SSHブログ

SSH活動日誌

アカデミックインターンシップ(ふくしま情報処理センター)

去る8月5日(金)に福島情報処理センターにて、2年SSクラス4名の生徒がインターンシップに参加しました。

午前中は、zoomを利用したディスカッション形式で、担当の大久保様から会社説明、IT業界についての説明、ITテクノロジー紹介がありました。

その後、データセンターにて施設を見学させていただきました。施設ではデータを守るための様々な仕掛けがあり、生徒にとって貴重な体験となりました。

 

午後は、業務アプリ構築クラウドサービスkintoneを利用したアプリ開発の演習がありました。事前に示された開発要件に従って、生徒は悪戦苦闘しながら成績管理システムアプリを開発しました。

最後に自分が作ったアプリについてプレゼンを行いました。

  

令和4年度SSH生徒研究発表会に参加しました

SSHの全国大会に参加してきました(8/3,4)

近年、コロナの影響でリモート開催でしたが

今年度は神戸国際展示場にSSH指定校と経験校220校が集い

ポスター形式で研究発表を行いました。

本校からは、3月の校内セレクションを勝ち抜いた

「朝河桜から単離した天然酵母の製パン適性」が生物B(植物・農業系)

で発表しました。

残念ながら、賞には該当しませんでしたが、生徒は立派に発表し

質疑応答に臨んでいました。また、他の学校の発表も聞き、生徒には

良い刺激になっていました。

SSHドイツ海外研修・国内研修の様子(2日目)

安積高校SSHドイツ研修では「ふくしまの今を知る」ことを目的とした県内研修を行っています。今回は2日目(8/4)の記事です。

6.アクアマリンふくしまの復興までの道のり[N(郡山五中卒)]

 同館の水口弘一さんから、アクアマリンふくしまの復興についてのお話をいただきました。

 震災時は、巨大な地震や、何度も押し寄せる津波によって、展示されている生物の9割を失う等の甚大な被害があったそうです。そんな状況でも、震災から僅か4か月で復旧ができたのは、強いリーダーシップや職員のチームワーク、様々な方々の協力があったからこそだと水口さんはおっしゃっていました。

 津波の恐ろしさを改めて実感すると共に、苦しい状況の時こそ、互いに助け合って乗り越えることが大切なのだと学びました。

 下の写真は、震災時に起きた地盤沈下の名残です。右の壁が1m程下がっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

7.増え続ける海洋ゴミとその未来[H(富田中卒)]

 ペットボトル、洋服、ボールペンなどなど便利なプラスチックは私たちの生活を豊かにしてくれる一方で海洋ゴミとなり、海の豊かさを奪うものでもあります。

 私たちはアクアマリンふくしまを訪ね、海洋プラスチックの現状と海の未来についてのお話を伺ってきました。海の生き物たちが人間のプラごみにより苦しむ姿を映像で見た時は、心が痛みました。このままだと2050年には海の生き物よりも海洋ゴミの方が多くなってしまうそうです。そうならないために、5R(Refuse、Reduce、Reuse、Repair、Recycle)など自分にできることを積極的に取り組んでいきたいと思います。

8.アクアマリンふくしま館内[M(安積中卒)]

 館内では、プラスチックごみによる動物への影響など、環境についての展示も行われていました。県などでの取り組みや、実際にいわきの海岸で見つかったプラスチックごみなども展示されており、訪れた人々が影響を知り、3Rの重要性を理解することができる展示だと感じました。改めて館内を見学すると、震災からの復興や環境問題について考えることができ、福島にとって大切な施設であると思いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

9.「いわき」ならではの昼食[S(郡山五中卒)]

 アクアマリンふくしまで震災や環境問題の講演を聞き、午前中の見学を終えた後、私たちはお昼ご飯を食べに行きました。

 やはり、「いわき」と言えば、海産物!私たちのほとんどは、海鮮丼を食べました。本日のアクアマリンふくしまでの研修を通し、今、こうして新鮮なお魚を食べることが出来るのも普通のことではないと思っています。

 海鮮丼は驚くほど美味しかったです!あの味は忘れることができません!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

10.私たちが学んできたもの【O(日和田中卒)]

