SSH活動日誌
2年SSクラス コミュタンサイエンスアカデミア ネクスト参加
2年生のSSクラスの生徒たちが、環境創造センターの研究体験講座に参加しました。
三春町にある福島県環境創造センター(コミュタン)には、日本原子力研究開発機構と国立環境研究所という国の研究機関が併設されています。今回、環境創造センターが主催する高校生研究体験講座に、2年生SSクラス40名が参加しました。
実施は7月6日(土)9:30~16:30で、環境創造センターの研究棟を会場に行われました。
講座は、1グループ4~7名に分かれ、各グループが6つのコースのうちから選択した1つのコースで、研究を体験しました。
学校にある実験装置とは違って、研究者が使う本格的な装置を操作してデータを取得し、さらにデータから何が読み取れるか考えます。
データの解析はもちろんですが、本格的な装置とあって戸惑うことも多かったのですが、職員の方々が細かくサポートしてくださり、何とか結果を導くことができました。最後には、グループごとのまとめの発表などもあり、1日でまさに研究を体験することができました。
SSクラスの生徒は自分たちも課題研究に取り組んでいますが、研究者の方々から直接教えを受け、このような本格的な研究の手法に触れることのできるのは、実に貴重な機会です。ぜひ次年度も、この講座を設けていただきたいと思います。
【SS探究Ⅱ】先輩方、今年もお世話になります!~シニアサポーター合流~
6月から2,3年生の探究Ⅱに16名のシニアサポーターが合流しました。2年生は4月から取り組んでいる新たな探究について、テーマ設定からサポーターにアドバイスを受けます。3年生も2年生から取り組んでいる探究テーマについて、最終発表と論文作成の伴走をしてもらいます。合流初日から、どの教室でも世代を超えて安高生が議論を交わしていました。
シニアサポートネットワークも3年目となりました。生徒はサポーターから教科書にない知見をどんどん吸収し、探究のレベルを上げています。サポーターからも「高校生との交流は刺激になる」「自分の経験を若い世代に伝えられるのは有意義だ」「世代が違うOBと交流できるのは楽しい」との感想をいただいています。安積高校の先輩方の熱い支援は探究活動にも広がっています。
[お知らせ]シニアサポートネットワークでは、毎年、生徒の探究活動を支援してくださるOB,OGを募集しております。今年度は9月に説明会を開催する予定です。日程は本校HPおよび同窓会誌にチラシを同封予定ですのでご覧ください。
SSHクラス SSアカデミーⅡ 実験巡検講座
6月26日(水)3年7組(SSHクラス)はムシテックワールドで土壌微生物の観察をしました。生徒は班ごとにムシテック敷地内の土を採取し、土壌に生息する生物を観察しました。体調が10cmあるミミズから実体顕微鏡でないと観察できないダニまで、様々な土壌生物を観察し、資料で同定しました。また、持参した安積高校の畑の土と生物について比較し、土壌環境の違いを比較しました。普段目にすることがない土の中にも多様な生物が生息していて生態系を形成していることを直接学びました。
<生徒感想>(抜粋)
・土壌には思った以上の生物がいた。安積の土には生物が少なかった。これは管理され、孤立しているのと、エサとなるような腐葉土が少ないので生息する生物が少ないのではないか、と思った。
・ツルグレン法は生物の特性を生かした採取法で、生物にあった道具が作られるのだと思った。
・クワガタの頭部が空っぽで殻だけであったり、ボロボロの落ち葉があったりして、分解者の活動の片鱗をみた。自宅の庭の土壌についても見てみたいと思った。
【福島復興ワークショップ】処理水学習会
6月26日(水)放課後、経済産業省資源エネルギー庁参事官 廃炉・汚染水対策官 木野正登氏を講師に迎え、処理水学習会が開催されました。
昨年海洋放出された「処理水」とは何か、処理水による人体や環境への影響はあるのか、処理水放出についての各国の反応や政府としての対応などについて説明して下さいました。参加した生徒は、処理水について理解を深め、更に処理水だけでなく原子力災害や放射線について様々な質問をし、木野氏は1つ1つ丁寧に回答してくださいました。
<生徒感想>(抜粋)
・処理水は国際基準よりさらに低いレベルに希釈されて放出されており、環境や人に対して影響が無視できるレベルであった。国際機関にも評価を受けていることがわかった。
・いわきのふるさと納税の金額が処理水放出後に10倍になっていることに驚いた。処理水に対して国内の理解が進んでいることがわかった。しかし、国によって処理水への対応が異なるので、今後も説明を続けていかなければいけない。
・燃料デブリを取り出すのには長い時間がかかる、という課題もあることがわかった。
【SS地理情報】福島学入門
本校SSHⅢ期では、学校設定科目として1年次に【SS地理情報】を設けています。これは「地理総合」の代替科目となりますが、この特色の一つとして「福島学・福島復興」に関する学びを取り入れていくというものがあります。今回は東京大学大学院情報学環・学際情報学府准教授の開沼博先生をお招きしました。開沼先生は今年度から本校SSH運営指導委員としてご指導をいただいてもおりますが、本日は1年次全クラスが一緒に「福島学入門」の講演を聞くことができました。福島について様々な観点から教えていただき、質疑応答も含めて有意義な時間を過ごせた生徒が多かったようです。
【7/9(火)実施予定】令和6年度 安積高校「SS探究Ⅱ」 探究活動最終発表会 について
