SSHブログ

つくばサイエンスツアーについて

2020年9月1日 11時45分

8月23日(日)と30日(日)につくばサイエンスツアーを実施しました。

見学施設は、高エネルギー加速器研究機構(KEKコミュニケーションプラザ)・筑波実験植物園・JAXA 筑波宇宙センター・地質標本館 の4施設で、23日は2年生17名 30日は1年生31名 が参加しました。

この研修は、例年4月に実施していた和光理化学研究所研修と、6月実施を計画していた東大生産技術研修所研修がコロナウイルス感染拡大の影響で中止になったことを受け、7月23日実施を計画していたものの、それも延期を余儀なくされ、様々な対策を講じたことでようやく実現できた研修です。

最先端の科学技術に触れることで、科学技術への興味・関心を高め、幅広く科学の知識を習得し、研究に対する意識をより向上させることを目的とし、実施しました。

「つくばサイエンスツアー」様のお力添えもあって予定通り実施でき、生徒も概ね満足しておりましたが、新型コロナの影響で見学時間が制限されたり、研究員等による説明がなされない施設もあり、新しい生活様式とはいうものの、早く通常の研修が実施したいと実感した次第です。

   

   

 

(生徒の主な感想)

自分の見聞を広められた、良い機会だった。新型コロナウイルスの影響で、学芸員の方の詳しいお話を聞けなかったことは残念だった。今後の勉学や進路の決定等に活かしていきたい。(2年男子)

生物選択ですが、地質標本館やJAXAに行き、自分にあまり知識のなかったことにも大変興味を持つようになりました。(2年女子)

KEKでは、加速器の仕組みと素粒子とは何なのかを学ぶことができました。内容は正直難しかったですが、宇宙の始まりなど興味がある内容が盛り沢山で、大変勉強になりました。実験植物園では、世界各国の植物の生態を見、各国の気候に合わせた形態に進化していったことがわかりました。生物の教科書で見かけた、サボテンに姿を似せたトウダイグサなど、各々の植物の生存戦略を垣間見ることができました。JAXAでは、僕が以前から興味のあった宇宙について、深く学ぶことができました。本物の人工衛星を見ることができたのが収穫でした。地質標本館では、僕の好きな石についてと、地層について学ぶことができました。地磁気逆転やチバニアンについて知ることができました。(2年男子)

思った以上に多くの発見があり、とても楽しかった。特にJAXAが楽しかったが、時間が短かった。また機会があれば見に行ければと思う。KEKでの体験•見学は素粒子について量子色力学の世界から放射線や宇宙線まで幅広い知識を身につけることができた。今回は、私は主に宇宙について興味があったのでkekとjaxaはかなり勉強になりさらに興味•好奇心も掻き立てられたので、行って良かったと思う。良い経験になった。(1年女子)

単純な知識だけでなく、興味深いなと関心を持ちしっかりと見る観察力も身につけることが出来ました。また、SS探究の研究の題材にどうだろうかと考えながら学ぶ事も出来ました。(1年男子)

少し遠く、行く機会も少なかったつくば市だったので、とても貴重な経験になりました。特にJAXAの宇宙センターは予約しないといけない場所で、巨大な模型の迫力がとても印象に残っています。しかし、専門的な知識がないとよくわからないところもあったので、知識をもっと持ってから行くとよかったと思いました。(1年男子)

アカデミックインターンシップ 株式会社朝日ラバー研修

2020年8月27日 13時34分

 8月19日(水)に白河市の株式会社朝日ラバーの白河第2工場で研修をさせていただきました。この研修は生徒が地元企業などへの訪問を通して研究開発の一端を見学・体験し、研究職・技術職への理解を深め、今後の自らの探究活動や学習、そして進路決定に生かしていくことが目的です。

 参加したのは2年SSクラスの男子3名です。まず、会社概要について、その後、各種製品について説明していただきました。卓球ラケットのラバーから、自動車の部品、輸液、透析などの医療用機器の部品や医療系学生が実習に用いる皮膚や血管、内臓のモデル、ライフサイエンス分野に用いられるマイクロ流体デバイス、今後さまざまなところでの使用が期待されるRFIDタグなど、ゴムを利用した幅広い分野の製品について説明を受けました。説明の後、工場内を見学させていただきました。製品の中には塵を排除したクリーンルームで製造されているものもあり、生徒たちも専用のウェアを身に付けて入室させていただきました。ゴム製品に関わる研究の基本は化学ですが、工学などさまざまな専門を持つ従業員の方々が日々研究・開発に励んでいるとのことでした。

