SSHブログ

SSH活動日誌

2月2日 福島県環境創造シンポジウムに参加します。

第3回福島県環境創造シンポジウムのオープニングセッションとパネルディスカッションに、本校の2年生2名1年生1名が参加します。

コミュタン福島にて令和2年2月2日(土)12:40から開催されます。
入場無料ですので、ぜひお越しください。

国内課題先進地域研修(山口)報告

12/16(月)~18日(水) 山口県ならびに関西地区で国内課題先進地域研修を行いました。1年生5名が参加し、大変有意義な研修となりました。

 16日(月) (株)島津製作所本社(京都府京都市)

「ぶんせき体験スクール(クロマトコース)」を受講し、クロマトグラフィーの原理を学んだ後、高速液体クロマトグラフィー装置を用いて、市販の飲料中のカフェイン含有量の測定を行いました。

 17日(火) 山口県立徳山高等学校(山口県周南市)

1年生の「メディアリテラシー」の授業に参加し、AI制作の一端を体験しました。放課後は徳山高校科学部の皆さんの研究の説明を受けたり、情報交換を行い、親睦を深めました。

 18日(水) 人と防災未来センター(兵庫県神戸市)

阪神淡路大震災、減災の取り組みについて学習しました。

 (一財)近畿高エネルギー加工技術研究所

レーザー加工技術についての講義を受け、さまざま工作機器、測定機器の見学を行いました。

 

 

 

 

 

Connect 2019 in Koriyama, with UDC(ハッカソン)に参加しました。

2019年12月21日(土)~22日(日)に郡山青少年会館で行われた、Connect 2019 in Koriyamaに本校生徒3名が参加しました。
社会人チームに交じって、1泊2日で町おこしのためのアプリ開発に取り組みました。

2年生の生徒の感想を載せます。

・率直にかなり勉強になりました。行って大変でしたが、行かなきゃよかったとは思っていないです。プログラムで何かを開発しているのを間近で見ることができたことは今後の大きな糧になると思います。ちょっと雰囲気もつかめましたし、開発の難しさも味わえました。
 正直超ド素人が急に専門でやっている人の中に入れられたので、何もわからず周りの皆さんが手を加えないで放置してもとりあえずいいようなバグをgoogle駆使して探したり、できる限り、自分でもできそうなことはしていましたが、やはり何もできないのは悔しさもあります。いずれああいう風に開発ができるようになりたい、ならなければならない、そのイメージはできたかなと思います。

・周りの社会人の方々もかなり親切にいろいろ教えてくださり、Pythonの開発環境も構築できたので、時間があるかはわかりませんが今後もどこかで勉強をしていきたいと思います。
 プログラミング技能はもちろん発想、デザイン、プレゼン、コミュニケーション能力等々多方面の力が鍛えられるイベントだと感じました。

・プログラミング自体に参加するという事が出来ず悔しい思いもありましたが、アプリ製作などのプログラミングを作成することにおいて、チームの人々との協力がもっとも大事であることを一番に感じることができ、参加して良かったと思いました。来年度にはssクラスの人々とチーム安積を作ってpythonを用いたアプリ製作をするべきだと思いました。

国内課題先進地域研修(北海道)報告

12月11日(水)~13日(金)国内先進地域研修(北海道)を実施しました。

生徒6名が参加し、非常に実りある研修となりました。
11日(水)公立千歳科学技術大学
○オラフ・カートハウス教授の模擬授業及び実験
○川辺、小田、長谷川各研究室見学。
12日(木)立命館慶祥高等学校
○SSdayⅢ見学。科学チャレンジ参加。
13日(金)北海道大学北方生物圏フィールド科学センター
○内海俊介准教授の講話・演習・研究室見学。
 同日  ㈱雪印種苗
○企業における研究の講義及び研究室見学。

   

   

   

【参加者の感想】

A: 科技大での人工いくらの作成実験、身近な機器に応用される最新研究、身近なきっかけから深層に迫ってゆく立命館慶祥高校の先輩方の研究、毎日の食生活に欠かせない農畜産業の最先端である雪印種苗さんの研究……数えきれない「発見」。 立命館慶祥高校のSSコースの先輩方と一からのホバークラフト制作、研究について教えていただきながら、研究手法についてペアで考えた北大研修……難しかったが頭をフル回転させて考えた「挑戦」。 研修は、発見の新鮮さと挑戦の面白さとに絶え間なく出会うことのできた3日間だったように思える。 僕自身、今年度のこれからの課題研究に行き詰まっていた上、来年度からの新しい課題は何にすればよいのかかなり迷っていた部分があり、正直心が重くなってしまっていた。しかし、研修を終えて、これから進めていく上での道筋が見えてきたように思え、嬉しくなった。このまま研究につなげていきたいと思う。 課題研究の話とは少しずれてしまうが、研修の中で、「どこから来たの?」と聞かれることが何度かあった。そのときに、一分の躊躇もなく、胸を張って、「福島から来ました」と堂々と言うことができた。現地の方々にも優しく接していただき、震災以降の誤解が解けてきているのを実感できたことも大変嬉しかった。 この3日間で得たたくさんの貴重な経験を、今後の課題研究のみならず、将来の人生をより良く生きてゆくための糧にしていきたい。