令和6年7月9日(火)14:05~15:55に標記発表会を開催いたします。今回は、現3年次生が「SS探究Ⅱ」の中で2年間実施してきた探究活動の最終発表会となります。安積高校としては初めての取組となり、受け入れは原則として、①本校SSHシニアサポーターの皆様、②138期生の保護者の皆様、③他SSH指定校の視察、に限定しております。参加を希望する皆様は、下記PDFファイルをご覧の上お申し込みいただければ幸いです。なお、保護者の皆様へはお子様を通してご案内を差し上げております。
全国SSH研究発表会 学校代表セレクションが開催されました
5月17日(金)の放課後、全国SSH研究発表会 学校代表セレクションが開催されました。
3年生SSクラスを中心とした理系の探究活動10班が日頃の探究活動について発表しました。聴講者は視聴覚室には入りきらず、他教室のでのリモート聴講も行われました。発表に対しては生徒や審査員からは鋭い質問があがり、発表者はそれに的確に答えていました。
審査員の講評として、「今までで最もレベルの高い発表だった」ということで、どの班が代表になってもおかしくない発表でした。審査は難航しましたが
厳正な審査の結果
1位 マグナス式風力発電機の研究
2位 目指せ!カンゾウの国内自給、バイオ燃料電池に用いる酵母の固定化
となりました。
第1位の「マグナス式風力発電機の研究」の班が8月に開催される令和6年度全国SSH研究発表会に本校代表として発表することになりました。また、他の上位班も本校と交流のあるSSH校での発表会に学校代表として参加する予定です。発表したみなさん、お疲れ様でした。
3年生のSS探究Ⅱは、これから7月の最終発表会および論文作成の準備に取りかかります。論文については様々なコンテストに投稿する班も多いと思われます。138期のみなさん、探究活動の総まとめ、頑張ってください。139,140期のみなさん、先輩方の発表はいかがでしたか?先輩方の凄い発表、みなさんもできます!ぜひ、先輩を追い越し、次回の代表を勝ち取ってください。
令和6年度第1回少人数ゼミを行いました。
5/15(水)に第1回の少人数ゼミを行いました。
※少人数ゼミ:専門的な知識を持つ方を講師に迎え、講義やワークショップを行うゼミです。
第1回は、日本大学工学部の教授でいらっしゃいます
パリーク サンジェイ先生を講師としてお招きし、
「SDGsと建築材料学の研究の進め方」をテーマに講義等を行っていただきました。
生徒は講義や話し合いを通し、材料工学や建築学に関する知識を深めるとともに、
持続可能な社会を作り上げるために必要なことについて考える契機となりました。
第8回福島県高等学校理科研究活動講習会に参加しました(理科系部活動)
4月28日(日)物理部、生物部、地学部の生徒が福島県高等学校理科研究活動講習会に参加し、研究活動の進め方について学びました。
午前中は東京工業大学 国際先駆研究機構 地球生命研究所の 藤島皓介准教授から
「我々はどこからきたのか?宇宙に生命はいるのか?宇宙生物学の最前線に迫る」
というテーマで全体講義がありました。生徒は熱心に聴講していました。質疑応答では、次々とあがる生徒の質問に、藤島先生は終了予定時間を過ぎても回答してくださいました。
午後は各分科会にわかれて実験実習が行われました。物理分科会ではメガネレンズを作成し、光の軌道を観察することで実験工作の基礎や観察、考察の仕方について学びました。生物分科会ではタンポポの採取、測定を通して植物の形態計測の方法や考察について学びました。地学分科会では身の回りの砂を偏光顕微鏡で観察し、石の種類の同定の手法を学びました。
<生徒感想>
・全体講義では、人間の起源や未来についてとても多くのことを教えていただき、とても面白く、宇宙や生物にもっと興味が持てました。一番身近な生物と、一番遠い宇宙のつながりを自分も研究したいと思いました。
・火星の環境を守りながら火星を開拓する難しさを感じた。未知のものの保全はとても困難だろうと思った。
・計測する際は条件を同じにして測る、ということが大切だとわかった。求めたい結論をより効果的に比較できる測定方法をしなければいけない。
・生物の形は長い年月の中で私が思っている以上に理にかなった形態をしていることに驚いた。
GWサイエンスフェスティバルに参加しました(SSHクラス)
5月4日(土)2年7組(SSHクラス)の有志が高柳電設工業スペースパーク(郡山市ふれあい科学館)(https://space-park.jp/)にてGWサイエンスフェスティバルに参加しました。
2年7組はSSHクラスになって初めての活動です。有志13名が参加しました。当日に参加できない生徒もいましたが、放課後、一緒に準備に取り組みました。
芳香剤班は紫キャベツの汁にクエン酸や重曹で色変わりの不思議を体験させた後、吸水ポリマーに吸収させ、アロマオイルを垂らしてカラフルな芳香剤を作ってもらいました。
スーパーボール班はPVAのりに色づけした食塩水を混ぜ、スーパーボールを作成してもらいました。
生徒達は、子ども達に原理を説明し、科学を伝えることの難しさや楽しさを感じていました。GW2日目、客も多く、盛況でした!
<生徒感想>
・伝えることと、面白いと思わせることの難しさがわかった。今後今以上に聞き手を意識したいと思った。
・当日大きなトラブルなく終えることができ、準備の大切さを感じた。すごいと言って喜んでいただけたのが嬉しかった。小さい子供と接する機会がなかったので小さな子とのふれあいに慣れることができてよかった。
・こういった場にあまり参加した事が無かったのでかなり緊張しましたが、どう話したら分かりやすく伝わるかを考えたり、実際に子供達に教えながら実演したりすることを楽しみながら他の人達と協力してできたので参加して良かったと思っています。
・皆で色々と協力しながら出来たし、様々な人に科学の面白さを伝えることが出来てとても楽しかったです。参加して良かったです。
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