 生徒たちは、シリコンゴムの開発などの技術面だけではなく、会社が保有する独自の技術や知識を利用して、私たちの社会が抱える様々な分野の課題に挑み続ける姿勢に大きな興味を抱いたようでした。今回の研修の機会を設けて下さいました、株式会社朝日ラバー様、また、研修を企画してくださったふくしま医療機器開発支援センター様に改めて感謝申し上げます。

<生徒の感想から>

・今回の研修で化学に加えて工学、医学などと関連した製品がありました。自分が将来大学で化学を専攻する際、どの分野とかかわっていくのかも考えなければならないと思いました。

・シリコンゴムの技術についてのみならず、経営面についての話も聞くことができて大変有意義な時間となりました。販路の開拓や企業間の交渉などに興味を持ちました。

・病院のリネン(シーツ、パジャマなど)などにもRFIDタグが利用されているところが印象に残った。

アカデミックインターンシップ 福島コンピューターシステム(株)研修

2020年8月24日 09時51分

 8月18日(火)・19日(水)に福島コンピューターシステム株式会社での研修に両日あわせて17名の生徒が参加しました。この研修は、地元企業において、研究や業務の一端を体験することにより、自然科学分野における研究に必要な高度な知識やスキルの向上を図ることを目的としています。

 今回の研修では、システムエンジニアの業務についての講話を拝聴し、学習型パートナーロボットUniboのプログラミング実習を行いました。企業の第一線で活躍されている方のお話を伺ったり、最新の技術に触れることができ、大変有意義な研修となりました。今回の研修の機会を設けて下さいました、福島コンピューターシステム株式会社様に改めて感謝申し上げます。

<生徒の感想から>

 Unibo(対人コミュニケーションが可能な多機能ロボット)を用いた実習では、自身の手で簡単なプログラムを組むことにより、どのような処理が行われているかを実感を伴って学ぶことができた。
また、先日のSSアカデミーのプログラミング授業とリンクする知識も多々あり、言語は違ってもプログラミングの考え方の枠組みは共通しているということも実感した。

 今回の研修を通して、「迷ったら楽しい方を選ぶ」のように今後の生活に役立つような事を学べました。また、私でも「難しいかな」と思っていたプログラミングを一人でして、ロボットを動かせたことがとても嬉しかったです。

 

アカデミックインターンシップ ふくしま医療機器産業推進機構研修

2020年8月20日 09時48分

 8月の夏季休業を利用し、本校SSHクラスの生徒がインターンシップを体験しました。これは生徒が、地元企業などへの訪問を通して研究開発の一端を体験し、研究に必要な高度な知識やスキルの向上を図ることが目的です。
8月1日(土)、郡山市富田町の一般財団法人ふくしま医療機器産業推進機構にて、生徒4名が医療機器開発について研修を行いました。同機構が進める「福島県医療関連産業高度人材育成プログラム」の一部に参加させて頂いたものです。

Asaka High School, FukushimaAsaka High School, Fukushima

アカデミックインターンシップ 東成イービー東北㈱研修

2020年8月11日 13時00分

 2020年8月3日(月)に、SSクラス対象アカデミックインターンシップとして、東成イービー東北㈱に2名の生徒が参加しました。

 この事業は、本校SSH事業における研究の深化を担う代表生徒に対し、大学や民間の研究機関に赴き、研究の一端を体験することにより、自然科学分野における研究に必要な高度な知識やスキルの向上を図ることを目的としています。

 参加させていただいた東成イービー東北㈱様は、「はやぶさ2」プロジェクトの重要部分を任され、1年半の試行錯誤の末制作された部品により、的確にクレーターをつくるという大成功に関して、多大な貢献をされた会社です。2名の生徒達も、大きな成果を為しえるための努力や開発という未知なるものへのチャレンジについて興味深く受講していました。

 生徒感想と受講の様子を掲載します。

 先日のアカデミックインターンシップでは、実際に製品加工に携わる人の姿や思いの一端を感じられました。
 はやぶさから車のダッシュボードまで、幅広く加工が活躍していることを知り、製品が世に出るまでに加工がどれだけ役に立っているかをプレゼンや体験を通して知れました。また、担当者様方が説明自分の拙い質問にも丹念に答えてくれたり、終始和気あいあいとした雰囲気で迎えてくれたことには人生経験の深さを感じざるを得ませんでした。
 今回の発表が、実際に社会で働こうという思いを新たにする素晴らしい機会になりました。

