SSHブログ

SSH活動日誌

つくばサイエンスツアーについて

8月23日(日)と30日(日)につくばサイエンスツアーを実施しました。

見学施設は、高エネルギー加速器研究機構(KEKコミュニケーションプラザ)・筑波実験植物園・JAXA 筑波宇宙センター・地質標本館 の4施設で、23日は2年生17名 30日は1年生31名 が参加しました。

この研修は、例年4月に実施していた和光理化学研究所研修と、6月実施を計画していた東大生産技術研修所研修がコロナウイルス感染拡大の影響で中止になったことを受け、7月23日実施を計画していたものの、それも延期を余儀なくされ、様々な対策を講じたことでようやく実現できた研修です。

最先端の科学技術に触れることで、科学技術への興味・関心を高め、幅広く科学の知識を習得し、研究に対する意識をより向上させることを目的とし、実施しました。

「つくばサイエンスツアー」様のお力添えもあって予定通り実施でき、生徒も概ね満足しておりましたが、新型コロナの影響で見学時間が制限されたり、研究員等による説明がなされない施設もあり、新しい生活様式とはいうものの、早く通常の研修が実施したいと実感した次第です。

   

   

 

(生徒の主な感想)

自分の見聞を広められた、良い機会だった。新型コロナウイルスの影響で、学芸員の方の詳しいお話を聞けなかったことは残念だった。今後の勉学や進路の決定等に活かしていきたい。(2年男子)

生物選択ですが、地質標本館やJAXAに行き、自分にあまり知識のなかったことにも大変興味を持つようになりました。(2年女子)

KEKでは、加速器の仕組みと素粒子とは何なのかを学ぶことができました。内容は正直難しかったですが、宇宙の始まりなど興味がある内容が盛り沢山で、大変勉強になりました。実験植物園では、世界各国の植物の生態を見、各国の気候に合わせた形態に進化していったことがわかりました。生物の教科書で見かけた、サボテンに姿を似せたトウダイグサなど、各々の植物の生存戦略を垣間見ることができました。JAXAでは、僕が以前から興味のあった宇宙について、深く学ぶことができました。本物の人工衛星を見ることができたのが収穫でした。地質標本館では、僕の好きな石についてと、地層について学ぶことができました。地磁気逆転やチバニアンについて知ることができました。(2年男子)

思った以上に多くの発見があり、とても楽しかった。特にJAXAが楽しかったが、時間が短かった。また機会があれば見に行ければと思う。KEKでの体験•見学は素粒子について量子色力学の世界から放射線や宇宙線まで幅広い知識を身につけることができた。今回は、私は主に宇宙について興味があったのでkekとjaxaはかなり勉強になりさらに興味•好奇心も掻き立てられたので、行って良かったと思う。良い経験になった。(1年女子)

単純な知識だけでなく、興味深いなと関心を持ちしっかりと見る観察力も身につけることが出来ました。また、SS探究の研究の題材にどうだろうかと考えながら学ぶ事も出来ました。(1年男子)

少し遠く、行く機会も少なかったつくば市だったので、とても貴重な経験になりました。特にJAXAの宇宙センターは予約しないといけない場所で、巨大な模型の迫力がとても印象に残っています。しかし、専門的な知識がないとよくわからないところもあったので、知識をもっと持ってから行くとよかったと思いました。(1年男子)

アカデミックインターンシップ 株式会社朝日ラバー研修

 8月19日(水)に白河市の株式会社朝日ラバーの白河第2工場で研修をさせていただきました。この研修は生徒が地元企業などへの訪問を通して研究開発の一端を見学・体験し、研究職・技術職への理解を深め、今後の自らの探究活動や学習、そして進路決定に生かしていくことが目的です。

