SSHブログ

SSH活動日誌

Connect 2019 in Koriyama, with UDC(ハッカソン)に参加しました。

2019年12月21日(土)~22日(日)に郡山青少年会館で行われた、Connect 2019 in Koriyamaに本校生徒3名が参加しました。
社会人チームに交じって、1泊2日で町おこしのためのアプリ開発に取り組みました。

2年生の生徒の感想を載せます。

・率直にかなり勉強になりました。行って大変でしたが、行かなきゃよかったとは思っていないです。プログラムで何かを開発しているのを間近で見ることができたことは今後の大きな糧になると思います。ちょっと雰囲気もつかめましたし、開発の難しさも味わえました。
 正直超ド素人が急に専門でやっている人の中に入れられたので、何もわからず周りの皆さんが手を加えないで放置してもとりあえずいいようなバグをgoogle駆使して探したり、できる限り、自分でもできそうなことはしていましたが、やはり何もできないのは悔しさもあります。いずれああいう風に開発ができるようになりたい、ならなければならない、そのイメージはできたかなと思います。

・周りの社会人の方々もかなり親切にいろいろ教えてくださり、Pythonの開発環境も構築できたので、時間があるかはわかりませんが今後もどこかで勉強をしていきたいと思います。
 プログラミング技能はもちろん発想、デザイン、プレゼン、コミュニケーション能力等々多方面の力が鍛えられるイベントだと感じました。

・プログラミング自体に参加するという事が出来ず悔しい思いもありましたが、アプリ製作などのプログラミングを作成することにおいて、チームの人々との協力がもっとも大事であることを一番に感じることができ、参加して良かったと思いました。来年度にはssクラスの人々とチーム安積を作ってpythonを用いたアプリ製作をするべきだと思いました。

国内課題先進地域研修(北海道)報告

12月11日(水)~13日(金)国内先進地域研修(北海道)を実施しました。

生徒6名が参加し、非常に実りある研修となりました。
11日(水)公立千歳科学技術大学
○オラフ・カートハウス教授の模擬授業及び実験
○川辺、小田、長谷川各研究室見学。
12日(木)立命館慶祥高等学校
○SSdayⅢ見学。科学チャレンジ参加。
13日(金)北海道大学北方生物圏フィールド科学センター
○内海俊介准教授の講話・演習・研究室見学。
 同日  ㈱雪印種苗
○企業における研究の講義及び研究室見学。

   

   

   

【参加者の感想】

A: 科技大での人工いくらの作成実験、身近な機器に応用される最新研究、身近なきっかけから深層に迫ってゆく立命館慶祥高校の先輩方の研究、毎日の食生活に欠かせない農畜産業の最先端である雪印種苗さんの研究……数えきれない「発見」。 立命館慶祥高校のSSコースの先輩方と一からのホバークラフト制作、研究について教えていただきながら、研究手法についてペアで考えた北大研修……難しかったが頭をフル回転させて考えた「挑戦」。 研修は、発見の新鮮さと挑戦の面白さとに絶え間なく出会うことのできた3日間だったように思える。 僕自身、今年度のこれからの課題研究に行き詰まっていた上、来年度からの新しい課題は何にすればよいのかかなり迷っていた部分があり、正直心が重くなってしまっていた。しかし、研修を終えて、これから進めていく上での道筋が見えてきたように思え、嬉しくなった。このまま研究につなげていきたいと思う。 課題研究の話とは少しずれてしまうが、研修の中で、「どこから来たの?」と聞かれることが何度かあった。そのときに、一分の躊躇もなく、胸を張って、「福島から来ました」と堂々と言うことができた。現地の方々にも優しく接していただき、震災以降の誤解が解けてきているのを実感できたことも大変嬉しかった。 この3日間で得たたくさんの貴重な経験を、今後の課題研究のみならず、将来の人生をより良く生きてゆくための糧にしていきたい。

B: 今回の北海道研修で最も印象に残ったのは、3日目の北海道大学北方生物圏フィールド科学センターでの研修である。そこでは、探究活動における問題設定・仮説を立てること・その仮説を検証することの重要さを学ぶことが出来た。しかし、その研修の中では、私は内海俊介准教授にいただいた言葉が最も印象に残っている。私は内海准教授に世の中の利益になるから研究をしているのかという質問をした。その時内海准教授は確かにそれもあると答えられた上で、「最初は自分が好きなものだから研究をして、その先に人々のためになればいいなと思っていた。研究は最初はそれがどんな利益に繋がるか分からないから面白いんだよ」とおっしゃった。私は将来深海の謎や深海海洋資源について研究したいと考えている。理由は単純に深海が好きなのと深海にはロマンがあると考えているからだ。だから私は人々の利益のために研究をするという理由にどうしても納得できなかった所があった。内海准教授にそう言われたことで、自分の中にあったモヤモヤが解消できた気がした。この言葉や経験を胸に、これからも夢に向かって努力をしようと考えている。

C: この3日間は非常に充実していました。1日目の千歳科学技術大学では物理、化学、生物といった多くの分野の研究を見ることができました。2日目はSSH先進校である立命館慶祥高校の先輩方の探究発表や、一緒に取り組ませていただいた科学チャレンジを通して、身近なことに目を向け、興味関心を持つことも研究の第一歩になることや、一から自分たちの力で何かを生み出すための柔軟な発想力の必要性を改めて感じました。3日目の北海道大学、雪印種苗では、生物の進化であったり、私たちがよく耳にする乳酸菌のサイレージ利用について学ぶことができました。
この3日間の研修は新しい学びと、驚きの連続でした。常日頃から自分の視野を広げ、また、学んだことを生かし、今後の探究活動や自分自身の進路に生かしていきたいと思います。このような機会を与えていただき、本当にありがとうございました。

D: 今回のSSH国内研修研修では、科学的思考力という観点でたくさんのものを得ることができました。初日に見学した千歳科学技術大学では、自分の専門外の分野を学ぶことの楽しさを感じました。僕は生物が専門ですが、今回は化学のアルギン酸ナトリウムに関する模擬講義をしていただいただきました。アルギン酸ナトリウムは掴める水や人工いくらを作るときに使われる高分子の1つです。模擬講義をしてくださったオラフ教授がユニークな方で、コーヒー味の人口いくらや掴める水を作る実験で僕たちを楽しませてくれました。模擬講義の他に、研究室もいくつか見学させていただきました。さまざまな分野の研究室を回ったことで、大学のラボの雰囲気を少し感じることができました。

また、SSH重点校であり、SGH(スーパーグローバルハイスクール)にも指定されている立命館慶祥高校の生徒との交流も有意義なものになりました。特に、2日目の午前に見学した立命館の生徒さんの探究テーマが興味深かったです。僕たちは探究テーマというと、どうしても「自分たちの地方・地域に貢献しよう。」と考えてしまい、現実味が湧かないことが多々あります。しかし、立命館の生徒さんたちは「身近なところで皆が困っていることを解決しよう。」という考えに基づいたテーマで探究活動に取り組んでいました。貢献する相手が地域全体や日本全体のような大きな集団でなく、困っている友達や同世代の人といった小さな集団の方が探究に取り組みやすいことがわかりました。午後に行われた立命館慶祥高校の3年生との交流では、6つの班に分かれてホバークラフトをつくりました。しかし、限られた材料で作らなくてはならず、作業するメンバーも初めて会った人たちだったので、最終的に機体が動くか不安でした。しかし、最後の競走では機体が動いたのでチームのメンバーと笑って終わることができました。立命館慶祥高校との交流を通して得た新たな発見を、今後の探究活動にも反映していきたいです。

3日目は北海道大学と雪印種苗に行きました。北大では研究の進め方に関する講義をしていただきました。仮説を立てるの大切さや対立仮説の存在について学ぶことができました。成果を発表することまでが研究なので、発表のスキルも着実に高めていきたいと思います。
そして、雪印種苗は最後にして最高の研修場所でした。雪印種苗には、牛舎やサイレージの乳酸発酵や園芸植物のクローンに関する研究を行なっている研究室がありました。僕自身、部活で発酵に関する研究を行っているので、乳酸菌の研究の話のときには心の底から「楽しい!」と思いました。たくさん質問もさせていただき、とても楽しかったです。また、普通の見学者は絶対に入れないという研究室にも特別に入れていただきました。高校の研究室の何倍、何十倍も設備が充実しており、なかには1台約3000万円もする高額な検査機器もありました。「将来こんなところで研究することができたら…」と考えると胸が躍りました。

進路のことに関しては国家資格をとるか、研究職を目指すか、これを書いている今も迷っています。ですが、最後は自分が楽しいと思える道を切り拓きたいと思います。来年は、SSクラスでの探究や部活での酵母の研究で忙しくなると思います。しかし、今やっていることは高校を出ても絶対にムダにはならないと思います。今は将来自分のやりたいことをするために必要な力を、根気強く身につけていきたいです。

E: 今回の研修旅行を一言で表すのなら、「新たな刺激」です。今回の研修では、今まで見たことのなかった世界をたくさん経験することができ、様々な面で私に刺激を与えてくれまし
た。一番印象に残っているのは、立命館慶祥高校での研修です。午前中は2・3年生の SS探求のポスター発表の様子を見学させて頂きました。研究テーマは本当に人それぞれで、理系分野のものから文系分野のものまで、また、実際に実験器具を使うようなものから心理学的なものまでありました。ポスター発表後、アドバイザーとしていらっしゃっていた北海道大学の先生が「テーマを決めるのが一番むずかしいことだ。テーマによっては、ただ調べて終わりになってしまう。本当に自分にとって身近な疑問をテーマとするのが良いのだ。」とおっしゃっていました。私は、本当にその通りだと思いました。今現在、私たちも探求を進めていますがなかなか先が見えず答えを出すことができるのか不安な状況です。テーマを決める際「なんとなく」興味があるからという、「なんとなく」でテーマを決めてしまったことではっきりと先を見据えることができていませんでした。その面で、今回は自分の行っている探究について考えさせられました。午後は3年生の SS クラスの探究の時間に参加させて頂きました。そこでは、本来プロペラやモーター、乾電池を使って造るホバークラフトという乗り物を風船・発泡スチロールをはじめとした日頃使うような材料で、自分たちで一から考えて造りました。どうすれば前に進ませることができるか全くヒントがない状況で、班員の発想力を振り絞ってお互いに協力しながら造りました。このような座学ではなく、実際に手を動かすといったものは今までやったことのない活動で、とても新鮮でした。近年必要だと言われるようになった発想力やお互いに話し合って考えを深めるような力が鍛えられるような授業でした。その他、、研修では探求の進め方の講義や本格的な大学の研究所の見学など普段はできないような貴重な経験をさせていただきました。今回、私たちのためにお時間を割いて下さった方々に感謝するとともに、今回の研修をこれからの学校生活に生かしていきたいと思います。