 私たちは2日間で多くの普段の授業では学べないことを学んできた。その中で特に印象に残ったものを2つ紹介したい。

 1つ目は1日目の相双地区を訪問した時のことである。私たちはバスの中から双葉町の現在の街並みを見た。私は昨年度も参加したので見たのは2回目だった。その時街の風景を見て最初に感じたのは昨年度見た時ほど衝撃を受けなかったということだった。この時、人間は「慣れる」ことができるがこの光景を目にすることに「慣れて」はいけないと思った。

 

 

 

 

 

 

 

 2つ目は2日目のアクアマリンふくしまで行って頂いた講演会のことだ。そこで講演して頂いた先生の言葉で「その経験から学んだものは忘れなければ、震災での悲しみは忘れてもいい。」という言葉があった。この時、私は無意識のうちに被災した方の悲しみの面ばかりに目を向けていたということを気付かされた。悲しみはどうでもいいということではないが確かに本質的には学んだことの方が大事だと言うことを学んだ時間だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 私はこの2日間で学んだことを周りの人と共有してさらに人間として成長したい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この2日間は生徒たちにとって貴重な時間となりました。受け入れていただいた施設の皆様、本当にありがとうございました(担当教員)。

SSHドイツ海外研修・国内研修の様子(1日目)

安積高校SSHドイツ研修では「ふくしまの今を知る」ことを目的とした県内研修を行っています。今年度は8/3(水)~4(木)で実施されています。そして今回は参加生徒に記事を書いてもらいました。長くなりますがお読みいただければ幸いです。まずは、1日目【安積高校~JR双葉駅~あすびと福島さんのプログラムに参加~いわき市内泊】です。

 1.双葉高校について[Y(緑ヶ丘中卒)]

安積高校を出発して約2時間で双葉町についた。現在休校となっている双葉高校周辺は、震災当時の状況がまだ見られる。住民はまだ帰ってきておらず、周辺を通る車もパトロールや工事関係の人の車だけだった。学校敷地内には草が生い茂っていて、11年間そのままにされている車があり、校舎の窓から見える横断幕には「全国高校柔道選手権大会出場 平成23年3月20~21日」などと書いてあった。双葉高校周辺だけ時が11年間止まっているように感じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2.街並み [S(明健中卒)]

双葉や大熊の帰還困難区域では、人々の健康や防犯の為に家の前にバリケードが設置されており、奧には当時のままや倒れたままの状態の家屋が残っていました。そして、除染作業が終わっている田んぼだった所でも荒れ放題に草が生え、田んぼであったとは、すぐには分からないような風景でした。また、稲作が再開している所でも飼料米として出荷されており、広い土地では、太陽光発電のパネルが設置されていました。復興が進んでいる一方で、まだまだ震災当時のままで時が止っている場所もたくさんあるのだなと実感しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3.請戸地区を訪れて[T(郡山二中卒)]

請戸地区の中でも比較的標高の高い大平山。丘からの眺めは見渡す限り草原。その中にその建物は立っていました。
浪江町立請戸小学校、震災遺構に認定されています。中の壁は津波の威力で剥がれ落ち、体育館の扉は曲がり、体育館の中は卒業式の状態のまま。時計も止まってしまっていました。そこだけまるで11年間時が止まっているようでした。自分の目で見て、自分の身を持って感じることが何よりも大切であることを学びました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4.廣畑裕子さんの講演 [M(安積中卒)]

あすびと福島で昼食をいただいた後、東日本大震災の被災者でもある廣畑さんによる講演会がありました。震災当時の過酷な状況、お子さんの学校の事情による退職、その後の仮設住宅の横にビニールハウスを設置し被災者の年配の方の支えを受けながらお花を栽培・出荷する…といった、廣畑さんの「挑戦」を聴きました。現在は唐辛子を利用した産業をしていらっしゃいます。その唐辛子をプレゼントして下さったので、帰りのバスで食べました。美味しかったですが、口が焼けるかと思いました。

 

 

 5.自分と向き合う、深い2時間[I(須賀川一中卒)]

廣畑裕子さんのお話を聞いた後、それぞれが自分自身と向き合う時間がありました。大きく次の3つについて考えて言葉に書き表しました。

①「将来どんな自分になりたいか、どんな社会(福島)をつくりたいか」

②「なぜ、①のように思うか」

③「将来の自分と社会(福島)のために、まず何に取り組むか」

その後で、全体の前で一人ひとり自分の今の気持ちをみんなに向かって話しました(今回のあすびと福島での研修は、福島西高校、郡山東高校、原町高校、安積高校の4校合同で行いました)。