 参加したのは2年SSクラスの男子3名です。まず、会社概要について、その後、各種製品について説明していただきました。卓球ラケットのラバーから、自動車の部品、輸液、透析などの医療用機器の部品や医療系学生が実習に用いる皮膚や血管、内臓のモデル、ライフサイエンス分野に用いられるマイクロ流体デバイス、今後さまざまなところでの使用が期待されるRFIDタグなど、ゴムを利用した幅広い分野の製品について説明を受けました。説明の後、工場内を見学させていただきました。製品の中には塵を排除したクリーンルームで製造されているものもあり、生徒たちも専用のウェアを身に付けて入室させていただきました。ゴム製品に関わる研究の基本は化学ですが、工学などさまざまな専門を持つ従業員の方々が日々研究・開発に励んでいるとのことでした。

 生徒たちは、シリコンゴムの開発などの技術面だけではなく、会社が保有する独自の技術や知識を利用して、私たちの社会が抱える様々な分野の課題に挑み続ける姿勢に大きな興味を抱いたようでした。今回の研修の機会を設けて下さいました、株式会社朝日ラバー様、また、研修を企画してくださったふくしま医療機器開発支援センター様に改めて感謝申し上げます。

<生徒の感想から>

・今回の研修で化学に加えて工学、医学などと関連した製品がありました。自分が将来大学で化学を専攻する際、どの分野とかかわっていくのかも考えなければならないと思いました。

・シリコンゴムの技術についてのみならず、経営面についての話も聞くことができて大変有意義な時間となりました。販路の開拓や企業間の交渉などに興味を持ちました。

・病院のリネン(シーツ、パジャマなど)などにもRFIDタグが利用されているところが印象に残った。

アカデミックインターンシップ 福島コンピューターシステム(株)研修

 8月18日(火)・19日(水)に福島コンピューターシステム株式会社での研修に両日あわせて17名の生徒が参加しました。この研修は、地元企業において、研究や業務の一端を体験することにより、自然科学分野における研究に必要な高度な知識やスキルの向上を図ることを目的としています。

 今回の研修では、システムエンジニアの業務についての講話を拝聴し、学習型パートナーロボットUniboのプログラミング実習を行いました。企業の第一線で活躍されている方のお話を伺ったり、最新の技術に触れることができ、大変有意義な研修となりました。今回の研修の機会を設けて下さいました、福島コンピューターシステム株式会社様に改めて感謝申し上げます。

<生徒の感想から>

 Unibo(対人コミュニケーションが可能な多機能ロボット)を用いた実習では、自身の手で簡単なプログラムを組むことにより、どのような処理が行われているかを実感を伴って学ぶことができた。
また、先日のSSアカデミーのプログラミング授業とリンクする知識も多々あり、言語は違ってもプログラミングの考え方の枠組みは共通しているということも実感した。

 今回の研修を通して、「迷ったら楽しい方を選ぶ」のように今後の生活に役立つような事を学べました。また、私でも「難しいかな」と思っていたプログラミングを一人でして、ロボットを動かせたことがとても嬉しかったです。

 

アカデミックインターンシップ ふくしま医療機器産業推進機構研修

 8月の夏季休業を利用し、本校SSHクラスの生徒がインターンシップを体験しました。これは生徒が、地元企業などへの訪問を通して研究開発の一端を体験し、研究に必要な高度な知識やスキルの向上を図ることが目的です。
8月1日(土)、郡山市富田町の一般財団法人ふくしま医療機器産業推進機構にて、生徒4名が医療機器開発について研修を行いました。同機構が進める「福島県医療関連産業高度人材育成プログラム」の一部に参加させて頂いたものです。

Asaka High School, FukushimaAsaka High School, Fukushima

 今回の講座は、医療機器業界の全体像や開発の流れ・安全な製品を作るためのリスクマネジメントなどに関する内容でしたが、講義受講後、地元企業から派遣された若手の担当者とともに、医療機器開発においてポイントとなる視点について、ディスカッションを行いました。

 日常何気なくお世話になることはあっても、ほとんど意識したことのない医療機器の開発について考えをめぐらすことはとても目新しく、生徒にとってはかなり刺激的な体験でした。さらに普段接触機会のほとんどない若手社会人の方々との話し合いからも、たくさんの刺激を頂きました。

 研修の機会を頂いたふくしま医療機器産業推進機構様にはあらためて感謝申し上げます。

 

(以下、生徒の感想です)