F: 今回の研修を通して、私は物の色々な見方を学ぶことができました。中でも私が最も印象に残っているのは、2日目の立命館慶祥高校さんのSSDaysIIIに参加し色々な発表を聞いたことです。SSDaysIIIでは、自分が疑問に思ったことを研究テーマとし、研究過程や結果を英語のポスターを作り先生や生徒に発表するというものでした。研究テーマには、おにぎりの保温性や睡眠とカフェインの関係についてなど、身の回りの小さな疑問をテーマとしている班が沢山ありました。また、ポスターは見出しや配置、色などで見やすさが変わるということがわかりました。
この研修旅行で学んだたくさんのことを、安積高校で学年のみんなに伝え、安積高校のSSHというものをより良いものにできればいいなと思います。

 

SSH生徒研究発表会の開催について

 本校は本年度文部科学省から「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)」につきまして13年ぶり2期目の指定を受け、「新しい社会を拓く創造性とレジリエンスを身につけた科学技術系リーダーの育成」を目標に、様々な取組を行っております。その活動の一環として生徒研究発表会を下記のとおり開催いたします。

1 日時  令和2年3月18日(水) 9:40~12:10

2 会場  福島県立安積高等学校 第1体育館

3 内容  SS探究Ⅰポスター発表、自然科学系部活動発表、SSアカデミーⅠ英語プレゼンテーション、他

 

詳細につきましては、案内文書および開催要項をご覧ください。

生徒研究発表会 案内文書.pdf

SSH生徒研究発表会開催要項.pdf

生徒研究発表会 参加申込書.docx

SS探究Ⅰ「ディベート研修」

12月3日(火)に1年生全員を対象に「ディベート研修」を行いました。講師に東京大学英語ディベート部から福山和甫氏、張奕沖氏の2名を招き、パ-ラメンタリ-ディベートの手法についてご指導いただきました。特に、反論するときの要点として、相手の主張のチェインを切ることが重要であることを学びました。講話の後で、短時間ではありましたが、実践演習も行いました。

12月10日(火)には、前週の研修を受けて、各クラスで、肯定側、否定側、ジャッジ班に分かれ実際にディベートを行いました。全員が真剣に取り組んでおり、白熱した議論が繰り広げられる場面も見受けられました。

<生徒の感想から>

・問題に対して客観的に考えることはとても難しいと感じた。また、自分と逆の意見を受け入れることも大事ではないのかと思った。多面的な考え方を身に付けたい。
・ディベート大会を行ってみると、肯定側にも否定側にもちゃんとした意見があってジャッジすることが難しかった。

「SS探究Ⅰ」レポート・プレゼン研修

11月16日(土)に東北大学生命科学研究科准教授の酒井聡樹先生を講師に迎えて、レポート・プレゼン研修を行いました。主に「研究とは何か」「研究の方法について」「わかりやすいスライド・ポスターをつくるための工夫」これらの3点についてご指導いただきました。具体的な例を元に、大変わかりやすくご指導いただきました。3月の発表に向けて大いに参考になる内容でした。

 

<生徒の感想から>

・今日の講演会では、研究とは何か、また、プレゼンテーションをする時のポイントについて学びました。研究とは、明確であることを確かめたり、ただ興味のあることを調べるだけでは意味がなく、まだ未解決のことを、たとえ失敗したとしても、何か意義を持って解決しようとすることが研究なのだと知りました。これからは、このことを常に心に留めて探究活動を行っていきたいと思います。また、2月の活動の発表においてプレゼンテーションする時に、スライドの作り方に注意しながら、今日学んだことを生かしていきたいです。
・研究とは何かについての詳しい説明を聞いて、自分達が行っている事は、本当に探究活動になっているか疑問に思い、見直してみようと思った。他者が興味を持ったものを発表しないと意味がないと聞いて納得した。他者が興味を持った発表には、研究の内容だけでなく、文章の書き方やポスターの書き方、色を適切に使うなど、様々な重要な点があわさってできるものだとわかった。だからこそ、自分達の発表も他者が興味をもってもらえるように、より工夫して臨みたいと思う。

放射線計測実験を実施しました

11月2日(土)に多田順一郎先生(放射線安全フォーラム)をお迎えして,放射線の計測実験を行いました。参加者は1年生5名,2年生3名の8名。ガイガーカウンターを使って生徒自ら計測し,放射線の基礎的性質を体験的に学びました。

 

 

 

 

 

 

まずはじめに多田先生から,30分ほど放射線について講義を受けました。その後早速実験開始。計測器はSafecastからお借りしたガイガーカウンター,線源は原子力安全協会からお借りしました。

 

 

 

 

 

 

まずは距離による減衰。カウントと線源からの距離をグラフにして曲線が現れましたが,縦軸にカウント,横軸に(距離)^−2を取ると今度は直線が現れ,カウントが距離の二乗に反比例することがわかります。2年生は同じデータを両対数のグラフにプロットして傾きがほぼ-1/2であることを確認しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

午後は銅板による放射線の遮蔽を実験的に確認。
厚さ2ミリの銅板を1枚ずつガイガーカウンターに貼り付けて繰り返し計測します。8枚ほど貼り付けてグラフを描き,カウントが半減する銅板の厚さを求めました。結果は,銅板の減弱係数から算出した11mmにほぼ一致しました。

 

 

 

 

 

 

多田先生のご指導により,生徒たちは減衰や遮蔽という放射線の性質を体験的に学び,実感することができ,数学で学ぶ対数関数の便利さも感じ取ることができました。

科学の甲子園福島県大会に出場しました

11月10日、科学の甲子園福島県大会に28名の生徒(4チーム)が参加しました。メンバーは科学系部活動だけではなく文系の生徒も参加し、この日に向けて準備と勉強をしてきました。

午前が物化生地情報数学の筆記試験、午後がクリップモーターカーレースと糖の同定実験でした。
惜しくも安積高校のチームの入賞はなりませんでしたが、チームごとに協力しあって一生懸命実験し、問題を解いていました。一年生はここまで引っ張ってくれた二年生の悔しい想いを引き継ぎ、一年後ぜひリベンジして下さい。

レベルの高い福島県大会を勝ち抜けるように、期待しています!!

SDGs講演会を開催しました

9月24日(火)5~7校時に安積歴史博物館にて、一般社団法人SDDソリューションズ理事 小針丈幸様を講師に迎えて「SDGs講演会」開催しました。 前半は、「SDGsとは」「SDGsに関する取組みの現状」などについてご講演をいただきました。後半のワークショップではカードゲーム「2030SDGs」を生徒全員が参加して行いました。このゲームはSDGsの17の目標を達成するために、現在から2030年までの道のりを体験するものです。ゲームの進め方は、与えられたお金と時間の中で、さまざまプロジェクトを行い、目標の達成を目指します。各グループが行うプロジェクトによって、「経済」「社会」「環境」の世界の状況が変化します。ゲームの開始当初は各グループが思い思いにプロジェクトを行ったために、「バランスの悪い世界」になってしまいました。この状況を改善するために、ゲームの後半では、グループ間で協力や取引を行いつつプロジェクトを行うようにした結果、無事に目標を達成することができました。このゲームを通して、SDGsの目標を達成するためには、「世界全体を考える」「価値観の違いを理解する」「国家や組織間の協力」などが重要であることを、生徒たちが学んだようでした。今回の講演を通して、生徒たちが「SDGs」に対する理解がより深まり、以前よりも「世界」の問題を「自分」の問題としてとらえられるようになってきたのではないかと思います。

 

<生徒の感想から>

・「世界はつながっている、私たちもその起点」であるので、何か行動を起こすときは、それが世界にそんな影響を及ぼすかを意識していきたい。

・まずは身近な家族などに話をして、より多くの人にSDGsについて知ってもらえるようにしようと思った。

・経済力がなければ、社会や環境の問題に対処していくことは難しい。ただ、どれだけの人がその問題を重視するかによって、価値観は変化していき、対処ができる方向に進んでいくと思った。

・SDGsの17の目標のすべてで、自分にもできることがあることに驚いた。また、目標を定めること、現状を知ることは、自分の普段の学習や部活動に生かせるのではないかと率直に感じた。

一年生が「SS探究Ⅰ 県内研修」を実施しました

10/24に一年生の全クラスが全9コース、バス10台で各研修先に向かい一日学習してきました。

各自治体、企業様のご協力により、充実した一日になったようでした。

「SS探究Ⅰ(地域創生探究)」の各自の研究を進めるにあたり、諸テーマに関連する施設を訪れ、専門の方からのお話を聞くことでそれぞれの考えを深める目的で行いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

各コースの生徒の感想を載せます。

 

1 浪江町 飯館村

・浪江町ではとても興味深い話が聞けた。沿岸部での見学は被害の実態をより深く知れるものだった。高台から見ると辺り一帯がまっさらな土地になっていて、元は田んぼや住宅街が広がっているとは思えず、悲しい気持ちになった。