B: 今回の北海道研修で最も印象に残ったのは、3日目の北海道大学北方生物圏フィールド科学センターでの研修である。そこでは、探究活動における問題設定・仮説を立てること・その仮説を検証することの重要さを学ぶことが出来た。しかし、その研修の中では、私は内海俊介准教授にいただいた言葉が最も印象に残っている。私は内海准教授に世の中の利益になるから研究をしているのかという質問をした。その時内海准教授は確かにそれもあると答えられた上で、「最初は自分が好きなものだから研究をして、その先に人々のためになればいいなと思っていた。研究は最初はそれがどんな利益に繋がるか分からないから面白いんだよ」とおっしゃった。私は将来深海の謎や深海海洋資源について研究したいと考えている。理由は単純に深海が好きなのと深海にはロマンがあると考えているからだ。だから私は人々の利益のために研究をするという理由にどうしても納得できなかった所があった。内海准教授にそう言われたことで、自分の中にあったモヤモヤが解消できた気がした。この言葉や経験を胸に、これからも夢に向かって努力をしようと考えている。

C: この3日間は非常に充実していました。1日目の千歳科学技術大学では物理、化学、生物といった多くの分野の研究を見ることができました。2日目はSSH先進校である立命館慶祥高校の先輩方の探究発表や、一緒に取り組ませていただいた科学チャレンジを通して、身近なことに目を向け、興味関心を持つことも研究の第一歩になることや、一から自分たちの力で何かを生み出すための柔軟な発想力の必要性を改めて感じました。3日目の北海道大学、雪印種苗では、生物の進化であったり、私たちがよく耳にする乳酸菌のサイレージ利用について学ぶことができました。
この3日間の研修は新しい学びと、驚きの連続でした。常日頃から自分の視野を広げ、また、学んだことを生かし、今後の探究活動や自分自身の進路に生かしていきたいと思います。このような機会を与えていただき、本当にありがとうございました。

D: 今回のSSH国内研修研修では、科学的思考力という観点でたくさんのものを得ることができました。初日に見学した千歳科学技術大学では、自分の専門外の分野を学ぶことの楽しさを感じました。僕は生物が専門ですが、今回は化学のアルギン酸ナトリウムに関する模擬講義をしていただいただきました。アルギン酸ナトリウムは掴める水や人工いくらを作るときに使われる高分子の1つです。模擬講義をしてくださったオラフ教授がユニークな方で、コーヒー味の人口いくらや掴める水を作る実験で僕たちを楽しませてくれました。模擬講義の他に、研究室もいくつか見学させていただきました。さまざまな分野の研究室を回ったことで、大学のラボの雰囲気を少し感じることができました。

また、SSH重点校であり、SGH(スーパーグローバルハイスクール)にも指定されている立命館慶祥高校の生徒との交流も有意義なものになりました。特に、2日目の午前に見学した立命館の生徒さんの探究テーマが興味深かったです。僕たちは探究テーマというと、どうしても「自分たちの地方・地域に貢献しよう。」と考えてしまい、現実味が湧かないことが多々あります。しかし、立命館の生徒さんたちは「身近なところで皆が困っていることを解決しよう。」という考えに基づいたテーマで探究活動に取り組んでいました。貢献する相手が地域全体や日本全体のような大きな集団でなく、困っている友達や同世代の人といった小さな集団の方が探究に取り組みやすいことがわかりました。午後に行われた立命館慶祥高校の3年生との交流では、6つの班に分かれてホバークラフトをつくりました。しかし、限られた材料で作らなくてはならず、作業するメンバーも初めて会った人たちだったので、最終的に機体が動くか不安でした。しかし、最後の競走では機体が動いたのでチームのメンバーと笑って終わることができました。立命館慶祥高校との交流を通して得た新たな発見を、今後の探究活動にも反映していきたいです。