 JAXAから、はやぶさ2に関わる受注を受けたという技術力を目の当たりにできただけでなく、社長の福島県に対する熱い想いを感じることができた。
 今後の生活においては、今回の見学で得たことを生かし、福島県に将来、何か還元できるようにないたいと思う。

 

 

カンゾウ(甘草)についての特別講義

2020年7月14日 18時12分

 7月14日、本校と連携研究を行っている奥羽大学薬学部の伊藤徳家教授による特別講義が行われました。「最重要薬用植物カンゾウ 『良薬は口に苦し』はウソだった」と題して、薬用植物として知られるカンゾウ(甘草)について講義をしてくださいました。 カンゾウは多くの漢方薬の原料であり、西洋ではお菓子に入っているなど、大変身近な植物です。今回の講義ではカンゾウの有効性や国内での栽培の取り組みに加えて、輸入に大きく頼っている現状、採取地の環境破壊が懸念されていることなど、カンゾウにまつわる社会的背景についても講義してくださいました。講義の中で、カンゾウが入っているお菓子を試食する場面もあり、参加した生徒たちも興味をもって講義に臨んでいました。本日の講義により、研究に携わっている生徒たちも、カンゾウを研究すること重要性を実感できたと思います。

<生徒の感想から>

  • 砂漠化が農地開拓や森林伐採だけでなく身近な漢方の材料であるカンゾウの乱獲も影響していると知りとても意外で驚いた。漢方薬は調べられていない事が多いそうで、より詳しく知りたいと思った。(1年男子)
  • 講義のはじめは「本当に国家間で争うほどのものか?」と思っていたが、数多くの薬効を考えると国内自給率を高めた方がいいというのもうなずけた。(1年男子)
  • カンゾウは漢方薬だ、という知識しかありませんでしたが多様な効能や利用法を知ることができた。今後の実験にも意識をこれまで以上に高くもって取り組んでいきたい。(2年男子)
  • 漢方薬の原料には「カンゾウ」という名前が見られ、”漢方薬では万能なのか”というイメージを持っていたが、今回の講義で有用かつ入手困難な状況であることがわかった。私は薬剤師を目指しているので今回の講演で気付くことができた目線も含め、将来、生かしていこうと思います。(3年女子)

カンゾウが使われているお菓子の試食中

物理チャレンジの予選に参加

2020年7月13日 15時30分

7月11日(日)、物理チャレンジの1次予選が実施されました。

本校生徒は2年生の10名が参加しました。当日は自宅受験でした。
6月に提出した実験レポートとの総合評価で1次予選の結果が決まります。

2次試験は全国大会となり、8月開催となります。
2年生は半年以上準備をしてきました。良い結果が出ることを期待しています。

以下は実験レポートの作成の様子です。金属の比熱を求めることがテーマでした。

SSアカデミーⅡ プログラミングⅠ 第3回

2020年7月10日 12時25分

  7月2日(木)6•7校時のSSアカデミーⅡの授業は,プログラミングⅠ第3回,全員が発表する時間となりました。各自が解決を目指す問題について,課題をどう捉えどう解決を図るのか,プログラムにはどんな機能をもたせるのか,スライドは3枚程度,時間は5分以内に説明する,というものでした。
 授業の様子は報道に公開され,翌3日昼のFCTニュース,6日の福島民友,福島民報朝刊紙面上で紹介されました。

Asaka High School, Fukushima

【写真1】各自机上でパソコンを操作して発表

 

サイエンスキャッスル研究費アサヒ飲料賞に採択されました

2020年7月7日 17時34分

 アサヒ飲料株式会社と株式会社リバネス主催の、サイエンスキャッスル研究費アサヒ飲料賞に、本校生物部「天然酵母の探査」が採択されました。これは、「『健康・環境・地域共創』などの社会課題に役立ち、未来のワクワクを生み出す研究や開発」に対して、研究の支援などを行うプロジェクトで、多数の応募の中から、厳正な審査を通過した5校が採択されました。今後は、研究費用の助成を受けるとともに、アサヒ飲料社の研究者とリバネスのスタッフにアドバイザーとしてついただき、研究を進めていくことになります。
 このたび、このような形で研究への支援を受けることになり、大変光栄に思います。ありがとうございました。社会に還元できるような成果が出せるように、なお一層熱意を持って研究に取り組みたいと思います。

 

アサヒ飲料株式会社ニュースリリース https://www.asahiinryo.co.jp/company/newsrelease/2020/pick_0706.html

株式会社リバネスニュースリリース https://lne.st/2020/07/06/asahiinryo/