飯館村では、最初に震災から現在までの復興の様子をビデオにまとめてあるものを見た。村民の方へのインタビューの様子も移されていて、実際の気持ちを聞くことができた。しかし何より、副村長の方の話を聞くととても明るい気持ちになった。それは副村長がとても復興に対して前向きだからだ。「なぜ復興に対して怖く感じるのかを考えるべき」という言葉が印象に残った。

全体を通して、壊れたものを直すだけでなく新しいものを創造することも大事だと思った。

 

2 会津観光ビューロー 福島県立博物館 

・会津観光ビューローの方のお話を聞いて、郡山市以外の観光の現状や、観光客数を増やすためにどのような取り組みをしているのかを知ることができた。会津若松市では近辺の都市との連携を大事にしていて、観光PRの動画をYOUTUBEに投稿したり、会津若松市のファンクラブを無料で開設したりして、リピーターを増やす活動をしていた。会津若松市の魅力を発信するときに、不特定多数の人々へ発信するよりも会津若松市に魅力を感じ、気に留めてくれそうな人々へ発信する方がよいと考え、ファンクラブを開設したそうだ。確かにこの方が効率的で、観光客数の増加が見込めそうだと思った。ただ、まだ疑問に思って質問したいことが残った。

 

3 南相馬ソーラー・アグリパーク

・今日は再生可能エネルギーだけではなく「人づくり」の復興を学んだ。また、高校生が復興のために創刊している雑誌のことを知ることができ、このような企画に参加したいと思った。今回、このように復興の現場に携わっている方々と意見を交換することができ、とてもよい経験になった。

・被災地である南相馬の広大な土地を有効に活用し、再生可能エネルギー事業に取り組んでいることにとても感動した。また、県内の高校生の活動に感動した。

 

4 東京電力猪苗代第二水力発電所 (株)エフオン大信発電所

・特にバイオマス発電については、どのような方法で発電しているのか分からなかったので、今回発電所を見学できてよかった。水力発電も前から気になっていた疑問を質問することができたため有意義な時間になったと思う。一般的に”発電”はCO2をたくさん排出するので、低炭素社会実現には発電方法を考えるのがとても大切なのだが、今回見学に行った発電所はどちらもCO2を排出させない・増やさない、自然環境を壊さない、とてもクリーンな発電所だった。今回の見学を参考にこれからの探究活動を進めていこうと思った。

・自分の目で現場を見て学べたことはとても良い経験となった。話をしてくださった方は普段からあまり電気を利用していないと聞いた。それは、電気を作ることが苦労することだと理解しているからなのだろうと思った。私も無駄遣いしないようにしたい。

 

5 五色沼 磐梯山噴火記念館 猪苗代水環境センター

・会津の地形だけでなく、火山の噴火に関することや、猪苗代湖の誕生から安積疎水のことまで学べてよかった。特に、安積疎水の誕生をさかのぼると、5万年前の磐梯山の噴火にあたるという話は驚いた。僕たちの探究班のテーマは「郡山市の流通と交通網の発展」であるので、会津の地形について今回学んだことをいかして、郡山市の標高の面に注目して、前回までの資料や航空写真を見ながら、より良い交通手段がないか再度考えたいと思った。また、災害に強い交通網・流通網も考えていきたい。

 

6 南相馬市立総合病院 南相馬市役所長寿福祉課介護保険係

・午前中にお話しいただいた上先生には、私たちがこれから社会に出るために必要なことを教えていただきました。それは「いろんな文化を知る」ことです。自分の地域以外のことを知らなければ大学の選択肢は少なくなってしまいますし、何事も自分から首を突っ込んでみることで新たな可能性が広がり、自分の夢に近づけるかも知れません。私もいろんな地域について学んでいけたらと思います。

介護保険係の方には南相馬市の介護の現状について教えていただきました。やはり人手不足が一番の課題ですが、南相馬市では震災の影響がまだ続いています。経済的負担も考慮しながら地域全体で介護サービスに取り組んでらっしゃることを知れました。

私は今日の講話を通して、自分で知らずに偏見によって物事を考えていたことに気づくことができました。これからはもっと自分のことや地域のこと、他の地域のことまで自ら調べて学んでいきたいです。また、その知識を生かして活動していきたいと思います。

 

7 福島県介護実習・普及センター 福島県立医科大学

・午前の講話では、今まで持っていた介護に対する考え方が変わりました。「人生の大先輩と話すことができる」といういい点を見つけたり、沢山の介護用品を体験させていただき道具を使うことで楽に介護できるということを知ったりすることができました。午後は大学の1年生向けの授業に参加させていただき、大変興味深かったです。印象に残ったのは、医師数は西高東低、福島の医療と震災は深くかかわっているということです。福島県は全国的に見て医療の充実度が低く、それゆえに助からない命もあると思います。私たち若い世代がこれから直面していく問題を解決していかなくてはならない、と強く思いました。

・県立医大では、本当に知らないことばかりの授業であったので、訳が分からなくなるのではないかと思ったのですが、とても分かりやすく、高校生でも入り込みやすいように授業をしてくださったので、楽しい時間でした。

 

8 アクアマリンふくしま 小名浜魚市場 JA福島さくら

・アクアマリンふくしまの震災当時の状況は壊滅的で、お話を聞く限りだと閉館してもおかしくないほどであった。それが今では問題なく運営できている裏では、現地の人々の努力や他の県・施設からの協力があったことが分かった。この出来事から、僕は震災の復興には地域の人々の努力に加えて他の地域の理解や協力が必要だと思った。

・JAさくらでは研修前に考えていたよりだいぶ多くのことを学べました。夏のフィールドワークで聞いたことと今回のことを考えると、福島県は海産物・農産物を厳しく検査して、安全が十分に確認されてから消費者の手に渡るようにしているのだな、と思いました。また、いわきではトマトやキノコ類などとてもおいしい農産物を生産しているため、他県の人々にも一度食べてもらって、その良さを知ってもらいたいと思いました。

 

9 日本貿易振興機構福島貿易情報センター(JETRO福島) JICA(二本松青年海外協力隊訓練所)

・両方の場所に行って、日本と世界のつながりをより深く知ることができました。JETROの方のお話では、海外進出の大変さやそこでどのようにやっていけばよいのかなど今まで考えようともしなかったことを考えさせられました。簡単に「海外進出だ!」と言っても、どの国に進出するのか、利益はちゃんと出るのかなどの多くの問題をクリアしたうえで進出するので、そこまでの費用などもたくさんかかるのではないかなあと思いました。

JICAでのお話は主に青年海外協力隊についてでした。私は青年海外協力隊という言葉を聞いたことはあったものの、主な活動はあまり知りませんでした。しかし今日お話を聞いて、発展(開発)途上国の支援をし、現地の人とともに国の発達を促す大切な仕事であることが分かりました。

今日一日を通して、私は「もっと世界について知りたい」と思いました。また、青年海外協力隊で活動をしてみたいなと思いました。

HIGH SCHOOL ACADEMY2019 報告会に参加しました

10/14にJヴィレッジにて行われた、NPO法人ハッピーロードネット様主催の「HIGH SCHOOL ACADEMY2019報告会」に19名の生徒が参加しました。安積高校の1名の生徒は発表者として、残りの18名の生徒は当日バスで向かって発表を聞きました。
生徒たちのアンケートをまとめたものはこちら(201910Jビレッジツアー アンケートまとめ_HPアップ版.pdf)になります。

発表者は幅広い視点を大切にしつつ自分の意見を堂々と述べました。当日向かった生徒は浜通りの高校生たちのこれからの福島を深く考えた発表におおいに刺激を受け、視野を広げることができたようでした。

報告会の終了後には、スタッフの方からJヴィレッジの復興についての話を伺いました。


 

 

 

 

 

 

○生徒感想の例
・学べたこと:
リーダーには先を見通す力が必要で、例えば、パンクしないタイヤを作ろうとするのではなく、タイヤがパンクしてもすぐに直せる力があるということが重要だということ。教えてもらうことがすべてではなく、学んだことから新しい視点が生まれることが大切。原子力教育を小さい頃から行うという考えイギリスでの廃炉のイメージはクリーンなもの

・原発事故被災地域の方々の生の現状、原発事故や廃炉に対しての思考の違い、自ら考え、意見を持ち、伝え行動することの大切さ、原発に対する国外の考え方などを学べた。

・廃炉作業はどうしても専門の技術者の方たちが取り組む課題というイメージを持っていましたが、実は原発周辺の地域全体で関わることが大事だということを学びました。セラフィールド社では9000人もの作業員がその地域に住み、同僚を家族のように大事に思っているし、自分たちの仕事をとても誇りに思っているというお話がありました。原発周辺に住む方々が原発の現状や廃炉の進め方などを正しく理解することは、その後の廃炉作業をスムーズに繋げることに大きく貢献できると思いました。

・私は今回の報告会では、他の高校生の発表を聞くだけで、とても受動的になってしまい、自分の意見をしっかり持つことは難しかったです。学ぶことばかりで、自分から疑問が出るまでに至りませんでした。
しかし、発表をしていた人たちは、基盤こそ同じだけれどそれぞれが独自の考えで意見を交わしていて、とてもかっこよかったです。
大学と企業との連携を増やしたほうがいいという意見は、まさにその通りだと思いました。
私自身、将来の夢が決まっていなくて、その原因のひとつに大学に入ったからといって職業がきっかり決まるわけでもなく、最終的に決まるのは自分の就職活動次第なのではないかと思ってしまうというのがあります。大学と企業が密接に連携して、大学の在学中から職業訓練ができる体制があれば、私たち高校生が進路を決める助けにもなると思います。そのひとつに原子力関係の企業と大学が提携を結べば、より良い人材育成が早い段階で可能になるのではと思いました。
私は探究のテーマに、復興とは何かというのを設定しています。被災した状態からゼロに戻すのではなく、被災当時よりも発展した状態にするのが復興なのではと班で話していたのですが、そのために必要な地域の教育、環境整備、経済、雇用にはどんな目標があればいいのか、今回の報告会で少し見えた気がします。今日は本当に来てよかったと思いました。

