SSHブログ

2023年8月の記事一覧

SSHコンソーシアム千葉との交流会について

8/23(水)にSSHコンソーシアム千葉の皆さんとの交流会が開催されました。SSHコンソーシアム千葉は福島県ポープツーリズムとの連携で、2泊3日で福島県の浜通りを中心に見学をされ、最終日に本校生徒との交流の時間をとるという計画となっていました。

千葉県立船橋高校・柏高校・長生高校、千葉大学の合計17名の生徒・学生さんが来県され、本校からは海外研修に参加予定の生徒を中心に、11名の生徒が参加しました。今年の夏季休業中に取り組んだ県内研修を中心に、エッセン交流事業(ドイツ班)、国際高校生放射線防護ワークショップ(フランス班)、国際メンタリングワークショップ(Joshikaiグループ)の活動の紹介を行った後、4つのグループにわかれて福島の現状についてディスカッションを行い、最後に代表が発表をしました。2時間はあっという間に過ぎ、最後は別れを惜しむように連絡先を交換する姿も見られました。本校の参加生徒の感想では「他県の高校生や大学生とのディスカッションは、自分が考えてもいなかった視点を得られてよかった」「今後海外で福島の現状を紹介する内容が整理できた」などがあり、とても実りの多い時間となったようです。

今後も福島を訪れた方々と積極的な交流会の機会を持てればと思います。 

最後になりましたが、今回関わっていただけた千葉県の先生方やホープツーリズムの皆様、大変お世話になりました。

Super Science Highschool international exchange program (Germany team) ~Learning session in Fukushima~ Posted on Aug.10th

From August 2nd to 3rd, the SSH(Super Science Highschool) Germany team went to the learning session in Fukushima.

①To visit Futaba Highschool, Fukushima Daiichi Nuclear Power Station(F1NPS), and Ukedo Elementary School 【to compare the situation today with the one at the time of Great East Japan Earthquake】

②To join workshops after lectures by Ms. Hirohata from Odaka Workspace and Mr. Wada, Representative Director of Odaka Worker’s Base【to learn about the people working for the stricken area’s progress】

③To visit renewable energy plant.To plant a Commemorative tree .【Devastated area today, tomorrow and us】


【Session reviews】
・We have different thoughts and feelings. Although I'm living in Fukushima, I realized that I had been looking at the areas around F1NPS through prejudice.

・It was a great opportunity to think about the issues that even adults cannot solve yet, such as energy issues and post-GEJE-resurrection. Also, group discussion was valuable for me. Other opinions that I never thought of, really surprised me and widened my horizon.

・To see is to believe. The important thing is to see things with your own eyes, to consider if the thing which the media is reporting is true or not, and stop swallowing everything the media is reporting.

・I’ve been worrying too much about what others might think of me, and couldn’t really express what I wanted to say. But I realized that by expressing myself, I can really deepen the understanding of my own thoughts. Also, I felt I could actually gain more insight by listening to other opinions.

【What do you want to tell people around you and German people?】

・Some areas are still left barricaded and no one can enter. People in stricken areas are not trapped in the past, and in fact are taking actions for the future.

・GEJE damaged Fukushima seriously. But the residents’ aspiration developed the area greatly in the past 12 years, and the people living there are energetic.

・Many people in Fukushima are full of hope. Despite the unpreceded damage, the devastated area is reviving steadily, driven by people’s enthusiasm. It starts the positive chain reaction that leads to the future.

・Stricken areas in Fukushima are being developed again. A lot of people are not working for a restoration, but for an innovative development which exceeds the past. Although residents have been suffering from problems such as reputational damage and radiation dose, they are committed to this development for years.

・I don’t think that many German students exactly know the damage which Fukushima suffered and the current situation. I would like to tell them that there are energetic people like Ms.Hirohata and Mr.Wada who are developing this area not just for the restoration, but for a much better society, and some devastated areas are utilized as renewable energy power plants.

令和5年度スーパーサイエンスハイスクール生徒研究発表会への参加について

標記大会は、全国のSSH指定校が一堂に会して開かれる、SSHの全国大会にあたるものです。今年度は、ここ数年の中で制限も大幅に緩和され、8/9(水)~10(木)に兵庫県の神戸国際展示場で開催されました。

本校からは、校内セレクションを経て推薦されたグループが

麹菌「カビA」の活用~食べ残しからバイオエタノール~

を発表テーマに、生物B(主に植物・農学系)部門で発表しました。審査の結果、残念ながら表彰該当とはなりませんでしたが、3年生を中心に2年生、1年生の3名のチームのまとまりもよく、来年・再来年と研究の深化が期待できるような発表・質疑応答でした。

本校は全ての生徒がSSHに取り組む学校です。ですから、全員が本発表会に参加する条件に当てはまります。個人・グループで様々な研究活動が行われていると思いますが、来年の全国大会に推薦されるよう、取り組んでいる研究を深めていってください。

SSHドイツ海外研修~県内研修の様子~

8月2日(水)~3日(木)、安積高校SSHドイツ研修班では「ふくしまの今を知る」ことを目的とした県内研修を行いました。

 