・今回第5期医療関連産業高度人材育成事業 高度研究開発者ビジネスコースに参加させていただいて、今までにない貴重な経験をさせていただいたと感じています。

 僕が今まで、スーパーサイエンス関連のプログラムに参加した時、一緒に活動するのはほぼ例外なく同じ年代の、高校生でした。しかし、今回は、社会人の方との活動ということで、先生にそのことをお伺いした時はとてもドキドキしました。しかし、大人の方々に優しく、真剣に自分の拙い意見も聞いていただき、話にどんどん入り込むことができたのは、大変嬉しかったです。

 また、専門の大人の方のお話を伺ったり、考えに触れたりすることは、勉強になりましたし、刺激的でした。難しいこともそのままの形で話してくださり、取り付きにくかった部分もなかったわけではありませんが、わからないところはわかるように教えてくださり、自分なりに消化できた面も多く、さらに生の空気感を感じることができ、新鮮でした。今回得た貴重な経験を将来の自分の目指すべき目安の一つとして捉えて、自己研鑽に励みたいと思います。

 高校生でありながらも、難しい専門的なお話に参加できたこと、大変嬉しく思います。医療機器についての内容はもちろんのこと、社会経験を積む場としても大変有意義なものにできたと感じております。今回一緒に活動してくださった大人の方々の姿はかっこよかったです。将来自分がどういった姿を目指すかという目標になりました。ありがとうございました。

アカデミックインターンシップ 東成イービー東北㈱研修

 2020年8月3日(月)に、SSクラス対象アカデミックインターンシップとして、東成イービー東北㈱に2名の生徒が参加しました。

 この事業は、本校SSH事業における研究の深化を担う代表生徒に対し、大学や民間の研究機関に赴き、研究の一端を体験することにより、自然科学分野における研究に必要な高度な知識やスキルの向上を図ることを目的としています。

 参加させていただいた東成イービー東北㈱様は、「はやぶさ2」プロジェクトの重要部分を任され、1年半の試行錯誤の末制作された部品により、的確にクレーターをつくるという大成功に関して、多大な貢献をされた会社です。2名の生徒達も、大きな成果を為しえるための努力や開発という未知なるものへのチャレンジについて興味深く受講していました。

 生徒感想と受講の様子を掲載します。

 先日のアカデミックインターンシップでは、実際に製品加工に携わる人の姿や思いの一端を感じられました。
 はやぶさから車のダッシュボードまで、幅広く加工が活躍していることを知り、製品が世に出るまでに加工がどれだけ役に立っているかをプレゼンや体験を通して知れました。また、担当者様方が説明自分の拙い質問にも丹念に答えてくれたり、終始和気あいあいとした雰囲気で迎えてくれたことには人生経験の深さを感じざるを得ませんでした。
 今回の発表が、実際に社会で働こうという思いを新たにする素晴らしい機会になりました。

 JAXAから、はやぶさ2に関わる受注を受けたという技術力を目の当たりにできただけでなく、社長の福島県に対する熱い想いを感じることができた。
 今後の生活においては、今回の見学で得たことを生かし、福島県に将来、何か還元できるようにないたいと思う。

 

 

福島の復興と放射線についての授業2020

8/7に福島の復興と放射線についての授業を午後に実施しました。本校では毎年実施しています。

◎参加者
本校希望生徒40名
担当:本校物理教員
ゲスト: 福島県環境創造センター佐々木清様、黒田佑次郎様 社団法人AFW代表吉川彰浩様 南東北病院島津勇三様

 

 ◎目的
授業目標 放射線とは何か知り、福島県の現状について把握すること。そして放射線の知識を土台として、現在の福島県の課題(廃炉、除染と除染土の処理、風評被害・偏見)を科学的・社会学的に分析し、自分の意見を持てるようになること。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◎生徒の感想 