・今まで、原発事故や復興に関しては、〇〇省とか〇〇庁のような行政機関や、発言力があったり、グローバルにつながっていたりしている人しか力になることはできないと思っていました。しかし、今回の報告会を聴いて、高校生の自分たちでもできることはいくらでもあることがわかりました。
 何より、「気持ち」の面では簡単に高校生でも関わることができるのではないかと感じました。地元のつながりを作るのも、原発や震災に対してネガティブに考えてしまうのも、逆にポジティブに捉えることができるのも、全ては一人ひとりの心の問題であり、それによって風評被害が起こってしまうのも、仕事に誇りが持てるのも変わってきてしまうのだなと、改めて複雑さは感じたものの、自分たちが周囲の人に、今回得た知識、考え方を少しでもいいから伝えることで、良い同調の輪・理解の輪を広げていけると感じました。
 微力かもしれませんが、自分にできることに少しずつ取り組んで、復興に貢献できるような人になりたいです。

・イギリスの高校生たちの発表を聞けたのはとても有意義だったと感じた。
パネルディスカッションで、何人かの意見を聞くことの重要さを感じた。
ハッピーロードネットの西本さんはすごい方だなと感じました。

・8月の研修で自分がぶつかった壁と同じ、情報発信の壁に、今日の発表者もぶつかっていた。しかし、まだ決定的な解決策は見つかっていないように感じる。情報社会の今だからこそ、情報発信の問題は、これからの福島の鍵になると思うし、まだまだ話し合っていく必要があると思う。
 最も印象に残っているのは、廃炉をもっとポジティブに考えることが必要だと言う意見だった。福島で原発事故が起こったからこそ、原子力専門の大学の建設や、こうした会を通して新たに学べることがあるし、実際に最新技術も開発されている。
 福島の財産は、福島のために力を貸してくださる方々、高校生、こうした福島についての学び話深められる機会、そして、それを作ってくれる方々だと思う。今日初めて西本さんにお会いした。これからもついていきたい、関わっていきたいそう思った。何故か。本気でいらっしゃるからだと思う。福島のために。子供たちのために。本当に感謝の気持ちでいっぱいだ。私は、震災前まで大人になったら、なんとなく福島を出たいと思っていた。しかし、震災後、こうした福島で頑張っている大人を見ると特に、自分も、福島で働こう、関わっていこうと強く思う。
福島の力に、また西本さんに恩返しができる大人に、成長したい。ありがとうございました。

 

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10/14(月)7:20~15:50 (HIGH SCHOOL ACADEMY2019報告会は10:00~13:30)
主催:特定非営利法人ハッピーロードネット
場所:Jヴィレッジ
本報告会は浜通りの高校2年生20名がイギリス研修会(今年8月6日~16日)にて原子力関連施設セラフィールドの視察をしてきた他、帰国後も東京電力第2原発の視察や地域の課題と向き合い、イギリス研修の成果と合わせて「廃炉」「産業」「地域」をキーワードに学んできた結果の報告会。

OECDのワークショップへテレビ会議で参加しました

9/26にOECDのNEA(原子力機関)のワークショップに、本校物理部の2名の生徒がWEB会議システムで参加しました。夏休みに本校主催で行われた国際高校生放射線防護ワークショップで学んだことをもとに「東日本大震災・原発事故の教訓について」の発表を行いました。

2人は高度な内容にも関わらずall Englishで堂々と発表していました。大変すばらしかったです!
現地(パリ)の会議場には200名のオーディエンスがいて、とても好評であったとのことでした。
当日の原稿はこちらHello everyone.jpgで、会のプログラムはこちらOECD NEA 安積高校.jpgです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

9/26(木)16:30~ (パリ時間9:30~)

主催:OECD(経済協力開発機構Organisation for Economic Co-operation and Development)のNEA(原子力機関Nuclear Energy Agency )

会議名:2nd NEA Stakeholder Involvement Workshop 下の写真は当日の会場の様子。

理科研究発表会 県南支部大会に参加しました

9/21の理科研究発表会県南支部大会に理科系部活動の約50名が参加しました。

午前中は講義を聴いて知見を深め、午後は理科部の複数チームが発表して堂々と研究成果を伝えていました。また、他校生徒ともお互い研究について活発に議論し、研究内容がブラッシュアップされたようでした。

2か月後の県大会に向けて頑張ってください!県大会1位は来年度の全国総文祭につながります!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

9/21(土)

講師:福島大学食農学類 金子信博教授(土壌生態学)
   福島大学共生システム理工学類 島田邦雄教授(流体工学 エネルギー)

福島県立医大の放射線についてのインタビューに協力しました

9/20に福島県立医科大学の大葉先生と津山先生がいらっしゃり、本校の9名の生徒に対して福島の復興の状況や放射線の認識についてのインタビューをなさいました。今後の大学や防災の教育として何が必要かを調べることが目的とのことでした。

それぞれが自由に話すとともに、疑問点は時折大葉先生たちに尋ね、知識を改善できたようでした。また、研究手法などを学ぶよい機会ともなったようです。

最終的には会津や東京の高校生にも同様のインタビューをなさい、論文としてまとめてくださるとのことでした。

 

 

 

 

 

 

9/20(金)13:30~18:00 

主催:福島県立医科大学 大葉隆助教、津山尚宏准教授
場所:物理実験室

高校生がとらえる福島の現状と復興 -夏季休業中の研修の報告会、および討論会- を実施しました

9/7に「高校生がとらえる福島の現状と復興」-7/13相双研修・2019国際高校生放射線防護ワークショップ 報告会および討論会-を本校にて実施しました。生徒と大人を合わせて全体で80名程度が参加しました。
生徒たちのアンケートをまとめたものはこちら(201909高校生がとらえる福島の現状と復興アンケートまとめ.pdf)になります。

夏季休業中に福島の復興や現状についての諸研修会に参加した生徒たちの報告会を行い、ディスカッションを行った後、坪倉正治先生のご講演、そして全体のグループディスカッションを行いました。

坪倉先生の講演会は被災地での医療の話のみならず、最初の生徒発表、今年のSSH指定を受けて、「問題」と「課題」の違いなど課題解決のための基礎的な考え方を深く教えていただきました。
その後の全員のグループディスカッションでは「福島の問題について具体的に課題と解決策を考えること」を全体で行いました。なかなかうまく「課題」を見つけられない生徒も多く、坪倉先生から多くのご助言をいただきました。生徒たちは真剣にディスカッションを行い、語り合っていました。

参加者、特に今回発表した皆さん・・・本当にお疲れさまでした!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

○生徒感想の例

・ポスター発表やグループディスカッションを通して、高校生でもできることはあって、それに興味を持っている人がいることが分かりました。また、講演会では、分からないことが分かることが一番の理解であるという言葉がすごく心に残りました。(1年男子)

・分からないことを言葉に出来ることが大切だと改めて分かった。解決策を考えることも難しいが、それよりも課題を設定することの方が難しいことだと分かった。そんな力を伸ばしていきたい。(3年男子)

・1番印象に残ったのは、坪倉先生のお話です。今まで、震災や原発について具体的な状況や取り組みを知る企画に積極的に参加してきました。その度に様々なことを学び、何が問題なのか、何ができるのかを考えてきました。しかしそれは、今回先生がおっしゃっていた「問題」に過ぎず、「課題、解決策」まで落とし込めていなかったことに気づきました。このプロセスを学べたことは、今後復興に携わるだけでなく、様々なことに生きてくると思います。坪倉先生のお話を聞けて本当に良かったです。(3年女子)

・発表会では、多くの人の考え方に触れ、新たな視点で問題と向き合うことができ、とても勉強になりました。特に海外の方の原発への向き合い方が日本人とは違うことに驚きました。全員が納得する解決策を考えるのは難しいなと感じました。 坪倉先生の講演では、自分に足りないものに気付かされました。「問題と課題」ということについては初めて指摘されたので、特に心に響きました。将来福島の復興、医療に携わるという夢に向けて、自分が何をすべきなのかを具体的に考える大きなきっかけになったし、今の自分には何ができるのか少し見えてきた気がします。これからどの分野においても、もっと様々な情報を得て学び、課題を見つけるということを実践していきたいと思います。 参加して本当に良かったと思っています。このような機会を設けてくださりありがとうございました。(3年女子)

・これから自分たちがやるべきこと、考えるべきことを知ることが出来て良かった。もっと福島について向き合っていくべきだということも学べたのは、自分にとってとても大きかった。(2年女子)

・発表者のみなさまへ。表情や言葉から、気持ちが伝わってくるような場面もあって心にぐっときました。また、実際に行って体感することの大切さを教えられたと思います。非常に良かったです。ありがとうございました。そして、研修お疲れ様でした。(1年男子)

・同世代の人たちが自分なりの考えを持っていることに刺激を受けました。また、坪倉先生のお話を聞いて、自分たちが今後どのような方向性で復興に取り組めばよいのかの見通しがつきました。(1年男子)

・夏休みの被災地研修も合わせて、まだまだ少しではありますが、福島県の現状や目指しているものを感じ取ることができました。今回坪倉先生がおっしゃっていた「分からないことがわかる」という言葉が、深く心に刺さりました。今まで「問題」の段階で止まっていた考えを、しっかり「課題」となるまで深めていくのがどれだけ難しいことか最後のディスカッションで痛感しましたし、それがいかに重要かも理解することができました。自分も医師を志す上で、課題発見・解決策提示をしっかりとできるように常に考えていきたいと思います。(3年男子)