今日一日の被災地の訪問や聞いたお話をきっかけに、それぞれが将来の目標やその理由、今取り組むことについて、じっくり考えた良い時間になりました。また、自分の気持ちを文章で書いたり、実際に人に言葉で伝えたりして、考えをより深めることができました。

 自分自身を見つめて、将来の目標や願望など今の気持ちに気づくことは、これから夢や目標に向かって進む上で原動力となるとても大切なことだと分かりました。このように、自分と向き合う時間をこれからも作っていきたいです。

 

福島の復興と放射線についての授業2022

7/25,26に福島の復興と放射線についての授業を実施しました。本校では毎年実施しています。
今年は他校からも参加してくださいました。。

◎参加者
本校希望生徒48名、尚志高校生2名
担当:本校物理教員

◎目的
放射線とは何か知り、福島県の現状について把握すること。そして放射線の知識を土台として、現在の福島県の課題(廃炉、除染と除染土の処理、風評被害・偏見)を科学的・社会学的に分析し、自分の意見を持てるようになること。

◎授業内容
<第1章>放射線の基礎 : 放射線の正体、単位と測定法、原発の原理
<第2章>放射線の実験 : はかるくんをもちいた実験(環境放射線量の測定、距離と遮へいによる減衰の確認など)
<第3章>福島の現状 : 放射線の生体への影響、現在の福島の線量や食品検査の結果、甲状腺検査の結果と課題、放射線以外の健康影響
<第4章>福島の課題 : 現在の原発の様子と課題、現在の福島県の人口などの状態、風評被害とその原因、新型コロナウイルス感染症との類似性
終盤での議論:「モニタリングポストを撤去すべきか」
<第5章>福島の努力 : 避難指示解除地域の現在、福島の人の震災後の努力、復興のポジティブな側面
終盤での議論:「東日本大震災の教訓は何か」

  

 

 

  

 

 

 

 

  

 

 

 

  ◎生徒の感想

・現在も風評被害に対して検査などがされていることが分かり、健康に被害がないのに大金をつぎ込んでいることがあまりよくないと思った。たくさんの農家の人や県の職員の方々が努力されていることが分かった。コロナと原発問題が似ていて、差別などが起こってしまったり、SNSによってデマが広まってしまい、正しい情報が面白くないから、目新しくないからという理由で伝わりにくいことが分かった。SNSの情報を鵜呑みにせずに、自分で正しい情報を得なければいけないと思った。
かつて避難指示が出ていた地区が解除されたりしていっており、今後の復興に向けてたくさんの人たちが努力していることを知り嬉しく思った。これからのふくしまを盛り上げていくために、自分たちもSSHなどを通して触れて考えていかねばならないと思った。たくさんの応援に応えられるようにしなければならないと思う。 (1年男子)

・原発事故の影響で、当時に比べてだいぶ減ったものの、オリンピックでの件もあったように、福島から離れた場所ほど、いまだに福島に対する悪いイメージが残っている。私たちがすべきことは、正しい情報を、身近なところから、これからの未来で出会う人に語り継いでいくことだと思う。インターネットで様々な人々が誤った情報を発信できる現代、そしてコロナウイルス感染症が猛威を振るっている現在、真実を知る人が伝えていく必要性は非常に大きなものであると感じた。 (1年男子)

・モニタリングポストの移動について、私は賛成。かなり放射線量も下がっているので、まだ高い地域以外の地域は減らすべきである。福島は少しずつ安全になっているということを広めていくためにも必要だと思う →一方で、反対との意見として、モニタリングポストがあれば各学校の教育にも使うことができる、というものがあった。モニタリングポストについては、我々のような若い世代が考えていかなければならないことであると思うので、私もよく考えたいと思います。
現在も福島では様々な復興が行われているものだと分かり、人々の努力を感じました。正しい情報を全国に、そして世界に広めていくことが大切であると思いました。私は震災のときとてもちいさかったので、今まで間違った知識や考えをたくさん持っていました。ありがとうございました。 (1年男子)