・被ばくの量は合理的に達成可能な限り減らすのが大事だと分かりました。もっと県内外に今の福島県をアピールすることが必要だと思いましたし、他県の人たちもそうですが、福島県民の私たちも実はあまりよく理解しておらず、間違った考えを持っているところもあると思うので、放射線の教育は県内外でもっと積極的に行ってほしいです。復興のために頑張ってくれている方がたくさんいらっしゃることを知り、感動しました。その方々のことももっともっと知ってもらいたいと感じました。福島県民として、原発や復興について考えていかなければならないと改めて思いました。 (1年女子)

・特に印象に残ったのは放射線とは何かという①の授業と統計を用いて被害・現状を説明していた③の授業です。③④などの授業では、グラフ・表をもとにして進めていたので、具体的、数値的なイメージがつかみやすかったです。科学的な議論とはどのようなものかも知ることができました。9月の被災地研修にて実際に見学することで、さらに知識・理解などを深めていきたいです。 (1年男子)

・後半や休憩時間に、今でも現場に関わっている人の話をたくさん聞くことができ、何とも言えないぐっと心にくる話が何回もあり、泣きそうになりました。もう福島は大丈夫、ということを訴えても訴えてもいまだに払しょくできずにいる現状を感じ心が痛みました。福島の現状について、これから僕も何かみなさんに伝えることができることができるのではないかと、この授業を通して思いました。 (1年男子)

・私は今まで、放射線を遮ることのできるものはないのではないかと考えていました。しかしα線は紙で、ベータ線はアルミニウムなどの金属で、ガンマ線やx線は鉛や厚い鉄でとめられるということが分かりました。だから棒小学校で行われていた、ペットボトルに水を入れておく、という取り組みもしっかり根拠があることが分かりました。③の授業で「放射線の影響は、生まれてくる子どもには関係ない」ことが一番心に深く残りました。講義の中で私が得たものはあまりに大きかったです。今回の講義では、放射線について学ぶことが主な目的だったと思いますが、そこで私が得たものはそのような知識のみならず、今後の人生において必ず役立つであろうヒントでした。今回しっかりとこの講義を受けてよかったです。 (1年女子)

・福島県民でありながら、まだまだ知らない知識がたくさんあるのだと思いました。特に印象的だったのが、同じ県内の高校生たちが福島県の復興のために英語論文を発表するなどの取り組みをしているということです。今の自分にできることをしていきたいと強く思いました。また、個人的に興味深かったのが、「被災地の役に立ちたい」と声を上げた医師たちが県外から駆けつけて来てくれたという内容です。今回の授業では、放射線のことだけでなく福島の復興についてなど社会的な面でも学べる内容が多く、とても勉強になりました。 (1年女子)

・私は東日本大震災を小学2年生のときに経験しました。当時母から「あなたはこの災害について未来の人に語り伝えていくことのできる最後の学年になるんだよ」と言われました。この言葉は今になっても私の心にあります。当時はピンと来てませんでしたが、今回の話を聞き、世界に東日本大震災で経験したことやこれまで福島県がやってきたこと、今の福島県について語り伝えていかなければならないんだと思いました。 (3年女子)

・私はこの授業を通して、多くの人に放射線について、福島の現状について、正しい知識を身に付けてほしいと強く思いました。他県のアンケート結果を聞いたらなおさらそう思いました。ニュースで線量だけ報道されても、どの数値だと安全で、実際に県外ではどうなのかということは分かりません。またこのくらいの線量ならば人体にはほとんど悪影響がなく、むしろ医療被曝の方が何倍も高い放射線を浴びるということもです。小中学生には数値を使って安全性をより簡単に、分かりやすく教えるべきです。また、教えるだけでなく、知ろうとする姿勢、動機付けも重要になってくると思います。それは他県でも一緒です。みんなが正しい知識を身に付けなければ、このような苦しい風評被害はなくならないのではないでしょうか。そのために必要なのは、比較ではないかと思います。他地域と比較して伝え、相手に目で見て実感させるのが大切だと思います。
実際に福島の復興のために多くの県外の人が力を尽くしているのも事実です。そこで大きな役目を果たすのは、SNSもそうですが、何よりメディアだと思います。政府の厳しい基準をクリアしていて安全で、他の地域と比較して変わらないということを強調して報道することで多くの人の努力が伝わり、少しでも人々の誤解が解け、風評被害が減ってくれること、そして福島が復興に向けて活性化していくことを望みます。 (3年女子)