3日目は北海道大学と雪印種苗に行きました。北大では研究の進め方に関する講義をしていただきました。仮説を立てるの大切さや対立仮説の存在について学ぶことができました。成果を発表することまでが研究なので、発表のスキルも着実に高めていきたいと思います。
そして、雪印種苗は最後にして最高の研修場所でした。雪印種苗には、牛舎やサイレージの乳酸発酵や園芸植物のクローンに関する研究を行なっている研究室がありました。僕自身、部活で発酵に関する研究を行っているので、乳酸菌の研究の話のときには心の底から「楽しい!」と思いました。たくさん質問もさせていただき、とても楽しかったです。また、普通の見学者は絶対に入れないという研究室にも特別に入れていただきました。高校の研究室の何倍、何十倍も設備が充実しており、なかには1台約3000万円もする高額な検査機器もありました。「将来こんなところで研究することができたら…」と考えると胸が躍りました。

進路のことに関しては国家資格をとるか、研究職を目指すか、これを書いている今も迷っています。ですが、最後は自分が楽しいと思える道を切り拓きたいと思います。来年は、SSクラスでの探究や部活での酵母の研究で忙しくなると思います。しかし、今やっていることは高校を出ても絶対にムダにはならないと思います。今は将来自分のやりたいことをするために必要な力を、根気強く身につけていきたいです。

E: 今回の研修旅行を一言で表すのなら、「新たな刺激」です。今回の研修では、今まで見たことのなかった世界をたくさん経験することができ、様々な面で私に刺激を与えてくれまし
た。一番印象に残っているのは、立命館慶祥高校での研修です。午前中は2・3年生の SS探求のポスター発表の様子を見学させて頂きました。研究テーマは本当に人それぞれで、理系分野のものから文系分野のものまで、また、実際に実験器具を使うようなものから心理学的なものまでありました。ポスター発表後、アドバイザーとしていらっしゃっていた北海道大学の先生が「テーマを決めるのが一番むずかしいことだ。テーマによっては、ただ調べて終わりになってしまう。本当に自分にとって身近な疑問をテーマとするのが良いのだ。」とおっしゃっていました。私は、本当にその通りだと思いました。今現在、私たちも探求を進めていますがなかなか先が見えず答えを出すことができるのか不安な状況です。テーマを決める際「なんとなく」興味があるからという、「なんとなく」でテーマを決めてしまったことではっきりと先を見据えることができていませんでした。その面で、今回は自分の行っている探究について考えさせられました。午後は3年生の SS クラスの探究の時間に参加させて頂きました。そこでは、本来プロペラやモーター、乾電池を使って造るホバークラフトという乗り物を風船・発泡スチロールをはじめとした日頃使うような材料で、自分たちで一から考えて造りました。どうすれば前に進ませることができるか全くヒントがない状況で、班員の発想力を振り絞ってお互いに協力しながら造りました。このような座学ではなく、実際に手を動かすといったものは今までやったことのない活動で、とても新鮮でした。近年必要だと言われるようになった発想力やお互いに話し合って考えを深めるような力が鍛えられるような授業でした。その他、、研修では探求の進め方の講義や本格的な大学の研究所の見学など普段はできないような貴重な経験をさせていただきました。今回、私たちのためにお時間を割いて下さった方々に感謝するとともに、今回の研修をこれからの学校生活に生かしていきたいと思います。

F: 今回の研修を通して、私は物の色々な見方を学ぶことができました。中でも私が最も印象に残っているのは、2日目の立命館慶祥高校さんのSSDaysIIIに参加し色々な発表を聞いたことです。SSDaysIIIでは、自分が疑問に思ったことを研究テーマとし、研究過程や結果を英語のポスターを作り先生や生徒に発表するというものでした。研究テーマには、おにぎりの保温性や睡眠とカフェインの関係についてなど、身の回りの小さな疑問をテーマとしている班が沢山ありました。また、ポスターは見出しや配置、色などで見やすさが変わるということがわかりました。
この研修旅行で学んだたくさんのことを、安積高校で学年のみんなに伝え、安積高校のSSHというものをより良いものにできればいいなと思います。

 

SSH生徒研究発表会の開催について

 本校は本年度文部科学省から「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)」につきまして13年ぶり2期目の指定を受け、「新しい社会を拓く創造性とレジリエンスを身につけた科学技術系リーダーの育成」を目標に、様々な取組を行っております。その活動の一環として生徒研究発表会を下記のとおり開催いたします。

1 日時  令和2年3月18日(水) 9:40~12:10

2 会場  福島県立安積高等学校 第1体育館

3 内容  SS探究Ⅰポスター発表、自然科学系部活動発表、SSアカデミーⅠ英語プレゼンテーション、他

 