・放射線の遮蔽の実験は、材質によって値の差が大きくて驚いた。ペットボトルに水を入れて遮蔽するのは、確かに幼稚園にあったなと思った。福島高校の実験・論文は、同じ高校生でもできることがあるんだなと知ることができたのに加え、すごいなと思った。
自分は放射線の体への影響についても知らないことが多く、放射線による死亡率の差はとても小さく、むしろ生活習慣の方が悪影響であるというのが驚きだったし、多くの人が知るべきだと思った。また、日本の食品の放射能基準値がとても厳しいことに驚いた。アメリカでは日本の基準値の10~20倍であるため、検査で少し基準値を超えても大丈夫なのになと思った。でも、そうしないと風評被害を受けてしまうのは農家の人々にとっては苦しいことで、安全を保障することは大切かもしれないけど、もっと広い視野で考えていくべきことだと思った。また、お米の検査の基準の数値については、まず一般の人が基準となっている数値がいかに厳しいかを正しく理解する必要があると思う。この数値の基準を正しく知らないうちに“超えた”“超えない”で判断するからこそ風評被害が生まれてしまうのだろうなと思った。また、震災や原発の影響を受けた人の方が思い込みが大きいというのは当然だろうけど、初めて知った。不安とマスコミの力が大きく関係しているのではないかと感じた。
廃炉というのが、溶けだした核燃料を取り出すという事だけだと思っていたけど、その後の建物をどうするのかも含まれるのを初めて知り、改めて難しい問題だなと感じたのと同時に、私たち一人一人が積極的に考えていかなければならないなと思った。トリチウム水の放出や土の処分についても、正しい知識を持って判断していくべきだと思った。私たちがもっと活動したら、風評被害も少しは減らせるのではないかと思った。
福島の高校生の活動や、番場さんの活動は、今まで知らなかったので驚いた。また、震災後すぐに水俣市からメッセージがあったことも、覚えておかなくてはいけないことだと思った。これからは学んだことを周りの人に伝えたり、自分自身も大切にしたりしていきたい。 (1年女子)

・自分が放射線、復興について「なんとなく」知っていただけであったということを実感しました。そして福島県民も、実際より県外に流出した人の割合は多いと思ったり、自分たちにはハンデがあるのだと、悪いイメージのまま思い込んでいると知り、驚きました。そして、福島の今の原発の安全性や食べ物のよさ、環境が他県と変わらないことを伝えられず、過去の「危険があり、大変な福島」のイメージを持たれるままであることはもったいないことだなと思いました。第5章で福島について発信しているたくさんの人を知って、私も少しでも誰かに話せるよう福島の今について学び、その発信する人たちのようになれたらいいなと思いました。
また、マスメディアについて、発信という点でマスメディアはとても重要であると特に思いました。いくらメディアの情報から事実だけを得て、視野を狭くするようなことはないようにしようと努力していても、メディアが切り取ったフレームから物事を見ると、事実と違う印象を持ってしまうことを防げないことがあると思います。今日の授業で、原発の核燃料のある所を写す映像で、「人間が1時間で死に至る放射線量」という言葉が流れました。これだと「1時間で死ぬなら、たとえかなり距離がある地区でも悪い影響を受け、健康を損なうのではないか」と誰もが考えるのではないかと私は思いました。「キャッチ―な言葉」よりも、情報の切り取り方による、見る側の印象への影響について、情報を伝える側が特に考えなくてはいけないのだと思いました。誰もが放射線を浴びており、福島で過ごして、食べて受ける放射線量は健康に悪影響を与えるのではないかと考える必要がないほど少なく、他の県、国と変わらないという事を、私は特に伝えたいと思いました。 (2年女子) 