・今日の坪倉先生の講演会は、私がやってきたことを全て覆すようなものでした。「事実を述べるだけの発表では、いけない。自分が何を分かっていないかを知り尽くし、わかっていることとわかっていないことを言葉で表現できるようになったうえで自身が感じたことを述べるといい。」というアドバイスを受けました。今後も放射線に関する様々な活動に参加していきたいと思っているので、そういった場でこのアドバイスを生かして堂々と発表したい、と思いました。また、問題→課題→解決策と考えていく中で、ただ単にAという課題があるからみんなにはAじゃなくすればいいというような考え方、また解決策を行うその主語となるのは誰なのかということを考えなければ、君たちはその問題に本当に真剣に取り組もうとはしていないんだ、というお言葉もいただきました。その言葉は私にいい意味でかなり大きなショックを与えました。今回、坪倉先生からうけた重い一つ一つの言葉を真摯に受け止め、私の教訓としたいです。
私は今まで復興のためにはまず正しい知識を広げよう広げよう、と言ってきましたが、私達の見えないところでその行動が、反対に誰かを苦しめていることを知って、今までやって来たことが少し恥ずかしくなりました。私は、結局小さな世界観でしか復興について考えていませんでした。まずは、自分の知っている世界ではなく、知らない世界の人が復興について、福島について、放射線の問題についてどう考えているのか、知る必要がありました。客観的に、いろいろな立場の人の立場に立ったり、私が知らないそういう世界のことのお話を沢山の人から聞いたりしたいと思いました。そして、そうすることで、もっと説得力があって、どんな立場の人にとっても復興の兆しとなるようなスピーチが出来るようになりたいと思いました。 (発表した1年生)

・今回の会で自分は発表者という立場での参加となった。被災地の研修会でいろいろなことを感じた。が、それを言葉にして伝えるのはたいへん難しい作業だった。特に、バスの窓から眺めた風景や、実際にバスを降りて感じた、被災地の「雰囲気」は、書面からは感じ取ってもらえない。自分のできる限りの力でそれらを言葉へ落とし込むのが「伝える」立場の自分に課せられた義務であるのだが、その役目を十分に果たせたかと思い返せば、まだ足りないと感じる。 今回のように体験したことをまとめ、そして発表することにおいてなにより重要なことは、自分の口から発せられる情報のひとつひとつが「正しい」ものであるかどうかだ。今回のまとめを作るにあたり、西本さんや資料館の映像、そして職員の方がおっしゃったことを多く取り入れた、そのため、発表の基本は「代弁」だった。人の話を、自分が代わりに他の人に伝える。その行為が背負う責任の重さを、今回の会で感じることができた。自分の中で曖昧な部分を少しでも減らすべく、今後同じ様な研修会があったときは、なるべく多くの情報を記録していきたい。  そして、坪倉先生による講演会の内容も、今後自分たちが探求活動をしていくにあたり、大きなヒントとなるものだったと思う。  
知られていることとまだ知られていないことの境界線を、言葉にする。 この作業は、何も研究者だけが行ってきたものではない。 書店にズラリと並んだ文学作品たちは、多くの課題を「物語」という形にして、わたし達に伝え続けている。  
新潮文庫で一番発行部数の多い作品は、夏目漱石の「こころ」(701万500部)である。そしてその次が、太宰治の「人間失格」(670万5000部 いずれも2014年のデータ)だ。 なぜ、そんなにも売れたのか。これらの作品は、何を伝え続けているのか。一度、自分の目で確かめなければいけないと感じた。 (発表した1年生)

・ 東京で発表した時、聞いている人達の反応が、自分が想像していたものと実際の反応に大きくギャップがあると感じていました。会までに、その原因が何で、どうしたらいいのか考えていましたが、今日まで答えが出ていませんでした。
しかし、今日の坪倉先生の話を聞いて、やっと分かりました。自分の発表で足りていないことは、まだ分かってないことを明らかにして、自分の言葉にする、そこまで調べる、話し合う、ことです。福島に対して誤解がある、放射線の知識が不足してる、そんなことはみんな知ってる、とっくに話し合ってる。こういうことがありました、これは震災後数年は通じたけど、今はもうそんな段階は終わった。
坪倉先生の講演後に、全体のグループディスカッションで問題を課題・手段にする活動を行いました。問題はいくつかあげられていましたが、課題に落とし込むこと、ということが全く出来ませんでした。問題は、自分たちの発表が表面的。浅いこと。課題は自分の、分からないことが分かるまで、調べ尽くすこと、それを話し合って、他の人の意見を聞いたり、勉強したりすること。
先生の話を聞きながら、おっしゃっていることが、とても難しいことだと思いました。しかしこの力こそが、福島の復興のために必要なんだと、教えてもらいました。やはり自分はこれからも福島と関わり続けたいです。難しくても、調べて、考えて続けようと思います。そして、今回自分が設定した議題をもっと、上のレベルで発表出来るようにします。 (発表した2年生)

 

 ○参加者
・今夏放射線や福島復興にかかわる見学会などに参加した安積高校生徒(10名程度)
・一般参加生徒60名
・共催:福島 100 年構想委員会様、 NPO法人ドリームサポート福島様
・講師:福島県立医科大学特任教授・南相馬総合病院医師坪倉正治先生

 

 ○日程 (9:30~12:30)
① 生徒発表
 7/13 相双地区被災地見学会 (参加:1年6名、2年7名、3年20名) 
 「Present Okuma and Futaba」
 8/1~8/6 国際放射線防護ワークショップ (参加:1年4名、2年5名) 
 「フランスの高校生のホームステイについて」
 「Decommissioning and coordination ~Through relationships with people~」
 「Misunderstanding of Fukushima and the present situation」
 「The lessons from Fukushima to the world」
 8/6~15 イギリス研修・セラフィールド見学会 (参加:2年1名)   
 「What we thought in the UK」
② 上記発表者によるポスター発表+質疑
③ 坪倉先生の講演「原発23kmでの医療支援、今現場で何が起こっているか」
④ 全体でグループディスカッション「福島復興について私が考えていること」
⑤ グループ発表
⑥ 講評、お礼の言葉

SSH文化講演会

8月30日(金)に、135周年紫旗祭の一環として、SSH文化講演会を開催しました。講師に公立はこだて未来大学教授の美馬のゆり先生をお迎えして、「自分の未来、社会の未来をデザインする。」をテーマにご講演いただきました。「異文化理解」「2030年の教育」「学習スタイル」などについて、先生のご経験や海外の事例を交えてお話いただきました。講演の結びで、生徒達に向けて「魔法の杖を持つ」「バスが来たら乗る」という2つのメッセージをいただきました。「学び続ける力」という魔法の杖、そしてチャンスが到来したならば、それを逃さずに行動する。 質疑応答の中でも、「バスに乗ることで、新しい景色が見えてくる。」「頼まれたことがあれば、頼んだ人の想定の倍を超える仕事をする。」「社会の変化とともにリーダー像も変容している。」「学校の勉強の中でも、メタ認知を意識して学習することは十分に可能である。」等々の、非常に示唆に富むお話を伺うことができました。講演終了後も、数名の生徒が出発の間際まで、先生に熱心に質問をする姿が見受けられました。今回の講演を通して、生徒自身も「学ぶ」ことの意義をより深く感じたことと思われます、是非今後に活かしてほしい思います。

フィールドワーク報告会

8月21日(水)7校時、フィールドワーク報告会を各クラスで行いました。フィールドワークでは、研究機関や企業などに赴いて、専門家のお話を伺ったり、施設を見学したりしました。フィールドワーク先の選定、訪問日時の相談、訪問、礼状の作成など、すべての過程を生徒が主体になって進めました。報告会では、フィールドワークの成果を班ごとに発表しました。まだ発表に不慣れな点は目立ちましたが、各班とも真摯に取り組んでいました。

スーパーサイエンスハイスクール生徒研究発表会

8月7日(水)・8日(木)に神戸国際展示場(兵庫県神戸市)で開催された、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)生徒研究発表会に参加しました。これは全国のSSH指定校218校、海外10の国や地域から招待された23校が一同に会して、研究の成果を発表するものです。今年は本校生物部の2年生3名が「天然酵母の研究」をテーマにポスター発表を行いました。生徒達はやや緊張しながらも、しっかりと発表を行い、審査員の先生方や来場者からの質問にも的確に答えていました。自分たちの発表を行うだけでなく、他校の優れた研究に触れることもでき、大いに有意義な2日間を過ごしました。生徒研究発表会で学んだことを、今後の活動に生かしたいと思います。

2019国際放射線防護ワークショップを開催しました (2/2)

7/31~8/6まで本校が主管となって、県内外及びフランスの高校生と"2019国際放射線防護ワークショップ"を開催しました。後半の8/5から8/6までの部分を記します。

目的等は前半https://bit.ly/33fhVZkを御覧ください。

後半の新聞記事はこちらです。20190806放射線防護WS(民報).jpg 20190807放射線防護WS(民報).tif

 

8/5(月) いわき、大熊、楢葉・富岡

午前は中間貯蔵施設を見学しました。規模の大きさや工事の緻密さを見て、現在行われている中間貯蔵の全体像を学びました。

午後は東京電力福島第二原子力発電所の視察を行いました。冷温停止し燃料も取り出されている2号機に入らせていただきました。(安全のためタイベックスーツを着用しましたがほぼ全員0.00mSvの被ばくと表示されていました)

夜は放射線防護ワークショップ用のポスター作成の続きを行いました。

・生徒感想
「福島第二原子力発電所への見学で、事故当時の第二原子力発電所と第一原子力発電所の違いを知ったり、現在の第一原子力発電所の状況をイメージしやすくすることができました。またタイベックスーツを着用し、作業員がどれだけ暑い状態で働いているのかを実感しました。 」(1年男子)
「中間貯蔵施設の大きさが村が約1個分だということを知ったときはとても驚きました。中間貯蔵施設も福島第二原子力発電所もどちらも徹底した安全管理がされており、ほとんど僕的には、安全のように感じました」(1年男子)

 

8/6(火) いわき、東京      

朝ホテルを出発し、昼に衆議院第一議員会館に着きました。1階国際会議室にてプレゼンテーション、ポスター発表を行いました。ポスターは安積高校で4枚、他校も含めると9枚でした。省庁の方や一般の方を合わせて30人を超える聴衆に向かい、生徒たちは6日間で学んだことをまとめて発表しました。その後各ポスターの前でディスカッションを行いました。