詳細につきましては、案内文書および開催要項をご覧ください。

生徒研究発表会 案内文書.pdf

SSH生徒研究発表会開催要項.pdf

生徒研究発表会 参加申込書.docx

SS探究Ⅰ「ディベート研修」

12月3日(火)に1年生全員を対象に「ディベート研修」を行いました。講師に東京大学英語ディベート部から福山和甫氏、張奕沖氏の2名を招き、パ-ラメンタリ-ディベートの手法についてご指導いただきました。特に、反論するときの要点として、相手の主張のチェインを切ることが重要であることを学びました。講話の後で、短時間ではありましたが、実践演習も行いました。

12月10日(火)には、前週の研修を受けて、各クラスで、肯定側、否定側、ジャッジ班に分かれ実際にディベートを行いました。全員が真剣に取り組んでおり、白熱した議論が繰り広げられる場面も見受けられました。

<生徒の感想から>

・問題に対して客観的に考えることはとても難しいと感じた。また、自分と逆の意見を受け入れることも大事ではないのかと思った。多面的な考え方を身に付けたい。
・ディベート大会を行ってみると、肯定側にも否定側にもちゃんとした意見があってジャッジすることが難しかった。

「SS探究Ⅰ」レポート・プレゼン研修

11月16日(土)に東北大学生命科学研究科准教授の酒井聡樹先生を講師に迎えて、レポート・プレゼン研修を行いました。主に「研究とは何か」「研究の方法について」「わかりやすいスライド・ポスターをつくるための工夫」これらの3点についてご指導いただきました。具体的な例を元に、大変わかりやすくご指導いただきました。3月の発表に向けて大いに参考になる内容でした。

 

<生徒の感想から>

・今日の講演会では、研究とは何か、また、プレゼンテーションをする時のポイントについて学びました。研究とは、明確であることを確かめたり、ただ興味のあることを調べるだけでは意味がなく、まだ未解決のことを、たとえ失敗したとしても、何か意義を持って解決しようとすることが研究なのだと知りました。これからは、このことを常に心に留めて探究活動を行っていきたいと思います。また、2月の活動の発表においてプレゼンテーションする時に、スライドの作り方に注意しながら、今日学んだことを生かしていきたいです。
・研究とは何かについての詳しい説明を聞いて、自分達が行っている事は、本当に探究活動になっているか疑問に思い、見直してみようと思った。他者が興味を持ったものを発表しないと意味がないと聞いて納得した。他者が興味を持った発表には、研究の内容だけでなく、文章の書き方やポスターの書き方、色を適切に使うなど、様々な重要な点があわさってできるものだとわかった。だからこそ、自分達の発表も他者が興味をもってもらえるように、より工夫して臨みたいと思う。

放射線計測実験を実施しました

11月2日(土)に多田順一郎先生(放射線安全フォーラム)をお迎えして,放射線の計測実験を行いました。参加者は1年生5名,2年生3名の8名。ガイガーカウンターを使って生徒自ら計測し,放射線の基礎的性質を体験的に学びました。

 

 

 

 

 

 

まずはじめに多田先生から,30分ほど放射線について講義を受けました。その後早速実験開始。計測器はSafecastからお借りしたガイガーカウンター,線源は原子力安全協会からお借りしました。

 

 

 

 

 

 

まずは距離による減衰。カウントと線源からの距離をグラフにして曲線が現れましたが,縦軸にカウント,横軸に(距離)^−2を取ると今度は直線が現れ,カウントが距離の二乗に反比例することがわかります。2年生は同じデータを両対数のグラフにプロットして傾きがほぼ-1/2であることを確認しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

午後は銅板による放射線の遮蔽を実験的に確認。
厚さ2ミリの銅板を1枚ずつガイガーカウンターに貼り付けて繰り返し計測します。8枚ほど貼り付けてグラフを描き,カウントが半減する銅板の厚さを求めました。結果は,銅板の減弱係数から算出した11mmにほぼ一致しました。

 

 

 

 

 

 

多田先生のご指導により,生徒たちは減衰や遮蔽という放射線の性質を体験的に学び,実感することができ,数学で学ぶ対数関数の便利さも感じ取ることができました。

科学の甲子園福島県大会に出場しました

11月10日、科学の甲子園福島県大会に28名の生徒(4チーム)が参加しました。メンバーは科学系部活動だけではなく文系の生徒も参加し、この日に向けて準備と勉強をしてきました。

午前が物化生地情報数学の筆記試験、午後がクリップモーターカーレースと糖の同定実験でした。
惜しくも安積高校のチームの入賞はなりませんでしたが、チームごとに協力しあって一生懸命実験し、問題を解いていました。一年生はここまで引っ張ってくれた二年生の悔しい想いを引き継ぎ、一年後ぜひリベンジして下さい。

レベルの高い福島県大会を勝ち抜けるように、期待しています!!