・私は昨年もこの授業に参加した。今回また参加した理由は、第4,5章の内容に強く胸を打たれたからです。そして、忘れてはいけないことだと思ったからです。私の記憶では、気付いた時には、外で遊ばないことが普通で、個人線量計を下げていることが普通でした。いつのまにか福島の復興は進み、周りの人の苦労はうわさに聞く程度でした。私は去年この授業を受けるまで、私を必死に守り、一か月仕事から離れてしまうとしても私たちを秋田に避難させる決断をした父母の苦労を知りもしませんでした。
この授業を通して、多方面からの問題に対処していくことの難しさを再確認しました。ただ、どんな形であれ少しずつ変わっていることは嬉しいことだなと感じます。
また、私は去年の授業を受けた後、中間貯蔵施設、浪江町請戸小、浪江の道の駅に行く機会がありました。震災から10年経って初めてこの目で原子力発電所を見てきました。中間貯蔵施設の周辺地域や、震災の目からそのままになった老人ホーム、車、道路などを見て、実際に行って良かったと思いました。実際に見たことで、処理水や汚染土壌の問題を解決することの重要性を感じました。中でも、中間貯蔵施設内にあった、津波を受けたその日から姿を変えていない老人ホームはとても心に残っています。そのような場所が手つかずのまま中間貯蔵施設として利用されていることをどれだけの県民が知っているのだろう。そういった考えが頭を離れませんでした。また、中間貯蔵施設で働く人の姿を目にし、このような体験をしてから授業を受けると、去年とはまた違った思いになりました。私はまだまだ表面的なことしか見れていなかったので、またもう一度被災地に行く機会があれば行きたいと考えています。 (2年女子) 

・NIMBY問題というのを初めて知った。私も知らぬ間にそのような思考になっていたかも知れない。風評被害の規模が自分が思っていたよりも大きかったことに最近気が付いた。私自身震災当時△△町(原発事故被災地の町)に住んでいた(今も帰れない地域)ため、小学校のときに親から「あまり自分が△△町から来たというな」と言われていたことを思い出した。今思えば私を守るためだったのだろうが、当時の私はなんだかショックな気持ちになったのを覚えている。このような問題がいまだに残っていることはとても悲しいことだと思う。
そのうち、△△町に行きます。当時通っていた幼稚園が取り壊されるため、中にある自分の荷物を取りに来てほしいとのことでした。私は震災で避難してからちゃんと△△町に行くのははじめてです。行きたいという気持ちはありましたが、変わってしまった街を見るのが少し怖かったのです。しかし、これを機に、向き合うことも大切だと思い行くことを決めました。当時の友達も誘いましたが、友達は行かないと言っていました。「行っても別に意味がない」と言っていました。私はなんだかショックでしたが、考え方は人それぞれなので仕方ありません。
この講義を聞いて私の考え方は大きく変わったと思います。知らなかったことも多数ありました。このような機会を与えてくださり、ありがとうございました。 (1年女子)

 

物理オリンピック予選を1年生1名、2年生1名が突破しました

今年度、物理部1、2年生が物理チャレンジ(物理オリンピックの国内予選)の1次試験に挑みました。
見事1年生1名、2年生1名が国内2次試験に進みました!!

1次試験はレポート課題(物体の温度の下がり方を調べる)と
筆記試験(物理の3年の内容まで含む、難易度の高い試験)
からなり、例年1000人以上の参加者が100人まで絞られます。

安積高校としては2年連続の1次試験突破であり、2人が突破するのは恐らく歴史上初めてです。
1年生での突破は特に快挙です!本当におめでとう!
そして、全員で協力してレポート作成しないとこの成果は現れなかったと思います。全員頑張りました!!

そして、2次試験に誇りをもって挑んでください!!今年はSPring-8の見学を含む盛りだくさんの内容なので、
参加により大きく成長すると思います。

新潟薬科大学の研究系部活動支援事業に採択されました

2022年 新潟薬科大学応用生命科学部研究系部活動支援事業に

本校の生物部/SSHクラス の活動が採択されました

2年連続での採択です。昨年度も採択され、年度末に

成果発表会に参加し、指導助言をいただきました(写真)。

その助言を生かし、今年度、さらに研究を発展させていければと思います。成果発表会の様子

 

 

 

6月・海外研修説明会及びセレクションについて

6月中旬にⅠ期中間考査がありましたが、その前後で今年度の海外研修の説明会及びセレクションが行われました。特にエッセン交流事業(SSHドイツ研修)の応募が多く、選出にはかなりの時間を要しました。全員の希望を叶えることは難しく、選出されなかった生徒の人数の方が多くなってしまいました。それでも、研修の機会は今回限りというわけではありませんし、他にも様々な研修があります。本校では近年「福島を知り、福島を伝える」ということに力を入れてきていますが、前半の「福島を知る」部分については、SSHでも夏季休業中に様々な取り組みを行います。このような研修についてはSSH通信などでも紹介していきますが、本校の海外研修はただの海外旅行ではなく、「福島を伝える」という大きなテーマを持っています。今年、希望がかなった皆さんもかなわなかった皆さんも、どうかこのことを忘れず、これからの諸活動に取り組んでいきましょう。