閉会式ののち国会議事堂を見学し、解散しました。新幹線で福島へ戻り、夜に郡山に戻りました。 

・生徒感想
「私は、ワークショップの事前研修である相双地区被災地研修について発表しました。人生で初めてのポスター発表で緊張しましたが、自分の見てきたことを伝えられてよかったです。とてもいい経験になりました。」(1年男子)
「私は班のみんなと放射線防護ワークショップのまとめのポスターを作りました。なかなかすぐに作ることができませんでしたが、みんなで協力して完成することができました。発表は緊張しましたが、なんとか成功させることができてよかったです。全体を通してとても楽しい6日間を過ごすことができました。」(1年男子)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


最後に、生徒の制作したポスターを載せます。前半2つは2年生が、後半2つは1年生が作成しました。プレゼンテーションの際は英語を交えつつ(2年生はAll English)発表しました。後半2つの1年生の作成したものは、1枚目が本ワークショップのまとめ、2枚目が7月に行われた相双地区被災地研修のまとめです。

2019国際放射線防護ワークショップを開催しました (1/2)

7/31~8/6まで本校が主管となって、県内外及びフランスの高校生と"2019国際放射線防護ワークショップ"を開催しました。概要と8/4までの内容を記します。

 新聞記事はこちらです。 20190804放射線防護WS(民報).tif 20190805廃炉フォーラム(民報).tif 20190805廃炉フォーラム(民友1).tif 20190805廃炉フォーラム(民友2).tif

 

◎目的

風評を恐れていまだに再開できない漁業の現状、原子力発電所の廃炉、除染土の中間貯蔵と再利用、急激に高齢化の進む避難解除地域の復興をどう進めていくかなど、2011年の東京電力福島第一原子力発電所事故後の福島が抱える課題の解決には長い時間がかかると予想されます。

このワークショップは、福島の高校生が実際に県外海外の高校生とともに被災地を訪れ現時点での福島の状況を放射線防護の視点で学ぶことを目的として実施して毎年行われていました。今年度はさらに、学んだことを県内外に向けて発信するとともに、震災後の福島復興の課題を学ぶテキストを作り上げることを目標としました。

 

◎参加者

安積高校(主管):生徒9名(1年4名、2年5名)
福島高校:生徒8名、ふたば未来高校:生徒2名、東京都立戸山高校:生徒5名、Lycée Notre-Dame:生徒5名
協力:NPO法人ドリームサポート(菅野様、阿部様)
講師:立命館大学衣笠総合研究機構特任准教授 開沼博氏
   フランス原子力防護評価センター(CEPN) テリー・シュナイダー氏

 

◎日程

7/31(水)の夜にLycée Notre-Dame(フランス)の生徒と安積高校の生徒が対面し、安積高校生宅にホームステイしました。

 ・生徒感想「今回始めてホームステイを受け入れて、外国人とのコミュニケーションをとる難しさやもどかしさを感じました。相手も高校生ということで互いの文化の違いや共通の趣味などについて話したりして、言語が多少伝わらなくてもジェスチャーや相槌などでトークタイムを楽しむことができました。またこのような機会があったらどんどん参加したいです!」(1年女子)

  

8/1(木) 三春、いわき    

午前中はそれぞれがフランスの生徒と観光しました。

昼に郡山駅に集合し、コミュたん福島で原発事故の概要と復興の状況を学びました。夜にはテリー・シュナイダー氏による、今回の原発事故の避難の状況とそれに対する諸外国の評価などのレクチャーを受けました。

 ・生徒感想「午前中は、ホームステイで来たフランス人と一緒に駅前を観光しました。彼は学校で、日本語や神道の歴史、日本の文化について勉強していたそうで、日本のことをよく知っていて驚かされました。夜のシュナイダー先生の講義では、専門家の意見を聞くことができて、とても勉強になりました。特に賠償金問題は目から鱗でした。」(2年男子)

  

8/2(金) いわき、広野、富岡、大熊・双葉、楢葉     

ふたば未来学園にて開沼先生を始めとする先生方のレクチャーを受けたあと、東京電力廃炉資料館にて事故の概要や廃炉の状況を学習しました。その後実際に東京電力福島第一原子力発電所の視察をしました。

夜は楢葉町のホテルしおかぜ荘にて廃炉フォーラムに参加するメンバーと合流し、宿泊しました。廃炉フォーラムに参加するメンバーは、県内県外から約30名集まっていました。

 ・生徒感想「開沼先生の『福島で起こっていることは最先端であるために複雑で、しかし、やりがいがある。』との強いお言葉に、心を打たれました。また、1Fを視察して、廃炉まで3,40年かかることに納得がいきました。やはり、福島で起こったことは福島の人だけで解決できず、また、将来のために、そうするべきではないと思いました。」(2年女子)

  

8/3(土) 楢葉、浪江、大熊、富岡

午前中は開沼先生の案内により、被災した地域の現状と除染の状況を学びました。天神岬、浪江町大平山霊園、大熊新庁舎、夜の森の桜並木付近の帰還困難区域、リプルン福島を訪れました。午後は市川秀樹氏による「田んぼアート」、佐藤優樹氏(日本原子力研究開発機構)による「1F廃炉に向けた研究開発の取り組み」、鈴木伴承氏(福島イノベーション・コースト構想機構)による「福島イノベーション・コースト構想について」、柴山貴将氏(ふたば地方町村会)による「双葉地域の未来ビジョン」のご講演を受けました。

その後廃炉フォーラムのためのポスター制作を夜中まで頑張って行いました。4つのテーマ「廃炉で発生する廃棄物の処理」「廃炉を進めるうえでいかに地域への産業集積などの土壌を育てるのか」「廃炉に費やされる費用や時間の最適化」「廃炉についての情報発信の在り方の革新的な変化」に分かれて、各グループで専門家に相談しつつ考えていました。

 ・生徒感想「私は、午後のディスカッションがかなり印象に残っています。自分の班の意見が2つに別れてしまい、なかなか議論が進まなかったからです。なんとかまとまりましたが、かなり大変だったことを覚えています。そして、その経験から、改めて福島県の抱える問題の難しさを改めて感じました。」(1年男子)

  

8/4(日) 楢葉、富岡、いわき

富岡学びの森にて廃炉フォーラム学生セッションにおいてポスター発表を行いました。県内県外のメンバーが集って作ったポスターは大人顔負けで練り上げられており、大変充実した内容でした。講評を山名元氏(原子力損害賠償・廃炉等支援機構 理事長)、ウィリアムDマグウッド4世氏(経済協力開発機構/原子力機関 事務局長)にいただき、メンバーたちはお褒めの言葉をいただきました。

午後は廃炉フォーラムのメインプログラムに合流し、本校の2年生が福島県の高校生代表としてパネリストとして登壇しました。福島第一廃炉推進カンパニーの小野明様を始めとした東京電力様や官庁の方々と市民パネリストの討論の中で、堂々と自分の意見を言っていました。

 夜は再び放射線防護ワークショップのメンバーだけに戻り、フランスの生徒たちが主導でレクリエーションを行ってくださいました。その後、学校ごとに別れて今度は東京での発表に向けて放射線防護ワークショップ用のポスターの作成を行いました。

 ・生徒感想「廃炉フォーラムのイベントに参加しました。前日のポスター作成で全く結論が出ず、当日の作成になりました。当日も班の中で2つの意見に分かれて、なかなかポスターが完成しませんでした。しかし、発表直前に意見が一つにまとまり、なんとか完成しました。発表は成功したので、良かったです。また、語り合うセッションでは多くの意見が聞けて楽しかったです。」(1年男子)

福島の復興と放射線についての授業

7/24~26まで福島の復興と放射線についての授業を午後に実施しました。本校では毎年実施しています。

  

◎参加者

本校希望生徒50名

担当:本校物理教員
ゲスト: 南相馬市立総合病院 坪倉正治先生(7/24のみ)

 

◎目的

授業目標 放射線とは何か知り、福島県の現状について把握すること。そして放射線の知識を土台として、現在の福島県の課題(廃炉、除染と除染土の処理、風評被害・偏見)を科学的・社会学的に分析し、自分の意見を持てるようになること。

 

◎授業内容 (各50分程度、授業内容は毎日同じ)

① 放射線の基礎 : 放射線の正体、単位と測定法、原発の原理
② 放射線の実験 : 放射線の性質の理解(線源の測定や距離・遮蔽実験を通して)
③ 福島の現状  : 放射線の生体への影響、現在の福島の線量や食品検査の結果
④ 福島の課題  : 現在の原発の様子と課題、風評被害とその原因
⑤ 福島の努力  : 避難指示解除地域の現在、福島の人の震災後の努力   

⑤の最後には「自分たちの子どもの世代に、東日本大震災(地震、津波、原発事故)の教訓として何を残すか」についてグループ内で話し合い、まとめました。夏休みの課外後の夕方にも関わらず、生徒たちは一生懸命に考えていました。


また、7/24は南相馬市立総合病院坪倉正治先生が特別に来校してくださり、震災直後の状況などをお話いただきました。
事故後4か月でホールボディーカウンターを準備したこと、でも測定できる人数は限られていて極限の状況だったことなど、
現在の「安心が当たり前」な状態に至るまでの経緯などの貴重なお話を、参加者は関心を持って聞いていました。

 

生徒の感想を一部載せます。 

・福島でどのような努力をしているのかを改めて知ることができた。福島で起こったことが「悪い風化」を受けずに記録・記憶として残るとよいと思った。自分は探究のテーマを「復興」にしているので今回の授業を役に立てて探究を進めていきたいと思った。 (1年男子)

・それぞれの意見があったが、自分でしていきたいことはみんな「語り継ぐ」ことだった。小学生にどうやって教えていくかとても難しいと思うけど、福島県内だけではなく県外の小学生に正しい知識を伝えていきたい!何より愛する福島の正しい現状を知ってほしい! (1年女子)

