学んだものの見方を生かしていきたいです。充実した時間になりました、ありがとうございました!
○東北大学の歴史について知れて、とても興味が湧きました。戦時中の負の歴史を未来にどう活かすか、改めて考えるきっかけになりました。これを機に勉学に一層精を出したいと思います。ありがとうございました。
○オープンキャンパスというものに行ったことがなく、大学がどんな場所かよく知らなかったので、今回の訪問で実際の声を聞けて、とても参考になりました。ありがとうございました。
○学びの楽しさを実感しました。ありがとうございました。
○本日はお忙しい中ありがとうございました。今後の探究活動での参考となることを知れて、大変有意義な時間にすることができました。
○自分が研究している酵母の研究を見ることができたり、初めて実際の大学の研究室を見ることができたりして、とても学びの多い時間になりました。本当にありがとうございました。
○とても丁寧に教えていただき本当にありがとうございました。実際に通う未来が見えたような気がしました!
○コロナ禍における、大変緊迫した状況下で、今回の見学に参加させて頂き、誠に有難う御座いました。今回の学びを活用し、今後とも研究に励みたいと考えています。
○私たちのために貴重な時間を割いていただき有難う御座いました。今回の見学では研究室にお邪魔するなどのとても貴重な体験をすることができ、本当に嬉しいです。また、これからの大学選びに大いに役立てられる見学でした。
○今回の見学で、とても面白く、将来にとって実用的な研究の話を多く聞けて、自分にとって貴重な経験が出来ました。この経験はこれからの自分の研究や、将来の進路にとってとてもいい刺激となりました。高校生でも分かるように、一つ一つ丁寧に教えて頂き本当にありがとうございました。
○最後に訪れた農学研究所は特に、大学内の雰囲気がとても良く、すべての見学場所に共通して、研究も高度であった。自分もこのような良い環境で自分の好きな研究を行えるようになりたいと思った。
○今日は半日間お世話になりました。半日の間でこれまで忙しい学校生活の中で薄れていた科学への興味をまた持つようになりました。今日学んだことを自分の課題研究に活かし、また、大学選びの参考にしていきたいと思います。
○私達を優しく受け入れて、尚且どんな質問にも丁寧にお答え頂きありがとうございました。新たな分野への興味をこの研修を通して持つことが出来るようになりました。
○パンフレットやホームページを見て興味があった、建造物や研究室を見学することができて東北大学への興味が深まりました。また、知識不足の私たちを相手に優しく丁寧に教えて頂き嬉しかったです。本日はありがとうございました。
○大学での生活が今までより具体的に想像できるようになりました。クリーンベンチやインキュベータ、知らない機械を見ることができ、楽しかったです。また、顕微鏡で見た画像が興味深かったです。質問で知りたいことが知れて嬉しかったです。ありがとうございました。
○忙しいなか、とても丁寧に説明してくださってありがとうございました。たくさん質問をしたにもかかわらず、一つ一つ細かいところまで教えていただき、知りたかったことも知ることができました。本当にありがとうございました。
○普段見れない様な所を見せていただけたり、貴重なお話を聞くことが出来ました。本当にありがとうございました。
○参考になる点が沢山ありました。丁寧にして頂きありがとうございました
○とても分かりやすい説明をありがとうございました。もう少し知識を身につけてからもう一度行きたいです。本当にありがとうございました。
○自分の夢の具体的な達成方法を教えていただきました。先生方をめざして、高校の学習によりいっそう励んでいきます。ありがとうございました。
○興味深い講義をありがとうございました この体験を部活動に活かしたいです
○難しい内容を分かりやすく噛み砕いて教えて頂きありがとうございました。
○プレゼンの仕方や話し方接し方など参考になりました。ありがとうございました。
○自分たちのために分かりやすく説明して下さり、様々な知識をつけることができた他、大学の様子を見ることが出来、自分の進路決定の参考になりました。貴重なお時間を割いてくださりありがとうございました。
○たくさんのことをお教えしていただきありがとうございました。来年の探究のアイデアのヒントとかになりそうで良かったです
○今回の東北大学への研修を通してたくさんのことを学び取れました。ありがとうございます。
○今回は、お忙しい中時間を割いていただき、ありがとうございました。研究室内の様子や、教授、大学生のお話など貴重な体験させていただきました。大学選びの参考にさせていただきます。ありがとうございました。
○先生が居ない中でしたが私たちのことを暖かく迎えてくださってありがとうございました。

Larry先生のPython講座

 

 今年も安藤Larry先生のPython講座が実施されています。


 毎週火曜日の放課後16:30〜18:00の時間です。10月から今年度もオンラインで実施してきましたが,12月14日は本校のGIGA SCHOOLとしての授業公開日と重なり,Larryさんが福島から駆けつけてくださって講座の実施となりました。

 

 

 この日は,matplotlibを用いてのグラフの作成。簡単な正弦曲線を描く方法などを学びました。技術が高まれば写真のような複雑な3Dグラフも描けることなど,教えていただきました。

 今年度は,IT支援員さんやクエストアカデミア代表取締役の石川祐也さんにも,お手伝いいただきながら学習を進めています。

(以上)