5/27(金)国際共同課題研究への参加

昨年度から参加している国際共同課題研究(主催:立命館高等学校)について、今年度の取り組みがスタートしました。昨年はSSクラスから情報チームが参加しましたが、今年度は化学チームが参加しています。5/27(金)の第1回学習会では、日本各地のSSH指定校から参加している生徒の皆さんとのオンラインでの交流が行われました。次回6/13(月)は海外校とのマッチングが控えています。来年1月28日(土)の「国際共同課題研究合同発表会」に向けてこれから頑張っていきます。

フランスの高校生国際会議にオンライン参加

5月24日(月)の放課後、国際高校生放射線防護ワークショップに参加した生徒たちが、フランスで開催された高校生の国際会議でオンライン発表を行いました。


発表のタイトルは,

Revitalization of Fukushima ~What we want to tell you~

(福島の復興 〜私たちが伝えたいこと〜)

 

今年は発表時間が10分と短く、また6人全員が英語で発表するためライブで10分に収めるのは難しいと、それぞれに動画を撮影して結合し時間内に収めました。


発表は、昨年度自分たちがワークショップで見学研修して学んだ内容を抜粋し、手際よくまとめたものです。
最後の最後にわずかに英語の先生からアドバイスを頂いたものの、スライドやスクリプトもすべて全員で作成し先輩が添削、発音についても先輩たちが後輩の指導をして臨みました。ワークショップを通じた1年間の活動はこれでほぼ終了となりますが、チームワークのとれたとても素晴らしいグループになりました。

 

フランスで開催される国際高校生放射線防護会議は、すでに15回ほど回を重ねる高校生対象の国際会議で、以前は多くの国からの参加発表がありました。しかしここ数年はコロナ感染症対策のため例年のような開催ができず、今年もフランスとモルドバ、そして福島からの参加のみとなりました。

 

安積高校の会議への参加は昨年に続き2回目。今回も渡仏できなかったのは残念なことですが、今年は初めて福島から、安積高校、福島高校、ふたば未来学園高校の3校で参加・発表することができました。ぜひ来年も福島から多くの高校に参加し発表して欲しいと思います。

 

 

以下生徒の感想です

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○海外の方々に「福島の今」を伝えることができて、本当に有意義な経験だった思います。震災から11年経った今も福島に関心を持つ人々がいて、私たちの継続した発信が求められるのだと実感しました。

 

○今回の英語の発表やリーフレットを作るにあたって、日本語と英語のニュアンスの違いが特に難しかったです。また今回の発表では聞き手は英語を母国語とする人たちではなかったので、さらに解釈が異なってくるのかなと思いました。よりいっそう聞き手側を意識した発表だったと思います。私たちが伝えたかったことがきちんと伝わっているのか不安ではありましたが、なんとなくでも伝わっていればいいなと思います。


○この1年間を通して、以前まで福島に住んでいるにもかかわらずどれだけ自分が福島のことを知らなかったかを実感しました。放射線教育から復興の歩み等を学んでいく中で、私達が学んだ事は福島に限らず多くの人々に知ってもらいたいと次第に思うようになりました。コロナの影響もありフランスに行くことは出来ませんでしたが、それでも多くの発表の機会を頂いて様々な人々と関わり意見を交換して深く考える機会が持てたのはとても良い経験になりました。
あくまで個人的な意見ですが、フランスや大阪等他県との交流もあり福島以外の人々も興味を持ってくださっていて、未だ震災から拭えない心の傷を抱えている人々がいることや少なくなったとはいえ風評があることは事実ですが、確実に福島をより良くしようという動きが前に進んできているような気がします。勿論今後も処理水の海洋放出や除染土の最終処分、原発の燃料デブリの取り出し等、まだまだ物理的(技術的)側面や風評被害など課題は残っていますが何らかの形で少しでも貢献していきたいです。この事業に参加できて本当に良かったです。ありがとうございました。