・浜通りに絶対行きたい。そして、福島県に生まれたからこそ福島のことを大切にして、福島のために働きたいと思った。 (1年女子)

・福島県が食材などにしていた努力を知ることができました。農家さんたちが大変苦労し努力していたことに感動しました。今でもそういった努力が知られず、誤った情報が出ていますが、私はこの授業で得た知識を、県外の友だちや、旅行で胸を張って正しい情報として発信したいです。 (1年男子)

・モニタリングポストの問題は難しい問題だと思う。国は取り払おうとしても、周囲の住民からしたら心配や不安の面もあるので、簡単に取り払うことができず、社会的に考えることを要求されていると分かった。 (2年男子)

・私は福島県で生きていて、「復興」という言葉を聞きながら、私たちの安全のための放射線の測定・検査を当たり前のように考えていたけど、そこには多くの人のとてつもない努力があり、私たちの「安心な福島」を作っていることを知りました。(中略)福島といえば「原発」「放射線」と考えがちですが、福島の問題は放射線だけではなく、むしろ精神面や今後どう復興していくかなど、単に放射線を避け検査を続ければよいということではないことにはとても驚かされました。そして、風評被害はとても深刻な問題です。福島にいる人でさえ正しく理解できていないのが現状で、他県や他国が福島の安全性について知るのは難しいかも知れません。人はあくまで1人の人間で、やはり自分自身のことを考えると、福島を避けてしまうのもわからなくはありません。でも、これからもいろいろな形で情報を発信するとともに、私も今日学んだことを伝えていきたいと思います。多くの人の努力の結晶である福島の今を論理的なデータを通して伝え、人々が求める心理的な安心を満たせばよいと思います。私は福島で震災を経験しましたが、自分では震災・原発の影響を強く感じることはあまりなく知識も希薄でした。しかし私は、私の立場で福島についてとらえることができると感じるようになれました。もちろん被災者のみなさんの経験は想像を絶する比べ物にならないものだということは確かです。でも、考え方を少し変えれば、私のように「大丈夫だった」福島県民も大勢いて、震災・復興について最も学びやすい環境にあるということだと思います。

また、自分が思っていることと現実は時に異なり、(原発の誤解のように)物事を自分の目でしっかり見極めることの重要性は肌で感じられます。このように、福島でこの経験をしたことはかえって「チャンス」といえると思いました。これをきっかけに福島や自分をとりまく世界のことを見つめなおして自分のできる行動をしていきたいです。
(2年女子)

・原発が必要か否か、原発建屋のがれきはどう処理するのか、中間貯蔵は本当に中間なのか、処理水はどうするのか、例えば100年後もろもろの処理が済んだ後、あの土地の利用、経済、地域社会をどうしていくのか、まだまだ考えても考えきれないものが多々あると、改めて実感した限りです。 (2年男子)

・この授業を聞いて、あまりにも自分の知識が少ないと思った。もっと、正しい情報を県外の人に知ってもらいたいし、県内の人も「放射線」についてだけではなく、「福島」についても知るべきだと思う。本当にたくさんのことを知れてよかったです。 (3年男子) 

・正しい情報を伝えたことに対する批判があったということを初めて知り、それでも強い意志を持って伝え続けていきたいということに感動を覚えました。私が今できることは本当にごくわずかかもしれないけれど、今後社会に出たときに、浜通りのために、福島県のためにできることを自ら発見し、積極的に行動していきたいと思いました。 (3年男子)

・実は僕は  から避難しています。(中略)放射線についてもこのような境遇だからこそ人よりも少しは関心があり、知っていると勝手に思っていましたが、今回の授業を受けてまだまだ知らないことがあることに気づかされました。検査やモニタリングポストについても深く考えさせられました。風評被害についても本当に心が痛くなりました。農家や漁業に従事している人の努力と苦しみを知り、もっともっと社会にその努力と安全性を知ってほしいと感じました。また、「福島」という地にまだまだ誤解が多くあることも悔しいです。(中略)復興は簡単ではありません。そんな中でどれだけ努力してきた人がいるか、苦しんできた人がいたか、どういう問題があるのか、福島にいる限り、いや福島にいなくても知るべきだと強く思いました。そのためにもこの授業は非常に意義のあるものだと思いました。この授業で学んだことを周りの人にも伝えて、もし誤解している人がいたら正しいことを教えてあげ、福島を守っていきたいです。福島に生まれたこと、生きてきたことを本当に誇りに感じます。そしていつかはどんなに変わってしまっていても、やっぱり故郷は故郷、  に絶対帰りたいです。 (3年男子)

 

Safecastによる放射線測定器の組み立て・計測実習

7/21に、Safecast様のご協力により放射線測定器の組み立て・計測実習を実施しました。

 

◎参加者

本校希望者16名(物理部中心)

講師: Safecastの渡邉利一様、Azby Brown様、Joe Moross様、Pieter Franken様たち

(ホームページhttps://safecast.jp/about/

 

◎授業内容

放射線測定器bGeigie、kGeigieを作成しました。

kGeigieは低年齢向けのキットなので作成は30分程度で終わり、その代わりに放射線及び放射線測定についてじっくり講義していただきました。(写真は食べ物の放射線量測定をする様子)

bGeigieは上級者向けなので、夕方までかけて作成しました。内部にGPS、メモリーカードを内蔵しているため、測定値のログを残すことができる高性能な測定器です。今後研究に役立てたいと思っています。

 

生徒たちは夢中ではんだ付けし、工作技術はもちろん放射線測定についても深く学ぶことができました。

 

Safecastの皆様、本当にありがとうございました!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

相双地区被災地研修を実施しました

7月13日(土)に相双地区被災地研修を実施しました。

本校生徒は33名(1年6名、2年7名、3年20名)参加しました。
本研修はNPO法人ハッピーロードネット様のご協力により実現しました。

目的は「被災地の現状と課題を知るとともに、現場で頑張る方たちの姿から復興について学ぶ」ことでした。
生徒たちのアンケートをまとめたものはこちら(201907相双地区研修アンケートまとめ.pdf)になります。

 

早朝集合して相双地区にバスで移動し、
・ハッピーロードネット事務所 : 相双地区の復興の歩み
・東京電力廃炉資料館 : 原発事故の概要と原発の現状
・夜ノ森、大熊町役場、双葉町 : 復興の様子、帰還困難区域の現状、これからの課題
以上のことを学んだ後、Jヴィレッジにて振り返り会を行いました。

「相双地区の復興についての自分の考え」をお互い発表しあい、考えを深めました。

 

ハッピーロードネットの西本様と松本様のガイドを通し、被災地の現状と現地の方々の苦労、そして復興への思いを研修中学んでいたようでした。

  

生徒の感想を数点載せます。

・今回の見学会を通して、実際に足を運ぶことの大切さを身にしみて感じることができました。「言葉」で物事を伝えようとすると、どうしても話し手と聞き手の間にズレが生じてしまいます。僕は震災が起きてから最近までの約8年間、その「ズレ」を直そうとしてきませんでした。これは福島県民としてあってはならない事だと、見学会が終わった今では思います。しかし僕は見学会に参加して、実際に町の姿を見て、色々な方の話を聞いて、その「ズレ」をかなり直すことができたと思います。今回の貴重な体験を、今後の学校での活動や、将来社会に出る上で伝えて行こうと思います。 (1年男子)

 

・東京電力の廃炉資料館では、原子力発電についての理解を深めると共に、自分の勉強不足を痛感しました。 周りの人に、放射線の影響が薄れたことをしっかり伝え、多くの人に福島県に関心をもっていただけるようにしたいと思いました。また、道中の西本さんの案内を聞いたり、街並みをみたりする中で、浜通り地区のみなさん 一人一人が復興に尽力していらっしゃる様子を実感しました。本当にありがとうございました。

私は、大学生になったら、復興に関わるボランティアに参加したいと思いました。自分たちの故郷に誇りをもてるように、また、周りの方に福島県の活気を感じて頂けるような活動がしたいです。 (3年女子)

 

・私のように、福島に住んでいても正直状況を理解している人はあまり多くないと思います。そうではありますが、私たちは同じ県に住んでいる身として、自分から働きかけて正しい情報に耳を傾け、自分の頭で考えるべきであると今日の体験を通して強く感じました。このような今日の体験で感じた様々なことを胸に刻んで、今後の人生において活かしていきたいと思います。 (2年男子)

 

・今までテレビで見ているだけで遠くで起こっている事のように感じていたが、今日の体験を通じて一気に身近に感じるものとなった。福島県人の1人である自分もこの現状の改善に何かしらの形で貢献したいと思う。 (3年男子)

 

・西本さんは初めてお会いした時から元気一杯で、受験勉強で疲れていた私も元気をもらえました。今回の視察を通して、実際に津波の被害を受けた地域の様子も見て、本当に衝撃を受けました。震災前の双葉町や大熊町には何度も買い物や通院などで訪れていて大変お世話になりましたが、その当時の景色も覚えている分、今の景色を見て悲しさを感じました。しかし、復興が本当に進んでいるんだなあと思う部分もたくさんあり、私も将来何らかの形で双葉町や大熊町の復興に携わり、恩返ししたいと思いました。その時はまたハッピーロードネットさんのお力を借りるかもしれません。これからも福島の復興のために一緒にがんばっていきましょう! (3年女子)

 

・実際に見学してみて、どの町も、これから数年で解決できる問題ではないと感じましたし、町内の人だけでなく、外に住む人たちもしっかりと関心を持ち、復興の方法を考えていかなくてはならないと思いました。自分が将来社会に出た時、どんな形であったとしても被災地の復興に貢献できることを積極的に行なっていきたいと思います。 (3年男子)

 