・放射線について福島はもう大丈夫というのはよく聞いていたが、具体的にどう大丈夫なのかがはじめて知れてよかった。そして、様々な数値を見て、むしろ危険視する他県の方が線量が高い場合もあったりしたので、倫理で聞く「無知の知」はこういうことに対し客観的に考えるために教わった知識なのだと思った。10年もたつと意識や記憶は薄れていくが、誤認のまま薄れていくのは困ると思う。正しい知識が広まっていないということは誤認を長年信じ続けることにつながるため、永遠に誤解が解けないという事態になりかねない。全国的に再度正しい知識を教えるべきだと思う。難しいことを言われてもただつまらないだけなので、かみ砕いている説明ならだれでも理解できると思う。 (3年女子)

・現在福島復興のために様々な解決策が講じられているが、結局最も必要なのは人のつながりなのではないかと感じた。自らの利益ばかりにとらわれるのではなく、互いに支えあい、一方が大変なときには他方が支えるようにすれば、諸問題が解決の方向に行くのではないかと思う、この授業を通して、多くの人が福島県を支援してくれていることを知り、温かい気持ちになった。支援された人が人のつながりの重要性を知って別の困った人を助け、またその人が人のつながりの大切さに気付き・・・といったような連鎖反応が、国の違いや人種の違いなども超えてつながっていけばよいと感じた。 (3年男子)

 

◎授業内容 (各50分程度、授業内容は毎日同じ)

① 放射線の基礎 : 放射線の正体、単位と測定法、原発の原理
② 放射線の実験 : 放射線の性質の理解(線源の測定や距離・遮蔽実験を通して)
③ 福島の現状  : 放射線の生体への影響、現在の福島の線量や食品検査の結果
④ 福島の課題  : 現在の原発の様子と課題、風評被害とその原因
⑤ 福島の努力  : 避難指示解除地域の現在、福島の人の震災後の努力   

⑤の最後には「自分たちの子どもの世代に、東日本大震災(地震、津波、原発事故)の教訓として何を残すか」についてグループ内で話し合い、まとめました。夏休みの課外後の夕方にも関わらず、生徒たちは一生懸命に考えていました。 

カンゾウ(甘草)についての特別講義

 7月14日、本校と連携研究を行っている奥羽大学薬学部の伊藤徳家教授による特別講義が行われました。「最重要薬用植物カンゾウ 『良薬は口に苦し』はウソだった」と題して、薬用植物として知られるカンゾウ(甘草)について講義をしてくださいました。 カンゾウは多くの漢方薬の原料であり、西洋ではお菓子に入っているなど、大変身近な植物です。今回の講義ではカンゾウの有効性や国内での栽培の取り組みに加えて、輸入に大きく頼っている現状、採取地の環境破壊が懸念されていることなど、カンゾウにまつわる社会的背景についても講義してくださいました。講義の中で、カンゾウが入っているお菓子を試食する場面もあり、参加した生徒たちも興味をもって講義に臨んでいました。本日の講義により、研究に携わっている生徒たちも、カンゾウを研究すること重要性を実感できたと思います。

<生徒の感想から>

  • 砂漠化が農地開拓や森林伐採だけでなく身近な漢方の材料であるカンゾウの乱獲も影響していると知りとても意外で驚いた。漢方薬は調べられていない事が多いそうで、より詳しく知りたいと思った。(1年男子)
  • 講義のはじめは「本当に国家間で争うほどのものか?」と思っていたが、数多くの薬効を考えると国内自給率を高めた方がいいというのもうなずけた。(1年男子)
  • カンゾウは漢方薬だ、という知識しかありませんでしたが多様な効能や利用法を知ることができた。今後の実験にも意識をこれまで以上に高くもって取り組んでいきたい。(2年男子)
  • 漢方薬の原料には「カンゾウ」という名前が見られ、”漢方薬では万能なのか”というイメージを持っていたが、今回の講義で有用かつ入手困難な状況であることがわかった。私は薬剤師を目指しているので今回の講演で気付くことができた目線も含め、将来、生かしていこうと思います。(3年女子)