つくばサイエンスツアー

12月6日(日)つくばサイエンスツアーを実施しました。

見学施設は、筑波実験植物園・JAXA筑波宇宙センター・地質標本館・サイエンススクエアの4施設で、1年生53名が参加しました。

この研修は、8月に実施を計画していたものの、新型コロナで延期を余儀なくされ、ようやく実現できたものです。

最先端の科学技術に触れることで、科学技術への興味・関心を高め、幅広く科学の知識を習得し、研究に対する意識をより向上させることを目的とし、実施しました。

 

 

 

 

 

「つくばサイエンスツアー」様の力添えで予定通り見学できました。途中、筑波大学の広い構内をバスで一周し、おおいに充実したツアーになりました。

中間貯蔵施設見学会(環境省車座意見交換会)をおこないました

 12月11日(土)に,国際高校生放射線防護ワークショップに参加する本校のメンバーが,中間貯蔵施設の見学を行いました。
 
 今年の国際高校生放射線防護ワークショップでは,8月に見学を計画しましたがコロナ感染症拡大防止の関係で断念せざるを得ませんでした。今回,安積高校の生徒たちからぜひ見学したいとの要望があり,お願いしたところ,環境省の車座意見交換会として,実施していただくことができました。あわせて,震災遺構の請戸小学校も見学させていただきました。

 見学会の実施において,放射線リスクコミュニケーション相談員支援センターには大変お世話になりました。

 

 

 はじめに,国道沿いの中間貯蔵工事情報センターで,除染土搬入の状況,その後の分別や埋設作業などについて説明をいただきました。

 

 

 その後バスで中間貯蔵施設に入ります。広大な敷地ですが,今回は大林組さんが担当する校区を中心に,見学しました。 
 高台にある旧大熊町在宅介護支援センターでは,バスを降り埋設の状況を見学しました。この高台はわずかに線量の高い場所であり,バスに戻る際には靴底の線量が測定され,異常のないことを確認しました。

 

 

 施設見学の後は,双葉町産業交流センターで車座交流会。環境ジャーナリストの崎田裕子先生との懇談を行いました。生徒から,除染土の再利用の見通し,県外の最終処分場はどうなるのか,今後のエネルギー供給などについて質問し,ご意見をいただきました。

 

 交流会ののちは,10月末に震災遺構として見学の始まった浪江町請戸小学校を見学しました。
壊滅的な1階と今でも教室として使えそうな2階を見比べると,津波の威力の恐ろしさをつくづく感じます。この学校の生徒たちが無事避難できたことを,わが事のように嬉しく感じました。

 請戸小学校は,ぜひ多くの方々に見学していただきたい,との思いを強くして1日の見学を終えました。

 

(以上)

 

環境省「FUKUSHIMA NEXT」表彰制度にて,本校教諭が環境大臣賞を受賞しました。

環境省は2021年「未来志向の新たな環境施策の推進~ふくしま,次の10年へ」という重点施策のなかで,特筆すべき取り組みに対して「FUKUSHIMA NEXT」表彰制度を設けています。


この表彰制度において,環境大臣賞を本校原尚志教諭が受賞しました。


  原教諭は前任校時代の2015年から,福島県教育庁社会教育課などの支援を受け,勤務校のSSH活動の一つとして高校生を対象とした「国際高校生放射線防護ワークショップ」を計画実施してきました。

 ワークショップの内容は,本県の高校生が福島県外・海外の高校生とともに原発事故後の福島の現状を学び,復興の様子や残された課題について発信する取組です。

 2016年からはNPO法人ドリームサポート福島の運営協力も得て,これまでのワークショップの参加者は県内外海外を合わせのべ240名ほどに及び,発表会は福島県内や東京などで実施してきました。


 今回,この取り組みが「風評払拭に資する優良な取組」として,ドリームサポート福島理事の菅野真さんを共同受賞者として,ともに環境大臣賞を受賞しました。

(以下は環境省の発表の文書の一部です)


原教諭のコメント
「国際高校生放射線防護ワークショップを評価頂きまして,ありがとうございます。私どもの受賞は,個人の努力というより,協力いただいた方々のお力添えの賜物です。特に参加した高校生・卒業生の皆さん,引率の先生方,ワークショップの実施にご協力頂いた全ての方々に,深く感謝し御礼申し上げます。


 このワークショップは,高校生が,震災による福島の被災の状況,その後の復興の歩みや残された課題について学ぶ研修会です。体験を通して,高校生自ら震災とその後の福島の姿について学び,学んだことをわかりやすく発信するのが目的です。福島について体験的に学ぶ場は,地元福島の高校生にとっては必須の学びではありますが,まだすべての高校生にこのような学びを提供できてはいないようです。残念なことですが,その点でこのワークショップの存在意義は,事故後10年を経過しても薄れていません。


 そしてこのような学びの活動とその発信こそ,福島復興へ至る道であり,福島や福島県産品への風評払拭活動であり,震災後世界中の方々が寄せて下さった,福島へのお気持ちという御恩に報いる行動になるのではないかと思います。


 福島からの発信も,震災後10年を経て,総括というかポイントをまとめる時期に来ていると感じます。震災や原発事故の体験から,教訓として世界の方々と共有すべき事柄は何か,整理して発信するということです。私にもまだ十分にわかっておりませんが,今後も生徒たちの学びをサポートしつつ,とともに探していきたいと考えています。
 どうぞ今後とも,福島の子どもたちの学びを支えていただきますよう,お願い申し上げます。」