・西本さんはじめハーピーロードネットさんたちの皆様は非常に明るい雰囲気で、自分も楽しみながら相双地区の現状を知ることができました。今はまだ自分の将来は漠然としていますが、これから勉学に励み今回の研修で学んだことを将来への糧としていけたらいいなと思いました。そして少しでも福島の復興の力となりたいと思います! (3年男子)

 

・まず、西本さんの笑顔と明るさに、「被災地の受けた傷を心に留めておかなければ」という私の考えは砕かれました。なんとなくそう思っていたのは、私の中で被災した地区、ましてや帰還困難区域に指定されている地区の現在などについて考えたことがあまりなく、自分のそれらについての知識が9年前のまま止まっていたからかもしれません。既に厳しい現実の中でも復興に向けて前を向いて着実に歩んでいらっしゃる姿に、自分たちがすべきことは、過去を踏まえて未来について考えることなのだ、と強く感じました。

事故当時原発近くなどで作業していた人の努力や、実際に事故の影響で家に帰ることもままならない人の気持ちに思いを馳せたのは、今回の研修が初めてでした。また、事故に際してロボットの開発をした方々や今もなお原発作業員として作業されている全国から集まっている方々など、本当に多岐にわたる多くの人の努力があってこその現在なのだという事実も実感しました。今の課題の1つとして風評被害がありますが、正しい知識を持っていなければ、誰もがちょっとしたことで、その加害者(?)になり得るのではないかと思います。実際に自分も今まで、加害者側の人間だったような気がします。しかし、今回の研修を終えて、そんな方々について何も知らず、無責任な言葉を放っていた自分が恥ずかしいと感じました。

今回の研修のお陰で初めて気付けたことがたくさんありました。本当にありがとうございました! (3年女子)

 

・学校の先生による震災に関する授業をきっかけにこの研修に参加し、本当に貴重で充実した体験をすることができ、心から良かったと思っています。テレビ越しでしか見たことがなかった被災地の風景は想像を絶するものでした。目に入ったものから感じ取れる当時の状況や、年月が経過して町が変わっていく様子に私は大きな衝撃を受けました。

そして、私が何よりも胸を打たれたのは、その現場で懸命に活動する方々の姿です。震災と言えば崩れ落ちた家屋、津波に流された町、荒れ果てた帰還困難区域・・・。そのようなネガティブな面ばかりが報道され、私たちの記憶に焼き付きます。でも、大切なのは明るい未来のために皆で力を合わせて行動すること。私たちの知らない所で多くの方々が復興事業に力を注いでいること。地域の人々の熱い思いをこの身で感じることができました。どれだけの方々がどのような取り組みをしているのかなどのポジティブな面こそ、もっともっと発信していければ良いなと考えます。そして、思いを同じくする人がもっと増え、みんなで未来を作っていけたらいいなと思いました。

今日知ることが出来たのはほんの一部ですし、自分に何ができるのか具体的にはまだ分かりませんが、福島のために自分もアクションを起こしたいという思いはいっそう強くなりました。これからもっと勉強して、何らかの形で復興に携わっていきたいと思っています。

このような機会を与えてくださった皆さんには本当に感謝しています。絶対に忘れません。ありがとうございました。 (3年女子)

 

 

 

 

本校会場で物理チャレンジの予選を実施

7月7日(日)に本校会場で物理チャレンジの1次予選が実施されました。

本校生徒は2、3年生の16名が参加しました。当日は筆記試験が行われ、6月に提出した実験レポートとの総合評価で1次予選の結果が決まります。

2次試験は全国大会となり、8月開催となります。
2年生は半年以上準備をしてきましたし、3年生は3度目の正直で臨みました。良い結果が出ることを期待しています。

以下は生徒レポートの一部です。

SS探究Ⅰ「地域創生探究」第2回を行いました。

 6月26日(水)6・7校時に、SS探究Ⅰ「地域創生探究」第2回を行いました。前回のテーマ決定に続いて、今回は具体的な研究計画の立案、夏季休業中のフィールドワーク先の検討を行いました。各グループで、図書室、情報処理室、あるいはスマートフォンなどを活用しながら活動を進めました。最後にグループの代表者が、研究計画についての発表を行いました。

 

ディープアクティブラーニング研修

 6月21日(金)に産業能率大学教授の小林昭文先生を講師にお迎えして、ディープアクティブラーニング研修を実施しました。この研修はSSH事業の研究課題の一つである、ディープアクティブラーニングの実践に向けた自己研鑽を目的としています。今回の研修では、6校時に千葉教諭の研究授業、7校時に小林先生の授業を参観し、放課後に研修会を行いました。また、本校教員に加え、教育実習生も参加して、研修が進められました。
 研修会では、「『主体的・対話的で深い学び』をどう実現するか?~戦略を立てる、スキルを磨く、協働する~」をテーマに、参加者どうしの対話を交えながら、対話的な授業の実践について理解を深めました。参加者からは、「覚える事項が多い科目での、アクティブラーニングの進め方は」「生徒の学力差への対応」「トップ層を飽きさせない工夫について」等の質問があり、それらに対する小林先生の豊富な指導事例をもとにご指導をいただきました。
 この研修の成果をもとに、今後も継続して、「より深い学び」の実現に向けて、授業改善の研究と実践を進めて参ります。

円運動の実験対話で問題解決協働する

教員も対話の実践

SS探究Ⅰ「地域創生探究」第1回を行いました。

 SS探究Ⅰ「地域創生探究」が本格的にスタートしました。今回は探究活動の第1回で、各グループの研究テーマを決定することが最大の目的です。生徒一人一人が地域の課題や日常生活で感じた疑問点を事前にまとめたワークシートをもとに、グループ内で意見をまとめました。KJ法も活用しながら、活発な意見交換がなされていました。時間の最後に、グループごとに代表生徒が、研究テーマの概要、テーマの設定理由などについて発表しました。

 

東北大学大学院環境科学研究科 和田山智正教授 模擬講義

6月13日(木)に東北大学大学院環境科学研究科和田山智正教授をお招きして模擬講義を行っていただきました。

本校生徒は18名参加しました。

材料科学の最先端の知見に触れ、その面白さを味わいました。また、研究や勉強への姿勢についても教えていただきました。

東北大大学院生の長尾様には大学生活や研究室での生活についてお話しいただきました。

燃料電池についての実験もあり、生徒たちは興味深く聴いていました。

第1回SSH地域連絡協議会を開催しました。

6月6日(木)に第1回地域連絡協議会が行われました。この協議会は、本校のSSH事業の計画立案、実践、評価・改善について、本校教員のみならず、保護者代表、連携先の代表者の方々等にも参画していただき、「開かれたカリキュラム・マネジメント」を目指すものです。今回の協議会では、本校のSSH事業計画、地域との連携、産学官連携等について活発な意見交換がなされ、非常に有意義なものとなりました。

参加者 (順不同)

(公財)郡山地域テクノポリス推進機構      鈴木 秀明 様          蓮沼 晴樹 様
郡山市政策開発部政策開発課                           越田 克彦 様
郡山市産業観光部産業創出課                           矢吹 貴志 様          樋口  紫 様
本校PTA(保護者代表)                                        武田 賢一 様         梅原  博 様
校長,教頭,事務長,探究部員,事務支援員

「SS探究Ⅰ」地域理解講演

5月9日(木)6・7校時に、SS探究Ⅰ「地域理解講演」を下記の通り開催しました。

講師:郡山市政策開発課 政策推進係兼連携中枢都市圏推進係 係長 高橋勇介氏
演題:「みんなの想いや願いを結び、未来(あす)へとつながるまち 郡山」

講演は、「郡山市の概要」、「あすまち市民会議こおりやま」、「SDGsへの取り組み」、「郡山の未来への提言」など非常に示唆に富む内容でした。生徒たちにとっても、地域についての意識を高めることの重要性、自分から行動を起こすことの意義について、改めて考えさせられるものであったと思われます。 SS探究Ⅰでは、地域の課題について「調べ」「考え」「解決のための提言をまとめ発表する」ことを一年を通して進めて参ります。

生徒の感想から

  • 世界規模で物事を考え、地域のために行動し、未来から今を考えるバックキャスト思考で探究の課題に取り組みたい。
  • 自分の住む地域にどのような課題があるのかを知ることが大切なのだと感じた。そして、小さなことから行動を起こしていきたいと思う。
  • 物事を多面的に見ること、「自分から」考えて行動することの大切さを学びました。自分から動けば、人も動かせるではないかと感じました。
  • 今まで郡山について考えたことがなかったので、興味深い話がたくさん聞けた。何か自分から郡山のためにできることがあるか考えてみようと思った。
  • 「持続可能な目標」が市や町といった小さい地域にあてはまるものであり、地域での取り組みが、日本や世界に対しての貢献につながることを知りました。世界の目標を、身近な郡山のことに置き換えて考えたいです。
  • 自分が何もしなくても、未来は勝手に来るものだと思っていました。しかし、講話を聴いて、これからの郡山を引っ張っていくのは私たちであり、私たちがもっと郡山について考えなければならないと思いました。
  • 自分の町の良いところを知るために、自分の町から出てみることも一つの方法だと思った。

「SS探究Ⅰ」ガイダンスを行いました。

4月11日(木)2校時に安積歴史博物館において、1年生全員を対象に「SS探究Ⅰ」ガイダンスを行いました。「SS探究Ⅰ」とは1年生を対象に開講される学校設定科目です。「地域創生探究」と題し、地域の抱える諸問題を自ら設定したテーマで探究することが活動の中心となります。ガイダンスでは、SSHの年間計画、生徒に身につけてほしい力、探究活動の進め方等について説明しました。

SSH概要説明を行いました。

4月8日(月)入学式終了後に、新入生およびその保護者を対象に、SSH(スーパーサイエンスハイスクール)事業の概要説明を行いました。SSH事業の目的、生徒の到達目標、3年間の主な活動計画等について説明しました。

SSHページ開設

SSHのページを開設しました。今後このページにてSSHに関する情報発信を行っていきます。