カンゾウが使われているお菓子の試食中

物理チャレンジの予選に参加

7月11日(日)、物理チャレンジの1次予選が実施されました。

本校生徒は2年生の10名が参加しました。当日は自宅受験でした。
6月に提出した実験レポートとの総合評価で1次予選の結果が決まります。

2次試験は全国大会となり、8月開催となります。
2年生は半年以上準備をしてきました。良い結果が出ることを期待しています。

以下は実験レポートの作成の様子です。金属の比熱を求めることがテーマでした。

SSアカデミーⅡ プログラミングⅠ 第3回

  7月2日(木)6•7校時のSSアカデミーⅡの授業は,プログラミングⅠ第3回,全員が発表する時間となりました。各自が解決を目指す問題について,課題をどう捉えどう解決を図るのか,プログラムにはどんな機能をもたせるのか,スライドは3枚程度,時間は5分以内に説明する,というものでした。
 授業の様子は報道に公開され,翌3日昼のFCTニュース,6日の福島民友,福島民報朝刊紙面上で紹介されました。

Asaka High School, Fukushima

【写真1】各自机上でパソコンを操作して発表

 

生徒の発表のタイトルは以下の通りです。

1素因数分解ゲーム

2酵母の探査について

3コロナ時代に適応した新しい応援歌練習法の提案

4応援歌練習をプログラミング

5ペットボトルロケットを安全に飛ばす

6穀物と畜産物に関するシミュレーション

7SDG'sを楽しく学ぶ

8森のくまさん(遊びながらクマと出会った時の対処法を学ぶ)

9実験記録のグラフ化プログラム

10作業用記録タイマーについて

11斜方投射のシミュレーション

12自動運転による車の安全システムについて

13インターネット上における情報拡散のされ方のモデル作成

  社会問題,環境問題をテーマにするもの,サイエンスを楽しく学べるもの,学習に活用できるもの,さらには本校の応援歌練習を円滑に進めるためのものなど,多岐にわたるテーマが挙がりました。それぞれわかりやすいプレゼン資料を作り,時間通り発表を行うことができました。

【写真2】応援歌練習の効果を高めるアプリについての発表

 

 最後に辻さん,胡口さんから,「問題解決のためには何が課題なのか,正確に把握することができれば,より良い解決につながります」「プログラミングなどITに課題を持ち込む前段階が最も重要です。日頃から柔軟な発想ができるよう,読書などを通して柔軟な発想を鍛えましょう」などと講評をいただき,何冊かの本をご紹介いただきました。

【写真3】紹介された推薦書

 

 3回計6時間という短時間ではありましたが,簡単なプログラミングに触れ,ロボットも動かし,さらに課題解決についてのプレゼンテーションも行うという盛りだくさんな内容になりました。しかし毎回スムーズな無理のない展開となったのは,講師の辻さん,胡口さんのご指導の賜物です。ありがとうございました。

Asaka High School, Fukushima

【写真4】磐城高校OBの胡口さんは,高校時代に出会った本「ライトついてますか?」を紹され「正確な課題把握こそ重要です」と強調されました

 

以下生徒の感想です。

感想1

 以前中学でもプログラミングの授業はあったが,今回はmicroBitという新しいプログラミング教材を用いた講座だったので新鮮な気持ちで受けることができた。

 今回の講座では,プログラミングという言葉はただロボットに命令を下したりコンピューターで演算したりする際だけに用いるのではなく,物事の一連の動作を計画したものは全てプログラミングであるということを初めて知った。

 これからは身の回りにある様々なプログラミングを見つけていきたいと思った。

 

感想2

今回の授業では,各班が考えたプログラムについて発表を行った。前回の授業から二週間という期間があり,各班,工夫が凝らしており,面白い発表ばかりだった。

  このプログラミング学習を通じて,私は新しいものの見方を学べた。今まで考えてきた諸問題をプログラムという今までになかった観点から見ることによって,新たな発想が得ることが出来ると思う。これからの学習に活用していきたい。