・双葉高校、福島第一原発、請戸小学校見学【被災の当時と現状】

・小高工房・廣畑氏、小高ワーカーズベース・和田氏の講話とワークショップ【被災地で活動する人々】

・再生エネルギー見学、記念植樹と2日間の振り返り【被災地の今とこれからと私たち】

<生徒感想>

・同じ福島県に住んでいながら、かなり分厚いフィルターをかけて原発近くの地域を見ていたことに気づいた。

・今回はエネルギー問題、震災復興に関する問題など大人が悩んでいる課題を高校生の時期に考えることが出来てとても良い機会となった。また、グループディスカッションの時間は有意義なもので、考えもしなかった意見を仲間から言われはっと気付かされる場面が多々あり自分の知見が広がったと思う。

・話で聞くだけでは分からないことが多い。また、メディアの情報などをすべて正しいと思うのではなく、本当かどうかを考えたり、実際に見たりすることも大切であるということ。

・今まで自分の言ったことに対して、どう思われるかを気にして、自分の思ったことを伝える勇気があまりなかったが、自分の言葉で表現することによって、自分がどんなことを考えていたのか、深めることができて、うれしかった。また、他の人の意見を聞くことによって、考えが何倍も広く深くなったことを実感した。

 

<周囲の人たちや、ドイツ交流で伝えたいこと>

・まだバリケードなどで入ることが出来なくなっている場所がある。住んでいる人は過去のことを考えすぎるのではなく、これからのことを考え、行動しようとしている。

・福島が受けた被害は相当のものであったということ。また、現地の人々の熱い志によってここ12年で大きく飛躍しており、そこで懸命に生きる人々は生き生きとしている ということ

・福島には希望があるということ。被害は大きく受けたが、それを乗り越えた人々の熱い心が相双地方を前へ前へと進化させている。それが憧れの連鎖を生み出し未来を楽しんでいた。

・福島の被災地は、どんどんと前に進んでいるということ。復興という言葉ではなく、元の状態よりもさらに前進するような、多様な姿勢で震災に向き合っていて、風評被害や、放射線の線量に悩まされながらも、何年もかけて真摯に取り組んでこられた方々がいるということ。

・ドイツの高校生は、福島が震災でどんな被害を受けたかや今の福島の現状を正しく理解している人は少ないと思う。そんな高校生に、今の福島は廣畑さんや和田さんのようにパワフルな人がいて、復興という意識より、良い社会を創るという考えで前に進んでいるということを伝えたい。また、震災で被害を受けた場所を再生可能エネルギーの発電所として有効活用しているということを伝えたい。

つくばサイエンスツアーを実施しました

8月4日(金)、1年生のSSクラス希望者を中心とした40名で、つくばサイエンスツアーを実施しました。

見学施設は、筑波実験植物園・JAXA筑波宇宙センター・地質標本館・サイエンススクエアの4施設です。
最先端の科学技術に触れることで、科学技術への興味・関心を高め、幅広く科学の知識を習得し、研究に対する意識をより向上させることを目的とし、実施しました。
途中、筑波大学の広い構内をバスで一周し、充実したツアーになりました。

 

<生徒感想>

・(率直な感想は、時間が足りなかったです…少なくともあと2時間は欲しかったです。)
今回僕が1番行きたいと思っていたのは(両親が“宇宙兄弟"を読んでいたり母が宇宙,ロボットに興味があってずっと行きたいと言っていたのもあって)JAXAでした。もともとテレビで展示物を見たことはありましたが、実際に見てみるとまず人工衛星やロケットの大きさに驚きました。解説を聞きながら色々見て回ると、断熱材がテープでくっついていたり、エンジンのサイズや、ペンシルロケットというセンチメートル単位のロケットなど実際に見て驚いたことがたくさんありました。短時間でしたが宇宙はいいなと思いました。
今回は楽しめましたし、まだまだ知らないことがたくさんあるなと感じました。正直、高校の理系教科は中学より複雑な内容が多くなって難しいと感じるようになったのですが、反面今日のようにかなり楽しい部分もあったので、楽しんでやることは大事だなと感じました。

・実験植物園では、各温室によって生息地が異なる植物が植えられていて、見たことのないさまざまな世界が広がっていて感動しました。また、普段よく見る言葉が入った名前の植物がたくさんあり、楽しかったです。屋外では、さし木や接ぎ木によって残されたメンデルのブドウの木や、ニュートンのリンゴの木も見ることができて、面白かったです。
JAXA筑波宇宙センターでは、日本の宇宙進出の歴史や、科学技術の発展について学ぶことができ、宇宙の無重力空間の中での発見が地球で暮らす人々の生活に役立つということを改めて学び、感じることができました。
サイエンススクエアつくばでは、kgやmの定義であった物のレプリカを見ることができてよかったです。また、新たな素材の開発や、日常生活にありふれている問題を解決できるような技術について知ることができて、人間の発明はすごいと思いました。地質標本館では、今まで見たことのなかったたくさんの鉱石や化石を見ることができて、それぞれの鉱物の特徴を知ることができたのでとても興味深かったです。また、随所にあった日本と関係する大陸の活動についての展示や日本の地質図の展示によって、日本の火山の分布や地震の発生とプレートの関係について以前よりさらに知ることができてよかったです。

・実験植物園は温室の中の熱帯や乾燥帯の植物や池の眺め、JAXAはISSやロケットの模型、サイエンス・スクエアはバイノーラル音声とステレオ音声の違いや色彩の展示、地質標本館は鉱石やプレートについての説明が印象的でした。初めて見る物や知らなかったことが沢山あって楽しかったです。
植物園では、普段利用するものの元の姿や、珍しい形態や生態の植物を見ることができてよかった。特に、世界一小さい花をもつミジンコウキクサと世界一大きい花をもつショクダイコンニャクが同じ科の中で進化したというのが面白いと思った。宇宙センターでは、実物の人工衛星や宇宙服などを見て、人間の知恵と技術力の高さを感じた。筑波サイエンススクエアでは現在の最新の研究を知り、視野が広がった。地質標本館では地球の歴史や、現在の地形などについて知ることで地球の神秘を感じた。

・筑波実験植物園では、熱帯のなかでもサバナ気候と熱帯雨林気候で分かれて展示されていて、雰囲気が全くちがかったのがおもしろかった。食虫植物は初めて見た。日本の植物の1/4が絶滅種(か危惧種)に指定されていると知り驚いた。文字展示でおもしろかったのは、海岸に生えている植物は海にのって種子が広がるので分布が広い、つまり国が違っても海に生えている植物は同じものがあるということだ。世界旅行に行っていないのに世界の植物があって、その環境がそろえば植物は育つものなのだなあ、と感じた。
JAXA筑波宇宙センター展示館では、職員の方の解説を聞きながら展示物を見た。職員の方の、その宇宙開発産業への熱い思いや愛が伝わってきた。たくさん知識を持っていてそれを人に伝えることができていた。宇宙開発産業にはあまり関心はなく無知だったが、職員の方の説明のおかげで、ロケット開発がどう行われてきたのかや、JAXAの方たちの仕事の様子や、小惑星にはやぶさを送ったのはなぜかなどが分かった。子供たちがたくさんいて自由にのびのび見学していたのが印象的だった。
サイエンス・スクエアつくばでは、色々な技術に触れることができた。とくに脳波で難病の患者さんが伝えたいことがわかる装置はとても画期的だと思った。研究とその実用化にはとても時間がかかっただろうと思う。産総研は国立の研究所だと知った。
たくさん勉強になったので参加してよかった。

・生物、化学、物理、地学のそれぞれの分野を専門的に調査する場所に足を踏み入れ、とても良い経験になった。中でも「サイエンス・スクエアつくば」での一つの装置に興味を引かれた。
 手足に力を入れると電気が流れることを示してくれる装置である。電気が流れることを生かし、機械に繋ぎ、本能のままに動く義手を作ろうと考えているそうだ。
これは生まれつき障がいで手がない人、戦争などで手足を失った人など義手を必要とする人に生命活動によって生じる電気を使い、普通に生活できる手助けとなる画期的なアイテムであると感じた。
こういった何気ない理科が助けを求める人の手助けとして変わるかもしれないを改めて知ることができた。

国際英語プレゼンテーション大会(START2023)

 去る7月22日(土)に山形県立東桜学館中学校・高等学校を会場として行われた、国際英語プレゼンテーション大会(START2023)に参加しました。この大会は、学校在学中に行った個人やグループの探究・研究活動の内容を英語で発表及び質疑応答を行い、審査により研究テーマごとに分かれた5つの会場で1位と2位が表彰されます。

 本校では、3年武田・薄井ペアーが第5会場に参加し、「Fave and Study Motivation」というテーマで、お気に入りと勉強のモチベーションの関係 についてプレゼンしました。

<発表の様子>

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第5会場では7校が発表し、その中で1位を受賞しました。

※全体の参加校は国内14校、海外から4校の計18校

 

<大会参加者集合写真>

 

 

物理オリンピック予選 2年生1名、3年生1名が突破

今年度、物理部2、3年生6名が物理チャレンジ(物理オリンピックの国内予選)の1次試験に挑みました。
見事2年生1名、3年生1名が国内2次試験に進みました!!

1次試験はレポート課題(振り子の周期の角度依存性の測定)と
筆記試験(物理の3年の内容まで含む、難易度の高い試験)からなり、
例年1000人以上の参加者が100人まで絞られます。

安積高校としては3年連続の1次試験突破であり、2年連続の2人突破となります。
2年生の生徒は2年連続の突破です。本当におめでとう!
3年生の生徒はラストチャンスを掴みました!物理に向き合っていた結果です。
そして、全員で協力してレポート作成しないとこの成果は現れなかったと思います。全員頑張りました!!

2名は2次試験に誇りをもって挑んでください!!全国レベルの参加者にもまれ、大きく成長すると思います。

 

 

<物理オリンピック1次試験突破者>
令和3年度 2年生1名
令和4年度 1年生1名、2年生1名
令和5年度 2年生1名、3年生1名